椎名優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初版2020年4月
第4部の最後では孤児院への収容という形でゲルギオーネ派の粛清が語られたが、貴族院3年目の講義が始まるところで伝えられ、実家がなくなった5人に名捧げの選択が迫られる。名捧げのための魔石獲得に協力するチームワークができるのが尊い。
神々の加護を得る儀式で、ローゼマインは40ほどの神々の加護を授かり奥の庭に至る。フェルディナンドも同じだったらしい。
フェシュピールを弾けば祝福が溢れ出し、奉納舞を舞えば魔力が溢れてたくさんの魔石が光って聖女伝説が加速される。ダンケルフェルガーの次期領主レスティラウトの絵心を刺激し、嫁取りに動き出すが、これは意外。
中央騎士団長の妻がローゼマインを監視し、グルトリスハイトを探すために上級貴族の司書としてやって来て、波乱の予感。ローゼマインに敵意を向けると大変なことになるのに。
アナスタージウス王子の要請で兄王子の星結びの司式をすることを承諾するが、これもトラブルに巻き込まれそう。 -
Posted by ブクログ
初版2020年1月
第4章最終巻。いっぱい泣かされた。
ゲオルギーネの陰謀なのか、フェルディナンドのアーレンスバッハ行きが早まり、慌ただしく準備が進められる。
ローゼマインは魔魚の虹色鱗で守りの魔術具を作って贈り、フェルディナンドは髪飾りと併用できる魔石5個付きの簪を贈る。それを交換し合ったイタリアンレストランでの会食の不在を突いて、シキコーザの母(ダールドルフ子爵夫人)が神殿に押し入り、灰色神官を誘拐し、神殿長の聖典を盗み出して毒を塗った偽物の聖典とすり替える。
気づいたローゼマインたちは馬車を追い、誘拐犯を捕らえて灰色神官を救出、戻って協力者の青色神官を捕縛、ダールドルフ子爵邸に向かうが首謀者は側近共々自爆していた。
キルベルタ商会の情報で、盗まれた聖典が婚礼の贈り物に見せかけてアーレンスバッハへ送る企みを見破って、無事に取り戻す。
その結果、現アウブを廃してゲルギオーネを領主に迎える準備をする貴族たちの粛清を早めることになる。
ローゼマインが旅立つフェルディナンドを送り出すときに、泣くのを堪えて聖典に載っていた魔法陣を描き、虹色に光る全属性の祝福を与えた場面は、さすが絵になる(表紙になった!)が、これも伏線か?
フェルディナンドのいないエーレンフェストはどうなる?
24話あるアニメの第4期まで4年かかっているので、第5期(第4部)は4年後かな。 -
Posted by ブクログ
大の大人になって、小学生の頃に伝記で読んで以来久しぶりに『ヘレン・ケラー物語』を読んだ。手に取ったきっかけはちいあお文庫、ちいかわのカバーだったからである。
結果、ボロ泣き。諦めない心と、そこに注がれる情熱が、あまりにも計り知れず、美しくて尊くて。
もし自分が目も耳も不自由だったら。そして、かつては短い期間だけれど、見えて、聞こえていたのだとしたら。考えるだけでくるしい。
ヘレン自身は自分の気持ちを表す手段すら分からず、両親の自由にやらせてあげる教育方針のもと、ただ暴れることしかできなかったのたが、その矢先サリバン先生と出会う。先生は辛抱強く文字を教え、指文字を通してものには名前があるということをヘレンに伝える。そこから読唇を身につけ、やがて話すことまでできるようになっていく。もちろん、それはヘレン一人の力だけではない。彼女の強い意志を信じ、支え、背中を押してくれた人たちがいたからこそ、ヘレンは前へ進み続けることができたのだと思う。
そしてヘレンは世界中のたくさんの人に夢や希望、そして人間の可能性を伝え続けた。諦めなければ、道は開ける。自分の可能性を自分で閉ざしてはいけない。そのことを、自らの人生をもって伝え続けた彼女の生き方は、なんて高尚で、美しいのだろう。
そして何より胸を打たれたのが、サリバン先生がこの世を去るときのこと。「自分の頭にある冠を私に授けてくれました」この一文で涙腺が崩壊した。
小学生の頃にはただ有名な努力がすごい人として単純に読んでいた物語を、大人になって読み返すと、そこにある愛情や忍耐、そして人と人とのつながりの重さがまるで違って見え、心に刺さった。
いいお家柄なのも幸運だとは思うが、好奇心旺盛で、常人なら心が折れそうな失敗や試練も跳ね除け乗り越える強さがなにより彼女の思いを成就させた要因なのだろうな。