野沢尚のレビュー一覧

  • ひたひたと

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    この人の作品は面白いなあ。
    重っ苦しいのはわかってはいるんですが、話の展開が読めなくて続きが気になってしまいます。重さっていうのも人間の闇というか、姑息さというか、なんというか。この作家さんがご存命でないことが悔やまれて仕方ないです。これが最後の作品のようで、続くであろうシリーズの短編2作で終わってしまいます。後半に収録されている『群生』はプロットのみの作品ですが、こちらも本作として読んでみたかったなあとしか言えません。

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    2012年08月21日
  • 呼人

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    ネタバレ

    結構分厚い本でしたが、これもまた読み進めてしまいました。
    まず設定がすごい。12歳で成長が止まった呼人が主人公。子供のころでも今でも、時間が止まってしまえばいいのにと願うことってありますよね。実際そんなことはできないし、それを望むくせに明日を待っているのが人間ですし。しかしそれが現実となる…自分だけが成長を止めてしまった。周りが大人になって老いていくのに、いつまでも変わらない永遠の12歳。なぜそうなったのか、出生の理由を追い求めていく。うーん、人間ってそんなことまでやってしまうのか、というのと、権力社会の裏側とか、宗教的思考(と言えばいいのかな)の恐ろしさとか。
    まず、呼人のような成長を止める

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    2012年08月20日
  • 龍時(リュウジ)02─03

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    主人公のサッカー選手(龍時)目線で物事が流れいく。
    プレー中の視野などもそれに然り。
    なかなかサッカーをテーマとした活字本がないなかでプレーの選択など非常にリアルに描かれていて良かったです♪

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    2012年07月31日
  • 砦なき者

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    野沢さんの小説は読むのに体力がいったが、この『砦なき者』は比較的さっくり読むことができた。
    面白かったのでこれの前作らしい『破線のマリス』も読む予定。

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    2012年05月09日
  • 呼人

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    12歳のまま心も身体も成長がとまった少年。友達たちは成長し、大人になり、米国でつかまったり、自衛隊で特殊部隊となったり様々なことを経験していく。成長のとまったぼくは友達たちを暖かく見守りつつ、自分の出生の秘密を探す旅に出る。少年の言葉はやさしい。小春の秘密、母の秘密。ラストは急展開でなんだか急ぎ過ぎた感があるなー。

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    2013年04月10日
  • 呼人

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    ネタバレ

    さすが野沢尚!!
    今後新たな野沢作品が見られないのが本当に残念です。

    最後はかけあしの作品ですが、せつなくなる逸品。

    もう一度、野沢作品に逢いたいです。

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    2011年12月29日
  • 砦なき者

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    いや、そこは普通、警察に言うでしょ、的なところはあるけど、元来、そういうのを気にしないタイプなので。
    面白かったです。

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    2011年12月08日
  • 呼人

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    ネタバレ

    電車の中で目の前に立っている人が読んでいて、少しだけ見えた一説が何となくひっかかり帰ってから検索をかけた所、この本だろうなと行き当って出会ったという。
    母アミとの対峙までの流れはやや脚色染みてしまっていまいちさを感じさせるのだけれど、それまでの自らの成長が止まり、姿による周りの反応であったり、友人達との間に出来る距離などは、特化した形で描かれつつも違った形で自分たちの周りにあるものだと思う。

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    2011年09月17日
  • 砦なき者

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    おもしろかったです! 後味はよろしくはありませんが…
    冒頭からラスト近くまでずっとハラハラしっぱなしでした。ので、最後まで一気に読みました。スピード感がすごい。

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    2011年06月27日
  • リミット

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    ネタバレ

    誘拐された子供の母親がわりに、誘拐事件の犯人と電話で交渉しているうちに、自分の子供が誘拐されてしまった 警視庁捜査一課の有働公子。警察を裏切り敵にまわしても、わが子を救う為に誘拐犯に対し、徒手空拳の戦いを挑む。

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    2017年01月11日
  • ラストソング

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    博多のライブハウスで宿命的に三人は出会った。地元のスター修吉に挑みがかった一矢のギター。ロックが大嫌いだった倫子はリーダー修吉の彼女になり、夢を追い上京した彼らを支える…。持てる才能だけを信じ、一度きりの日々を懸命に疾走する者たち。『破線のマリス』以前に野沢尚が書いた青春小説の傑作。

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    2011年02月19日
  • ひたひたと

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    \二の深い傷跡を全身に刻んだ女のこと。少年に悪戯され暗転した小四の夏のこと。五角形の部屋で互いの胸の奥に封じ込めていた秘密を明かしたとき、辿り着くのは?急逝を惜しまれた著者最後の作品集。まさに着手寸前だった長編『群生』のプロット200枚も収録!野沢ミステリーが目指した高みが迫る。

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    2011年02月19日
  • 魔笛

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    ネタバレ

    渋谷で爆破テロ。鉄球が炸裂。なぜかそこにはビーズも・・・ 犯人は元公安捜査員の照屋礼子。彼女は新興宗教に潜入したはずだったが・・・獄中の妻とともに照屋と戦う主人公の鳴尾刑事。なかなか面白い。 

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    2017年01月14日
  • 龍時(リュウジ)03─04

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    まず始めに
    あたしはサッカーあんまり知りません
    試合観にいくこともあるけど・・・
    選手の名前も・・・(-ω-)ゴニョゴニョ

    そんな、ワールドカップとかオリンピックは応援しちゃうぜ!っていう俄かファンなあたしでも楽しめた
    サッカーが良く分かってない人でも、物語の中で語られる試合をイメージできるのってすごい事だと思う
    村上龍の『天使のパス 悪魔のゴール』と同じように、あたしのサッカーの見方を変えてくれた一冊

    とは言っても『龍時 01-02』『龍時 02-03』はそれほど面白いとは感じなかったのだけど・・・



    伏線として進んでく主人公の父親の話は、いらないかな
    もっと試

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    2010年05月17日
  • 龍時(リュウジ)03─04

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    W杯メンバー選出の余韻が冷めず、久しぶりに再読。南アフリカに選ばれたメンバーも可能の限界を汲み尽くせるか。本戦は戦いがみたい。

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    2010年05月11日
  • 呼人

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    永遠に12歳の呼人と、三人の友人たちとの関係を描きながら、物語は呼人の出生の秘密をたどり、テロリストの母へと向かっていく。
    子どもと大人、生と死の間にある寂しさを描いた良作。

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    2010年02月06日
  • 龍時(リュウジ)01─02

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    サッカー小説なんてジャンルが成り立つのかと思っていたが、一行目から読ませる野沢尚の筆力に感心。生き急ぐサッカー少年「龍時」が単身スペインに渡り、ステップアップしていく様子がリアリティーの感じられる日常生活とともに語られる。サッカーのプレイシーンもまるで映像を見ているような臨場感。最後のゴールシーンは、龍時の視点からイメージできた。

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    2009年12月17日
  • 龍時(リュウジ)02─03

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    龍時シリーズの2巻目。主人公はスペインリーグに所属するベティスのスーパーサブとして居場所を確保している。そのためか、リュウジに前巻ほどのハングリーさや焦りがあまり感じれない。一方で、サッカーシーンの記述は相変わらずの鮮やかさで魅了される。読者を飽きさせないための配慮からか、間接的な記述(新聞記事やテレビ番組の抜粋形式)が多かったが、もっとストレートに小説で語って欲しかった。

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    2010年04月21日
  • ひたひたと

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    野沢尚の最後の作品集。
    タイトル作品である「ひたひたと」は、どこか悲しい。だが、凄く好きな作品でもある。
    少年に小学生のころ、性的な悪戯をされ、そこから暗転した主人公の生活。そんな主人公が結婚することになった相手の正体とは?
    また、野沢が着手寸前だった長編小説「群生」のプロットも収録されている。
    本当に、完全な形で読めないのが残念でならない。

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    2009年10月04日
  • 龍時(リュウジ)01─02

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    野沢尚の遺作となったサッカー小説。
    主人公龍時の高校時代から(だったっけな?)始まるサッカー人生を描いた小説。
    なんかこれが色んな小説を読み始めたきっかけだった気がする。文体も読みやすくサッカーをしている人からしても
    とても試合展開などの描写もうまくて個人的にはサッカーを扱った小説としてNo.1だと思う。
    この作品の執筆中に野沢さんがお亡くなりになり、いまだに完結していない。とっても残念だった。

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    2009年10月04日