浅倉久志のレビュー一覧

  • あなたの人生の物語

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    オードリー・タンが推薦してたので読んでみた。SFは久しぶり。基本的に哲学的なテーマを扱っているように思えた。特に,「理解」と「あなたの人生の物語」の2編は認識論として読むと興味深い。ただ,小説としてどうかというと,どうなんだろうという気がしなくもない。「あなたの人生の物語」は構成として面白いとは思うけど,読みやすいとは言えない。「顔の美醜についてードキュメンタリー」はある種の哲学的思考実験をドキュメンタリーとしてまとめたもので,野心的ではあるが,問題提起に留まっている印象。「ゼロで割る」は数学が分からないと何のことやら理解できない。
    個人的には,普段から抽象的に考えているテーマを物語として(中

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    2025年05月07日
  • 危険なヴィジョン〔完全版〕 2

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    収録作は以下のとおり。

    月へ二度行った男(ハワード・ロドマン)
    父祖の信仰(フィリップ・K・ディック)
    ジグソー・マン(ラリイ・ニーヴン)
    骨のダイスを転がそう(フリッツ・ライバー)
    わが子、主ランディ(ジョー・L・ヘンズリー)
    理想郷(ポール・アンダースン)
    モデランでのできごと(デイヴィッド・R・バンチ)
    逃亡(デイヴィッド・R・バンチ)
    ドールハウス(ジェイムズ・クロス)
    性器およびまたはミスター・モリスン(キャロル・エムシュウィラー)
    最後の審判(デーモン・ナイト)

    ハーラン・エリスンの伝説的アンソロジー「危険なヴィジョン」第二弾。刊行されてもう半世紀は過ぎているので、もはや危険と

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    2025年04月28日
  • ユービック

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    久しぶりのSFでした。難解な長編で、3分の2くらいまでは、さっぱり分からない展開でした。ジョーチップが、爆発で半生者になり、UBIKというなんというか退行現象を止めるもの(スプレー)をなんとか手にいれる。敵と味方とに分かれて戦うが、チップにも判断できず、最後の方でようやく分かるのです。理解するのに精一杯でした。今でもよくわからないとこ多いです。
    また、超能力の描き方は、漫画のJOJOにも似ている部分もあるのではとおもいましたが、どうでしょう。場面の移り変わりは映画マトリックスにも似ているかもと思いました。
    読み直したいが、再度読んで理解できるのかななんて思った次第です。

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    2025年04月06日
  • 高い城の男

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    ネタバレ

    設定は最高。手に取った時ワクワクした。

    展開と中身は。。。なんか気が散る文章で生成AIとウィキペディア駆使してなんとか読んだ。

    易経が万能すぎる。易経本だこれは。

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    2025年03月21日
  • ユービック

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    割とマニアックでよくよく読んでも構造が今一つ理解できない、ホンマ物のSF。
    同じ作者の「アンドロイドは電気羊の夢をみるか(ブレードランナーの原作)」のほうが有名なのはよくわかる。「アンドロイド」のほうが人間がよく書けているし、構成が理解しやすい。

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    2025年03月16日
  • あなたの人生の物語

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    20年以上前の作品とは思えないくらい練り込まれている
    一部はオカルト世界を描いていたりはするが、世界観など背景がしっかりしている印象
    短編集だが読み応えのある作品だった、オチが気に入るかはともかくとして

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    2024年11月10日
  • レヴィンソン&リンク劇場 皮肉な終幕

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    『刑事コロンボ』の脚本家コンビによる
    短編小説集ですね。

    前に『刑事コロンボの帰還』に
    収録されていて読んだことのある
    コロンボの習作「愛しい死体」も入ってた。

    わりとアンハッピーな結末が多いので
    それを倒叙で描くスタイルにした
    コロンボものがうまくはまったんだろうな。

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    2024年10月27日
  • タイタンの妖女

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     本作は解説にあるように時系列が散らばっていたり、話の途中で場面が急に変わったりと、全体としてまとまりのない印象を持つかもしれない。また、ある場面に出くわし、謎の展開に面食らい、困惑するかもしれない。しかし、本作はそのような不可解な描写とそのときの受け取り方が大事だという。

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    2024年10月20日
  • タイタンの妖女

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    ネタバレ

    ワイドスクリーン・バロックとな。
    こないだ読んだSFもこんな感じだったからその分類かな。

    マラカイコンスタントと言うイケイケ金持ちプレイボーイのスペースワイドな一生。面白いとか思える余裕がないくらい全く筋が読めない。なんだけど、散りばめられたキーワードはきっちりと回収して終わる。 

    何を読まされたんだ?
    と呆然とする読み心地。

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    2024年10月15日
  • タイタンの妖女

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    SF界を代表する作家の一人、カート・ヴォネガット(・ジュニア)の代表作の一つ。ずっと積まれていたのをようやく崩すことに。

    ヴォネガット作品は『スローターハウス5』しか読んでいなかったが、読んで分かるヴォネガット流SF。過去、現在、未来を同時に観測する力、それによって頻繁に転換するシーン、トラルファマドール星人...etc。

    波動存在となったウィンストン・ナイルス・ラムフォード、地球・火星・水星・土星の衛星(タイタン)を巡るマラカイ・コンスタント(=アンク)、ラムフォードの元妻ビアトリス、彼女とマラカイとの間に生まれた子クロノ、トラルファマドール星人サロらの立ち位置、関係性、目的等を整理出来

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    2024年09月22日
  • アンドロメダ病原体〔新装版〕

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    アメリカの田舎町で住民が大量に突然死しているのが発見される。生存者は老人と赤ちゃんのみ。原因を追及する科学ミステリ。ちょっと小難しいところもあって、エンタメ要素は薄めだけど、発想はとても面白い。

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    2024年09月01日
  • あなたの人生の物語

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    確かに全編示唆に富んだ物語ではあった。

    表題作が映像化されたというバイアスも手伝ってか印象に残る人も多いだろうし、そもそもテッド・チャン氏の輝かしいポートフォリオがあるから面白くないはずが無いと思って期待値を爆上げして、その上「結末でひっくり返されるのに期待」してしまってそのまま収束していくことで肩透かしを食らう。これは完全に私の読み方のせいだな。

    高次元に転がってる不合理性をSFに落とし込んで書いてるから必然的に示唆に富むものになってる。ただ、読み方間違えると「で?」っていう事になりかねない…けどそれ言ったらどれもそうか…

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    2024年08月24日
  • 高い城の男

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    日本人独特の、
    良く言えば奥ゆかしい
    悪く言えばはっきりしない
    特有の気質といおうか、国民性をディックはどうやって仕入れたのだろう。

    日本人歴の長い生粋の日本人からして「ん?」となる部分もないわけではないが、違いが文化を生むのだから「アメリカ人から見た日本人の描写」というのも面白い。そもそも違う国の人同士が交わる大陸横断型の小説は難易度として高いのではないのか。ドイツ人も出てくるし。

    内容自体は「フィリップ・K・ディックの小説!」という意気込みで、SFを期待してたので、肩透かしを食らった感は否めない。

    支配者側の田上氏は白人に差別的な意識はあっても人を殺したという人道的な罪悪感に苛まれ、

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    2024年08月19日
  • 高い城の男

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    ディックの最高傑作に推す声も多い本作はWW2で枢軸国が勝ちドイツと日本が超大国となっていたら…という歴史改変物。実在の人物についてかなり触れられていたり、改変歴史の中でさらに「連合国がWW2で勝っていた歴史if」を描いた小説が軸に登場するなど虚実を織り交ぜた構成。しかもそうした構成を下敷きにしつつ、主に描かれるのはそれぞれの立場でもがき悩む人たちの内面の葛藤だったり、その悩みの拠り所として易経が重要要素として描かれたりするのでなかなか独特。日本人やドイツ人が読むのと戦勝国側の人が読むのだとそれぞれどんな読後感の違いがあるんだろうと気になります。

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    2024年07月27日
  • 高い城の男

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    ネタバレ

    不思議な力強さのある作品でした。

    本当にそっくりそのまま世界が反転していのは凄かったです。確かに日本とドイツが世界大戦で勝っていればこんな世界になっていたのだろうと想像ができます。陰鬱で秩序や差別が厳しい世界。

    日本タイムズなどは、読んでいて言葉が面白かったです。西海岸は日本が占領しているなど、ありえなさそうで、でも勝利していたらありえそうで、白人が日本人にあんなにオドオドする姿はある意味新鮮でした。アメリカと日本の立場が見事に逆転していていました。

    内容はかな。哲学的、人とは何なのか、人種とは何なのかという自問自答が多い。国家とは何なのか、そういった思想に近いモノを一人一人が抱えており

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    2024年05月04日
  • 高い城の男

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    ユービックを読んで、「うわあああああ好きいいいSF最高……早く次!!!」となった勢いで、内容を全く知らずに読んでしまった。
    つまりディックの超SF世界観を求めて読んでしまったので、あまりSF味のない雰囲気に結構な落胆を感じながら頑張って1冊読みました。笑(誰も悪くない)

    第二次世界大戦について、恥ずかしながら本当にざっくりしたことしか知らなかったので、
    大人になった今、改めてちゃんと学ばないとな…と反省。詳しい事実を知っているほど楽しめる作品。
    なんたって子供の頃、歴史が1番嫌いな教科だったからな……(盛大な言い訳)

    けれどそういった戦争どうのこうの〜〜だけを伝えたい作品ではなく、もっと抽

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    2024年05月01日
  • ユービック

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    バーナード嬢曰く、に書いてある通り、裏表紙のあらすじはネタバレなので、読んではいけない。

    辻褄やストーリーの整合性はわからない部分はあったが、この世界観を文章で描けるのは凄い。作者のイメージを見てみたい。

    予知能力者を無力化する不活性者という存在は自分にとって新しいものだったので、それだけで面白く読めた。

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    2024年04月06日
  • 高い城の男

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    リドスコのドラマの方は1話でやめてしまい…
    本は読み切ることできてよかった!

    ちょっと思った内容と違ったけど、、
    ドラマでは自由の女神の破壊シーンとかあるのか笑

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    2024年03月16日
  • キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを

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    死者にインタビューするってのが発明ですね。
    乳癌の早期発見に貢献するマンモグラフィの有効性を説いたフィリップストラックスの詩がとても良かった。
    道具を錆びつかせるより
    愛と肉欲に惑わされるがまし

    後半のリーストリンガーとの対談も良かった。

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    2024年03月09日
  • 危険なヴィジョン〔完全版〕 2

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    SF。短編集。
    ニーヴン「ジグソー・マン」は再読。
    シリーズ1巻が期待外れだったことで期待値が下がっていたせいか、わりと満足。
    ディック「父祖の信仰」、ニーヴン「ジグソー・マン」、ジェイムズ・クロス「ドールハウス」の3作が特に好み。
    読みやすく、ホラーとして楽しめる「ドールハウス」が個人的ベスト。
    解説で絶賛されていたキャロル・エムシュウィラー「性器および/またはミスター・モリスン」は、面白さがいまいち分からず。奇抜さは伝わるんだけどね。
    3巻にはディレイニーの作品が収録されるらしいので、そちらも期待。

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    2023年11月25日