椎名優のレビュー一覧
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限定SS 『旅商人の依頼と冬の準備』オットー視点。キレイになったエーレンフェストの昨年との違いが、他領の商人からどう見えるかが興味深い。
トゥーリやベンノのマインへの姿勢も伺える。
『プロローグ』お茶会でローゼマインが倒れた後。
『エピローグ』卒業式後、アナスタージウスとエグランティーヌの語らい。
『東屋での語らい』ハルトムートとクラリッサ、フィリーネとローデリヒが逃げたくなるような語らい。
『東屋での逢瀬』コルネリウスとレオノーレの真っ当な恋愛。
『本編』もちろん凄く楽しめました。
聖典検証会議後にフェルディナンドがルーフェンに何と言ったのか?具体的に書かれていた。ネットでは流されてたがとても知りたかったので嬉しい。P175 -
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貴族院の各キャラ視点での外伝。
本編とは違う面白さでした!!
ハンネローレの時の女神ドレッファングーアに忘れられてるんじゃないかってくらいの壊滅的な間の悪さとか、ルーフェン先生ただの脳筋男じゃなかったんだねとちょっと見直したり(笑)とか。
最後のソランジュ視点の過去の司書達の話が切なくてグッときました。
『あぁそうだ。我等は知識の番人。出身地に意味はない。重要なことは人類の英知に敬意を払えるかどうか、それだけだ。』この台詞が特に印象に残りました。平気で焚書坑儒をする国に聞かせたいですね。
また外伝が出るといいなと思います。今度は成人貴族の話を読んでみたいです。ユストクスとかカルステッドとかフロレンッィアとか。
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時間SFミステリ青春風味として安定の仕上がり
SFというところには難点があって『タイムリープ』と「リセット」までは良いが
今回の未来視は作者もテトラポットで書いているのだろうけれど
明らかにパラドックス
『月見月理解』がミステリではない程度に本作もSFではないか
しかしそれはそれとして
理詰めというよりゲーム小説的にそれっぽく収まっていて素敵
どんな「能力者」でも現時点で得られた情報から正しくあるべく
選択を常に繰り返し続ける
将棋のような「ゲーム」と違って何手先まで未来を読んでも
自身の諦めという敗北までは行き着く処はない
「私が愛しているのは、ただの石ころなのかもしれない」
個人の観測ではそこから出ることは出来ないが
ひとはひとりではない -
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記憶を保持する能力が欲しい。
その昔、自分のおこづかいからごく初めのころ買った『フォーチュンクエスト』の2巻か3巻において、すべてを忘れられなくなり他人を避けて暮らしている人物、という話が語られていた。
楽しいことも悲しいこともみな忘れることができず、いつまでも覚えていなければならない。それはとてもつらいことである、と。
当時、なるほどそれはつらい事だと同意した。印象的だった。そして今でも覚えている。(今ならインデックスさんを今を昔と思うころに思い浮かべるかもしれないがどうだろう)
しかし、今は思う。辛い苦しみも、恥ずかしく思い出したくもないことも、思い出せなくなるのは嫌だ。
いやむしろ、全てを覚えていて理知的に、聡く、行動に活かせるほうが、
どれほど有意義であろうかと。
大学生になって一人暮らしをはじめて以来、日記を付けている。起こったことを記録している。記録せずにはいられない。忘れたくはない。
しかし、全ては忘れてしまうのだ。
日記という形に記録をしても、それを手がかりに思い返して、過去の自分を現在に活かしていくことはできない。
ネットにサイトを置いて、ゲームの感想や読書の感想を記録しても、それを覚えておきその上に新しいものを積み重ねていくことの役には殆どたたない。Google先生が空前の偉大な知の整理者であろうと、現在の利用の仕方では駄目なのだ。
記録をして少しは満たされる。しかし忘れてしまうことに変わりなく、覚えていられる助けにはならない。
それでも、忘れてしまうのだから、記録するほうがまし、であるかも知れない。記憶を保持する能力、全ての記憶を自在に思い出す能力を今のところ獲得できる見込みはないのだから、断片的にでも記録しておくべきかもしれない。そうするしかないかもしれない。
日々は楽しい。それは常に昔の記憶を忘れ、全てを新しく感じ思えるからである。
それでも記憶を保持する能力は欲しい。自分はあまりに愚かしい。
誰でも何にでも、時の流れと等しく忘却は訪れる。
何かをきっかけに思い返していくより仕方がないのだ。そういうものなのだ。
それでもいつもいつまでも、全てを忘れたくはない。
いつか全てはなくなるとしても、この自分のため自分のことは、覚えていたい。
とかぽえむるくらいに感服した/話自体はゲーム調ミステリみたいな感じでそれほど驚くところはないが表現の仕方が一行ごと腑に落ちる/まったくすごい -
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同時発売『サクラダリセット』最終巻と
どちらを先に読むか悩んでこちらから読む
作者の作品が同じ月に2冊も読めるとは幸せすぎる
しかもどちらもぶ厚くて素晴らしいな
とか思っていたが
良く見ると紙質が悪くなって厚くなっているだけだった
見返したら先月の『問題児』もそうだった
いままでわりと良い紙を使っていたスニーカー文庫だけに落差がすごい
そのわりには先月気付かなかったわけだが
『サクラダ』完結月までは良い紙を使って欲しかったかも(後はどうでも良いのか)
でこの作品だが
死神ものの一冊完結連作短編
学校の演劇部が採用しそうな教科書に載りそうなくらい上品上品質だが
これならより巧みに書ける作家はいるだろうと思うくらいではある
『死神くん』とか懐かしいなとカラスの諭吉をみて思い返す
そして分類に困る
生きていてそのうち死ぬのは「絶対」間違いなさそうな人間の
思いつく枠一杯に広がりえるこの話は
「小説」「連作短編」という下にどう分けようあるだろうか -
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文語口語違いの問題かもしれないが「てよだわ言葉」に違和感を感じるし
難易度でというなら濃淡度とか高低度とかいうべきでないかとか
どおでも良いことを思うくらいことばにこだわっている感じの文章と
当たり前で無垢な願いが、彼の本質だ。
サクラダリセット。聖なる再生。正しい方法での、世界の改変。
を衒い韜晦なく実行しようとするだけでなくしてしまうという内容が
奇妙な「透明な」味わいという名前の味である
作品全体を通してみると「マンガの(重要)『封神演義』みたいな」ファンタジーバトル小説なのだが
そうでない変なところに入っているという異で
『円環少女』などと同じく中高生向け娯楽小説であるライトノベルという場だからこその
まこと貴重な作品である -
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やっと連続刊行の最新刊に追いつきました!(笑)
外伝だけで1冊分という、超超超待ちわびていた1冊。本編はローゼマイン視点のみなので、彼女から見た物語の、裏側を知ることができて嬉しい。
こうやって外伝を読んでいて思うのは、登場人物1人1人のキャラクタ設定がしっかりしているということ。作者の香月美夜さんの脳みその中の創造力の緻密さよ! 異世界転生してしまったローゼマインが引き起こす様々なドタバタが、どれだけその世界の常識から外れているのか、というのを、ローゼマイン以外の視点から記述してくれるとよく分かる。なんと素晴らしい外伝集!
そして、椎名優先生のキャラクタデザインが素敵。本編ではあまりスポットが当たらないキャラクタについて書かれた外伝だから、イラストになる登場人物も意外なところが多くて嬉しかった。
18の物語が入っていて、どれも面白かったのだけれど、特に興味深かったのは、神殿でのアンゲリカと灰色神官・巫女たちとの交流の話、トラウゴットに対するユストクスの言動の話、そしてソランジュ視点での政変時の司書たちの話…。この世界の価値観やこれからの物語を理解するのに必要な情報に溢れている(他の話ももちろんそうだけど)。
あとはね、ハルトムートとクラリッサのあのシーンにイラストが付いたのが嬉しいですよね(笑)。「常識」が違うって、恐ろしいですよねー。ハルトムートの心境までわかってお得な話でした(笑)。
すでに結末のわかっている物語だけれど、外伝から知る話はすべて新しくて面白い。香月先生は大変だと思うけど、頻繁に外伝集出してほしいわ。 -
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本好きの下剋上第四部の4巻。
ストーリーはweb掲載版を読んでいるので全部知っているのだけれど、加筆&新SSが読めるので毎回購入。
内容は、貴族院の1年目が終わってからの領主会議〜春の祈念式ぐらいまで。
追加のストーリーとして、ヴィルフリート視点での婚約についてや、ギーべ・ハルデンツェル視点での祈念式後のかるステッドとの会話、ギュンター視点での劇的ビフォーアフターの前後など。
主人公のローゼマイン視点の物語だけでなく、周りの登場人物たちからの視点で見ることによって、物語の緻密さがわかってくるのが面白い。
さ、やっと、ここまで読めたから、最新刊の貴族院外伝が読めるぞー! さらにいろんな人物の視点で語られる物語の裏側。楽しみです。 -
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ちょっと遅くなりましたが読み終わりました。続巻も購入済み。
これドラマCDがついているんでしたっけ。なので、紙の書籍で購入。すでに知っている話だし、イラストページだけをざっと見て、あとで読もう〜と積んでおいたら、あっという間に数ヶ月。電車での移動中や、カフェで本を読むことが多いので、紙の書籍だとついつい後回しに…。
web版ですでに読んでいる話だけれど、加筆されていたり、別の登場人物視点のショートストーリーが付け加えられているので、新しく知ることもたくさんあって面白かった。
予約特典でついてきたフィリーネ視点のSS(これは購入直後に読んでましたが)には感動しました。彼女には彼が凛々しい騎士に見えるのですねー。あ、そういえば、青色巫女見習いだった頃のトロンベ討伐のときも、彼はなかなかかっこよかったですよね。うん、いい騎士様だ。
一気に積読を攻略するために、続巻を読書中。そして、早く外伝も読まなくては!(外伝を先に読もうとも思ったが、やっぱり順番に読んでいく!) -
購入済み
ふぁんぶっく以上にファンブック
書籍版を一度読んだのみではピンとこないであろう話も多く、
Web版含め何度か通読しているファン向け。
そういったファンにとっては複数視点の面白さが存分に発揮されており、二年次以降も外伝が楽しみ。