あらすじ
世界遺産・富岡製糸場の誕生秘話が満載!
初代工場長・尾高惇忠と娘・勇の感動の物語。
明治3年春、渋沢栄一の義兄、尾高惇忠は渋沢に富岡製糸場の初代工場長に就任するよう懇願された。
3年前に飯能戦争で官軍と戦い、弟を亡くしていた尾高だが、官営工場の必要性を痛感していたため、葛藤を乗り越えて工場長を拝命する。
だが、悪徳業者たちが質の悪い噂を流したため、肝心の女工が集まらない尾高は婚約が整ったばかりだった娘・勇を、女工第一号として製糸場へ連れて行く決意をする――。
明治の日本を支えた基幹産業・製糸業を隆盛へ導いた富岡製糸場の誕生には、彰義隊に集まった旧幕臣たちが深く関わっていた。
歴史の襞に埋もれた父娘の物語を掘り起こした傑作時代小説。
解説・田牧大和
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Posted by ブクログ
富岡製糸場の誕生と運営の奮闘記。設立の背景や軌道に乗るまでは順風満帆ではなかったことなど、史実に忠実に描かれている。
単純に知らなかったことばかりで勉強になった。当日の女性たちのいじらしさや勇気などの上に今の時代が成り立っていることを感じる。
Posted by ブクログ
友人がおすすめと言うことで本をくれた。有り難し。早速読んでみる。
実家群馬にある世界遺産「富岡製糸場」の誕生と初代工場長・尾高惇忠(おだか あつただ)と娘の物語。尾高は渋沢栄一の義理の弟でもあり、物語にからんでくるのも面白い。
身近な史跡をこういう物語にしてくれる本は本当にありがたい。イメージもわくし、勉強になる。明治時代の流れと共に富岡製糸場のことが知れる楽しさ。