浅倉久志のレビュー一覧

  • あなたの人生の物語

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    実際これがTHE・SF(空想科学小説)って事なんだろうけど、理系のワードが非常に多すぎて学のない私にはだいぶ読みにくいと感じました。

    と言ってもすごく読みにくいのは短編「あなたの人生の物語」までで「七十二文字」からはそこまで難しいということもなく、物語について色々考えることができたり、ハラハラワクワクを素直に楽しめました。
    とくに「地獄とは神の不在なり」と「顔の美醜について」は科学よりも宗教や現代の問題意識に焦点がある話なので楽しめました。

    因みに私はカリーアグノシアは反対派です。

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    2026年07月17日
  • ヴァーチャル・ライト〔新版〕

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    1994年に書かれたギブスン橋三部作の第一部。大震災のあった近未来、廃墟からスラム街と化した金門橋が舞台の一部。スプロール三部作に比べて、サイバーサイバーしていない。もちろん電脳空間は存在しているが、スプロールのそれがプロフェッショナルの戦場だとすれば、こっちはより現実に近い身近な場所になっている。「俺の想像の翼についてこれるやつだけついてこいよ」的スプロールに比べて、もう少し読者に優しい気がする。

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    2026年07月17日
  • タイタンの妖女

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    スローターハウス5よりストーリーがわかりやすかったです。たまたま過去も未来もわかる全能者になったラムファードによって人生が翻弄され続ける主人公マラカイの悲喜劇。あとがきで太田光さんが書かれているように、人間には人生の選択権があるのかを考えさせてくれました。好みは分かれると思いますが、個人的には少し退屈なストーリーでした。

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    2026年06月26日
  • あなたの人生の物語

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    端正で抑制的な筆致で綴られたSF短編集。物理学や言語学などの専門的知見が物語の骨格にあり、基礎知識がないと難解に感じる。

    表題作『あなたの人生の物語』では、サピア=ウォーフ仮説やフェルマーの最小時間の原理といった専門概念が使われている。それらを絡めながら、「あらかじめ定められた未来を受け入れ、自らの運命をいかに愛し、生きるか」という決定論と自由意志をめぐる問いが、余韻を残す。

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    2026年06月04日
  • 高い城の男

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    ネタバレ

    第二次世界大戦において枢軸国側が勝利しアメリカが敗北したIF歴史SF群像劇。ディックの他の著作は好きだがこれはどうにも肌に合わず、読み進めるのに苦労してしまった。世界観設定は魅力的な反面、ストーリー性が乏しい上に群像劇で視点が入れ替わるため、ダイナミズムなストーリー展開を期待すると少しアテが外れてしまう。基本的には内省と不穏のまま視点が切り替わる物語であり、これを受け入れるか否かで作品の評価はガラリと変わるとだろう。

    しかしながら第二次世界大戦の勝者の敗者が逆転している設定は非常に面白く、ドイツはある程度穏健派になるかと思いきや、歯止めの効かなくなったナチは暴走の懸念があり、日本vsドイツの最終戦争という不安感を煽ったオチなど、どの世界線でもナチはやはり悪なのだなと思った。あと易経が大流行しているという設定もかなり独特で、昨今のAIのようで登場人物の誰も彼もが行動の指針にしているのには笑ってしまった。心身ともにボロボロになりながら易経に縋る様や、要人にミッキーマウスウォッチを送るシーンなど、ディック作品らしい哀愁のある登場人物も魅力的だったように思う。

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    2026年04月24日
  • タイタンの妖女

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    この本はあとがきや太田光の解説があってのものと自分は思った。「ワケがわからない」を肯定してくれるのは非常にありがたいと思った。時代背景やラムファードのモデルが確認できて始めて、やっと多少の理解が及ぶようになった。第二次大戦下〜冷戦あたりを踏まえての、ってことみたいだ。

    自分の時間とーーここではあえてそう言うがーー労力を使って読み終えた作品に対して、時間の無駄だったと認めるということは非常に勇気がいるものだ。実際はその感想や体験も含めての読書であることはわかっていながらも、現代を生きる我々にとって時間を割くことは非常にリスクを伴うものである。
    主語が大きいか?

    要するに「なんなんだこれ?理解できんな」の言い訳を水増しすると上になるってうもんで、文章ってやろうと思えばやるだけ贅肉を付けられるよな。ダイエットする方が難しい。

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    2026年03月31日
  • あなたの人生の物語

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    同著者の別作品『息吹』がすごく良くて、この本もいたるところで良い評判だったので、『息吹』を読んだ時と同等の面白さや感動を得られるのではと期待していた。期待しすぎてしまっていた。結果、悪くはないが思っていたほどではない。

    表題作『あなたの人生の物語』がいちばん好き。地球外生命体との交流というと、映画公開直前となった別の某作品が思い浮かぶ。その作品では故郷に危機が迫っているエンジニア同士が意気投合するという流れだが、本作品は言語学者である主人公が地球外生命体の用いる言語や文字を学ぶことで異質な思考法を習得する。話の終盤になって、この物語の間に挟まれる主人公の娘にまつわる回想の意味、そしてその回想がかなり詳細であることの意味がわかり胸が締め付けられた。日常の取るに足らない程のささやかなやり取り、くだらない言葉、表情、楽しいことだけでなく喧嘩をしたり腹を立てた記憶など。自分の中のそういう記憶を思い返して、たまらない気持ちになる。

    大きな悲しい出来事がこの先にあるならその過程にいくら喜びがあっても今の私はその運命を選び取らない。でもヘプタポッドBを習得したらこの考え方は変わるんだろうか。変わってしまうとしたらそれは私ではなく違う生き物であるように感じる。

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    2026年03月16日
  • あなたの人生の物語

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    まじで難しい。全然文章頭に入ってこんし、何が言いたいんかさっぱりわからん。
    最後の2つと表題作はちょっと読みやすくて面白かった。

    またいつか読み直したいかも

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    2026年03月10日
  • レヴィンソン&リンク劇場 皮肉な終幕

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    ネタバレ

    まさに皮肉な終幕。

    強盗強盗強盗(それぞれに強盗がかかってて面白い)
    ジョーンクラブ(騙し騙される男女)
    愛しい死体(まさかの展開で飛び抜けて好み!)
    ジェシカって誰?(ぞわっ)

    が印象的

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    2026年03月04日
  • あなたの人生の物語

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    SFシリーズチャレンジしてみたが、難解だ
    日本語なのに話が入ってこない
    理解するまでには何度も読まなくちゃならないのか
    翻訳だからなのか
    何度読んでもわからないのか
    苦手だなあ

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    2026年02月26日
  • タイタンの妖女

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    未来が見える男による予言とそれに巻き込まれる主人公たち、最後に明かされる答えまでの道筋がきちんと整えられていて、最後まで読み終えたときに点と点が繋がるような感覚があって心地よかったです。個人的にラムファード氏のおもしろおじさんな感じが好きです。

    ただ古典SFあるあるなのか(もしくは私が小説初心者だからなのか?)、少し設定描写に走りすぎたり時間軸が飛びとびでわかりにくかったりで、読み切るまで少し根気が要るように感じました(不思議の国のアリス風の門ってなんだ…?)。あんまり細かいところを気にせず読むのがいいのかなーと思います。

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    2026年02月26日
  • ジェイルバード

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    どんな状況に置かれようともユーモアがある限り大丈夫。絶望していても仕方ない。ユーモアを忘れずにろくでもない世の中をわたっていこうと自ら手本を示してくれたヴォネガット。だから時々読みたくなるんだよなあ。

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    2026年02月22日
  • あなたの人生の物語

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    星3.5
    日本人には馴染みずらいメッセージが多いと感じた。

    映画化された「あなたの人生の物語」(映画の題名は「メッセージ」)を含む短編集。

    ・もし神罰が実際に存在する世界だったら?
    ・もし人間の美醜を見分けられなくなる装置が発明されたら?
    等、この世界においてひとつだけ「もしも」の設定を組み込み、それ以外はその設定に基づいて徹底的にリアルに描写されていた。

    私が三体やプロジェクトヘイルメアリー、火星の人、星を継ぐもの等、エンタメの側面が強いSFしか読んでこなかったからか、
    哲学的なメッセージを含む今作は非常に難解だった。
    考えさせられるのはわかるが、どうにも言語化できない。

    ワクワクする、というような類のSFでは無いため、人を選ぶような気がした。

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    2026年02月15日
  • 高い城の男

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    ネタバレ

    独日がWW2に勝った世界線という事、アマプラのドラマ版のPVでちらっと見た事があるくらいなので、読んだ感想としては思ったより地味
    易経に何度もメインキャラクター達が頼っているが、日本人が易経をやるというイメージはどこから来たのだろうか笑
    易経の難しい漢字とか読み方にはルビが欲しい、、笑
    章の中で登場人物が行ったり来たりするので少しだけ分かりにくい
    田上とチルダンが個人的にはお気に入り
    たんぽぽ計画は結局どうなるんだろう?
    結構大事な所なのに、曖昧にされちゃってそこは残念でした

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    2026年01月26日
  • あなたの人生の物語

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     めっちゃくちゃ期待して読み始めたけど、正直思ったより楽しめなかった。結構SF慣れしているつもりだったけど、少し自分には難しかったかも。あまり乗れなかった。

     読みながら、レムの『完全な真空』にも似た読み味だなと感じた。何か面白いことに取り組んでいるエッセンスは感じるが、ドラマは薄味。
     語り方、或いはSFらしく世界の設定や仕組みそれ自体が主役で、物語は、キャラクターの遍歴・帰結を描くことを通じて、主役を載せる皿としての機能が強い。
     一見ファンタジーらしい題材ではあるものの、科学的な思考様式を採用することでSFに昇華している作品も幾つかあって、その幅広さは面白かった。
     語り方と題材、物語が一番上手く噛み合ってた気がするのは、やっぱり表題作で、納得感もあったし、それは結構好きかも。

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    2026年01月22日
  • 高い城の男

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    初めてディック作品を読んだが少し難しかった
    歴史的な背景もさることながら、複数の世界線が同時並行でかつ現実と虚構が入り交ざるので何回か読んだらもっと理解が深まり面白みが出てくるのかもしれない

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    2026年01月09日
  • タイタンの妖女

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    爆笑問題の太田さんが、この本から所属事務所の名前に「タイタン」を名付けたと知り、興味を持った。
    超ド真ん中のSFという感じ。ストーリーも読者の視野も、地球から火星、水星、タイタンへと押し広げていく。
    過去も未来も知っているラムフォードが“神”のような存在に思えたが、その外側には、さらに高次の存在がいて、これまでのストーリーと人類の営みも歴史も全てちょっとしたお使い。余興程度にしてしまう。それを知った瞬間、コンスタントの苦労や痛みが、どこまでも虚ろに響いた。

    1959年に書かれたとは思えないほど、いま読んでも古びない発想と構造。
    むしろ、ここからSFというジャンルが広がっていったのだと実感させられる。

    正直、これまでSFを読むと途中で眠くなってしまうことが多かった。本作はそんなこともなく、読んで良かった。人にも勧めたい。

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    2026年01月03日
  • あなたの人生の物語

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    映画を見てから原作を読みたいと思って探したけど
    映像化を先に見てしまったからか
    映画のほうが良かったと思う。

    短編の1個
    バベルの塔も面白かったです。

    ちなみに
    あなたの人生の物語までは読みましたが
    その後の話は読んでいません。
    SF系はちょっと苦手な所もあり
    話が途切れ途切れになるのでちょっと挫折しました。
    SF映画は好きだけどSF小説は難しくなってしまうので
    いつかは克服したい。

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    2025年12月27日
  • ユービック

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    SF物語を久しぶりに読みました。
    半生命や時代退行などの世界は面白いと感じました。

    だけれど、私の読解力が不足しており、物語の半分くらいまで、生きている世界なのか、半生命(死者)の世界なのかは分からなかった。
    体温の低下などで、ようやくどちらの世界かわかったのです。
    SFの世界で設定がぶっ飛んでいたり、ありそうでない世界観を味わうことも良いかなと感じました。

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    2025年12月18日
  • あなたの人生の物語

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    積読チャンネルで紹介され、「あなたの人生の物語」のみ読んだ。映画メッセージも読んだ。サピアウォーフの仮説、声に出して言いたい日本語すぎる。個人的には回想とエイリアンとの対話シーンの交錯が入ってきづらかったが、また読み直した時に何か感じるものなのだろうか。書籍自体は人にあげた。

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    2025年11月24日