野沢尚のレビュー一覧

  • リミット

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    幼児誘拐、臓器売買、人身売買と気分の悪くなる犯罪ばかりで目を塞ぎたくなるけど、それ以外はおもしろい。のめり込んですぐに読んでしまった。

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    2014年05月22日
  • 魔笛

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    ラストに向かう三つ巴の終盤は圧巻。あの盛り上が
    りに関しては自分が読んだ中では他に無いくらい
    凄かった。締めは野沢さんに重なって切ないすね。

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    2014年05月14日
  • 魔笛

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    『なるなるなるなり』

    読みづらく、ただただ疲れた。なのに、面白いから投げ出すこともできなくて、辛い読書だった。

    手記でいて全く手記らしくなく、なんか、そもそも手記らしく書く必要もなくて、物語は面白いのに構成がよくなかった。

    もう読みたくはないが面白かった。

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    2014年05月03日
  • 破線のマリス

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     いかにプロットが緻密でも面白い小説になるとは限らないが、その逆はありうるという例。ミステリとしては瑕疵があるが、二転三転する展開や心理描写のうまさで引き込まれる。

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    2018年08月16日
  • 魔笛

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    野沢尚は 読みやすく 映像が浮かびやすい
    文章を書く 作者だった。
    ただ この魔笛は ちょっと 違った。

    なぜ 照屋礼子の 手記で 書かれなくてはいけないのか。
    そのことで 鳴尾と 藤子のことが 浮き彫りになるからだろうか。
    照屋礼子の視点から見ると やはり全貌が見えないね。

    オウム真理教という事実の中に
    様々な素材があって、創作意欲を
    湧き立てることになるのだろう。

    自分の救済をはかろうとして
    無差別殺人に 発展するのか?
    ということだろう。

    照屋礼子は、公安の捜査員だった。
    坂上輪水が創設した新興宗教に、潜入した。
    それが、無差別殺人の渋谷爆発犯となる。
    なぜ、そうなったのか?

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    2013年09月17日
  • 砦なき者

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    破線のマリスの続編。前回よりもこちらの方が好きかも。マスコミは表面的で一方的な情報を流していると、視聴者は理解した上で、テレビと付き合わねばならない。影響を受けやすい我々が歪んだカリスマを生み出す。

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    2013年07月03日
  • 砦なき者

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    前半と後半で大きく物語は変わりますが、後半は何となく現実味に欠ける部分が目に付きました。そんな簡単に八尋が人気を得てキャスターにまでなれるものか、どうやって数多くの信奉者達を操れるというのか…。このあたりは少し納得しにくかったです。

    しかりながら破線のマリスと連続するテーマである「報道の2つのF」についてを描かれる様はその内容とあいまってリアルな危機感を煽ります。実際、恐ろしくもありました。
    報道が、テレビが育てたモンスターとの対決となるクライマックスでは何が起こるか分からない緊張感もあって読み応え抜群でした。八尋が模倣犯に出てくるスマイルと少しかぶるようなイメージでもありますね。

    この作

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    2013年06月30日
  • リミット

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    読み辛かった。
    面白いが、母親と子供の気持ちや思いが変に伝わってしまって、なかなかページが進まなかった。
    でも途中で母親、有働公子の力強さを感じた時から読んでいくペースが早まっていった。
    銃撃戦をかい潜っていく様や、ヘリコプターが登場する場面はいささか出来すぎだが、まあ良しとしよう。
    又、文章の固まりが映像として浮かんでくるのはこの作家さんの特色 !!

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    2013年06月26日
  • 龍時(リュウジ)02─03

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    あとがきまで読んで始めて知ったけど、コレ続編やったのねー!(笑)一作目も読まねば…。

    試合のシーンや選手の心理など、書き方がうまくて臨場感たっぷり。サスペンスの人だと思ってたけどこういう描写も好き。
    あと、食事のシーンが美味しそうで良い。面白い小説ってだいたい食事のシーンが良い。なんで?

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    2013年06月11日
  • 呼人

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    野沢尚作品の中でもあまり知名度が高くないかな?
    とはいえクオリティは高かった。1999年時点で書かれているにも関わらず、2005年、2010年の近未来についてけっこう当たっている内容が多いし、映画にしても通用するストーリー。ノンフィクションなエピソードが随所に入っているのでファンタジーと事件派の中間点とも言えるけど具体的でメリハリの有る感じはやはり脚本家が本業だからなのでしょう。

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    2013年06月02日
  • 呼人

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    【少年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!?僕はなぜ大人にならないのだろう。心も躰も成長を止め、純枠な子供のまま生きていくことは果たして幸せなのだろうか。出生の秘密を自ら探る呼人が辿り着いた驚くべき真実とは。感動のラスト、権力者の理想が引き起こす現代の恐怖をリアルに描いた傑作長編。】

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    2013年05月29日
  • 砦なき者

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    【煽動するテレビの怖さを描く傑作サスペンス報道被害者を装い、メディアを巧妙に利用し、若者のカリスマとなった男・八尋。一敗地にまみれた硬派の報道番組のキャスターらが八尋の欺瞞を暴く。】

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    2013年05月29日
  • ラストソング

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    音楽業界での成功を夢見る三人(男2人、女1人)をめぐる青春小説。どちらかと言えばドラマの脚本を読み進めている感じ。「昭和」っぽさ、業界の泥臭さなどを上手く絡めてありスラスラ読めた。

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    2013年05月05日
  • 呼人

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    ネタバレ

    歳をとらない子供の行き着く先は?
    重い話ですが、サラッと読めました。
    永遠に12歳である少年が、自分の人生に折り合いをつけて結末を迎えるわけですが、その為に数少ない友人を無くしても、呵責が感じられません。
    それも、子供ゆえの残酷さなんでしょうかね。

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    2012年11月11日
  • 破線のマリス

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    報道番組ほどむつかしいものはない。
    編集者の主観がどうしてもはいるからだ・・
    遠藤瑤子という女性が、主人公。

    タフで、視聴率のとれる編集者。
    「想像力と勇気」と励まされる。
    麻生公彦 郵政官僚。
    バランスを崩している生活。
    器物を破損する。
    やらせとは、どこまでやらせなのか?

    ひとつの罠としての、内部告発。

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    2018年03月10日
  • リミット

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    有働公子は、目立たない存在だった。
    作文能力があり、それが、
    彼女の職務をスキルアップしていった。

    連続誘拐事件 その背景は、
    「臓器売買、人身売買」の犯罪が隠されていた。
    タイを舞台にした「臓器移植」と売春
    誘拐保険 そして、そこからお金を引き出すが、・・
     
    有働公子は、母親であるということだけで、
    必死に自分の息子の誘拐を助けに行こうとする。
    人間の中にある「暗闇」は、さまざまな動機を作り出す。
    篤志、泉水、そして、智永 元教師。

    人間の枠を超えて、「凶悪」になっていく。
    何故にそのような凶暴になるのか?なれるのか?
    獣性なのか、それとも人間の本質なのか?
    人間の生き方について、提起

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    2018年03月10日
  • 呼人

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    1973にうまれる。
    12歳で、成長が止まる。

    1985年から物語がはじまる。
    潤、厚介そして小春
    4人を中心として物語が進む

    1985(12歳);1992(19歳);1999(26歳);
    2005(32歳);2010(37歳)

    潤はアメリカの大学に行き、そして、銀行のトレーダーとなる。
    厚介は、自衛隊に入りそして、特殊工作をうけ、北朝鮮にはいる。
    片足が吹っ飛んで、帰ってくる。
    小春は、伝説的な存在となり、妻子ある男と結婚するが
    結果別れてしまう。

    なぜ、成長がとまってしまったのか
    「遺伝子操作」

    母親探しをする。
    新左翼、「日本赤軍」、イスラム原理教・・・

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    2018年03月10日
  • ひたひたと

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    十二の深い傷跡を全身に刻んだ女のこと。少年に悪戯され暗転した小四の夏のこと。五角形の部屋で互いの胸の奥に封じ込めていた秘密を明かしたとき、辿り着くのは―急逝を惜しまれた著者最後の作品集。まさに着手寸前だった長編『群生』のプロット200枚も収録!野沢ミステリーが目指した高みが迫る。(「BOOK」データベースより)
    内容は2本の連作の短編と、長編のプロット。短編もさすがだが、着手寸前だったという長編のプロットがすごい。プロットというよりはもう小説だった。完成作を読みたかったとひたすらに思わせる出来。本編とは関係無いが、最後の北方先生の弔辞が何回読んでも泣いてしまう。

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    2012年09月22日
  • 呼人

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    子供であることはただそれだけで青春だし貴重。そういうテーマは少年時代の思いを懐かしむ気持ちを喚起させいい意味で切なくなった。

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    2012年09月09日
  • 砦なき者

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    「破線のマリス」の続編という意識はなく最初は読んでしまったのですが、微妙にいろんな場所がつながっていて、最後に恐ろしい存在を作り出して主人公と対峙させる、その背後には…という構造が、ビッグコミックスペリオールでやっている「総理の椅子」のストーリーに似通っているなぁと気づいたのは途中。最後の最後までどう締めくくらせるかがわからないのはこの人の凄さですが、今回も今ひとつすっきりはしない幕引きでした。テレビを生業にしつつ、その限界を感じたからこそ、死を選んでしまったのでしょうか。

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    2012年08月21日