橋田壽賀子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレご家族も身寄りもいらっしゃらない橋田先生は90歳になり、安楽死を希望されている。認知症になったり、病院で胃ろうで栄養を摂るくらいなら、元気で意識がはっきりしているうちに亡くなりたいとのこと。
本人の意識や判断がしっかりしており、医師や弁護士、ソーシャルワーカー、家族が認めれば安楽死を国が認めてほしいと主張。橋田先生がご存命の間に法整備はされないだろうから、外国人の安楽死希望者も受け入れているスイスに70万を準備していよいよの時は行くそう。
ヨーロッパの数国、アメリカの数州では安楽死が認められているが、日本では自殺ほう助にあたり、刑罰となる。実際、治る見込みがない患者の家族に迫られて安楽死させた -
Posted by ブクログ
ネタバレ橋田壽賀子さんといえばドラマの脚本家ですが、おしんと大河ドラマくらいしか見ていませんでした。あまり良いイメージも持っていませんでした。ただこの本を読んで、非常に共感を持ち、90歳を超える高齢の方でも、こういう考え方をした方がいるのだと感心しました。私もこうありたい、と。
脚本家として成功された著者は金銭的に余裕があり、自分の生き方(死に方)を選択できるとはいえ、後に残された人(身内の家族はいらっしゃらない模様)に迷惑をかけないようにしたい、という心構えは素晴らしいと思いました。介護に関しても、自分の子どもに迷惑をかけまいと、改めて思った次第です。
著者が問題提起しているように、日本で安楽死 -
Posted by ブクログ
以前、安楽死の発言で話題になった橋田さん。実際、どんな考えの持ち主なんだろうと思っていたので、この本に出会ったので、読んでみた。とっても素晴らしい生き方をされているというのが一番の印象。いずれは誰もが年老いていく、もちろん、僕自身も。だから90歳超えの考えにも興味があった。「八十代のシワはまだかわいい」「損得感情は、つまるところ自分次第」「第二の人生を見つけらるのは、自分だけです」「老後に必要なのは、「好奇心」と「自由」」「「してやった」ではなく「させていただいた」」等、心に残った。自分はどんな老人になっていくのだろうか?、楽しみにしたい。
-
Posted by ブクログ
2021年4月 橋田先生がお亡くなりになったとの報道があったが
結局 先生の思い描いた通りの終焉をお迎えになられたのだろうか?
作中で何度も「私には心配してくれる人がいない。生きていることを望んでくれる人が誰もいない。」と何度も書かれてありましたが、本当にそうだったのでしょうか?
ボケてしまう前に安楽死 周囲に迷惑をかける前に安楽死
理想的だけど、私もそうして欲しいと思うけど、他の人に当てはめて考えようとすると そんな簡単にはいかないわよって酷い思いが湧いてくる。
今 私は50代を迎えたばかりだが、30年後もう一度読み返してどんな思いを抱くのか確認したい本だと思う。