パオロ・マッツァリーノのレビュー一覧

  • エラい人にはウソがある

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    孔子は聖人に非ずという事で虚勢を張った非暴力なダメなオヤジだったからこそ弟子に慕われたということを説明した本。
    ただ盲目的に聖人と崇めるのでは無く多角的に捉えることの大切さは分かった。

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    2022年01月28日
  • 思考の憑きもの 論より実践のクリティカルシンキング

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    待望の新作

    著者は正しそうな常識、いわゆる「思考の憑き物」を、事実をもとにした根拠により落としていく。本書の大半は、クリティカルシンキングの実践例だ。といってもクリティカルシンキングそのものに触れるのは最後だけで、そこがまた粋だなと。
    さて、クリティカルシンキングを身につけるためには、別に論理学の基礎的な習得が必要だ。そのための本の紹介もある。クリティカルシンキングにおいて自分を疑うことが必要な条件だが、論理学の習得も必要な条件である。そのための橋渡しをされていてとても助かった。

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    2022年01月04日
  • 偽善のトリセツ 反倫理学講座

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    偽善も善のうち!って私も思ってる人間だったからなんかスッキリした。こういう言葉に対する感覚の歴史って探ると面白いのかも。

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    2021年09月10日
  • 「昔はよかった」病

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    芸風としては面白いね。常識を疑い、ノスタルジーフィルターを通した感情論でなく、ちゃんとファクトベースで世の中を認識しましょう、との方向性は全く正しい。まずはマスコミからだな。これを読んで襟を糺すべきは。

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    2021年07月04日
  • つっこみ力

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    メディアリテラシーとかそういう難しいことを、漫才のボケとツッコミのツッコミの力、ツッコミ力としてまとめた本です。ふざけた感じで書いてはありますが、現代社会の問題点などを痛快に批判している読んでスッキリする本です。これからも愛と勇気と笑いで世の中を変えていってください。

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    2021年04月27日
  • エラい人にはウソがある

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    この前読んだ本と大違い。素読すると清々しい気持ちになりかけていた自分が、鼻につく論語かぶれになりかかっていたのではと、俯瞰的に見れるようになった。著者は孔子を神格化はしないけれど、外国人の名を語る著者の孔子への深い愛情を感じた。

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    2021年01月20日
  • 反社会学講座

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    謎のイタリア人パオロ.マッツァリーノ(内藤朝雄)
    個人的な偏見を屁理屈で非科学的理論化した社会学。悲観論情報を朝から晩までを垂れ流すテレビ、小銭稼ぎで適当な社会学者を一刀両断に。2004年刊行、このコロナ禍、過激情報にあまり触れないで距離を置いて冷静な行動判断することが問われているようです。

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    2021年01月08日
  • 偽善のトリセツ 反倫理学講座

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    善行の発端が偽善であろうとまごころだろうと
    結果として誰かのためになり
    迷惑がかかった人がいないなら
    それでいいという考え方はその通りと思う

    偽善批判は何のためにあるのか

    偽善であることが批判の対象だと思うのは
    人は聖人でなくてはいけないと考えているから?

    本書を読んで、
    「偽善」そのものに焦点を当てて考えるのも面白いものだと思った

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    2020年11月23日
  • みんなの道徳解体新書

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    この人面白いね。「それを言っちゃおしめぇよ」という核心を敢えて突いて、皆が何となく胡散クセエなと思っている社会の矛盾を大胆に俎上に載せて料理している。
    結局マッツァリーノ氏(この名前も人を食ってるw)の言う通り、道徳教育とは一部のズルをしたい大人が進める愚民化政策である。「お前らみたいな貧乏で学のない庶民は黙ってお上の言うこと聞いてりゃいいんだよ。」という姿が理想形。
    そんなことはとうの昔から皆知ってるよ。言わないだけで。
    こういう人はこれからますます貴重になるね。

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    2020年01月05日
  • 世間を渡る読書術

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     読書術というよりは、ブックガイドといった感じ。多岐にわたるテーマから、色々な本が紹介されている。
     私が、お薦めするのは、お悩み其の11  頼朝だってキラキラネームとお悩み其の13 倫理学はおもしろいです。
     著者である、パオロさんが気になっている人や、好きな人にはちょうどいい本だと思います

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    2019年11月20日
  • 歴史の「普通」ってなんですか?

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    いつも通り、資料にのっとったまともな主張である。濫作していないから、クオリティが落ちないのでしょうね。

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    2019年08月28日
  • 誰も調べなかった日本文化史 ──土下座・先生・牛・全裸

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     当たり前すぎて、見逃されている・・・もしくは、面倒くさがられる庶民史を過去の新聞等から丁寧に拾い上げて、昔から当たり前だと思われていたことが、実はそんなに当たり前ではなく、そんなに歴史がない事に気付かせてくれる本。 土下座は畏敬の礼法で使われていたものが、現在では単なる謝罪や懇願のみで使われている事や「先生」という言葉に対する日本人の「侮蔑」と「尊敬」が入り混じった感情を紐解いて成る程と感じた。

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    2019年07月16日
  • つっこみ力

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    ネタバレ

    ・どんなに論理的に正しい批判だろうが、正論だろうと1人でも多くの人に伝わり、納得してもらわない事にはなんの力も持たないのも真理

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    2019年07月15日
  • 誰も調べなかった日本文化史 ──土下座・先生・牛・全裸

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    タイトルにあるような雑多な事象について、それが近頃の現象なのか、明治大正期はどうだったのか、過去の新聞などから読み解く。

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    2019年05月21日
  • 「昔はよかった」病

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    痛快。

    データをもとに、「それってホントにそうだったの?」が紐解かれてます。

    昔の新聞の引用、ぎょっとするようなスパイスの効いた内容のものが多々あり驚きました。
    統計から想像する昔の様子は、決して「よかった」という言葉で微笑むことができるものばかりではなく、データをもとに過去を読むことの大切さを本書から学びました。

    個人的には「安心」と「安全」について言及された章が一番響きました。

    「安全を実現するためには、つねに現実の危険と向き合わねばならない」
    「安心はこころの状態、感じかたには個人差がある」

    私も「安心」と「安全」をくっつけていた1人でした。
    今後は明確に使い分けていこうと思い

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    2019年01月04日
  • 世間を渡る読書術

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    "読書ガイド。蕎麦屋兼古本屋の大将と近所の主婦の会話で、話題となったテーマに関する本を紹介している。
    ユニークな本を紹介しているので、読んだことのない本ばかり。
    ・遅刻の誕生
    ・脳からみた学習
    ・精神の生態学
    ・月給100円サラリーマンの時代
    ・バットマンになる
    ・偽装農家
    などなど"

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    2018年11月25日
  • 「昔はよかった」病

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    第1章 ありがた迷惑、火の用心
    明治時代から、拍子木の音がうるさいとの苦情はあった。明治11年4月に警視庁が各区長宛てに「夜回りに鳴り物は使わぬよう」にと通達を出していた

    第2章 治安のいい日本で暮らせてよかった〜!
    ・詐欺の認知件数は昭和8年に388,666件。平成24年は34,678件。(前者は日本長期統計総覧)
    ・「水と安全はタダ」はイザヤ・ベンダサン(山本七平)が1970年刊の「日本人とユダヤ人」で「日本人は、安全と水は無料で手に入ると思い込んでいる」が元になっている。この水は、飲食店で提供されるお冷を意味する。
    ・防犯設備業界の市場規模は過去5年間縮小傾向(平成24年度)
    ・90年

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    2018年11月18日
  • みんなの道徳解体新書

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    『道徳』不信者には溜飲が下がる本。
    面白過ぎたので、ご飯を食べながら読んでました。

    『道徳』というより『道徳教育』に対するきな臭さと嘘臭さを、ドライすぎるように見える論理で看破していく様が気持ちよかった~。
    自分の考えと違うところももちろんあるのだけれど、言ってることは概ね賛成です。

    以下、気になった所二ヶ所を要約して書き出し。

    「現代人は道徳的ではなく、昔の人は道徳的だった、という説は眉唾もの。データによると犯罪率は昔の方が高く、残虐な事件も多かった。むしろ現代の方が道徳的。」

    「道徳は善悪の正解が決まっている教科。「なぜ?」を許さない。学問の基本は「なぜ?」からはじまるのに。」

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    2018年05月28日
  • みんなの道徳解体新書

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    ネタバレ

     著者はイタリア人ということのなっているが、本当は日本人ではなかろうか。
     それはそうとして、中身は、結構笑えます。学校で「道徳」を教えるのは難しいと素直に思った。

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    2018年11月23日
  • みんなの道徳解体新書

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    道徳の「なぜ?」がわかる一冊。
    著者はイタリア生まれの日本文化史研究家らしく、独自の視点で道徳に対するいろんな考え方に鋭くツッコむ姿勢は痛快。
    今の日本の道徳教育は間違いだらけなのか?
    みんなが考えるきっかけにはなるかなと思います。
    道徳心って誰もが大切だってことくらいわかるけど、それってこのやり方で養われるの?そもそも教える大人側はどうなの? 中高生向けの本ですが、大人の私もはっとさせられる部分もありました。

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    2018年02月02日