小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ小さな古本屋さんで表紙が気に入り購入した。
表紙からかわいらしい話かと思ったけれど、序章は残酷で苦しい話だった。でも常に先が気になる展開で、ここ最近読んだ本の中では一番短期間で読み進められた。
とわが飢えを凌いでいる描写がとてもリアルで苦しくなった。同時に自分は今とても恵まれた環境にいることを実感した。とわが報われることを願って、気付けば夢中でページを捲っていた。
とわが『十和子』として生き始めてからは、この人は本当に強い人だと感じた。
こんなに苦しい過去があっても死にたいと思ったことがないなんて。
この作品から勇気をもらい、生きる力や生きる楽しみを思い出させてくれた。
今この時に出会 -
Posted by ブクログ
久々に涙が溢れてきました。
残り3分の1を完読してしまい気付いたら深夜1時を回ってました…
日常を描かれている中に、人の温もりや、厳しさの中に、また温もりを感じる…そんな栄養が詰まった作品です。精一杯生きる事の大切さ、生きてる事への感謝を感じずにはいられません。後半の締めくくりは、主人公の語り手のバトンが渡されていきます。そんな思いがけない締めくくりとなって、繋がりがどの様にも捉えられ感慨深い話でした。
私は、同筆者の作品、ツバキ文具店を先に読んでいましたが、日常の平坦な風景を特別な日常の風景に描く作風が素晴らしい方だと、改めて考えさせられました。
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Posted by ブクログ
この作品に並ぶ言葉の数々から感じたのは、この物語が「死」を語りながら、徹底して「生」を見つめているということでした。雫は何度も死を受け入れたつもりになりますが、その奥には、まだ生きたい、長生きしたいという正直な感情があり続けます。その揺れや未練、みっともなささえも、生きている証なのだと感じました。
また、「全部全部、当たり前なんかじゃない」という言葉が象徴するように、親の愛や日常、食べ物や健康は、決して当然に与えられているものではありません。この作品はそれを押しつけがましく語るのではなく、気づきとして静かに差し出してきます。その優しさが、わたしには深く残りました。
生きることは、誰かの光に -
Posted by ブクログ
ネタバレ死に対する見方がこの本通して変わった気がする
恐怖とかネガティブなことしか考えられらなかったけど、いいものなんだなとも思えた。
自分も宣告受けたら、このライオンの家のような場所にいきたい
雫が余命宣告され、乱れ、プレゼントを壊してしまうシーンは人間味があり、また作品を濃くしてるなあと感じた。
生きてることが、ありがたいんだなあとも感じた。
おやつの時間の前の朗読が好き。もも太郎の元気だったのに、病名分かり余命一年と告げられる。そこから弱音吐かないけど悪くなってって、だけど精一杯闘って。一度だけ泣いたのがお腹空いてアップルパイと答えた、この話が特に印象的。