須賀しのぶのレビュー一覧

  • 流血女神伝 砂の覇王3

    Posted by ブクログ

    バルアン王子,底の知れない恐ろしさがある.カリエは一難去ってまた一難.登場人物もどんどん増えて,しかも魅力的.

    0
    2018年09月21日
  • 流血女神伝 砂の覇王1

    Posted by ブクログ

    ドミトリアス王子に全てを打ち明けて,カリエはエディアルドとともに逃亡する.助けてもらったはずが騙されて奴隷として売られる.砂漠の後宮,わくわくする.

    0
    2018年09月16日
  • 流血女神伝 帝国の娘 前編

    Posted by ブクログ

    病身の皇子アルゼウスの身代わりとして攫われたカリエ.女の子でありながら男としての振る舞いを身につけ,従者エディアルドに守られながら宮廷に乗り込む.最初からワクワク,ハラハラ,ドキドキ.

    0
    2018年09月01日
  • 芙蓉千里

    Posted by ブクログ

    フミの性格はきっぱりしてて好きなんですけど、元気がありすぎて、女郎屋の雰囲気から終始浮いてたなーと思いました。いろいろな人物が出てくるのは面白いですが、登場人物が多すぎて、参りました。その原因は、主に日本語と中国語とロシア語の表記が混ざってて、こちらが覚えられないからです。すべてルビふってほしいくらいでした。

    0
    2018年08月25日
  • 永遠の曠野 芙蓉千里IV

    Posted by ブクログ

    貧しい辻芸人の親に捨てられ、大陸一の女郎になるという野望を持ってハルビンに渡った娘。素晴らしい身体能力と舞の才能を持った彼女の波乱万丈の人生を描く。
    ロシア革命から逃れてきた白系ロシア人、ボリシェビキ、コサック、清朝が倒れたばかりの中国 漢人やモンゴル人、シベリアの覇権を争う日本人や欧米人が入り混じる世界大戦前夜のシベリアや満州が舞台になっていて、これまで全く知ることのなかった彼の地の歴史を知ることができたのが面白かった。
    前半は舞の才能を生かして伝説の芸妓となる姿、後半は運命の男のために馬賊になり、モンゴル独立をめぐる争いに駆り出される姿を描いている。前半はどちらかといえば少女漫画のようで、

    0
    2018年08月05日
  • マウンドの神様

    Posted by ブクログ

    聖地・甲子園を目指し切磋琢磨する球児たちと交錯する人間模様を描く、人気作家たちの文庫オリジナル作品集。
    今年は夏の甲子園が第100回の記念大会。数々の記憶に残る名場面や名勝負がメディアで紹介され、心も熱くなる。主役である球児たちは勿論のこと、関わる人びとも応援する人びとも「高校野球」を盛り上げる。有名無名問わず、青春ドラマ1ページに登場する人びとの物語である。

    0
    2018年08月02日
  • 帝冠の恋

    Posted by ブクログ

    ミュージカル エリザベートの姑、ゾフィーの話。オーストリア ハプスブルク家の皇帝の第二王子に嫁いだ後で出会った運命の恋の相手は、異国の地で軟禁招待で孤独に生きるフランス ナポレオン1世の息子だった。
    他の第二次世界大戦前後の東欧を舞台にした作品とは一風異なる、メロドラマだった。

    0
    2018年05月19日
  • 帝冠の恋

    Posted by ブクログ

    神聖ローマ帝国からオーストリアと名を変えたハプスブルク家の皇子に嫁いだゾフィー。聡明なゾフィーはメッテルニヒによって半監禁状態に置かれていたナポレオンの遺児フランツにこころを寄せる。そして、二人は激しい恋に落ちるが実るわけはなく…。
    エリザベートの姑としての意識しかなかったゾフィーだったので、フランツとの激しい恋を描いたこの作品は意外だった。ただ、時代設定は非常に興味あったが、少女漫画の域を超えない描き方に少しガッカリしたかもしれない。

    0
    2018年05月09日
  • エースナンバー 雲は湧き、光あふれて

    Posted by ブクログ

    目指す、甲子園という場所。

    一応、続編なのだろうか。前の巻で出てきたキャラクターが再登場。しかし、つながっているというほどでもないので、この巻から読んでも問題はない。

    競技経験がほぼない状態で顧問に(監督ではなくて)なった若杉の苦労が、ちょっと前向きに書かれすぎかな、とは思ったけど、それを不幸だとかブラックだとか言うのは外野にすぎない。どんなに無謀でも、本人が目指したいなら、その気持ちは否定できない。

    才能がなくても真面目な生徒を選ぶか、態度が悪くても能力の高い生徒を選ぶか。中村キャプテンと笛吹に関して、若杉監督の方針は、心に響いた。何が正解とかではないし、努力と才能と期待と結果は、いつ

    0
    2018年02月28日
  • 雲は湧き、光あふれて

    Posted by ブクログ

    高校野球の短編3編。野球ルールがわからない私にとっては知らない単語が多くて難易度高めでした。1話目は、盗塁がうまく、代走で試合に出してもらえる男の子の話。怪我をして代打でしか出れない子と二人で一つ。野球部なのに走る練習しかさせてもらえず、代走屋というポジションに悶々としていたけど、最後は思いっきり走る!!かっこいい!2話目は新人記者の話。3話目は、戦時中に甲子園話目指した高校球児の話。これが一番良かった。切なくて、うるっとなる。

    0
    2018年01月07日
  • 暁の兄弟 芙蓉千里III

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1巻は女郎見習い、2巻は稀代の名芸妓、3巻は極妻物語と、同じ主人公でも全く違う生きざまが描かれている。
    現代の感覚に照らし合わせると、そんなバカな!と思うところもあるけれど、当時の緊迫して不安定だった社会情勢を考えると、フミのような生き方も有り得るのかも…?と思った。
    ただ、ロシアの人名や地名がたくさん出てくるので、少し難しい…

    0
    2017年12月24日
  • マウンドの神様

    Posted by ブクログ

    【収録作品】あさのあつこ「梅里駅前商店街の熱い風」/朝倉宏景 「絶対的最後」/荻原 浩 「わが家の高校球児」/早見和真 「あの日、監督ががうなずいていれば、僕は――」/東川篤哉 「カープレッドより真っ赤な嘘」/宮下奈都 「空くじなしの宝くじ」/額賀 澪 「肩車の権利」/須賀しのぶ 「甲子園に帰る」

    0
    2017年09月07日
  • 雲は湧き、光あふれて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みやすい作品。

    1作目は着眼点がいいと思います。代走にはなかなか目が行かないので。
    2作目は、記者目線で新しいなと思いました。何気なく読んでいるスポーツ新聞の苦悩が描かれています。
    3作目は戦時下の劣悪な野球環境でも甲子園をめざす学生の物語でした。将校の暴力にも負けず主人公とエースの心がつながっていく場面が好きです。

    0
    2017年08月29日
  • 夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて

    Posted by ブクログ

    帯と裏表紙に「クライマックス」と書かれてあって「まさかこの巻で終わりなの?」と思った。
    さてさてまたこの時期がやって参りました。
    高校野球です。
    毎年7月に刊行されるこのシリーズも3冊目。
    まだ終わらないで欲しいなぁ。
    高校3年になった月谷・笛吹・小暮。
    真面目過ぎてプレッシャーに押しつぶされそうになるキャッチャー・鈴江の気持ち。そこに寄り添える先輩の中村の存在。卒業したけど中村の存在は大きいな。
    唯一人のマネジャー・瀬川の気持ち。
    高校最後の夏が始まる。
    それぞれの進路。四章目の月谷と小暮のキャッチボールのシーンは本当に高校球児の本音だな。と思った。
    そう思ってそう。
    須賀さんの書く野球物っ

    0
    2017年08月20日
  • 夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて

    Posted by ブクログ

    青春! 青春だよ! 願わくばこの日々が、彼らのこれからの人生を支えるひとつになりますように。存在感がありながらも、最初はあくまで(物語中では)脇役でしかなかった三ツ木高校硬式野球部をこんなにがっつり書いてくれるとはおもっていなかったので、また彼らに会えてとてもうれしい。ぶつかりながら、じぶんの限界を感じながら、流されながら、それでもやっぱりじぶんの意志でやり遂げることを選べる彼ら。なんて頼もしくうつくしいのだろう。人間関係を掘り下げすぎず、野球を中心に書ききってくれたのも、高校野球の魅力が伝わりよかった。
    (男性登場人物と同じように、女性登場人物を名ではなく姓で書いているのもよかった。地の文で

    0
    2017年07月30日
  • 夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて

    Posted by ブクログ

    なんとなく次男坊に読ませようと思って新幹線の中で読む.さらっとあっという間に読むことが出来る.前作があるようだけど,これ単体でも十分読めるし,むしろこのくらいアッサリしている方が良いと思ったり.

    0
    2018年11月30日
  • エースナンバー 雲は湧き、光あふれて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もともと野球に興味はないけれど、読んでるうちにしだいに熱くなってくる。どんなにプロ顔負けの強豪高校でも、勝ち負けにすごくこだわっていても、それだけじゃない、高校野球はやっぱり部活なんだなと思いました。だから難しさもありますね。今回の三ツ木高校のいろいろ、指導する先生方の大変さに唸ってしまいした。大変さはあっても返ってくるものも大きいから頑張れるんでしょうね。努力しても伸びない子、努力しなくてもできる子、どちらの苦悩も胸が痛いですね。次でのさらなる三ツ木高校の成長が楽しみです。

    0
    2018年09月08日
  • 雲は湧き、光あふれて

    Posted by ブクログ

    甲子園をテーマに、現在、過去、高校生の立場、取材する側、立場をかえたお話3編でした。正直、野球には興味がないのですが、プロ野球は見ないけど甲子園はと、多くの人が一生懸命になるのがなんとなくわかります。試合なのでもちろん勝ち負けは重要なんですが、やっぱりそれ以上に「このチーム」でという思いがどこの高校にもあるから、勝ったチームも負けたチームも輝いているんだと思いました。高校生活3年間あっても、「このチーム」は1年間だけですもんね。甲子園、ニュースぐらいしか見ませんが、どちらのチームも勝たせたい、といつも思います。最後の戦中の話は、こんなことは二度とあってはならないと思いました。

    0
    2018年09月08日
  • マウンドの神様

    Posted by ブクログ

    野球にまつわる短編6つとエッセイ2つ。後者の書き手が荻原浩と宮下奈都だったので購入。荻原さんが阪神ファンだとは初めて知りました。前者の書き手で読んだことがあるのはあさのあつこのみ。あさのさんの『バッテリー』は「がんばってるアピール」が強くて少し苦手でしたが、この地元の公立高校の甲子園出場で活気づく、ふだんは寂れた商店街の親父の話は○。ほかはプロ野球、ドラフト、満州での野球の話等々。野球に興味のない人にはいささかツライと思われます。試合そのものの話を楽しみたいならば堂場瞬一の野球シリーズのほうがよさそうな。

    0
    2017年06月11日
  • 雲は湧き、光あふれて

    Posted by ブクログ

    甲子園という、特別な場所に魅せられて。

    甲子園を目指す話がいくつか入っている。必ずしも主役は高校球児ではない。スポーツ新聞の記者が語りの話もある。一番惹かれたのは、表題作である『雲は湧き、光あふれて』だ。戦前、中等学校で甲子園を目指していた鈴木雄太の前に現れたのは、沢村栄治を思わせる剛速球を投げる滝山亨。不遜な滝山の態度にいら立つ雄太をよそに、彼らの普川商は甲子園出場を決めたが――。中学生の国語で「一塁手の生還」を読んで以来、戦前・戦後をまたぐ甲子園の話には、何か気になるものがある。

    3作品を通じて感じたのは、甲子園という場所の特別さ。今も昔も、なぜ甲子園だけ特別なのか。なぜ高校野球にあん

    0
    2017年01月22日