パオロ・マッツァリーノのレビュー一覧

  • 偽善のトリセツ 反倫理学講座
    やらない善よりやる偽善。確かになあ。
    偽善とは何か、なんて考えたことなかった。偽善はいいけど、善意の押し付けはダメ、は納得。
  • エラい人にはウソがある
    この前読んだ本と大違い。素読すると清々しい気持ちになりかけていた自分が、鼻につく論語かぶれになりかかっていたのではと、俯瞰的に見れるようになった。著者は孔子を神格化はしないけれど、外国人の名を語る著者の孔子への深い愛情を感じた。
  • 反社会学講座
    謎のイタリア人パオロ.マッツァリーノ(内藤朝雄)
    個人的な偏見を屁理屈で非科学的理論化した社会学。悲観論情報を朝から晩までを垂れ流すテレビ、小銭稼ぎで適当な社会学者を一刀両断に。2004年刊行、このコロナ禍、過激情報にあまり触れないで距離を置いて冷静な行動判断することが問われているようです。
  • 偽善のトリセツ 反倫理学講座
    善行の発端が偽善であろうとまごころだろうと
    結果として誰かのためになり
    迷惑がかかった人がいないなら
    それでいいという考え方はその通りと思う

    偽善批判は何のためにあるのか

    偽善であることが批判の対象だと思うのは
    人は聖人でなくてはいけないと考えているから?

    本書を読んで、
    「偽善」そのものに焦...続きを読む
  • みんなの道徳解体新書
    この人面白いね。「それを言っちゃおしめぇよ」という核心を敢えて突いて、皆が何となく胡散クセエなと思っている社会の矛盾を大胆に俎上に載せて料理している。
    結局マッツァリーノ氏(この名前も人を食ってるw)の言う通り、道徳教育とは一部のズルをしたい大人が進める愚民化政策である。「お前らみたいな貧乏で学のな...続きを読む
  • 世間を渡る読書術
     読書術というよりは、ブックガイドといった感じ。多岐にわたるテーマから、色々な本が紹介されている。
     私が、お薦めするのは、お悩み其の11  頼朝だってキラキラネームとお悩み其の13 倫理学はおもしろいです。
     著者である、パオロさんが気になっている人や、好きな人にはちょうどいい本だと思います
  • 歴史の「普通」ってなんですか?
    いつも通り、資料にのっとったまともな主張である。濫作していないから、クオリティが落ちないのでしょうね。
  • 誰も調べなかった日本文化史 ──土下座・先生・牛・全裸
     当たり前すぎて、見逃されている・・・もしくは、面倒くさがられる庶民史を過去の新聞等から丁寧に拾い上げて、昔から当たり前だと思われていたことが、実はそんなに当たり前ではなく、そんなに歴史がない事に気付かせてくれる本。 土下座は畏敬の礼法で使われていたものが、現在では単なる謝罪や懇願のみで使われている...続きを読む
  • つっこみ力
    ・どんなに論理的に正しい批判だろうが、正論だろうと1人でも多くの人に伝わり、納得してもらわない事にはなんの力も持たないのも真理
  • 誰も調べなかった日本文化史 ──土下座・先生・牛・全裸
    タイトルにあるような雑多な事象について、それが近頃の現象なのか、明治大正期はどうだったのか、過去の新聞などから読み解く。
  • 「昔はよかった」病
    痛快。

    データをもとに、「それってホントにそうだったの?」が紐解かれてます。

    昔の新聞の引用、ぎょっとするようなスパイスの効いた内容のものが多々あり驚きました。
    統計から想像する昔の様子は、決して「よかった」という言葉で微笑むことができるものばかりではなく、データをもとに過去を読むことの大切さを...続きを読む
  • 世間を渡る読書術
    "読書ガイド。蕎麦屋兼古本屋の大将と近所の主婦の会話で、話題となったテーマに関する本を紹介している。
    ユニークな本を紹介しているので、読んだことのない本ばかり。
    ・遅刻の誕生
    ・脳からみた学習
    ・精神の生態学
    ・月給100円サラリーマンの時代
    ・バットマンになる
    ・偽装農家
    などなど"
  • 「昔はよかった」病
    第1章 ありがた迷惑、火の用心
    明治時代から、拍子木の音がうるさいとの苦情はあった。明治11年4月に警視庁が各区長宛てに「夜回りに鳴り物は使わぬよう」にと通達を出していた

    第2章 治安のいい日本で暮らせてよかった〜!
    ・詐欺の認知件数は昭和8年に388,666件。平成24年は34,678件。(前者...続きを読む
  • みんなの道徳解体新書
    『道徳』不信者には溜飲が下がる本。
    面白過ぎたので、ご飯を食べながら読んでました。

    『道徳』というより『道徳教育』に対するきな臭さと嘘臭さを、ドライすぎるように見える論理で看破していく様が気持ちよかった~。
    自分の考えと違うところももちろんあるのだけれど、言ってることは概ね賛成です。

    以下、気に...続きを読む
  • みんなの道徳解体新書
     著者はイタリア人ということのなっているが、本当は日本人ではなかろうか。
     それはそうとして、中身は、結構笑えます。学校で「道徳」を教えるのは難しいと素直に思った。
  • みんなの道徳解体新書
    道徳の「なぜ?」がわかる一冊。
    著者はイタリア生まれの日本文化史研究家らしく、独自の視点で道徳に対するいろんな考え方に鋭くツッコむ姿勢は痛快。
    今の日本の道徳教育は間違いだらけなのか?
    みんなが考えるきっかけにはなるかなと思います。
    道徳心って誰もが大切だってことくらいわかるけど、それってこのやり方...続きを読む
  • みんなの道徳解体新書
    道徳に切り込む!
    相変わらず鋭い!

    日本人の道徳心って昔より高まっているという衝撃。

    副読本にツッコミを入れるのは相変わらずのスタイルで最高。

    何故人を殺してはいけないのか?

    われわれはいつか人を殺してしまうかもしれません。だけど人を殺さないように努力することはできるし、少なくとも、そう努...続きを読む
  • みんなの道徳解体新書
    おもしろかった。
    副読本への突っ込みが特に。

    正論を言っていると思うが、一部にそう思わない箇所もあった(組体操のピラミッドは人が死ぬとは思ってないと思う等)。

    以下はメモ:

    必要とされるのは、友達を作る能力ではなく、友達でない人と話せる能力。

    勉強とは過去の経験と常識をぶち壊す行為。だから大...続きを読む
  • みんなの道徳解体新書
    はあ、面白かった。
    道徳の教科書のエピソードに突っ込みを入れる第三章では吹き出した。
    道徳を教科にするというのは本当にとんでもない話で、教師もそれを望んでいるとは思えない。日本政府(自民党)は何を考えているのか、考えたらぞっとする。
    道徳の教科書には、まあちゃんとした物語もあるのだろうけど、基本的に...続きを読む
  • 反社会学講座
    「統計漫談」を標榜する著者が、さまざまな統計資料を渉猟しながら、世にはびこる俗説をバッサバッサ切り捨てている、痛快な本です。

    少年犯罪は増加していないというのは、なだいなだ以来多くの識者たちが指摘していて広く知られていますが、本書ではそのほかにも、フリーターやニートに対する批判や少子化問題、はては...続きを読む