浅倉久志のレビュー一覧
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本作には、人間とアンドロイド、そして本物の動物と「電気羊」のような機械の動物が登場する。作中では、両者を区別するために共感性を測定する「ヴォート=カンプフ感情テスト」などが用いられ、「共感を持てるかどうか」が人間性の証明として提示される。
1968年の刊行から50年以上が経った現在、生成AIの進化は目覚ましい。愚痴を聞いて寄り添うような返答をするAIの登場により、表面上の「共感」という点では、AIもかなり人間に近づいていると感じる。
しかし、人間同士の関係を見つめ直した時はどうだろうか。
私たちは常に他者に共感できているだろうか。人間であっても誰にも共感できない瞬間はあるし、共感性が希薄 -
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ネタバレ名作すぎてうまく自分の感想を持てるかの自信があまりないけど、読み終わってまず思ったことは、難解だな…という感じ。
アンドロイドと人間の境目について論じていることは分かるんだけど、人間が人間たる行動をしている時の描写が結構わかりにくかった。共感ボックスの概念は飲み込めるとして、なんでおじいさんが山を登り続ける映像に共感する仕組みになるんだろう……
アンドロイドとセックスした後の主人公の心の動き方もちょっと難しかったな…結局、セックスしたから情がわいたということなんだろうけど、同型のアンドロイドを殺した=見た目で判断していない=ひとりの人間として認めた、ということでいいのだろうか?その上でアンドロ -
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ネタバレ・ペンフィールド情調オルガンで特定の番号をダイアルすることで、その番号に対応した感情を自分自身に設定できる。
・生きた動物が貴重であり、皆が何かしらの動物を飼っているが、実態としては安く買える電気動物を飼って見栄を張っている者も多い。
・第三次世界大戦後、放射性物質により地球が汚染されて火星への移住が進められ、特典として無料でお手伝いのアンドロイドを与えられるが、一部のアンドロイドは自由を求めてその主人を殺して火星を脱走し、地球で人間に化けて生活している。
・少なくとも1人の人間は殺している殺人ロボットを駆除する仕事(賞金稼ぎ)をしている主人公・リック
・人々は共感を何よりも重んじるマーサー教 -
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なんだろう。
なんというか・・・普通です、良い意味で。
いや、ディテールを細かく見ていくと、全然普通じゃないんですけどねw
サイバーパンク・ムーヴメントの代表格として名を馳せたウィリアム・ギブスンが1990年代に発表した「”橋”三部作」と呼ばれる作品群の、第一作だそうです。
読んでみて驚いたのは、「ギブスンなのに、読み疲れない!」
・・・いや、ちょうど昨年末から今年前半にかけて、ギブスンの「”スプロール”三部作」を読み終えたところだったので、その印象を残したまま取り掛かったら、まぁ読みやすい読みやすい。サイバーパンクという概念をそのまま言語化したかのようなスプロール三部作、あの読者の言語中枢 -
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『理解』が1番面白かった。
天才の頭の中を覗いて震えた。
天才の苦悩を疑似体験できる。
頭が良くなりすぎるとは、どういう感覚なのか。凡人には見えない世界をここまで精緻に描けることに驚いた。
レオンの頭の中はAIの思考を覗いているようだった。人間には追いつけない速度で思考が進んでいく。
さらに驚いたのは、この『理解』という作品が35年も前に書かれていたこと。
こんな思考の世界を生み出せるテッド・チャン自身も、いったいどんな景色を見ている人なのだろうと思ってしまう。
残念ながら自分には理解できない作品も多かった。
もう少し知識や教養を増やしてから読み返したら、また違うものが見えるのかもしれない -
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ネタバレ第二次世界大戦において枢軸国側が勝利しアメリカが敗北したIF歴史SF群像劇。ディックの他の著作は好きだがこれはどうにも肌に合わず、読み進めるのに苦労してしまった。世界観設定は魅力的な反面、ストーリー性が乏しい上に群像劇で視点が入れ替わるため、ダイナミズムなストーリー展開を期待すると少しアテが外れてしまう。基本的には内省と不穏のまま視点が切り替わる物語であり、これを受け入れるか否かで作品の評価はガラリと変わるとだろう。
しかしながら第二次世界大戦の勝者の敗者が逆転している設定は非常に面白く、ドイツはある程度穏健派になるかと思いきや、歯止めの効かなくなったナチは暴走の懸念があり、日本vsドイツの -
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この本はあとがきや太田光の解説があってのものと自分は思った。「ワケがわからない」を肯定してくれるのは非常にありがたいと思った。時代背景やラムファードのモデルが確認できて始めて、やっと多少の理解が及ぶようになった。第二次大戦下〜冷戦あたりを踏まえての、ってことみたいだ。
自分の時間とーーここではあえてそう言うがーー労力を使って読み終えた作品に対して、時間の無駄だったと認めるということは非常に勇気がいるものだ。実際はその感想や体験も含めての読書であることはわかっていながらも、現代を生きる我々にとって時間を割くことは非常にリスクを伴うものである。
主語が大きいか?
要するに「なんなんだこれ?理解 -
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同著者の別作品『息吹』がすごく良くて、この本もいたるところで良い評判だったので、『息吹』を読んだ時と同等の面白さや感動を得られるのではと期待していた。期待しすぎてしまっていた。結果、悪くはないが思っていたほどではない。
表題作『あなたの人生の物語』がいちばん好き。地球外生命体との交流というと、映画公開直前となった別の某作品が思い浮かぶ。その作品では故郷に危機が迫っているエンジニア同士が意気投合するという流れだが、本作品は言語学者である主人公が地球外生命体の用いる言語や文字を学ぶことで異質な思考法を習得する。話の終盤になって、この物語の間に挟まれる主人公の娘にまつわる回想の意味、そしてその回想