パオロ・マッツァリーノのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古本で購入。
少年犯罪・少子化・学力低下・フリーター問題などなど、よくある社会学ネタに仕込まれたトリックを暴いて笑いに変える著者お得意の社会学漫談。
しかも注意書にあるとおり「非常に優れた社会学の入門書」になっていてお得。
著者に言わせると、社会学とは
「社会学者の個人的な偏見をヘリクツで理論化したもの」
であって、
「世間でいう『こじつけ』を、社会学では『社会学的想像力』とい」
うのだそうな。
世の社会学者が問題を勝手につくって勝手に嘆いて勝手に処方箋を書くその様に苦笑してしまう。
インチキのようなデータの故意の誤用なんかには呆れるばかり。
印象に残ったのは、第9回「ひきこもりのため -
Posted by ブクログ
古本で購入。
タイトル買いした1冊。大学での講演(兼公演)をまとめたものらしい。
「つっこみ力」で正しさをおもしろさに変えて社会と人生をおもしろくしよう、というのがこの本の目的。
愛(わかりやすさ)と勇気(権威へのつっこみ)とお笑い(おもしろさ)がつっこみ力の3大要素。
まぁ要するに、誰かの示す「正しさ」に「正しさ」で批判しても逸脱も発展もない「正しさ」の堂々巡りになっておもしろくも何ともない、それじゃあ「正しさ」の奴隷になっちゃうよ、というわけ。
批判ではなくつっこみを。
それで社会と人生をおもしろくしよう。
いいですね!
これだけ書くと何のこっちゃわからんのもいい。こういうの好 -
Posted by ブクログ
切り口は面白い。
語り口調がラフで個人的には読みやすく感じました。
しかし、裏表紙の著者の紹介欄までふざけているので、著者が一体何者なのかが未だに理解出来ていません。
あえて身分を伏せているのでしょうか。
論理やメディアリテラシーも大切かもしれないけど、「わかりやすさ」の方が大切ですよね!この本は終始そう謳っていて主に社会学の欠点について触れています。
でも、実は社会学を批判することによって社会学に興味を持つように仕掛けているような気もしました。
社会学については無学だった私でもとっつきやすいように丁寧な解説があり、どこが分かりにくくて、どこを直せばいいのかを指摘していて社会学の入り口とし -
Posted by ブクログ
私たちは日々多くのことを学び、知識を質の善し悪し関係なく際限なく吸収して、自分という意識や思考の礎の糧となっている。
本著では、クリティカルシンキング(批判的思考)を用いて、自分自身の知識や価値観、視点や思考を批判し疑うようにと気づき促してくれる良書である。本著では、「正しくぶれる」ことも必要であるとし、思考も常に状況や環境、自分が見ている世界の指針に合わせて修正し変化し続けることをすすめている。
私たちの思考は、必ず他人の影響を大きく受けている。自分自身の思考を批判的に分析するには、一度、紙など日記でもメモでもいいので記録するといいだろう。質の良い本を読むのもいいだろう。多くの人と出会い思考