パオロ・マッツァリーノのレビュー一覧
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前作『反社会学講座』(ちくま文庫)同様、世にはびこる無責任な俗説を笑いのめしています。
ビジネス書や自己啓発本のいい加減さに対して茶々を入れた「コント『あなたにもビジネス書が書ける』」もおもしろく読みました。
冷静になってみるとそれほど過激な内容というほどでもなく、ほどよい懐疑精神が発揮されてい...続きを読むPosted by ブクログ -
「反社会」について研究する、「反社会」学講座なのか、「社会学」へのアンチとなる「反社会学」講座なのか・・・と思いながら読み始めた。
程なく、後者の意味と判明。
学生時代、社会学を学んでみたかった時期があった。
結局専攻しなかったけれど。
そしてこれも程なく、研究対象も自由なら、方法論も自由―という...続きを読むPosted by ブクログ -
ネット系社会学の2作目。基本はイチビリなので、肩肘をはらずに軽く読めるビジネス書(?)。
流石に世の中にも、2作目まで読む人はあまりいないようで、レビューも少ない。内容的には、ややマンネリな部分(○○という語句がどれだけあるか調べた系)もあるものの、歴史ネタ、小ネタ、時事ネタ、毒に加えて、落語風、...続きを読むPosted by ブクログ -
「論語」や孔子についての世間一般のグッドイメージを、著者お得意の文献、資料調査、解読等をもとにひっくり返す本。とは言っても一方的にけなすだけでなく、著者なりの孔子愛や、論語への一定評価が入っている。
以下、本書を読んで初めて孔子や論語について私がわかったこと。
-「論語」は孔子が書いたものではな...続きを読むPosted by ブクログ -
自分用キーワード
「古きよき、というのは趣味の範囲でのみ成立するファンタジーです。たまの不便なら楽しいけれど、毎日となると、古いものは不快なだけ」 拍子木で迷惑している人がいる 「日本はだめになったという言説の裏には、自分だけは除くと、但し書きがある」 江戸時代の番太郎 今の時代は犯罪件数が非常に少...続きを読むPosted by ブクログ -
過去の新聞記事をさかのぼるだけでも、たくさんの思い込みが覆される。「昔は…」といった枕詞で話し始める人は要注意。ちゃんと裏付けを得てから話しましょう。勝手な理屈で自分だけ気持ち良くなっているの、バレてますよ。Posted by ブクログ
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前作よりノリノリ落語みたい、自信みなぎる視点で面白さ倍増。人と社会はしっちゃかめっちゃか、そこに社会学あり。
とはいえ子供の件は内心衝撃!その時代の人間形成って自己肯定感なさそう。人生は諦め?むしろ生きにくいのは今?人々の精神性を知るのにアートの世界を紐解いて時代を見るのも面白いかも。でも恋愛はいつ...続きを読むPosted by ブクログ -
ぶはーオモロくてニヤつき必至。各章のまとめがかわいらしい。最後の自立の鬼にも拍手!「人並み程度に仕事ができて、まずいけど食えないことはない料理を作れて、洗濯機と掃除機の使い方は知ってます」な仕事と家庭の両立のリアル。で、妊娠したらマタハラ騒ぎでしょ。とりあえず旦那にうまいモン喰わせとけ!ところで、こ...続きを読むPosted by ブクログ
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過去の新聞記事等、各種データをベースにして日本人の誤った思い込みを斬りまくる相変わらずのパオロ節が冴えわたる一冊。土下座の歴史が面白かった。表紙イラストも吉田戦車なのでGOOD。この人、絶対日本人。Posted by ブクログ
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久しぶりに著者の本を読んだけど、面白かった。
昔は今よりもよかったと言いたいおっさん・おばさんの気持ちはわからんでもないけど、何でも調べてみることって大事やと思う。
間違えた事実に基づいて結論を出してしまうのは、今や庶民だけじゃなくて、政治(特に自民党)の十八番状態になってるのも悲しい。
昔の...続きを読むPosted by ブクログ -
言葉は荒いように見えて正確な日本語。
言説は昔の新聞投書欄を主なツールとして、現在の「昔」に対するイメージとのギャップをえぐり出す。
そのギャップが、これまで抱いていた違和感を綺麗に説明してくれるから、非常に痛快であり、またこれからの反論の武器にも使っていける気がする。
このテーマで書き下ろしの本を...続きを読むPosted by ブクログ -
おもしろかった!今まで感じていたいろいろなものに対するもやもやや違和感を、明確に言語化してもらい、痛快に斬ってもらえた感じがした。「安全安心」「絆」「元気をもらえた」に対する違和感、「老人は善で若者は悪」「体感治安の悪化」のうそ・・・等、おっしゃるとおり!と思いながら、一気に読んでしまった。
各章そ...続きを読むPosted by ブクログ -
社会科学をやる以上、「反社会学」を読もうと思った……ではなくこの筆者の本を読みたかった。
反社会学っていう捉え方が面白いとは思った。Posted by ブクログ -
1995~2001年くらいにインターネットを使っていた人は一度は見たことがあるだろう「キレやすいのは誰だ?」という文章の作者である。本書にはその話も収められている。どういう話か気になる人は一度ググってみるとよろしい。まだプロトタイプはネットに残っているからね。著者の素性は謎で「ブロガーのDだ」「いや...続きを読むPosted by ブクログ
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前作「反社会学講座」が面白かったので、こちらも興味津々で読み始めた。
やっぱり、この人の本って面白い。世の中でもてはやされていることをそのまま鵜呑みにするのがどれほど滑稽なことかがわかる。物事の裏を考えなくてはならないんだよな……
講義形式の回は楽しんで読んだ。コント形式のところは、それに比べ...続きを読むPosted by ブクログ -
いろいろ下らない事書いてあるんだけど、社会学ってものに対しての警戒心を養える良書だと思った。10年以上前の本だけど今日でも通用する内容。要するに自分の頭で考えようという内容の本。色んな薀蓄を身に付けるのにもなかなか良い。Posted by ブクログ
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以前からタイトルは知っていて、今回文庫化してたから買ってみた。
なかなか興味深い一冊でした!
はじめに、一章、九章、まとめがとくに面白かった。
まとめの「偽善者になれ」ってところが好き。Posted by ブクログ -
続編。前の方が面白かったな。途切れ途切れで読んだせいか、あんまり頭に入らないというか。章ごとに長さが違うのがあんまり好きじゃない。まぁ雑誌掲載上、しょうがないけど。勲章の話は面白かった。横山秀夫が直木賞を辞退したの、ネットで検索しちゃったよ。あと、最後の『あなたにもビジネス書が書ける』というコントも...続きを読むPosted by ブクログ
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古本で購入。
少年犯罪・少子化・学力低下・フリーター問題などなど、よくある社会学ネタに仕込まれたトリックを暴いて笑いに変える著者お得意の社会学漫談。
しかも注意書にあるとおり「非常に優れた社会学の入門書」になっていてお得。
著者に言わせると、社会学とは
「社会学者の個人的な偏見をヘリクツで理論化...続きを読むPosted by ブクログ -
古本で購入。
タイトル買いした1冊。大学での講演(兼公演)をまとめたものらしい。
「つっこみ力」で正しさをおもしろさに変えて社会と人生をおもしろくしよう、というのがこの本の目的。
愛(わかりやすさ)と勇気(権威へのつっこみ)とお笑い(おもしろさ)がつっこみ力の3大要素。
まぁ要するに、誰かの示...続きを読むPosted by ブクログ