あらすじ
大集会の手によって抹殺され続けてきた異端者-スカイウォーカー。その三十七番目の黒猫、幽も大気圏突入可能なポッドを自ら設計し地球儀を目指している。いよいよ、長年の夢を実現するとき。しかしその前に済まさなければならないことがあった。生き残るために利用した友人-焔との決着をつける必要があったのである。スカイウォーカー幽と最強のスパイラルダイバー焔。ふたりが激突したとき-。そして果たして幽は地球儀にたどり着けることが出来るのか?
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Posted by ブクログ
何度読んでも響く作品。夢を追うことは辛くて幸せだ。誰の意見を聞いたって結局決めるのは自分だし、果たすのも自分。
とか真面目な話より、クリスマスと幽のひとりぼっちの二人がひとりぼっちじゃなくなるところに泣ける。ひとりぼっちなんだけれどひとりぼっちじゃない。エピローグは、何度読んでも泣いてしまう。
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猫の地球儀後篇、夢の実現に向けて動き出す幽と、彼との闘いを求める焔、交錯する2匹の想いの果てに、スカイウォーカーたちの抱いた夢の結末は如何に。
登場人物たちが猫だったこともあり、ハードな描写もあったものの穏やかな印象の残っていた前巻に比べ、よりハードでシリアスな展開に驚いた。
エピローグの描写には、じんとくるものがあった。
Posted by ブクログ
気軽な気持ちで読んでほしい、猫が好きだからとか、すこしふしぎ、が味わいたいとか、兎にも角にも絵が可愛いだとか、開いて見ればあっという間にとりつかれ、最後は切なくて愛しくて胸がいっぱいになってしまう。皆が大好きになってしまう。
ほんとにいい本を書く人だなあとしみじみ思いました。人に薦めたいほんってこういうのだったりします。
ほんと、みなさん読んでみて、猫がとっても可愛いの。
Posted by ブクログ
泣いて笑える作品だと帯に書いてあった気がするがその通り。
第一巻の内容からさらに展開し、猫達の物語は幽の夢を中心に収束に向かう。
幽の夢がどうなったのか、焔はそしてどうなったのかはもう語られることがない。
読者が夢の続きを考えろというオープンエンディングだ。
秋山瑞人はだいたいこういう終わり方が多い。
それか未完かどっちかw
未完にならなくてよかった作品の一つ。
Posted by ブクログ
主人公猫の夢の実現に向けてどんどん盛り上がっていきますが、それに伴って描かれる他猫の救われ無さが「一途に夢を追い求めること」の難しさを考えさせてくれるような気がします。
設定的には「天使」の時代の背景が徐々に(特にクリスのよく分からん発言で)明らかになっていく、ってのがなんとも堪らないところ。
ともあれ、猫好きでなくともちゃんと楽しめますよw
Posted by ブクログ
2巻目。完結編です。
夢を追いかけただけの、幽が辿り着いた答えがここにありました。
最初読んだとき、落丁!?と思って本屋に走って他の中身を確認したあの頃・・・。
切ないけど大好きです。人生の宝物ー!
Posted by ブクログ
猫の地球儀、第二巻。
トルクに住まう猫とロボット、天才と喧嘩屋の物語の第二章。
泣けます。もうボロッボロ泣けます。
大集会の手によって抹殺され続けてきたスカイウォーカー達。
その三十七番目の黒猫・幽(かすか)も、大気圏に突入可能なポッドを自ら設計し、スカイウォーカー達の夢である天体、地球儀を目指していた。
いよいよもって、長年の夢を実現する時。
幽(かすか)は思い立った。
やらなければならない事がある。
そして、天才スカイウォーカーと最強のスパイラルダイバーが、激突する。
物凄く人間臭い猫達の織り成す物語、第二章。
相変わらず余裕の無い世界に暮らす天才と、相変わらず自信の持てない喧嘩屋が、もしかしたら分かり合えるかもしれないのに結局は命を賭けた戦闘を繰り広げる、どこまでもロマンを追い求めてダメになっちまった野郎のような展開を見せる物語です(違います)(っていうか男性読者に失礼です)。
確かに二匹とも雄猫だけどさ。
改めて読み直してみると、名台詞がたくさんあります。
いやほんと。
私はどちらかというと夢を追いかける人間なので、幽(かすか)の生き方に憧れたりもします。
Posted by ブクログ
猫の地球儀2巻
ピーター・アーツvsガリレオ・ガリレイ
そんな作品
一巻の説明と違うジャンと言われるかもしれませんが同じなんです(笑
読めそして泣けそして考えろ
物語は2巻から一気にヒートアップしていきます。
登場人物みんなのセリフがとてもいい。
自分は人の地球儀レビュー読んでるだけで泣けます
夢を持ってる人は読んで
ほんわか暖かくて楽しくてそしてハードで泣いちゃいます。
Posted by ブクログ
いやあ、面白かった面白かった面白かった面白かった。
猫が凄いんだもの。猫で泣くとは思わなかったんだもの。
この本の含むものは多いと思います。
宗教観であったり、歴史であったり、夢であったり。
たった数匹の猫のやりとりで、それを提示し、考えさせる物語の魅力。
SFであるから、少々ややこしい記述は確かにあります。でも、そんな所は全部読み飛ばしちゃってもよろしいです。
B級SF映画のコロニーを思い浮かべつつ、そこにカビを振りまき、そこらへんの道路にうずくまってるぼろぼろの猫達が、格好良くそのカビだらけのコロニーを闊歩する。
一つ街が出来ていたり、一つ総括する集団があり、もちろんそれに反発を持つ猫も、日常をなんの疑いもなく受ける猫も、夢を持つ猫も、夢を持たない猫も信心深かったり、良いやつだったり悪奴だったり……
ほら、普段読んでいる本と何が違いますか。
敷居は高くないはずです。
Posted by ブクログ
宇宙突入ごっこするシーンがとても良かった。しゃぼん玉に夢中になるシーンも。焔が、もう戦わなくてよくなるかもしれないと夢想するシーンも。
夢を追いかけるのは楽しい。…でもその裏側には往々にして誰かの苦しみがあるのかもしれない。
話の持っていき方が上手くて、悔しくはあるけど結末に納得してしまった。
このお話では、誰かの悲鳴に鈍感でいることも、ロマンのなかで酔いきってしまうことも良しとしていない。
だけどその上で、夢を追わずにいられない気持ちを描き切ってのけた。
こんなの、後はもう夢の達成を祈ることしかできないじゃんか… 。
コミカルな挿絵の可愛さのおかげで、だいぶ癒しをもらいました。
Posted by ブクログ
1巻から思ってたことは名前が覚えづらい。みんな1文字で読み方も変わってる。おかげでちょくちょく混乱することがあった。
でも、読み始めてしまうと自然と頭に入ってきてそんな心配はしなくてよくなる。
最後はとても切ない終わり方。みんな自分のやるべきことや夢を果たせたのに、とても切なく心を動かされた。
ラノベの言うこともあり、そんなに文字数もページ数もあるわけでもないのに、別にコロニー内だけのそんなに壮大な話でもないのに、とても壮大な物語を読んでいた気がする。
Posted by ブクログ
世界観がとにかく素敵だった。
トルク、地球儀、大集会。中心柱のスパイラルダイブ。天使の遺したロボットに、ヒゲの電波で会話をする猫。
キャラクターもものすごく素敵だった。
それぞれが自身の意思をもって行動し、それらが世界と縒り合わさって物語になっている。
それでもって、伏線の張り方が絶妙だった。
最近はこういうものを読んでなかったのだと気づかされた。
読みながら少しずつ覚悟はできていくのだけれど、やはり寂しい。
Posted by ブクログ
想像以上におもしろかったです(o^-')b !
さすが秋山端人!
前巻の終わり方から一転、調子を狂わされる始まりでした。
そのあと、段々辛い展開で久々にのめり込みました。
Posted by ブクログ
「猫」と「SF」というキーワードだけを頼みに読んでみた。
さっさと読めてコストパフォーマンスがという問題はともかく十分楽しめた。
なぜか人間が放棄した宇宙ステーションで、人間のテクノロジーを使う猫ちゃんたち、
そういうストーリーなのだが、十分SFしてるし、十分お涙も。
個性的なキャラの猫ちゃんたちもいいねぇ
Posted by ブクログ
ある程度予想はしてたもの、すごく…もやもやした終わり方。一番救われないのは誰だろう。変わりの早さ(というよりも悲しむ描写がないところ)はああそういえば、クリスマスも楽の相方もロボットだったな、なんて思ったり。夢を見るのは、追究するのは良いけれど、真実を明かすことは必ずしも正しいのだろうか?
視点がころころ変わるのは若干ややこしかった。
Posted by ブクログ
最初に想像していたよりもかなり好き。というのが途中までの意見でしたが、最後まで読んでそれが『相当』好きに変わりました。人間が主人公じゃないのってあまり読まない(そんなに好きじゃない)のですが、これはかなりのヒットでした。色んな人が秋山さんをプッシュしてる理由が分かります。出てくる猫出てくる猫みんな可愛くて、格好いい。そしてすごく愛おしい。終わり方も素敵でした。ああ、いいわ。
Posted by ブクログ
結局何が言いたい話なのか、例えば、なんで主人公の二人が戦ったのか、最後幽は自分から戦いを挑んでおきながらどうして逃げたのか、などあまり良くわからないまま消化不足で終わった印象。他には、クリスマスの名前の額の文字とかすごい思わせぶりなんだけど、なんなんだよ、と。
Posted by ブクログ
「猫の地球儀」完結編。
幽と焔の奇妙で熱い友情に胸を打たれる。ネコなのに、生半可なハードボイルドなんてものじゃない。戦闘シーンは息をつめて読んでしまうし、台詞の格好よさといったら極上だ。
そして、さまざまな思いを乗せて、幽が念願の地球に向かったその結末は…。
文庫P.264は、幽が地球にたどり着く寸前のシーンだが、これほど印象的なシーンは初めてだ。読み終わったあとも、いつまでも深く心に残る。
表紙やイラストは少女漫画のテイストだが、かなり硬質なSFであり、冒険小説である。
Posted by ブクログ
うう。久し振りに本を読んで泣きました。いい話だ。いい話なんだけど、なんか反則だぜ秋山さん?!という感じです。重いテーマを猫の子が背負っています。何の業だこれは。文明を持ってしまった者の業なのだろうか(07/02/06)
Posted by ブクログ
秋山瑞人の初オリジナル。
ネットでこれがいちばん好きって言う人が結構いて驚いた。
まだ読みが浅いみたいで、文章の隙間まで読み取ることができてない。
ストーリーは◎
Posted by ブクログ
うーん結局、焔と幽の勝負は決着つかずかー
まぁ予想通りというかなんと言うか。
ていうか楽がー。・゚・(ノД`)
直前で盛り上げて、一気に落とすのは秋山先生のお得意技でしたね。
さらに、死んだという事実が分かっている上で
死ぬまでの経過を書くもんだから、読むのがつらくて・・
しかも、間接的とはいえ焔と幽が来たせいで
殺されてしまったみたいなもんなので、遣る瀬無いですな。
そして、幽は地球へ。案外素直についてしまうんですな、
最後どうなったかは読者次第ってところですか。