パオロ・マッツァリーノのレビュー一覧

  • つっこみ力

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     新聞やテレビなどのメディア報道はそれぞれの思惑で情報を選んで放映しているし、何かいろいろの論の根拠となる「データ」なるものも、おしなべてなにかの意図を持って作られているんだよ、という所謂メディアリテラシーとデータリテラシーについての話。
     で、その「意図」にたいする「つっこみ力」という一冊。作者は千葉県民の30代イタリア人、ということである。ここにつっこむのは負けな気がする。

     非常に明晰な書き手だと思いました。いや、いやみではなく。ここ最近読んだ書き手の中でも、もっとも頭脳回路がすっきりはっきりしている。
     とりわけデータリテラシーに関しては、失業率と自殺率との関係性を示すデータに

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    2013年07月03日
  • 反社会学講座

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    本書によると社会学者とは―自分の考えた仮説を結論として導くために都合の良いデータを使い、都合の良い結論を導く学者―としている。
    本書は一般的にマスコミやらが「こうだ」と言っていることをデータを元にして反論している。半分は冗談のようで、皮肉とユーモアに溢れている。

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    2013年04月18日
  • つっこみ力

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    言いたいことを
    全部言ってくれたような気がして、
    スカッとしました。

    権威ある人に押され気味で、
    一般人の視点が萎えてきて、、
    当たり前のことが通用しない集団に対して、
    疎外感を感じている方に、
    ぜひおすすめです。

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    2013年02月02日
  • 続・反社会学講座

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    前作よりパワーアップし、オムニバス映画を観るような妙な昂揚感とともに一気読み。言うほど棘はなく、シモネタもなく、実に健全な文章。社会学という文系?学問だけでなく、是非工学系でもこのタッチの文章が読みたいと切に願う。マニアックになってしまうだろうが・・・。
     子供、勲章をネタにしたものが特によかった。何となく資料のあたりかたも勉強になったような気までした。いまさらのことではあるかもしれんが、ちょっと自分の方法はずれてました。読んでよかった。

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    2012年11月25日
  • 反社会学講座

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    こういう本を読んで考え方のバランスを取る。久々名著。大学の授業もこんなのが開講されればもっと興味持てたと思うよ。

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    2012年10月06日
  • つっこみ力

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    これは面白い本を拾ったなという感じ。
    タイトルだけに魅かれて買ったけど、着眼点が面白く綺麗に世間を皮肉っている。
    だけど、まとめ方はそうまとめんのかい!と思わずこっちがツッコミを入れてしまいそうになった。
    しかも、これを書いたのは外国人というのも興味深い。

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    2012年04月28日
  • コドモダマシ ほろ苦教育劇場

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    パオロ・マッツァリーノは大好きでよく読みます。
    なかでもこれは特に好きな一冊になりそうです。
    また読み直したい。
    パオロ氏特有のブラックなユーモアが、
    親子の会話を通すことで、なぜか心温まる作品になっています。
    かつ、偉人の歴史よりも庶民の歴史を知る方が意義がある
    というパオロ氏の観点もうまく表されていると思います。

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    2012年03月25日
  • 反社会学講座

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    高校生の頃にウェブページのコラムを拝見して、とても面白かったので衝動的に購入した本です。ウェブページは、"反社会学講座"でGoogle検索すれば引っかかる、はず。

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    2012年12月26日
  • ヘンなのはどっち? 反社会学2.0

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    書店で気になったもの。それぞれの得意ジャンルって部分もあろうけど、芸能関連の話題は、どうしても新聞だとあまり大きく扱われない印象があるし、週刊誌主導で報道されるイメージが強い。そっちを定期購読していない身としては、どうしてもネットニュースで見かけた、程度の知識しか持てないことも多く、本書を読みながら、そのあたり、もっと突き詰めるところは突き詰めないとな、って思いを致した次第。”松本問題”とか”田中さん問題”とか、結構分かったつもりになってしまっていたな、と反省。

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    2025年11月26日
  • ヘンなのはどっち? 反社会学2.0

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    原作改変は悪か?
    文章と映像はそもそも表現方法が異なるので、原作に忠実、改変という議論がナンセンス。それぞれにあった表現を探るべき。
    →同意。どのような表現をとったとしても受け手の評価が重要。原作を改変した場合でも原作のエッセンスが汲み取れ表現方法に熱意があれば、原作者の納得を得られる事も可能。ハウルの城上映あたりから界隈で宮崎駿作品は原作レイプと呼ばれていた。自分は原作レイプの発端はそこら辺かなと推測している。

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    2025年10月20日
  • 反社会学講座

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    『つっこみ力』を読んで以来。

    やっぱり面白い。

    人間ダラダラしてても生きていける気がする。
    頑張っているとか言うから頑張らないといけないのだ。

    「人って基本ダメ」をモットーに生きれば世界は変わるかもしれない、いや、変わらないか。

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    2025年04月06日
  • 誰も調べなかった日本文化史 ──土下座・先生・牛・全裸

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    あえていうなら歴史社会学の講義。朝日と読売新聞記事を主に調べながら、日本の近現代の庶民史と文化史の捏造を指摘する。
    「パオロ・マッツァーリーノの日本史漫談」の文庫化

    どうでも良いような話題をギャグっぽく書いているが、そのデータに対する姿勢や、現代に不満を持つ人が過去を美化して懐かしむなどといった人間の傾向を指摘しているところがものすごい。

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    2024年12月26日
  • 反社会学講座

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    戦後もっともキレやすい若者は昭和35年(1960)の17歳。p.29

    イタリアの25~34歳の働く男女の4割は両親の家で暮らしている”パラサイト”。p.70

    江戸町人の3~4割はフリーター。季節ごとの商品をかついで町中を売り歩く。駕籠かき(タクシー)。p.103

    欧米には「社会人」という概念がない。p.232

    ローマ帝国は少子化で滅んだのではない。p.299

    アメリカの大学生は自立どころか、自己破産している。p.334

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    2024年05月28日
  • 偽善のトリセツ 反倫理学講座

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    「しない善よりする偽善」派の私にとってはおもしろく、興味深い本でした。

    巻末の「偽善年表」もおもしろかったです。

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    2024年02月16日
  • 反社会学講座

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    今まで何となくネットで聞きかじってた事を、面白おかしく否定する本。
    確かにその反論に筋は通ってるけど、論拠が薄くてその反論に対して反論する事も出来そう。

    少子化批判を批判してるけど、結局少子化で経済成長せずボロボロになってるし。

    でも一般的に言われてる事に対して新しい目線を得られたのは良かった。

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    2023年11月13日
  • サラリーマン生態100年史 ニッポンの社長、社員、職場

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    戦前及び戦後(明治、大正、昭和)のサラリーマン事情が書かれており面白かった。

    ・今の若い社員は、、的なのはずっと昔から繰り返されていた。
    ・昭和の方が不倫に甘い世の中だった。
    ・ビジネスマナーは意外と普遍じゃない。
    ・戦前の方が格差は大きく社長の給料は億単位など。

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    2023年11月03日
  • 「昔はよかった」病

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    昔の何がよかったか?

    しごきやら鉄拳制裁が
    まかりとおる教育現場。

    パワハラやセクハラが
    横行するブラック一色
    の職場環境。

    そして、現代と比較に
    ならない犯罪件数。

    データを辿れば見えて
    くる真実。

    現代の日本は、歴史上
    もっとも犯罪が少ない
    安全な社会です。

    それなのに犯罪が増加
    し続けているかの如く
    扇情するメディア。

    理由知り顔の先生方に
    理由をたずねれば、

    なんでもかんでも絆や
    ふれあいが希薄なせい。

    そんなのはただの迷信。

    江戸時代にさえ近頃は
    人情が薄れたという声
    はありました。

    統計や史実を無視して
    過去を美化する言説。

    もちろんそんなものに
    焚きつけら

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    2024年02月10日
  • サラリーマン生態100年史 ニッポンの社長、社員、職場

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    反社会学講座以来のパオロ先生。もう20年近く前になるのか。
    大正・昭和の多くの文献から昔のサラリーマンの実態を明らかにしている。序盤、期待していた毒が少なくて心配したが中盤以降に復活。最後はプロジェクトXや半沢直樹の視聴者をも敵に回す。

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    2023年08月20日
  • 偽善のトリセツ 反倫理学講座

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    すごく読みやすい。偽善ってすごく否定的な悪い意味で使われがちだけど、実際には何もしないよりは偽善でもした方が世の中が少し良くなる方向に進むのではないかと思った。だから、自分本位の偽善はいけないけど、誰がどう思うかなんて考えずに偽善でも何でも行動することの大切さを感じた。

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    2023年04月16日
  • 読むワイドショー

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    文献調査に基づいたワイドショーの社会史。そもそもワイドショーができたのはいつか、コメンテーターやワイプの始まりなどなど。ジェンダー・バイアスや自民党のメディア監視など、勉強になる話題も多かった。

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    2023年02月16日