パオロ・マッツァリーノのレビュー一覧
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自分の個人的な見解として、
社会を腐らせない為に死刑はやむを得ない。
邪悪な存在を野放しにして、理不尽に侵略される事は潔くないので戦争には賛成。
つまり、殺されるぐらいなら殺そう。
一定確率で死亡事故が起きても自動車の存在は仕方ない。
という事で部分的に殺人を容認している。
なので「なぜ人を殺してはいけないのか」
と問われたなら、
「そもそも人を殺してはいけないとは思っていない」
と答えざるを得ない。
以上を踏まえて、以下の著者の現実的な道徳観に同意。
我々はいつか人を殺してしまうかも知れない。
しかし、人を殺さないよう努力する事はできるし、少なくともそう努力すべきであり、その為には、自分とは違う人間が世の中に存在する事を認める努力が大切である。 -
Posted by ブクログ
人は正しさだけでは興味を持ってくれません。人はその正しさをおもしろいと感じたときのみ、反応してくれるのです。大衆に媚びる必要はありませんが、ウケを狙いにいくことは大切です。「正しさ」にこだわり続ける限り、論理力もメディアリテラシーも、常に敗れ去る運命にあるのです。
この文章が本書の大半を表していると思います。
メディアリテラシーのことをつっこみ力としています。
ただ、つっこみを入れるには、対象よりも高い知性を必要とされます。
つっこみ力とは、場を盛り上げるサービス精神、自己犠牲の精神が息づいている。
つっこみは、ボケをわかりやすくし、場を盛り上げる。
つっこみ力の3本柱は「愛と勇気とお笑い」
ボケは天才しかできないが、つっこみは凡人でも訓練すれば身につけられる。 -
Posted by ブクログ
昔は昔で現実の厳しさがあったし、今は今でその延長線上に。
時を経て社会は変化を起こしてるけど、それは必ずしも悪くなりも良くなりもしているわけではない…ってことかな。
感傷にひたるのではなく、データをもって論じるべき…って姿勢は楽しかった。
もちろんここで挙げられたデータだって、ある主張のもとに集められた偏りがあることには気をつけないといけないのだけど。
何の積み上げるべきモノもなく「たかが自分が育ってきた十数年、数十年程度」を、ただ実体験してきただけという証拠のみで語るような人間にはならないようにしよう…とは考えました。
もっとも、そのようなことは常々、自分へは戒めてるつもりですが。
あとは、今作は「新潮45」に連載されていたものをまとめたもの…という部分は、読んだ人それぞれがそれぞれに考える部分だと思います。
自分は好きでしたが、今作。 -
Posted by ブクログ
「反社会学講座」が面白かったのでこちらも、と思い購入。
「反社会学講座」のように多くの事案を取り上げているものと期待していたが、ポイントを絞って語っている。購入当時はそれがちょっと残念だったが、購入して数年後にきちんと読んでみるとちゃんと面白かった。「反社会学講座」よりも、著者の主義を主張するために事案を絞って集めた印象がある。新書でここまで著者の思いが込められているものは珍しいのではないか。
著者はデータ崇拝主義的なものに異議を唱えており、データというのはあくまで主張のための手段だ、ということが言いたい。というのを、マジメに書くと堅苦しいし面白くないので、読者の心に訴えられるよう面白く表現している。結構茶化している表現も多いので煽られ耐性が無い人は読むのを止したほうがよいが、そこを笑って流せる人ならばこの文章の一見軽いが読んでて納得しやすいという巧妙さを堪能できると思う。社会学なんて知らなくても、自分の身の回りにあるなぁこんなことが、と頷きながら読める本だと思う。
正しさにこだわり主張する人は存在する。得てしてそのような人は己の正しさを主張し反対する相手を打ち負かすことが目的となり、本当に必要なことまでの議論へ行きつかないことが多い。この議論の本来の目的も達成できないし、相手にしこりを残す。こうして欲しい、と素直に言えばいいのに、何故敢えて相手を傷つけるような言葉を選んで言うかねぇ。そんなことを思い出した。
と、こんなくそマジメなレビューよりもこの本自体のほうが遥かに読みやすいので興味がある方は是非。 -
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統計を駆使した漫談家、と評するのが適切なパオロ・マッツァリーノは彼がデビューした頃から好きでよく読んでいるが、どちらかというと青少年を対象としたちくまプリマ―親書から出版された、というのが意外で購入した一冊。
2019年度から正式科目化される道徳教育について、各社の教科書に掲載されている道徳を示すエピソードを面白おかしくツッコミながら、その嘘くささを暴き出していく氏特有のユーモアはここでも発揮されている。僕個人は、道徳教育なんかを強化する時間があったら、理数系教育にもっと力を注ぐべきだと考えており、本書を読んで教科書の実態に触れることで、文科省という組織がいかに二流、いや三流官庁であるかということにため息をつかざるを得ない。
これからも文科省は、経産省出身の某古賀氏と並ぶ電波芸人として有名某前川氏を輩出したように、引き続き優れた電波芸人を輩出することを唯一の組織ミッションとして頂きたいと考えた次第。 -
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反社会学講座の続編である今作品は前作同様大学の講義等では扱われない内容を皮肉たっぷり込めて記載、筆者独特の言い回しが読者を楽しませる本となっている。今作もこれが日常の役に立つかどうかって言われたら「うーん」っていう内容ではあるんだけれども、「ふーん」って思わされるような感じではあった。個人的にはプレゼントと賞の違いが印象に残っている。プレゼントは「受け取って下さい。」に対し、賞は「賞やるよ。嬉しいだろ。」という違い、この対比は今まで考えたことが無かったので個人的には新しい見方を与えられた気がした。ではどうしてこのような違いが生まれたかと言うと賞は基本的にはこの国のお偉いさんとかが与えるものであって、基本的には「私はこんな賞をあなたに与えてるんですよ。優しいでしょ。」っていうアピールに過ぎないものらしく、言われてみれば確かにという感じです。
後、今作品に関しては皮肉たっぷりの言い回しに加えて、コントや落語、小説めいたものも散りばめられていた。それはそれで読者を飽きさせない構成にはなっていたのかもしれないけれど、個人的には回りくどい印象になってしまった。 -
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道徳が教科に格上げということで、はいはい、と思いつつ本書を読んでみました。著者はイタリア人、って言うわけではなく日本人のようです。読めばその内容からしていくら何でも外国人なわけは無く、どうも内〇朝△のペンネームという推測も。内容的には”「昔はよかった」病”の道徳教育版と言った感じだが、道徳教育に限定されている分、本書はちょっと内容的には薄いかな。日本の道徳教科書(副読本)を分析した内容の紹介と鋭いツッコミが満載の前半は読んでいてなかなかおもしろい。後半はほとんど「日本を取り戻せ」的な保守的政治家への批判に費やされている感じが強くて少し退屈だった。著者の意見も、ちょっとそれはさすがに言い過ぎな無いか、という感じも散見されました。
現状の若者がどんどん不道徳になって恐ろしい犯罪が増加しているから道徳教育の教科が必要だ、という主張自身には二重のウソが含まれている。まず犯罪が増え不道徳になってきているという前提に何の根拠も無いし、道徳教育を強化したら皆が道徳的になって犯罪が減るという証拠も無い。実際には戦前の修身教育を受けた子ども達は成長して大人になってたくさん罪をおかしている。そもそも道徳教育なんてのが何のためにおこなわれていのか。子供たちよ騙されるな!というところでしょうか。その辺の著者の主張には賛同します。まぁ、子どももその辺はある程度分かってると思うんだよね。実際。道徳関連の本だとかが伝えたいことの建て前なんてあからさますぎて、はいはい、って感じで面従腹背で過ごしていると思う。子どもだって。 -
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世に隠れなき偉人・・・
古の聖賢の1人・・・
孔子さま・・・
仁とか礼とか大事にして・・・
政を行うものは斯くあるべし・・・
人は斯くあるべし・・・
と、数々の素晴らしい教えを残された儒教の祖・・・
ボクも、孔子さまと言えばスッゲー立派な方で、儒教は昔から天下を治める者には必須の教え、というイメージだった・・・
けれども・・・
著者は過激に突っ込みを入れる・・・
おいおい論語を色眼鏡無しに読んだら分かるでしょ?
孔子さまは素晴らしい聖人なんてガラじゃないでしょ・・・
論語に書いてある話からすると・・・
40歳越えていろいろと迷っているし・・・
正しい言葉と正しい行いをしていれば、就職には困らないとしながら自分は14年間就職活動して、結局全滅しているし・・・
栄達しようと志したのに全然栄達してないし・・・
人に痛いとこ指摘されるとヘリクツで誤魔化すし・・・
親孝行してないし・・・
妻子にも冷たいし・・・
弟子に嫉妬するし・・・
言ってること矛盾していること結構あるし・・・
なんだかポンコツなオッサンじゃん・・・
素晴らしい偉人なんかじゃなくて、愛すべきオッサンじゃん、と・・・
・・・
えー?!そうなの!?
論語自体をちゃんと読んだことないので、ボクとしては何とも言えませんが・・・
著者曰く・・・
先入観なしに『論語』を素直に読めば、ヘリクツと強がりと負け惜しみばかりならべる孔子のポンコツぶりはだれにでも読み取れるはずなのに、孔子は偉人であると刷り込まれている人たちには、孔子の真の姿が見えなくなってしまっているらしい、と・・・
ふーむ、なるほど、そうですか・・・
それにしても、著者は孔子さまが嫌いなの?
いやいや・・・
著者はそんなダメダメな孔子さまをコキ下ろしたいわけではない・・・
むしろそんなダメっぷりを見せてくれる孔子さまに好意を抱いている・・・
同時代の人々からは負け犬扱いされ、あまり相手にされてなかったのに・・・
弟子たちから見捨てられず、むしろずっと慕われ、最後まで己の信念を貫き、志を諦めなかった粘り強い人・・・
良いとこ悪いとこ両方含めてとても魅力的で愛すべき人である、と評価している・・・
著者が嫌っているのは、そんなダメおやじを神格化し、お偉い聖人に祭り上げちゃってる人々・・・
著者がいつも嫌う、昔の人はすごかった的なことを言って人々ね・・・
本書でもそういう面々を非難しております・・・
著者のいつもの主張である、昔はよかった病の弊害とその根の深さを考えさせられる一冊であり・・・
正しいかどうかはわかりませんが、孔子さまについて、ちょっと違った視点を与えてくれる一冊・・・
孔子さまにも興味湧いたわー