パオロ・マッツァリーノのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
痛快。
データをもとに、「それってホントにそうだったの?」が紐解かれてます。
昔の新聞の引用、ぎょっとするようなスパイスの効いた内容のものが多々あり驚きました。
統計から想像する昔の様子は、決して「よかった」という言葉で微笑むことができるものばかりではなく、データをもとに過去を読むことの大切さを本書から学びました。
個人的には「安心」と「安全」について言及された章が一番響きました。
「安全を実現するためには、つねに現実の危険と向き合わねばならない」
「安心はこころの状態、感じかたには個人差がある」
私も「安心」と「安全」をくっつけていた1人でした。
今後は明確に使い分けていこうと思い -
Posted by ブクログ
第1章 ありがた迷惑、火の用心
明治時代から、拍子木の音がうるさいとの苦情はあった。明治11年4月に警視庁が各区長宛てに「夜回りに鳴り物は使わぬよう」にと通達を出していた
第2章 治安のいい日本で暮らせてよかった〜!
・詐欺の認知件数は昭和8年に388,666件。平成24年は34,678件。(前者は日本長期統計総覧)
・「水と安全はタダ」はイザヤ・ベンダサン(山本七平)が1970年刊の「日本人とユダヤ人」で「日本人は、安全と水は無料で手に入ると思い込んでいる」が元になっている。この水は、飲食店で提供されるお冷を意味する。
・防犯設備業界の市場規模は過去5年間縮小傾向(平成24年度)
・90年 -
Posted by ブクログ
『道徳』不信者には溜飲が下がる本。
面白過ぎたので、ご飯を食べながら読んでました。
『道徳』というより『道徳教育』に対するきな臭さと嘘臭さを、ドライすぎるように見える論理で看破していく様が気持ちよかった~。
自分の考えと違うところももちろんあるのだけれど、言ってることは概ね賛成です。
以下、気になった所二ヶ所を要約して書き出し。
「現代人は道徳的ではなく、昔の人は道徳的だった、という説は眉唾もの。データによると犯罪率は昔の方が高く、残虐な事件も多かった。むしろ現代の方が道徳的。」
「道徳は善悪の正解が決まっている教科。「なぜ?」を許さない。学問の基本は「なぜ?」からはじまるのに。」
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