あらすじ
連続幼児誘拐事件の闇に潜む邪悪な魔性。連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに……。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点!
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真面目で地味な婦人警官だと思った公子が、どんどん逞しくなっていく様がとてもカッコいい!
息子の健気さにぐっときた。
我が家も一人息子なので余計に感情移入
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最近、野沢尚さんの本を3冊読みました。「リミット」「深紅」「魔笛」。いずれも再読ですが、初読と変わらぬ感動・興奮が。「リミット」(1998.6刊行、2001.6文庫、全514頁)、一番インパクトがありました。①幼児を誘拐し解体して臓器を売り、あるいは性愛者の玩具として金に換える悪党たち。澤松智永、塩屋篤史、日色泉水ら。②息子貴之7歳を誘拐され、現金引き渡し役になった母親であり婦人警官の有働公子 ③犯人側から、警察からも追われ孤立無援の公子 ④犯人、公子、警察の3つ巴の戦いに果てに。
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最初の方でなんとなく話が読め、あまり期待していない後半の展開に完全に引き込まれた。他の小説で女性警官というと、強く、勘で事件の解決へと導くことが多いけど、それとは違う、どこにでもいる女性警官で、事務仕事に長けていているが弱く、勘というより、長年の経験と知識からの読みで事件の糸口を見るけるようなキャラに親しみが持てた。最後にわかった主犯格には本当に驚かさせれた。公子はもとより、貴之とあゆみの今後、二人の関係性、古賀の行く先、それぞれが希望ある未来であってほしい、と切に思った。
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数頁読んで「いやな予感」がする。
それは、怖いことが起きる的な、不安を招くような、いやな感じ。
私は主人公が追い詰められる系の小説が苦手なんだけど、この話はすごいイヤで怖いのだけれども、それでもページをめくる手が止められないくらい先が気になるという意味で、すごいなと。
読んでいる途中で「あれ、タイトル何でしたっけ?」となり、どきりとさせられる。いやなタイトルである(褒め言葉)。
久しぶりに読み終えるのが惜しくなった本でした。
面白かった! 分厚い本を読むのに抵抗がない方ならオススメ。
面白かったので、作家さんの第1作目から追って読むか……と思って調べたら、お亡くなりになっているようで、新作が読めないことを残念に思いつつ、ご冥福をお祈りいたします。
出ている本は読みたいなぁと思ったしだいです。
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連続幼児誘拐事件を担当する主人公の捜査一課の有働公子は、誘拐された少女の母親役を演じ、犯人と電話で交渉をしていた。しかし母親でないことがばれ、犯人に身代金の運び役を命じられた。そして驚愕の事実を知らされた。
「お前の息子を誘拐した。殺されたくなかったら捜査陣を撒いて一人で来い」
どうして息子がいることを犯人が知っているのか。考えられる可能性はひとつ。警察内部に犯人と通じる裏切り者がいる。
公子はひとりで犯人を追いつめることを決意した。
有名な脚本家の小説だけあって、映像化されたらさぞかし面白くなりそうな(もうされてるのかもしれません)作品です。飽きることないストーリー展開です。15年くらい前の作品ですが、当時のアジアを含んだ社会情勢を反映していて、とてもリアリティがありました。
偶然ですが、自分の実家や現住所の近くでばかり事件がおきるので、情景が鮮明にイメージできて、ご当地小説を読んでいるように夢中になれました。
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多くのシリアスな小説には、途中で休憩とも入れるエピソードが挟まれることが多い。
しかしこの話にはそれがない「ポケモンのカード」とかの単語がかろうじて心を癒してくれるくらいで、それが終わったら「はーい、追加だよー」と次のシリアスが追加されていく
この作品を一気に読めるか、分けないと読めないかで読者の性格とか性質がいくらか分析できそうだ。
俺は分けないと無理だった。
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俺の好きなクライムサスペンス?もん。警察もん。
身の毛のよだつような興奮。
体の中心が熱くなる感覚。
久しぶりやったけど、何度味わってもいいもんだ。
女の狂気、女性の強さみたいなものが印象に残った。
野沢尚いいなぁ〜。
まだ若くして亡くなられていることが残念でならない。
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連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、1人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわしながら子供を救う母親の物語。
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闇の社会とか闇に生きる人とか怖いし難しいし、実際こんな人いるのかな?
いないだろーな。いや知らないだけかも。
犯罪の内容が一昔前的な感じもしないこともないけれど、テンポがよくて読みやすく、さすが脚本家であるだけあって状況が映像となって頭に浮かぶ。
かなり昔にドラマ化したようですが(自分は未視聴)、なかなかキツいシーンもあるので2時間ぐらいでテレビではなく映画がいいかも。
あと、文字による暴力シーンの詳細な描写は自分には向かない。
誰の作品でもそうですが、文字だと気分が悪くなる。映像で次から次へと流される方がいい。痛いの苦手なので。
もう野沢氏の新作が発表されることがないのが残念です。
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前半の感じが少し苦手で、このまま本を閉じてしまおうかなぁ…と思いつつ中盤まで読み進み、あまりの苦しさに本を閉じ、でもやっぱり先が気になるからページをめくり最後まで止まらない!
珍しく後半で犯人わかったぞ!なんて思ってたら…
まさかのラスト。まぁ自分の考察力なんてこんなもんだな笑
読んでよかった!面白かったです。
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連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに...。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点。
-書籍より引用
正直、展開が読める小説かもしれない。
しかし、物語の展開についてはドキドキ・ハラハラさせるものがある。
かつてドラマ化されたこともあり、今なお人気の小説。
母性とは何か。家族とは何か。
その想いが込められた一作。
表現の生々しさは、脳内で映像化しやすく、さすが野沢尚さんといったところ。
想像通りかもしれないが、誘拐事件は解決されやすいものである。
しかし、犯人は、その誘拐で身代金強奪にかける。
裏社会の事情も把握して物語を作っているあたりは高評価。
主人公の一人息子が誘拐されたことから、この物語の本筋は始まる。
1人の母親が、警察官という立場をこえて犯人と対決する。
身内に犯人と通じている者がいるのか、孤独に戦う主人公に情がうつり、いつしか主人公と一緒に私たちも戦っているように感じる。
ラストの告白に驚くかどうか、、、それはあなたの読み方次第かもしれない。
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誘拐もの。ちょうどマレーシアで誘拐未遂事件が起きたところなので戦慄しながら読んだ。
日本でのほほんと平和に暮らすと誘拐なんて縁遠くて震えることはなかろうが、アジアにいながら読むとまた違った心理で読める。
子供たちの成長を日々喜びとしながら生活しているものにいきなり子供の失踪、誘拐、そして死をぶつけられたら、親としては命は確かにあれど生きた心地はしない。生き地獄であろう。
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なんとも嫌悪感があるテーマで、読み進めるのを断念しそうになった。事件の骨格と真相は割と早い段階で読めたので、ハッピーエンドになることを期待して読み進めることができた。
それにしても母は強いが、警察ってここまでアホなのかね。リァリティにかける気がしたのが少し残念。
ロードノベル的な要素もあり、アクションも有り、てんこ盛りの大サービスだが、子供が監禁されてるところの描写は耐えられなかった。よって減点1。
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連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに…。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点
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読み辛かった。
面白いが、母親と子供の気持ちや思いが変に伝わってしまって、なかなかページが進まなかった。
でも途中で母親、有働公子の力強さを感じた時から読んでいくペースが早まっていった。
銃撃戦をかい潜っていく様や、ヘリコプターが登場する場面はいささか出来すぎだが、まあ良しとしよう。
又、文章の固まりが映像として浮かんでくるのはこの作家さんの特色 !!
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有働公子は、目立たない存在だった。
作文能力があり、それが、
彼女の職務をスキルアップしていった。
連続誘拐事件 その背景は、
「臓器売買、人身売買」の犯罪が隠されていた。
タイを舞台にした「臓器移植」と売春
誘拐保険 そして、そこからお金を引き出すが、・・
有働公子は、母親であるということだけで、
必死に自分の息子の誘拐を助けに行こうとする。
人間の中にある「暗闇」は、さまざまな動機を作り出す。
篤志、泉水、そして、智永 元教師。
人間の枠を超えて、「凶悪」になっていく。
何故にそのような凶暴になるのか?なれるのか?
獣性なのか、それとも人間の本質なのか?
人間の生き方について、提起をしている。
最後は、どんでん返しとして、
香澄が、実のフィクサーだったという。
母親とは、どこまで母親になれるのか?
一生懸命自分に言い聞かせる努力のみが、うまく言い表せている。
Posted by ブクログ
誘拐された子供の母親がわりに、誘拐事件の犯人と電話で交渉しているうちに、自分の子供が誘拐されてしまった 警視庁捜査一課の有働公子。警察を裏切り敵にまわしても、わが子を救う為に誘拐犯に対し、徒手空拳の戦いを挑む。
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ヒール側の描写が深く、クライムサスペンスが好きな人にオススメできる作品。主人公である母親は母は強しとしか言い様のなく。一見めでたしめでたしに見えて救い様のないストーリー。
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前回読んだ同じ作者の『破線のマリス』がイマイチだったので、またラストでモヤモヤ終わるのかな、と思っていたら、良い意味で裏切られた。しかし、また一人息子がいる女主人公の暴走と、ラストでの主犯格による人々への”語り”、これは同じ。ここでまた冷めてしまった。こんなこと、あんな場面で言う?しかもあなたが?という感じでした。
Posted by ブクログ
はぁ~~苦手。
小児人身売買や性癖の語りは、自分……苦手でして(涙)
誘拐や母親ひとりで息子を助ける為に立ち向かう姿に身が入らないほど、、苦手な話でした。
あんな状態で長く監禁されてた貴之が強い子でしたね。
きっと……こういう話しは現実に世界の何処かであるの……かも知れない。
吐き気するほど、嫌な感情が沸き上がりました。
野沢尚さんは本当に色んな作風がありますね。
Posted by ブクログ
連続幼児誘拐事件を追う中で息子を誘拐され、疑惑から単身行動し警視庁に共犯として追われながら取り戻そうと必死に動く婦人警官。結末に疲弊と解放を感じる一体感だった。囚われた子供と臓器や人身の売買、内乱近くにいた外国人と元女性教師と教え子の犯人達との銃撃戦。誘拐されたもう一人のその後を考えると憂いを残す。
Posted by ブクログ
犯人5人組のうち三人がアホとかもう失敗待った
無しで案の定人混みて発泡とか無茶苦茶だなとか
思いつつもこのシフトアップからの展開がいい。
Posted by ブクログ
連続して起こる児童の誘拐事件。事件を捜査していた刑事の有働公子(主人公)の息子も誘拐され、身代金の運び役に指名されます。
自分の子供を取り戻すために、警察をも敵に廻して、単独で誘拐犯グループと対峙し追い詰めていきます。
最初は硬い文体で読み難かったものの、息子を思う苦しみや、犯人に脅され警察に追われるという恐怖感や緊張感がヒシヒシと伝わり、途中から一気読みでした。
つっこみどころは多いですが、なかなかの力作だと思います。
Posted by ブクログ
散々その線はない、という真犯人の伏線を張っておいて、逆にその人物というオチ。
大体、母性なんてものを信じたいのは男性であって、女性はそんなものは幻想の産物だと知っている。
主人公だって、あの状況に追い込まれたからこそ無茶ができたのであって、そうでなければ組織の言いなりで行動するしかないし、それを逸脱する積極的な理由はないはず。
男性は、命を生み出すという女性特有の能力に無意識的に畏怖の念を持っているから、その女性に更に力を持たれては勝ち目がないと悟っている。
だから、歴史の表舞台から徹底的に隅に追いやり、男女平等とか言いつつも、出産育児は女の仕事、だって母性本能があるだろと第一線で働くことから退けようとしている。
男性にとって、都合のいい扱い方がされてるな、という印象を受けた。
まだ、婦人警官や婦警という呼び方が一般的だった頃の話。
Posted by ブクログ
子をおもう母の気持ちが、どれほどつよいものか、実感させられた。
残酷なストーリーではあるが、臓器移植の問題は社会的な題材だとおもう。
母親は強し!