あらすじ
「政治と宗教の話はタブー」は本当か? 「セクシー田中さん」問題で広がった「改変は悪! 原作に忠実しろ」は正しいのか? 松本人志問題、何が争点なのか?
思考しないと「全否定」か「全肯定」になりがち。声の大きな意見に呑まれず正しく考えるには、まず事実から。世にはびこる偏見、ニセ常識、着地点の見えないこじれた議論を、入念な調査と事実でスッキリ解き明かす。
事実を通して世の中を正しくとらえる「ファクトフルネスな世相考察」!
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Posted by ブクログ
書店で気になったもの。それぞれの得意ジャンルって部分もあろうけど、芸能関連の話題は、どうしても新聞だとあまり大きく扱われない印象があるし、週刊誌主導で報道されるイメージが強い。そっちを定期購読していない身としては、どうしてもネットニュースで見かけた、程度の知識しか持てないことも多く、本書を読みながら、そのあたり、もっと突き詰めるところは突き詰めないとな、って思いを致した次第。”松本問題”とか”田中さん問題”とか、結構分かったつもりになってしまっていたな、と反省。
Posted by ブクログ
原作改変は悪か?
文章と映像はそもそも表現方法が異なるので、原作に忠実、改変という議論がナンセンス。それぞれにあった表現を探るべき。
→同意。どのような表現をとったとしても受け手の評価が重要。原作を改変した場合でも原作のエッセンスが汲み取れ表現方法に熱意があれば、原作者の納得を得られる事も可能。ハウルの城上映あたりから界隈で宮崎駿作品は原作レイプと呼ばれていた。自分は原作レイプの発端はそこら辺かなと推測している。
Posted by ブクログ
「ヘンなのはどっち?」と二項対立で単純化している感じもあるが、戦前・戦後の教科書黒塗り問題から最近の松本人志問題まで幅広く切り込む「世の中に対するご意見本」。一番熱く語っているのは松本人志問題だが、持論がさく裂していてそれはそれで・・だが、なんか「ヘンなのはどっちでもいいなー」と思ってしまったというのが本音。
親しくもない人間の素行の是非を論じる際、気にすべきはその「影響力」という事で、許すまじという正義感がさく裂するのかもしれないが、結局よく分かりもしない相手を限られた情報で論じたってどうなることやら。一般的に見ても、用意可能な状況証拠からしても、アンタが正しい!という、正しさの争奪戦。その敗北者が、この本でいう「ヘンなの」だ。
教科書の話は、情報として面白かった。「大義」について考えようという内容。『大義』という本が戦前にあったという話から。戦前に100万部を超えた本?これも著者は懐疑的で、1939年頃の戦時体制を見越した紙の統制下で、大量に本を刷ることも難しくなっていたはずだと。で、それはさておき、これを書いた人は杉本中佐という人で、“戦前から既に伏せ字があった”。この部分が興味深い。GHQの黒塗りではなく、戦前の黒塗り。
忠君愛国の書とされた『大義』の何が伏せ字になったのか。そこに書かれていたのは、現在中国大陸にでている軍隊は略奪・暴行・侵略をほしいままにしている侵略軍である。そんなことをするのは皇軍ではないので、すぐに大陸から撤退せよ!と。おーなかなか。これは愛国者の大義を扮した軍への皮肉とも捉えられる。だから伏字だったのだろう。だが、利用したい愛国の部分を活かして出版が認められ、結果ヒット作に。これが「大義」の正体、一つの事例だと。この点での大義は虚構だとも言える。
そこから一気に変わって(上記の大義論が本書の面白い所だと思うが)、松本人志の話へ。どうやら著者はブログ記事に『松本人志さんの罪についての考察と提案』を書いて、反響?炎上?があったらしい。その辺のことを長々と。ブログも知らないし、この辺は興味が薄い所だったが、それなりに。