植松三十里のレビュー一覧

  • リタとマッサン
    前回読んだ「リタの鐘が鳴る」は伝記だったがこの作品は小説。
    リタとマッサンが二人で力を合わせて日本で初めての国産ウイスキーをつくるためにがんばる様子が描かれている。

    リタとマッサン、全然ケンカにならないんだなー。マッサンもリタを日本に連れてきた手前絶対に幸せにしないと、という気持ちがあったんだと思...続きを読む
  • リタとマッサン
    日本ウィスキーの父・竹鶴政孝とその妻リタの愛の物語をリタ目線から。

    実在の人物を描いていますが、歴史文学ではなくフィクションなので、史実通りの話を知りたい方にはオススメしません。でも、小説としては素晴らしいと思います。
    特にリタ目線のお話なので、女性の憧れの夫婦像がそこにはあります。二人の愛に心が...続きを読む
  • 大奥秘聞 綱吉おとし胤
    徳川綱吉の時代の大奥を巡る色々な話。生類憐みの令や元禄文化など華やかで時代を象徴するキーワードも盛りだくさん。
    この時代の女性は、ある種のしたたかさがあり、たくましい。
  • 咸臨丸、サンフランシスコにて
    英雄視されているような歴史の主役達をなぞるような小説とは違い、まさにその時代に翻弄されながら生きた、名を留めない人達を描くことで、その時代の肉感を持って感じることができた。

    咸臨丸の話など、いろんな本、小説などでもよく語られていて何となく、歴史的にも近いところだし、資料とかは普通にたくさん残ってい...続きを読む
  • イザベラ・バードと侍ボーイ
    『ふしぎの国のバード』より
    史実に近い感じの小説。
    ふたりの視点から交互に語られる。

    イトー、バードさん、それぞれの
    過去がわかるパートがいい。

    イトーは幼い頃に死に別れた父との思い出。
    父親がわりとして気負う気持ちから
    母や妹たちにきつく当たってしまったり。

    バードさんは妹と過ごした日々。
    ...続きを読む
  • イザベラ・バードと侍ボーイ
    以前から興味のあったイザベラ・バード。『日本奥地紀行』にはなかなかハードルが高かったところへ、読みやすそうな植松三十里の本書が刊行された。明治初期でも、歩きやすい大きい街道が整備されていたにもかかわらず、誰も歩かないような山道を行きたがるバード。通訳のイトーや馬子らが気の毒になる。山奥なので、ノミや...続きを読む
  • イザベラ・バードと侍ボーイ
    漫画を途中で辞めちゃってたから、最後までが分かってよかった。
    イトーの気持ちはよく分かる。
    バードさんの書いたやつも読んでみたい。
  • 万事オーライ 別府温泉を日本一にした男
    普段小説を全く読まないので
    評価が難しいのですが
    純粋に歴史を知るための読み物としてスイスイ読めてしまいました。それぞれキャラが立っていて朝ドラを見ているような感覚でした。
    そして、かなりの分厚さ(380ページ)の小説を読めたという達成感が味わえてます。

    時代が時代なので仕方ないですが、THE男社...続きを読む
  • 帝国ホテル建築物語
    ジャンルとしてはノンフィクション…なのかな。
    私は古い帝国ホテルを知らないのですが、是非一度は明治村に行ってその光の柱とやらを見てみたいなとおもいました。
    明治村の存在もつい最近知ったばかりなんですけれどもね…

    建築家の意向で総工事費がどんどん跳ね上がる、というくだりは痛々しいなぁと思いながら読み...続きを読む
  • 繭と絆 富岡製糸場ものがたり
    富岡製糸場の誕生と運営の奮闘記。設立の背景や軌道に乗るまでは順風満帆ではなかったことなど、史実に忠実に描かれている。

    単純に知らなかったことばかりで勉強になった。当日の女性たちのいじらしさや勇気などの上に今の時代が成り立っていることを感じる。
  • 天璋院と和宮
    篤姫と和宮のことを詳しく知れるかといえば、そうでもない?二人の生涯をさらっとなぞるような、意外とあっさりした内容。
    どちらかといえば和宮の方の話が興味深さもあって面白かったなぁ。
  • 家康の海
    こういう視点で書かれた家康の話はもしかしたら初めてだったかもしれない。多分この話に書かれた家康だけでなく、戦さのない世にしたいのは皆同じだったろう。江戸幕府はそれでも一定の期間、国内から戦をなくし、世界とも鎖国によってその芽を摘んだ。
    今の世の中で、この時の日本のように鎖国が政策として成り立つ国はほ...続きを読む
  • 家康を愛した女たち
    時間軸に沿いながら、家康を愛した女性たち7人が順に語っていくというスタイル。前の人の秘めたる思いがあとの人によって明かされるなど、工夫もあって内容的にも良い。ただ、語り口調なので、人の話を7人分聞かなくてはならないというのが、ちと辛かった。
  • 大正の后 昭和への激動
    大正天皇を知る第二弾。
    大正天皇の貞明皇后、九条節子の伝記小説。
    大正天皇の人間像、近代天皇制の実態、事実認識を得ることができた。
    一夫一妻制最初の皇后、また、社会活動にも従事したその姿は、まさに現代の象徴天皇制に繋がるもの。
    生い立ちや(含む会津との関係)、昭和天皇他、各々の子供達との関係性も興味...続きを読む
  • 家康の母お大
    家康の母、お大を主人公とした歴史小説。お大は、山岡荘八の徳川家康で可愛らしく描かれていたので馴染みがあったが、まあ、それを踏襲した感じだが、久松家の家族が描かれていたのは、面白かったかな。全体的に読みやすかった。
  • 繭と絆 富岡製糸場ものがたり
    友人がおすすめと言うことで本をくれた。有り難し。早速読んでみる。
    実家群馬にある世界遺産「富岡製糸場」の誕生と初代工場長・尾高惇忠(おだか あつただ)と娘の物語。尾高は渋沢栄一の義理の弟でもあり、物語にからんでくるのも面白い。
    身近な史跡をこういう物語にしてくれる本は本当にありがたい。イメージもわく...続きを読む
  • 千姫 おんなの城
    姫路城に行き、千姫の人生に興味を持ち、読んでみた。
    この本は大阪城での暮らしメインだったのて、別の本も読みたい。

    政略結婚と言えど、夫をたて、つかえ、子を産み、女はすごい。
    小説だから脚色もあり、捉え方も現実とは異なるのは承知の上で、エンタメとしてさくっと読めた。
  • 徳川最後の将軍 慶喜の本心
    昨年の大河ドラマ「青天を衝け」で難しい時代の難しい舵取りを懸命に行う最後の将軍を描いてあったのが印象的だった徳川慶喜。
    だが個人的にはどうしても鳥羽伏見の戦いを途中で投げ出した無責任な将軍という印象が拭えなかった。その点についてこの作品ではどのように解釈しているのかが気になって読んでみた。

    実際の...続きを読む
  • 猫と漱石と悪妻
    漱石の妻を主人公にしたドラマの原作本かと思ったが、さにあらず。
    こちらは漱石関係の資料を駆使して描かれた、文庫書下ろしの作品だという。
    ちょうど、そのドラマと同時期に発刊されてるので、当時は漱石の妻にスポットライトを当てるブームだったのか??
    あくまで悪妻と呼ばれた妻、鏡子さんの目線から書かれた物語...続きを読む
  • レイモンさん 函館ソーセージマイスター
    もっとソーセージのところ、書いてくれ。
    そこ、そこを知りたかったのに・・・

    ウィスキーを広めたあの人や、
    即席ラーメンを作ったあの人みたいな話を
    私は期待していたのではないのです。