植松三十里のレビュー一覧

  • 万事オーライ 別府温泉を日本一にした男

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    普段小説を全く読まないので
    評価が難しいのですが
    純粋に歴史を知るための読み物としてスイスイ読めてしまいました。それぞれキャラが立っていて朝ドラを見ているような感覚でした。
    そして、かなりの分厚さ(380ページ)の小説を読めたという達成感が味わえてます。

    時代が時代なので仕方ないですが、THE男社会が描かれており、女は子を産んでなんぼ、と言った当時の価値観も見えて面白かったです。この時代に産まれなくて本当によかったです。

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    2024年02月23日
  • 帝国ホテル建築物語

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    ジャンルとしてはノンフィクション…なのかな。
    私は古い帝国ホテルを知らないのですが、是非一度は明治村に行ってその光の柱とやらを見てみたいなとおもいました。
    明治村の存在もつい最近知ったばかりなんですけれどもね…

    建築家の意向で総工事費がどんどん跳ね上がる、というくだりは痛々しいなぁと思いながら読みました。今も建材とか値段上がってますしね…

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    2023年12月17日
  • 繭と絆 富岡製糸場ものがたり

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    富岡製糸場の誕生と運営の奮闘記。設立の背景や軌道に乗るまでは順風満帆ではなかったことなど、史実に忠実に描かれている。

    単純に知らなかったことばかりで勉強になった。当日の女性たちのいじらしさや勇気などの上に今の時代が成り立っていることを感じる。

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    2023年12月15日
  • 天璋院と和宮

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    篤姫と和宮のことを詳しく知れるかといえば、そうでもない?二人の生涯をさらっとなぞるような、意外とあっさりした内容。
    どちらかといえば和宮の方の話が興味深さもあって面白かったなぁ。

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    2023年08月15日
  • 家康の海

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    こういう視点で書かれた家康の話はもしかしたら初めてだったかもしれない。多分この話に書かれた家康だけでなく、戦さのない世にしたいのは皆同じだったろう。江戸幕府はそれでも一定の期間、国内から戦をなくし、世界とも鎖国によってその芽を摘んだ。
    今の世の中で、この時の日本のように鎖国が政策として成り立つ国はほぼないだろうと思うから、やり方として参考にはできないし、戦のない世にしたい思いはいくら強くても、今の世界を見ればわかるようにそれでも戦は起こる。
    この話自体は、登場人物それぞれ掘り下げればとんでもない長い話になったろう。それをあまり掘り下げなかったから、読みやすくはなっているけど、テーマは面白いんだ

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    2023年03月19日
  • 家康を愛した女たち

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    時間軸に沿いながら、家康を愛した女性たち7人が順に語っていくというスタイル。前の人の秘めたる思いがあとの人によって明かされるなど、工夫もあって内容的にも良い。ただ、語り口調なので、人の話を7人分聞かなくてはならないというのが、ちと辛かった。

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    2023年01月15日
  • 大正の后 昭和への激動

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    大正天皇を知る第二弾。
    大正天皇の貞明皇后、九条節子の伝記小説。
    大正天皇の人間像、近代天皇制の実態、事実認識を得ることができた。
    一夫一妻制最初の皇后、また、社会活動にも従事したその姿は、まさに現代の象徴天皇制に繋がるもの。
    生い立ちや(含む会津との関係)、昭和天皇他、各々の子供達との関係性も興味深い。
    会津を訪れた際に、貞明皇后、雍仁親王妃勢津子のことが触れられていたことを思い出した。

    以下抜粋~
    ・かつて嘉仁は公家で育ったが、裕仁は、川村純義という薩摩出身の海軍中将のもとに預けられた。武家の家風で、たくましく育てないという天皇の意向だった。

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    2022年07月03日
  • 家康の母お大

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    家康の母、お大を主人公とした歴史小説。お大は、山岡荘八の徳川家康で可愛らしく描かれていたので馴染みがあったが、まあ、それを踏襲した感じだが、久松家の家族が描かれていたのは、面白かったかな。全体的に読みやすかった。

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    2022年06月10日
  • 繭と絆 富岡製糸場ものがたり

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    友人がおすすめと言うことで本をくれた。有り難し。早速読んでみる。
    実家群馬にある世界遺産「富岡製糸場」の誕生と初代工場長・尾高惇忠(おだか あつただ)と娘の物語。尾高は渋沢栄一の義理の弟でもあり、物語にからんでくるのも面白い。
    身近な史跡をこういう物語にしてくれる本は本当にありがたい。イメージもわくし、勉強になる。明治時代の流れと共に富岡製糸場のことが知れる楽しさ。

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    2022年06月08日
  • 千姫 おんなの城

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    姫路城に行き、千姫の人生に興味を持ち、読んでみた。
    この本は大阪城での暮らしメインだったのて、別の本も読みたい。

    政略結婚と言えど、夫をたて、つかえ、子を産み、女はすごい。
    小説だから脚色もあり、捉え方も現実とは異なるのは承知の上で、エンタメとしてさくっと読めた。

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    2022年05月14日
  • 徳川最後の将軍 慶喜の本心

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    昨年の大河ドラマ「青天を衝け」で難しい時代の難しい舵取りを懸命に行う最後の将軍を描いてあったのが印象的だった徳川慶喜。
    だが個人的にはどうしても鳥羽伏見の戦いを途中で投げ出した無責任な将軍という印象が拭えなかった。その点についてこの作品ではどのように解釈しているのかが気になって読んでみた。

    実際のところ、こんな大変な時期に将軍を引き受けるというのは嫌だっただろうなと思う。だから誰もやりたがらない。結局慶喜は押し付けられてしまったという形のようにも見える。

    『少年時代から徹頭徹尾、尊皇派だったし、出世欲にも保身にも無縁だった。目指したのは大きな内乱を起こさず、諸外国の侵略を招かないことにつき

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    2022年02月12日
  • 猫と漱石と悪妻

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    漱石の妻を主人公にしたドラマの原作本かと思ったが、さにあらず。
    こちらは漱石関係の資料を駆使して描かれた、文庫書下ろしの作品だという。
    ちょうど、そのドラマと同時期に発刊されてるので、当時は漱石の妻にスポットライトを当てるブームだったのか??
    あくまで悪妻と呼ばれた妻、鏡子さんの目線から書かれた物語で、文体も現代人が読みやすいものとなっている。漱石作品へのアプローチになるかも??

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    2021年09月02日
  • レイモンさん 函館ソーセージマイスター

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    もっとソーセージのところ、書いてくれ。
    そこ、そこを知りたかったのに・・・

    ウィスキーを広めたあの人や、
    即席ラーメンを作ったあの人みたいな話を
    私は期待していたのではないのです。

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    2020年08月09日
  • 達成の人 二宮金次郎早春録

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    少年時代から最初の奉公先に出るまでの栢山村でのエピソード中心。酒匂川の松,油屋,名主がキーとなっている。

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    2020年04月19日
  • リタとマッサン

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    2020.3.4
    史実書のような書き方だったが、リタとまっさんの気持ちを想像しながら読むととても感動した。
    なにより自分がウイスキー大好きなので2人には感謝の念が尽きない。日本はウイスキー三代聖地になったよ!
    こんな苦労をして日本にウイスキー文化を作った人がいると思うとますます美味しく飲めるというもの。パイオニアって本当にすごい!!
    読んでよかった。
    次の酒はスーパーニッカを買おうと思います。

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    2020年03月04日
  • 梅と水仙

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    津田梅子の生涯。合わせて父親津田仙の事も。
    6歳でアメリカに留学した梅子。
    父親が決めた事だけど、父親もなかなか日本の為に尽くした方なんですね。
    まったく知りませんでした。

    2人が幕末の時代に苦労しながらも女子教育の為に奮闘した事が、とてもわかりやすい文章で書かれています。

    まずは表紙が素敵で手に取りました。

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    2020年02月25日
  • 帝国ホテル建築物語

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    ネタバレ

    GWに明治村で、帝国ホテルのファサードの移築されているのを見て興奮!したので、大変に興味のある内容だった。

    なんでこの正面玄関部分エリアだけの移築なのか、本当に勿体無いわ!と思っていたが、あれはある意味あるべき姿でいて、その部分だけでも残っていること自体とても意味のあることだったのだ。

    もう一回、明治村に行って見たら、また違う見え方があるんだろう。
    あー 犬山まで行かねばならない。

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    2019年09月03日
  • リタとマッサン

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    スコットランドまでウイスキーの作り方を学びに行き、そこで結婚し日本に戻る。ニッカが日本果実の略とは知らなかった。

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    2019年06月09日
  • 猫と漱石と悪妻

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    夏目漱石の奥さんからの視点で小説が生まれていくところが面白かった。亭主関白というか暴力を振るうのはどうかと思うけど、植松さんの文章で嫌な感じもなくすんなり読むことができた。

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    2019年05月11日
  • 繭と絆 富岡製糸場ものがたり

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    富岡製糸場の工女第一号の女性の視点で、明治初期の近代化を描く。著者の他の作品と同様に、親子関係や工女同士の人間関係などを繊細に描いており、味わい深い。個人的には、もう少し時代背景や政治経済の動きなどマクロの視点があるほうが好みではあるが。

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    2019年05月03日