植松三十里のレビュー一覧

  • 咸臨丸、サンフランシスコにて

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    本は2部構成で、第一部は実際に咸臨丸に乗ってサンフランシスコにわたり、帰ってきた吉松などの水夫のものがたりで、第二部はそんな水夫たちの航海やサンフランシスコでの生活を出版しようと奔走した文倉平次郎のものがたり
    どちらも情熱をもった日本人のものがたりであり、維新後から第一次世界大戦のはじめに至るまでの日本の航海技術などの状況を物語っている。

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    2024年09月10日
  • 猫と漱石と悪妻

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    悪妻という言葉はあっても悪夫という言葉はありません。良妻賢母はいても良夫賢父はいないように、すべて男目線だからなのでしょう。

    ちなみに悪妻の特徴はというと、
    権力欲が強い
    嫉妬深い
    自己主張が強い
    夫に従順でない
    だそうです。(ノ-""-)ノ~┻━┻”

    一方…夏目漱石の妻、鏡子が悪妻と呼ばれる理由をみると、
    朝寝坊で起きられない
    夫に口答えする
    漱石の死後、家や物を売り散財したこと
    などがあげられるようです。

    確かに散財のイメージは大きいですが、
    そんなことを言うなら
    妻や子どもに暴力を振るった漱石の方が、よっぽど悪夫(あえていう)でしょう。

    それに、鏡子なくして漱

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    2024年08月11日
  • イザベラ・バードと侍ボーイ

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    イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を日本人ガイド伊藤(伊東)鶴吉の視点も併せて読みやすく書き下したもの。
    バードの生い立ちや来歴、鶴吉の行く末や父親の最期も語られる。

    原書に沿いながらも、バードや鶴吉の人柄や関係は和らげられているのだろう。

    周囲の(日本人の)忠告を無視して大雨で増水した川を敢えて船で渡ろうとしたり、一つ先の宿場に足を伸ばそうとしてろくな宿に泊まれず閉口する辺りは、よく言えば冒険心に富んだ、悪く言えば自尊心の強いわがままな英国婦人そのもの。

    原書は未読だが、さらに分量もあり辛辣(率直)な内容と想像する。

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    2024年05月10日
  • イザベラ・バードと侍ボーイ

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    旅行記としては興味深く、先が気になってどんどん読み進めた。話は面白かったが、イザベラバードの高慢ぶりが鼻について人物には共感して出来なかった。鶴吉も頑ななところかあったんだな。人と人とがわかりあうのは難しい。

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    2024年05月06日
  • ひとり白虎 会津から長州へ

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    そもそも百姓よりも侍の方が上等だなんていうのは勘違いだ。違うのは努力するやつと、しないやつということだけだ。
    会津に違和感を覚えたのは、死を美化しすぎる点だ。軍の備えは必要だが、死を美化して戦争に突き進むのではなく、これからは武力を背景にして、話し合いで争いを解決すべきだ

    主人公は飯沼貞吉といい、白虎士中2番隊に属し、その中の一番若い隊士だ。生き残りであるが故に、苦しみ悩んだことが綴られている

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    2024年05月07日
  • イザベラ・バードと侍ボーイ

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    『ふしぎの国のバード』より
    史実に近い感じの小説。
    ふたりの視点から交互に語られる。

    イトー、バードさん、それぞれの
    過去がわかるパートがいい。

    イトーは幼い頃に死に別れた父との思い出。
    父親がわりとして気負う気持ちから
    母や妹たちにきつく当たってしまったり。

    バードさんは妹と過ごした日々。
    自分が抱えた病との戦い。
    女性冒険家として受ける苦難。

    異文化、ジェンダー、ジェネレーション
    いろいろなギャップを
    旅の中でぶつかりあいながら
    擦り合わせていく。

    旅を終えた後のふたりが
    少し描かれているのも嬉しかったです!

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    2024年04月14日
  • イザベラ・バードと侍ボーイ

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    以前から興味のあったイザベラ・バード。『日本奥地紀行』にはなかなかハードルが高かったところへ、読みやすそうな植松三十里の本書が刊行された。明治初期でも、歩きやすい大きい街道が整備されていたにもかかわらず、誰も歩かないような山道を行きたがるバード。通訳のイトーや馬子らが気の毒になる。山奥なので、ノミやシラミだらけの不潔な宿や、宿の中まで押しかけてくる好奇心丸出しの村人たち。自分も腰痛持ちのくせに、懲りないバードには驚き。
    途中から、紙の地図に丸をつけながら読んだら、とても理解が深まり、楽しさが増した。
    『ふしぎの国のバード』(マンガ)を注文したので、読むのが楽しみ。

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    2024年04月06日
  • イザベラ・バードと侍ボーイ

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    漫画を途中で辞めちゃってたから、最後までが分かってよかった。
    イトーの気持ちはよく分かる。
    バードさんの書いたやつも読んでみたい。

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    2024年03月09日
  • 万事オーライ 別府温泉を日本一にした男

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    普段小説を全く読まないので
    評価が難しいのですが
    純粋に歴史を知るための読み物としてスイスイ読めてしまいました。それぞれキャラが立っていて朝ドラを見ているような感覚でした。
    そして、かなりの分厚さ(380ページ)の小説を読めたという達成感が味わえてます。

    時代が時代なので仕方ないですが、THE男社会が描かれており、女は子を産んでなんぼ、と言った当時の価値観も見えて面白かったです。この時代に産まれなくて本当によかったです。

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    2024年02月23日
  • 帝国ホテル建築物語

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    ジャンルとしてはノンフィクション…なのかな。
    私は古い帝国ホテルを知らないのですが、是非一度は明治村に行ってその光の柱とやらを見てみたいなとおもいました。
    明治村の存在もつい最近知ったばかりなんですけれどもね…

    建築家の意向で総工事費がどんどん跳ね上がる、というくだりは痛々しいなぁと思いながら読みました。今も建材とか値段上がってますしね…

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    2023年12月17日
  • 繭と絆 富岡製糸場ものがたり

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    富岡製糸場の誕生と運営の奮闘記。設立の背景や軌道に乗るまでは順風満帆ではなかったことなど、史実に忠実に描かれている。

    単純に知らなかったことばかりで勉強になった。当日の女性たちのいじらしさや勇気などの上に今の時代が成り立っていることを感じる。

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    2023年12月15日
  • 天璋院と和宮

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    篤姫と和宮のことを詳しく知れるかといえば、そうでもない?二人の生涯をさらっとなぞるような、意外とあっさりした内容。
    どちらかといえば和宮の方の話が興味深さもあって面白かったなぁ。

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    2023年08月15日
  • 家康の海

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    こういう視点で書かれた家康の話はもしかしたら初めてだったかもしれない。多分この話に書かれた家康だけでなく、戦さのない世にしたいのは皆同じだったろう。江戸幕府はそれでも一定の期間、国内から戦をなくし、世界とも鎖国によってその芽を摘んだ。
    今の世の中で、この時の日本のように鎖国が政策として成り立つ国はほぼないだろうと思うから、やり方として参考にはできないし、戦のない世にしたい思いはいくら強くても、今の世界を見ればわかるようにそれでも戦は起こる。
    この話自体は、登場人物それぞれ掘り下げればとんでもない長い話になったろう。それをあまり掘り下げなかったから、読みやすくはなっているけど、テーマは面白いんだ

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    2023年03月19日
  • 家康を愛した女たち

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    時間軸に沿いながら、家康を愛した女性たち7人が順に語っていくというスタイル。前の人の秘めたる思いがあとの人によって明かされるなど、工夫もあって内容的にも良い。ただ、語り口調なので、人の話を7人分聞かなくてはならないというのが、ちと辛かった。

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    2023年01月15日
  • 大正の后 昭和への激動

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    大正天皇を知る第二弾。
    大正天皇の貞明皇后、九条節子の伝記小説。
    大正天皇の人間像、近代天皇制の実態、事実認識を得ることができた。
    一夫一妻制最初の皇后、また、社会活動にも従事したその姿は、まさに現代の象徴天皇制に繋がるもの。
    生い立ちや(含む会津との関係)、昭和天皇他、各々の子供達との関係性も興味深い。
    会津を訪れた際に、貞明皇后、雍仁親王妃勢津子のことが触れられていたことを思い出した。

    以下抜粋~
    ・かつて嘉仁は公家で育ったが、裕仁は、川村純義という薩摩出身の海軍中将のもとに預けられた。武家の家風で、たくましく育てないという天皇の意向だった。

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    2022年07月03日
  • 家康の母お大

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    家康の母、お大を主人公とした歴史小説。お大は、山岡荘八の徳川家康で可愛らしく描かれていたので馴染みがあったが、まあ、それを踏襲した感じだが、久松家の家族が描かれていたのは、面白かったかな。全体的に読みやすかった。

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    2022年06月10日
  • 繭と絆 富岡製糸場ものがたり

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    友人がおすすめと言うことで本をくれた。有り難し。早速読んでみる。
    実家群馬にある世界遺産「富岡製糸場」の誕生と初代工場長・尾高惇忠(おだか あつただ)と娘の物語。尾高は渋沢栄一の義理の弟でもあり、物語にからんでくるのも面白い。
    身近な史跡をこういう物語にしてくれる本は本当にありがたい。イメージもわくし、勉強になる。明治時代の流れと共に富岡製糸場のことが知れる楽しさ。

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    2022年06月08日
  • 千姫 おんなの城

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    姫路城に行き、千姫の人生に興味を持ち、読んでみた。
    この本は大阪城での暮らしメインだったのて、別の本も読みたい。

    政略結婚と言えど、夫をたて、つかえ、子を産み、女はすごい。
    小説だから脚色もあり、捉え方も現実とは異なるのは承知の上で、エンタメとしてさくっと読めた。

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    2022年05月14日
  • 徳川最後の将軍 慶喜の本心

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    昨年の大河ドラマ「青天を衝け」で難しい時代の難しい舵取りを懸命に行う最後の将軍を描いてあったのが印象的だった徳川慶喜。
    だが個人的にはどうしても鳥羽伏見の戦いを途中で投げ出した無責任な将軍という印象が拭えなかった。その点についてこの作品ではどのように解釈しているのかが気になって読んでみた。

    実際のところ、こんな大変な時期に将軍を引き受けるというのは嫌だっただろうなと思う。だから誰もやりたがらない。結局慶喜は押し付けられてしまったという形のようにも見える。

    『少年時代から徹頭徹尾、尊皇派だったし、出世欲にも保身にも無縁だった。目指したのは大きな内乱を起こさず、諸外国の侵略を招かないことにつき

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    2022年02月12日
  • 猫と漱石と悪妻

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    漱石の妻を主人公にしたドラマの原作本かと思ったが、さにあらず。
    こちらは漱石関係の資料を駆使して描かれた、文庫書下ろしの作品だという。
    ちょうど、そのドラマと同時期に発刊されてるので、当時は漱石の妻にスポットライトを当てるブームだったのか??
    あくまで悪妻と呼ばれた妻、鏡子さんの目線から書かれた物語で、文体も現代人が読みやすいものとなっている。漱石作品へのアプローチになるかも??

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    2021年09月02日