浅倉久志のレビュー一覧
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ネタバレバビロンの塔、あなたの人生の物語、地獄とは神の不在なり。が、好きかなー。
その他は難しすぎて頭に入ってこない。
顔の美醜については、ルッキズムは今も昔も未来も変わらないだろうな。そういうのを失認知できるなら、1回全世界の人々に処置を!
何が変わるのかみてみたい。
あなたの人生の物語は、昔に映画を観たけどあまりよくわからず。今回も小説を読んで、ん??となったので、すぐに映画をまたみた。そしたら少しわかった気がする。悲しい話では?あまりいい未来じゃないのに、それを知った上でその人生を始める。胸が痛んだ………、バビロンの塔とか地獄〜とかを読むと聖書欲しいなーとか思ってしまう。そしたら遠藤周作さんの本とか、より理解が深まりそう。息吹も読まなきゃな。 -
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誰もが一度は聞いたことがあるこのタイトル「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は約五十年前に発行された本らしい。
生命ある生き物を飼うのがステータスとなった荒廃した世界で、アンドロイドを狩るバウンティハンターの主人公リック・デッカードは電気羊を飼っている。本物の動物を手に入れるために火星から逃亡してきたアンドロイドの首にかけられた懸賞金を狙い狩っていく。
人とアンドロイド、何故人はアンドロイドを造ったのか?人に似せて造ったのか?次第にアンドロイドに惹かれていく主人公は、実は自分もアンドロイドなのではないかと疑心する。人に憧れるアンドロイドは人間社会に溶け込み生きている。お互いに共存の平和な世界は無かったのだろうか。 -
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ネタバレタイトルは知ってるけど読んだことない本のうちの1冊。
率直な感想としては、何か思ってたのと違うでした。かと言って全く面白くないというわけでもない。自分がSFを読むのがほぼ初なのでそのせいもあると思う。
アンドロイドかどうかを判定するテストがあるが、わざわざそんなことせずとも「触るだけで分かるのでは?」と思いながら読んでたら、アンドロイドと性行為しだして驚き。体は生身の人間と同じで、脳に電気回路みたいなのを埋め込まれてるのをアンドロイドと呼んでいるのか、その辺りがイメージできず(その他にもSFなのでイメージ出来ないことが多かったが)、面白さが半減してしまったように思う。なので途中から人間とアンドロイドではなく、日本人と在日コリアンみたいな関係をイメージしながら読んでた。
あと、バスターフレンドリーは何故かシンプソンズに出てくるピエロのクラスティーをイメージしてた。
タイトルと表紙は素晴らしい。 -
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本作には、人間とアンドロイド、そして本物の動物と「電気羊」のような機械の動物が登場する。作中では、両者を区別するために共感性を測定する「ヴォート=カンプフ感情テスト」などが用いられ、「共感を持てるかどうか」が人間性の証明として提示される。
1968年の刊行から50年以上が経った現在、生成AIの進化は目覚ましい。愚痴を聞いて寄り添うような返答をするAIの登場により、表面上の「共感」という点では、AIもかなり人間に近づいていると感じる。
しかし、人間同士の関係を見つめ直した時はどうだろうか。
私たちは常に他者に共感できているだろうか。人間であっても誰にも共感できない瞬間はあるし、共感性が希薄な人間だって存在する。そう考えると、共感の有無だけで人間とアンドロイドの境界線を明確に引くのは、実はとても難しいのではないだろうか。
主人公のリック・デッカード自身、物語の中で「自分もアンドロイドなのではないか」と葛藤する場面がある。
AIとの違いを考えていくと、「自分も睡眠・食欲・生殖能力があるだけのAI(プログラム)に過ぎないのではないか」という漠然とした恐怖や葛藤が芽生えてくる。
テクノロジーが進化し、AIが日常に溶け込んだ今だからこそ、デッカードの抱いた揺らぎがよりリアルに響く作品だった。
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ネタバレ名作すぎてうまく自分の感想を持てるかの自信があまりないけど、読み終わってまず思ったことは、難解だな…という感じ。
アンドロイドと人間の境目について論じていることは分かるんだけど、人間が人間たる行動をしている時の描写が結構わかりにくかった。共感ボックスの概念は飲み込めるとして、なんでおじいさんが山を登り続ける映像に共感する仕組みになるんだろう……
アンドロイドとセックスした後の主人公の心の動き方もちょっと難しかったな…結局、セックスしたから情がわいたということなんだろうけど、同型のアンドロイドを殺した=見た目で判断していない=ひとりの人間として認めた、ということでいいのだろうか?その上でアンドロイド6人を殺す仕事を全うしたことで、絶望して死ぬしかなくなった、という解釈になった。
ヒキガエルを見つけて家に飛んで帰るのは、その思想の不徹底に見えるのでちょっとよくわからない。
イジドアまわりのストーリーは単にちょっとかわいそうだったな…特殊者とアンドロイドと(弾圧する側の)人間の関係はもう少し整理できたんじゃないのかとも思った。 -
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なんだろう。
なんというか・・・普通です、良い意味で。
いや、ディテールを細かく見ていくと、全然普通じゃないんですけどねw
サイバーパンク・ムーヴメントの代表格として名を馳せたウィリアム・ギブスンが1990年代に発表した「”橋”三部作」と呼ばれる作品群の、第一作だそうです。
読んでみて驚いたのは、「ギブスンなのに、読み疲れない!」
・・・いや、ちょうど昨年末から今年前半にかけて、ギブスンの「”スプロール”三部作」を読み終えたところだったので、その印象を残したまま取り掛かったら、まぁ読みやすい読みやすい。サイバーパンクという概念をそのまま言語化したかのようなスプロール三部作、あの読者の言語中枢と視覚中枢に挑戦するイメージの奔流たる三部作と比較すると、この「ヴァーチャル・ライト」は描かれた情景を想像することが極めて容易ですし、そもそもストーリー展開が基底現実から離れることがほとんどありません。地に足のついた世界の中で、血肉の温もりを感じられる生身の人間たちが、「ヴァーチャル・ライト」と呼ばれる謎の物体を追って丁々発止の争奪戦を繰り広げる、そんな物語です。
筋立ては確かにSFではあるんだけど、震災後のサンフランシスコを舞台としたフィルム・ノワール的な群像劇として、言葉はあれですけど「普通小説」?いや違うな、「主流文学」?なかなかうまい言葉遣いができないんですけど、敢えてSFに分類する必要性は薄い作品なのかな、と鴨は感じました。
1960年代のカウンターカルチャーを想起させる社会背景や人物が通奏低音のように立ち現れるところや、宗教に救いを求める人物の描かれ方(その人物に寄り添いつつも一歩引いた冷静な立場にいる人物の描かれ方も含めて)には、ディックやバラードの後期作品に通じる独特の退廃性と精神性も感じさせます。
「いつものギブスン」を想定して読むと、「あれ?」となります。でも、これはこれで、ギブスンの素が表出した作品なのかな、とも思います。次作「あいどる」も楽しみです! -
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『理解』が1番面白かった。
天才の頭の中を覗いて震えた。
天才の苦悩を疑似体験できる。
頭が良くなりすぎるとは、どういう感覚なのか。凡人には見えない世界をここまで精緻に描けることに驚いた。
レオンの頭の中はAIの思考を覗いているようだった。人間には追いつけない速度で思考が進んでいく。
さらに驚いたのは、この『理解』という作品が35年も前に書かれていたこと。
こんな思考の世界を生み出せるテッド・チャン自身も、いったいどんな景色を見ている人なのだろうと思ってしまう。
残念ながら自分には理解できない作品も多かった。
もう少し知識や教養を増やしてから読み返したら、また違うものが見えるのかもしれない。
『息吹』と同様に最後まで読んだ頃には、考える体力を使い切ってヘトヘトになってしまった。
今日はもう考えられない。
ということで今回のレビューもここまで^^; -
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ネタバレ第二次世界大戦において枢軸国側が勝利しアメリカが敗北したIF歴史SF群像劇。ディックの他の著作は好きだがこれはどうにも肌に合わず、読み進めるのに苦労してしまった。世界観設定は魅力的な反面、ストーリー性が乏しい上に群像劇で視点が入れ替わるため、ダイナミズムなストーリー展開を期待すると少しアテが外れてしまう。基本的には内省と不穏のまま視点が切り替わる物語であり、これを受け入れるか否かで作品の評価はガラリと変わるとだろう。
しかしながら第二次世界大戦の勝者の敗者が逆転している設定は非常に面白く、ドイツはある程度穏健派になるかと思いきや、歯止めの効かなくなったナチは暴走の懸念があり、日本vsドイツの最終戦争という不安感を煽ったオチなど、どの世界線でもナチはやはり悪なのだなと思った。あと易経が大流行しているという設定もかなり独特で、昨今のAIのようで登場人物の誰も彼もが行動の指針にしているのには笑ってしまった。心身ともにボロボロになりながら易経に縋る様や、要人にミッキーマウスウォッチを送るシーンなど、ディック作品らしい哀愁のある登場人物も魅力的だったように思う。