【感想・ネタバレ】反社会学講座のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年11月23日

いわゆる常識と言われているものごとに反する事象を拾い集め、常識を疑う視点を読者に与える。歯に衣を着せぬ語り口で親しみやすさもあり、読みやすく面白い。

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Posted by ブクログ 2015年11月21日

内容(「BOOK」データベースより)
少年の凶悪犯罪は減ってるし、少子化になっても日本の社会はなんともない。昔の日本人はちっとも勤勉じゃなかったし、日本のお役人はふれあいが大好きだ…社会学を超えた「反社会学」で見れば、世の中はこんなにおもしろい!学問とエンターテインメントとお笑いを融合させ、業界を震...続きを読む撼させた奇書が、増補文庫版となって再登場。

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Posted by ブクログ 2014年05月26日

自分自身も大学で社会学に手を染めたクチなので、非常に面白く読めた。

大学の時分に本書を読んでいれば、もうちょっとましな研究ができたかもしれない。

本書にあるように、結論ありきでデータを集め、捏造とまでは言えないものの、歪んだ論拠を作り出している社会学者は後を絶たない。

社会学者に限らず、経済学...続きを読む者や経営者、政治家などにも同様の輩は多い。

だからこそ、他人が言ったことを鵜呑みにせずに、自分の頭で考えて判断することが必要である。

本書は初版が出たのが2004年、文庫版が出たのが2007年のため扱っているデータこそ古いものの、データの見方や考え方については、とてもためになる。

日本人論(外国は進んでる、日本は遅れてる)、世代論(昔は良かった、最近の若者はダメ等)、フリーター問題、少子化問題などについて、非常に面白い視点を提示してくれる。

もちろん、本書に対しても全てを鵜呑みにすることはできない。自分で考え批判することが大切である。

視点を増やしてくれ、自分で考えるきっかけを与えてくれる一冊。

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Posted by ブクログ 2013年04月18日

本書によると社会学者とは―自分の考えた仮説を結論として導くために都合の良いデータを使い、都合の良い結論を導く学者―としている。
本書は一般的にマスコミやらが「こうだ」と言っていることをデータを元にして反論している。半分は冗談のようで、皮肉とユーモアに溢れている。

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Posted by ブクログ 2012年10月06日

こういう本を読んで考え方のバランスを取る。久々名著。大学の授業もこんなのが開講されればもっと興味持てたと思うよ。

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Posted by ブクログ 2012年07月06日

読み終えてからいつもの新聞に目を通すと、これまでは全く目につかなかった面白さが見えてきます。
いや、面白いなーが盛りだくさんの本でしたが、読後すぐに実感された面白みだったのが印象的です。

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Posted by ブクログ 2012年12月26日

高校生の頃にウェブページのコラムを拝見して、とても面白かったので衝動的に購入した本です。ウェブページは、"反社会学講座"でGoogle検索すれば引っかかる、はず。

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Posted by ブクログ 2023年11月13日

今まで何となくネットで聞きかじってた事を、面白おかしく否定する本。
確かにその反論に筋は通ってるけど、論拠が薄くてその反論に対して反論する事も出来そう。

少子化批判を批判してるけど、結局少子化で経済成長せずボロボロになってるし。

でも一般的に言われてる事に対して新しい目線を得られたのは良かった。...続きを読む

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Posted by ブクログ 2021年01月08日

謎のイタリア人パオロ.マッツァリーノ(内藤朝雄)
個人的な偏見を屁理屈で非科学的理論化した社会学。悲観論情報を朝から晩までを垂れ流すテレビ、小銭稼ぎで適当な社会学者を一刀両断に。2004年刊行、このコロナ禍、過激情報にあまり触れないで距離を置いて冷静な行動判断することが問われているようです。

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Posted by ブクログ 2016年10月09日

「統計漫談」を標榜する著者が、さまざまな統計資料を渉猟しながら、世にはびこる俗説をバッサバッサ切り捨てている、痛快な本です。

少年犯罪は増加していないというのは、なだいなだ以来多くの識者たちが指摘していて広く知られていますが、本書ではそのほかにも、フリーターやニートに対する批判や少子化問題、はては...続きを読む「ふれあい」の蔓延などについて、明確なデータを示しながら鋭くツッコミを入れています。

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Posted by ブクログ 2016年09月29日

「反社会」について研究する、「反社会」学講座なのか、「社会学」へのアンチとなる「反社会学」講座なのか・・・と思いながら読み始めた。
程なく、後者の意味と判明。

学生時代、社会学を学んでみたかった時期があった。
結局専攻しなかったけれど。
そしてこれも程なく、研究対象も自由なら、方法論も自由―という...続きを読むか、その都度自分で対象を決め、方法論も作らないといけない、大変な分野だと気づいた。

それが、著者にかかると、個人的な感情でいいから、気に入らないものを取り上げ、データを恣意的に使ってまで自分の思い込みを立証するお気楽な学問、となる。
自ら問題を捏造し、分析し、処方箋を書く、マッチポンプのようなことをやっているのだ、という批判は辛辣。
社会学者たちはどう考えるのだろう。

で、本書が面白いのは、批判対象である社会学的な手つきを真似ているところ。
少年犯罪は昔の方が多かったとか、日本人は昔も勤勉ではなかったといった内容を、茶化しつつも、資料を駆使して論じていく。
笑いつつも、なるほどなあ、と思ってしまう。

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Posted by ブクログ 2017年09月23日

ぶはーオモロくてニヤつき必至。各章のまとめがかわいらしい。最後の自立の鬼にも拍手!「人並み程度に仕事ができて、まずいけど食えないことはない料理を作れて、洗濯機と掃除機の使い方は知ってます」な仕事と家庭の両立のリアル。で、妊娠したらマタハラ騒ぎでしょ。とりあえず旦那にうまいモン喰わせとけ!ところで、こ...続きを読むのイタリア人フウな人、誰なん?

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Posted by ブクログ 2015年02月06日

社会科学をやる以上、「反社会学」を読もうと思った……ではなくこの筆者の本を読みたかった。
反社会学っていう捉え方が面白いとは思った。

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Posted by ブクログ 2014年10月21日

1995~2001年くらいにインターネットを使っていた人は一度は見たことがあるだろう「キレやすいのは誰だ?」という文章の作者である。本書にはその話も収められている。どういう話か気になる人は一度ググってみるとよろしい。まだプロトタイプはネットに残っているからね。著者の素性は謎で「ブロガーのDだ」「いや...続きを読むCだ」など、いろいろと噂が有るようだ。

ネット世代の、ちょいヒネクレ社会学なのだけど、世の裏を垣間見るようで、大人から子供まで楽しめる内容となっている。今となってはちょっと古くなっているが、聞いたことの有るような時事ゴシップネタを2行に1度は織り交ぜ、軽快な文章で畳み掛けてくるので、普段本を読まない人にも受け入れやすいだろう。
少子化懐疑論の話などは、完全に今でもいろんなブログで同じように取り上げられているが、この書籍で読むのがおそらく一番おもしろい。やはりその面白さを支えるのは、語彙力なんだよね。中でも「一番調べた」「書いていて楽しかった」という「ふれあいブーム」の話は一読の価値がある。

なお、中高生が勝手に読むのは構わないけれども、大人が買い与えてはいけない書籍でもあります。中2病のさなかに真に受けてしまうと完全にひねくれてしまって、「大学なんかアホらしい」「オレは江戸時代の人のように自由にふにゃふにゃ生きるのだ」などと言い始めて、道を踏み外してしまう可能性があります。

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Posted by ブクログ 2014年02月14日

いろいろ下らない事書いてあるんだけど、社会学ってものに対しての警戒心を養える良書だと思った。10年以上前の本だけど今日でも通用する内容。要するに自分の頭で考えようという内容の本。色んな薀蓄を身に付けるのにもなかなか良い。

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Posted by ブクログ 2013年08月16日

古本で購入。

少年犯罪・少子化・学力低下・フリーター問題などなど、よくある社会学ネタに仕込まれたトリックを暴いて笑いに変える著者お得意の社会学漫談。
しかも注意書にあるとおり「非常に優れた社会学の入門書」になっていてお得。

著者に言わせると、社会学とは
「社会学者の個人的な偏見をヘリクツで理論化...続きを読むしたもの」
であって、
「世間でいう『こじつけ』を、社会学では『社会学的想像力』とい」
うのだそうな。

世の社会学者が問題を勝手につくって勝手に嘆いて勝手に処方箋を書くその様に苦笑してしまう。
インチキのようなデータの故意の誤用なんかには呆れるばかり。

印象に残ったのは、第9回「ひきこもりのためのビジネスマナー講座」。
この中に「メラビアンの法則」なるものが登場します。これは
「話し手と聞き手のコミュニケーションにおいて、話し手が聞き手に与える影響がどのような要素で形成されるか」
を明らかにしたもので、結果は
「見た目・表情などが55% 声の質(高低)・大きさなどが38% 話す言葉の内容が7%」
となるらしい。
だからボディーランゲージや話し方などのマナーに気を付けるのが大切、というわけです。

これを会社の研修で聞いたときどうもウソ臭いとは思っていたけど、やっぱりウソだった。
実験したメラビアン博士自身が「日常のコミュニケーションに適用できるものではない」と言ったとか。
そんなものをしたり顔で教える研修屋には呆れますわ…

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Posted by ブクログ 2013年05月14日

なかなかに面白い本です。基本は、データをしっかりと調べて自分のアタマで判断しよう。ということだと思いますが、扱うテーマも幅広く、風刺の効いたまとめ方といい、とっつきやすくてタメになるという系統でしょうか?普段、このような内容を読まない、気にしないような人が読むといいんでしょうね。

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Posted by ブクログ 2013年05月07日

仮説ありきで都合よくでっち上げたデータでもって煙に巻く輩。そんなのせせら笑ってやれ!ってことだな、うん。

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Posted by ブクログ 2013年02月02日

全編に散りばめられた笑いは冴えてるし、
データに基づいて述べられる論理も冴えています。
だんだんとしつこくなってきて、
こじつけっぽく、独善的に感じることもありますが、
そもそも、社会学はそういうものだという
筆者の主張からすれば、
うなずけます。

結局、社会について、
少し明るく...続きを読む楽しい考え方ができるようになったことと、
社会学は、
人を救うための学問ではないよということが分かっただけでも、
たいへん有意義な本でした。

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Posted by ブクログ 2012年12月16日

世の中のなんちゃって社会学によって醸し出される「空気」に対して「水」をさし、おちょくった本。「最近の若者は・・・」とか「少子化が・・・」とか「ゲーム脳が・・・」そういう胡散臭い議論を穿ち、リセットボタンを押してくれるような本。
誠に痛快ではあったが、それで著者を絶賛するようでは、「戯作者」を名乗る著...続きを読む者の名折れ。まさに、この内容にもある程度つっこみを入れられることをも求められているのだろう。
他の著作も気になるところだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月15日

私が違うジャンルをものを学びたいと思ったときに、大事だと思うのが、その学問に反感を持っている人間の意見を聞くことだとおもう。
なぜならば、それを知らなければそのジャンルの事を鵜呑みにするだけで、それの反対意見を聞き取ろうと努力しなくなるような気がするからだ。
この「反社会学講座」はタイトルの通り、社...続きを読む会学を挑発し、一般的に蔓延している概念を覆してゆく。
目次から拾ってゆくと、「なぜ社会学はだめなのか」「パラサイトシングルが日本を救う」「日本人は勤勉ではない」など。
マイナスだと思われているものを、プラスに考え、プラスだと思っていたものをマイナスに評価する。こういった反逆的な価値観を持っている人の本を読むのは楽しく、嬉しい。

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Posted by ブクログ 2014年02月20日

世の中の「常識」だとかマスコミが嫌いな人は大いに楽しめるはずです。学問的なリテラシーを用いた、壮大な無駄・・・ではなく、メディアに騙されぬための心得帳か。単純にエンターテイメントとしても楽しめる良本。

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Posted by ブクログ 2021年06月24日

鋭い視点で社会学のご都合主義をぶった切る痛快な本です。作者は、流暢すぎる日本語能力からも日本人のはずですが、かなり謎の存在です。後半になるにつれ、面白さと説得力が倍加していきます。特に「スーペー(スーパーペシミストの略)少子化論争」は必読です。単行本発行は2004年ですが、20年近く前に論じられてて...続きを読むいる批判が未だに当てはまるという現状にため息をつくこと必然です。名著とは、こういう本のことをいいます。同じ作者の「つっこみ力」もおすすめです。

現在の社会学は社会学者が私憤のはけ口として、また彼らの都合のよい稼ぎ口として使われていること、そして、社会学を利用したセンセーショナルな報道の多くは理由なく社会不安をあおるものである、ということを主題とし、それら現在の社会学をパロディーとすることで批判した書である。もともとはインターネット上に発表されているものであり、本書はそれに加筆修正を加えている。(ウィキペディア)

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Posted by ブクログ 2019年05月20日

イタリアっぽい名前はペンネームで、著者は日本人らしい。
社会学の「結論を決めてそれに合う材料を見つけに行く」スタンスを批判して、一般的に言われていることについて反証していく。

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Posted by ブクログ 2017年09月18日

大学の講義で扱われる社会学は内容がお堅いもので面白味に欠けるものが多い。そんな中、この本は読み手を飽きさせないように皮肉をたっぷり込めた構成となっている。だからといって適当な論理を振り回して記述している訳ではなく、しっかりとしたデータを示しながら各々の話題を掘り下げていっているので、信憑性という面も...続きを読むそれなりに確保はされているように見受けられる。とはいえ、これが今後の生活に何か役立つ内容かと言われたら決してそんなことはなく、趣味若しくは雑学程度に気軽に読み進める分には良作なのではないかと思う。

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Posted by ブクログ 2014年07月27日

つまらない学問は罪である。(帯から)

統計資料を駆使して面白おかしく社会をぶった切っていくぜって本。
文庫版では三年目の補講と題して社会状況の変化に対して補足がなされている。

データの使い方や主張へのもって行き方が強引な部分は多いので眉に唾つけて読む必要はあるが、面白い解釈をしてるなーと感じるも...続きを読むのも多く肩肘張らず読むぶんにはおすすめ。

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Posted by ブクログ 2013年01月29日

笑った笑った。
どんなに真面目なデータや記事にも作成者の意図が少なからず含まれている、というお話。

学生さんにオススメ。

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Posted by ブクログ 2012年12月30日

誰だかわからないなぞの批評家が著者で、かなり日本語も達者なので、ますますわけがわからない。
社会学のヘンなこと。無意味な問題提起は、いろいろと考えさせられていたので、そこのもやもやしたところを「よくぞ!言葉にしてくれた!」とありがたいかんじ。

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Posted by ブクログ 2012年09月11日

社会学の落とし穴を軽快なエッセイ風に。データの重要性や正しい読み方など勉強になることは多い。時事ネタも風化しない論点で書かれていて印象に残る。

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Posted by ブクログ 2012年08月11日

常識とされた社会ルールや教養は信用しない方が良い。
アンケートや統計データのまやかし、役人やメディア、評論家のご都合主義を笑い飛ばす。
なるほどと思わせるテーマも多い。別の視点で見る大切さを感じた。
著者はパオロ・マッツァリーノとあるけど、日本人だよね?

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