植松三十里のレビュー一覧

  • イザベラ・バードと侍ボーイ

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    『ふしぎの国のバード』より
    史実に近い感じの小説。
    ふたりの視点から交互に語られる。

    イトー、バードさん、それぞれの
    過去がわかるパートがいい。

    イトーは幼い頃に死に別れた父との思い出。
    父親がわりとして気負う気持ちから
    母や妹たちにきつく当たってしまったり。

    バードさんは妹と過ごした日々。
    自分が抱えた病との戦い。
    女性冒険家として受ける苦難。

    異文化、ジェンダー、ジェネレーション
    いろいろなギャップを
    旅の中でぶつかりあいながら
    擦り合わせていく。

    旅を終えた後のふたりが
    少し描かれているのも嬉しかったです!

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    2024年04月14日
  • イザベラ・バードと侍ボーイ

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    以前から興味のあったイザベラ・バード。『日本奥地紀行』にはなかなかハードルが高かったところへ、読みやすそうな植松三十里の本書が刊行された。明治初期でも、歩きやすい大きい街道が整備されていたにもかかわらず、誰も歩かないような山道を行きたがるバード。通訳のイトーや馬子らが気の毒になる。山奥なので、ノミやシラミだらけの不潔な宿や、宿の中まで押しかけてくる好奇心丸出しの村人たち。自分も腰痛持ちのくせに、懲りないバードには驚き。
    途中から、紙の地図に丸をつけながら読んだら、とても理解が深まり、楽しさが増した。
    『ふしぎの国のバード』(マンガ)を注文したので、読むのが楽しみ。

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    2024年04月06日
  • イザベラ・バードと侍ボーイ

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    漫画を途中で辞めちゃってたから、最後までが分かってよかった。
    イトーの気持ちはよく分かる。
    バードさんの書いたやつも読んでみたい。

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    2024年03月09日
  • 万事オーライ 別府温泉を日本一にした男

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    普段小説を全く読まないので
    評価が難しいのですが
    純粋に歴史を知るための読み物としてスイスイ読めてしまいました。それぞれキャラが立っていて朝ドラを見ているような感覚でした。
    そして、かなりの分厚さ(380ページ)の小説を読めたという達成感が味わえてます。

    時代が時代なので仕方ないですが、THE男社会が描かれており、女は子を産んでなんぼ、と言った当時の価値観も見えて面白かったです。この時代に産まれなくて本当によかったです。

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    2024年02月23日
  • 帝国ホテル建築物語

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    ジャンルとしてはノンフィクション…なのかな。
    私は古い帝国ホテルを知らないのですが、是非一度は明治村に行ってその光の柱とやらを見てみたいなとおもいました。
    明治村の存在もつい最近知ったばかりなんですけれどもね…

    建築家の意向で総工事費がどんどん跳ね上がる、というくだりは痛々しいなぁと思いながら読みました。今も建材とか値段上がってますしね…

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    2023年12月17日
  • 繭と絆 富岡製糸場ものがたり

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    富岡製糸場の誕生と運営の奮闘記。設立の背景や軌道に乗るまでは順風満帆ではなかったことなど、史実に忠実に描かれている。

    単純に知らなかったことばかりで勉強になった。当日の女性たちのいじらしさや勇気などの上に今の時代が成り立っていることを感じる。

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    2023年12月15日
  • 天璋院と和宮

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    篤姫と和宮のことを詳しく知れるかといえば、そうでもない?二人の生涯をさらっとなぞるような、意外とあっさりした内容。
    どちらかといえば和宮の方の話が興味深さもあって面白かったなぁ。

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    2023年08月15日
  • 家康の海

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    こういう視点で書かれた家康の話はもしかしたら初めてだったかもしれない。多分この話に書かれた家康だけでなく、戦さのない世にしたいのは皆同じだったろう。江戸幕府はそれでも一定の期間、国内から戦をなくし、世界とも鎖国によってその芽を摘んだ。
    今の世の中で、この時の日本のように鎖国が政策として成り立つ国はほぼないだろうと思うから、やり方として参考にはできないし、戦のない世にしたい思いはいくら強くても、今の世界を見ればわかるようにそれでも戦は起こる。
    この話自体は、登場人物それぞれ掘り下げればとんでもない長い話になったろう。それをあまり掘り下げなかったから、読みやすくはなっているけど、テーマは面白いんだから、ちょっと残念な出来だったかな…

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    2023年03月19日
  • 家康を愛した女たち

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    時間軸に沿いながら、家康を愛した女性たち7人が順に語っていくというスタイル。前の人の秘めたる思いがあとの人によって明かされるなど、工夫もあって内容的にも良い。ただ、語り口調なので、人の話を7人分聞かなくてはならないというのが、ちと辛かった。

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    2023年01月15日
  • 大正の后 昭和への激動

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    大正天皇を知る第二弾。
    大正天皇の貞明皇后、九条節子の伝記小説。
    大正天皇の人間像、近代天皇制の実態、事実認識を得ることができた。
    一夫一妻制最初の皇后、また、社会活動にも従事したその姿は、まさに現代の象徴天皇制に繋がるもの。
    生い立ちや(含む会津との関係)、昭和天皇他、各々の子供達との関係性も興味深い。
    会津を訪れた際に、貞明皇后、雍仁親王妃勢津子のことが触れられていたことを思い出した。

    以下抜粋~
    ・かつて嘉仁は公家で育ったが、裕仁は、川村純義という薩摩出身の海軍中将のもとに預けられた。武家の家風で、たくましく育てないという天皇の意向だった。

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    2022年07月03日
  • 家康の母お大

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    家康の母、お大を主人公とした歴史小説。お大は、山岡荘八の徳川家康で可愛らしく描かれていたので馴染みがあったが、まあ、それを踏襲した感じだが、久松家の家族が描かれていたのは、面白かったかな。全体的に読みやすかった。

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    2022年06月10日
  • 繭と絆 富岡製糸場ものがたり

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    友人がおすすめと言うことで本をくれた。有り難し。早速読んでみる。
    実家群馬にある世界遺産「富岡製糸場」の誕生と初代工場長・尾高惇忠(おだか あつただ)と娘の物語。尾高は渋沢栄一の義理の弟でもあり、物語にからんでくるのも面白い。
    身近な史跡をこういう物語にしてくれる本は本当にありがたい。イメージもわくし、勉強になる。明治時代の流れと共に富岡製糸場のことが知れる楽しさ。

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    2022年06月08日
  • 千姫 おんなの城

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    姫路城に行き、千姫の人生に興味を持ち、読んでみた。
    この本は大阪城での暮らしメインだったのて、別の本も読みたい。

    政略結婚と言えど、夫をたて、つかえ、子を産み、女はすごい。
    小説だから脚色もあり、捉え方も現実とは異なるのは承知の上で、エンタメとしてさくっと読めた。

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    2022年05月14日
  • 徳川最後の将軍 慶喜の本心

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    昨年の大河ドラマ「青天を衝け」で難しい時代の難しい舵取りを懸命に行う最後の将軍を描いてあったのが印象的だった徳川慶喜。
    だが個人的にはどうしても鳥羽伏見の戦いを途中で投げ出した無責任な将軍という印象が拭えなかった。その点についてこの作品ではどのように解釈しているのかが気になって読んでみた。

    実際のところ、こんな大変な時期に将軍を引き受けるというのは嫌だっただろうなと思う。だから誰もやりたがらない。結局慶喜は押し付けられてしまったという形のようにも見える。

    『少年時代から徹頭徹尾、尊皇派だったし、出世欲にも保身にも無縁だった。目指したのは大きな内乱を起こさず、諸外国の侵略を招かないことにつきた』

    解説文の中で作家の植松さんは慶喜について『最初から最後まで朝廷方だったんじゃないか、幕府方だったことはなかったとさえ思うようになりました』と評していて、なるほどと腑に落ちた。
    大河ドラマでも描かれていたが、慶喜の根底にあったのは水戸で培われた尊王という思想でありそれは最後まで揺るがなかった。
    だからこそ渋沢栄一も慶喜に生涯忠実だったのか、彼は幕臣ではなくてあくまでも慶喜の家臣であったのかと思えた。

    この時代、誰が将軍になっても国の舵取りが上手に出来たとは思えない。薩長なら直ぐに戦争に突入するだろうし、幕府の老中たちに任せていたらのらりくらりしている間に諸外国に良いように介入されて清国やインドのようになっていたかも知れない。朝廷の公家衆ではそもそも政治なんて出来ない。
    慶喜のやり方が良かったとは言えないけれど、彼が目指した『大きな内乱を起こさず、諸外国の侵略も招かない』ことが実現出来たのは評価されて良いと思う。

    肝心の鳥羽伏見の戦いでの逃亡についてだが、大河ドラマでは致し方なくそうなったという描き方だったが、こちらの作品では敢えて敵前逃亡の無責任な将軍という汚名を被る方策を取ったということにしている。
    なぜそうしたのかはネタバレになるので書けないが、これはこれで一応の解釈として納得できた。

    慶喜に影響を与えた人々は多数いるが、その一人として武田耕雲斎が印象に残った。大河ドラマでも重要人物として出てきたが、彼が天狗党に担ぎ上げられ最後は斬首されるその姿が慶喜にこの国の舵取りをすることの覚悟を与えている。
    もう一人印象に残ったのは側妾のお芳。明治時代になって迎えた二人の側室のことは知っていたが、お芳のことは知らなかったので、こんな庶民的な女性が慶喜のそばにいたのは意外だった。だが彼女こそ慶喜の一番つらい時期を支えた女性で、彼女の気丈さ気楽さが慰めになったのだと思った。

    戦いに身を投じて死んだり全ての責任を取って自害することも許されない、たくさんの人の上に立つというのは大変なことだと思った。何度も逃げようとお芳に口では言いながら逃げ出さず、最善の方法を模索した姿は大河ドラマでの慶喜とも重なる。
    残念だったのは平岡円四郎や原市之進などの素晴らしい家臣が暗殺されたり、薩長はもちろんだが諸大名がそれぞれ自分たちの主義主張を繰り返すばかりで足並みがそろわなかったことで思うように舵取りが出来なかったことだろうか。

    しかし考えてみれば現代も変わっていないかも知れない。国会中継などを見ても批判や主義主張ばかりで建設的な議論などほとんどない。それは日本だけの話ではないけれど。

    最後に慶喜が明治天皇との謁見シーンは良かった。かつて朝敵とされた慶喜や会津方の子孫を婚姻という形で皇室に迎え入れ、彼らに『落ち度はなかった』ことを示そうと明治天皇が提案したとき、慶喜はどれほど歓喜しただろう。そしてその提案は慶喜の孫の代で実現する。

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    2022年02月12日
  • 猫と漱石と悪妻

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    漱石の妻を主人公にしたドラマの原作本かと思ったが、さにあらず。
    こちらは漱石関係の資料を駆使して描かれた、文庫書下ろしの作品だという。
    ちょうど、そのドラマと同時期に発刊されてるので、当時は漱石の妻にスポットライトを当てるブームだったのか??
    あくまで悪妻と呼ばれた妻、鏡子さんの目線から書かれた物語で、文体も現代人が読みやすいものとなっている。漱石作品へのアプローチになるかも??

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    2021年09月02日
  • レイモンさん 函館ソーセージマイスター

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    もっとソーセージのところ、書いてくれ。
    そこ、そこを知りたかったのに・・・

    ウィスキーを広めたあの人や、
    即席ラーメンを作ったあの人みたいな話を
    私は期待していたのではないのです。

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    2020年08月09日
  • 達成の人 二宮金次郎早春録

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    少年時代から最初の奉公先に出るまでの栢山村でのエピソード中心。酒匂川の松,油屋,名主がキーとなっている。

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    2020年04月19日
  • リタとマッサン

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    2020.3.4
    史実書のような書き方だったが、リタとまっさんの気持ちを想像しながら読むととても感動した。
    なにより自分がウイスキー大好きなので2人には感謝の念が尽きない。日本はウイスキー三代聖地になったよ!
    こんな苦労をして日本にウイスキー文化を作った人がいると思うとますます美味しく飲めるというもの。パイオニアって本当にすごい!!
    読んでよかった。
    次の酒はスーパーニッカを買おうと思います。

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    2020年03月04日
  • 梅と水仙

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    津田梅子の生涯。合わせて父親津田仙の事も。
    6歳でアメリカに留学した梅子。
    父親が決めた事だけど、父親もなかなか日本の為に尽くした方なんですね。
    まったく知りませんでした。

    2人が幕末の時代に苦労しながらも女子教育の為に奮闘した事が、とてもわかりやすい文章で書かれています。

    まずは表紙が素敵で手に取りました。

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    2020年02月25日
  • 帝国ホテル建築物語

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    ネタバレ

    GWに明治村で、帝国ホテルのファサードの移築されているのを見て興奮!したので、大変に興味のある内容だった。

    なんでこの正面玄関部分エリアだけの移築なのか、本当に勿体無いわ!と思っていたが、あれはある意味あるべき姿でいて、その部分だけでも残っていること自体とても意味のあることだったのだ。

    もう一回、明治村に行って見たら、また違う見え方があるんだろう。
    あー 犬山まで行かねばならない。

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    2019年09月03日