感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年01月19日
著者のツッコミを笑いながら読む本。
でも、そのツッコミもかなり的を得ていて、
そうだよな、と納得もします。
いや本当、道徳の教科書、ひどいですから。
Posted by ブクログ 2019年11月20日
本のタイトル通り、学校で習っている道徳をパオロさんなりに解体(実体を明らかにした)した本です。
著者はこの本の最後に、結論として、どのような道徳を教えれば良いのか書いています。
道徳ってなんだろう?って考える人にはうってつけの入門書であると思います。
私がおもしろいと思ったのは、第8章 命の...続きを読む大切さのしくみ です。
この章では、なぜ人を殺してはいけないのかというある意味、根源的な問いに著者は挑んでいます。答えは少々ショッキングなものではございますが、一読の価値ありだと思います。
Posted by ブクログ 2017年08月23日
ツッコミが的確で、テンポも良いので、するする読める。
「教員」という立場からしか道徳を考えたことがなかったけれど、普通の(?)大人が考えると、確かに変な事も多いよなあ。大学の時は感じていたはずなのだけれど。忘れていたことを思い出させてくれた。
正直、この分量で語り尽くせていない部分や、ぶん投げた感じ...続きを読むもあるのだけれど、「多様性」を大切にすることは忘れないようにしたい。
そうすると、「この授業で何を学んだのか」なんて言われてしまうのだけれど。
Posted by ブクログ 2017年06月25日
こういう風に考えて、道徳の授業をつくっていけばいいと、わかった。スゴくステキなことに、気がついた。すべては、多様性を認めるところから、始めていこうと思う。
Posted by ブクログ 2020年01月05日
この人面白いね。「それを言っちゃおしめぇよ」という核心を敢えて突いて、皆が何となく胡散クセエなと思っている社会の矛盾を大胆に俎上に載せて料理している。
結局マッツァリーノ氏(この名前も人を食ってるw)の言う通り、道徳教育とは一部のズルをしたい大人が進める愚民化政策である。「お前らみたいな貧乏で学のな...続きを読むい庶民は黙ってお上の言うこと聞いてりゃいいんだよ。」という姿が理想形。
そんなことはとうの昔から皆知ってるよ。言わないだけで。
こういう人はこれからますます貴重になるね。
Posted by ブクログ 2018年05月28日
『道徳』不信者には溜飲が下がる本。
面白過ぎたので、ご飯を食べながら読んでました。
『道徳』というより『道徳教育』に対するきな臭さと嘘臭さを、ドライすぎるように見える論理で看破していく様が気持ちよかった~。
自分の考えと違うところももちろんあるのだけれど、言ってることは概ね賛成です。
以下、気に...続きを読むなった所二ヶ所を要約して書き出し。
「現代人は道徳的ではなく、昔の人は道徳的だった、という説は眉唾もの。データによると犯罪率は昔の方が高く、残虐な事件も多かった。むしろ現代の方が道徳的。」
「道徳は善悪の正解が決まっている教科。「なぜ?」を許さない。学問の基本は「なぜ?」からはじまるのに。」
道徳の定番‘美しき自己犠牲’のおはなし、『泣いた赤鬼』についても容赦なきダメだし。あそこで終わるのはほんとうの道徳ではないと...感動して泣いていた自分が恥ずかしくなるくらい的確な指摘だった。
最後に究極の『道徳』、「なぜ、人を殺してはいけないのか」の質問に答えられない大人たちが多いのはどうしてか。
そして著者が考える『答え』とは。
...うーん、今まで話に聞いてきた中では一番納得できるかな。
現実的だと思う。
このちくまプリマー新書は中高生向け。
この本こそ来年からの『道徳』の授業の副読本にしてほしい(^-^)
Posted by ブクログ 2018年05月27日
著者はイタリア人ということのなっているが、本当は日本人ではなかろうか。
それはそうとして、中身は、結構笑えます。学校で「道徳」を教えるのは難しいと素直に思った。
Posted by ブクログ 2018年02月02日
道徳の「なぜ?」がわかる一冊。
著者はイタリア生まれの日本文化史研究家らしく、独自の視点で道徳に対するいろんな考え方に鋭くツッコむ姿勢は痛快。
今の日本の道徳教育は間違いだらけなのか?
みんなが考えるきっかけにはなるかなと思います。
道徳心って誰もが大切だってことくらいわかるけど、それってこのやり方...続きを読むで養われるの?そもそも教える大人側はどうなの? 中高生向けの本ですが、大人の私もはっとさせられる部分もありました。
Posted by ブクログ 2017年09月09日
道徳に切り込む!
相変わらず鋭い!
日本人の道徳心って昔より高まっているという衝撃。
副読本にツッコミを入れるのは相変わらずのスタイルで最高。
何故人を殺してはいけないのか?
↓
われわれはいつか人を殺してしまうかもしれません。だけど人を殺さないように努力することはできるし、少なくとも、そう努...続きを読む力するべきです。そのためには、自分とは違う人間が世の中に存在することを認める努力が大切です。(p174より)
Posted by ブクログ 2017年05月22日
おもしろかった。
副読本への突っ込みが特に。
正論を言っていると思うが、一部にそう思わない箇所もあった(組体操のピラミッドは人が死ぬとは思ってないと思う等)。
以下はメモ:
必要とされるのは、友達を作る能力ではなく、友達でない人と話せる能力。
勉強とは過去の経験と常識をぶち壊す行為。だから大...続きを読む人は勉強しなくなる。
なぜ人を殺してはいけないか→ほとんどの大人は人を殺してもいいと考えている→死刑、戦争、自動車
我々いつか人を殺してしまうかもしれない。だけど人を殺さないよう努めることはできるし、そう努力するべき。そのためには自分とは違う人間が世の中に存在することを認める努力が大切。
Posted by ブクログ 2017年04月22日
はあ、面白かった。
道徳の教科書のエピソードに突っ込みを入れる第三章では吹き出した。
道徳を教科にするというのは本当にとんでもない話で、教師もそれを望んでいるとは思えない。日本政府(自民党)は何を考えているのか、考えたらぞっとする。
道徳の教科書には、まあちゃんとした物語もあるのだろうけど、基本的に...続きを読むは道徳的な読み取りができるように書かれたもので、文章としてはB級もいいとこ。
こんなのを読んで、感想を言い合ったり作文を書かせたりするくらいなら、授業を「読書」として、文学の一級品に触れさせた方が、読解力も上がるし、人間としても磨かれると思うが。
日本文化に対する誇りを~とか言ってるんだから、それこそ日本文学の名品でも読ませたらいいんじゃないの。小学一年生にだって、詩を読ませればいいじゃないの。本当に「道徳」って無駄だと思わざるを得ない。
Posted by ブクログ 2023年05月18日
Twitterかなんかで見たから買って読んでみた。道徳の教科書の話を否定していく話。
なぜ人を殺してはいけないのかみたいな話してた。大人は人を殺してもいいと思ってるみたいな話。納得できる部分とそうでない部分があった。
Posted by ブクログ 2022年04月27日
戦前/戦後から現代にいたるまでの道徳教育に使われている副読本をざっくり紹介しながら、国が定め求める「道徳観」への疑問を提示する内容。これを大変軽やか且つユニークにこなしているので笑いながらアッと言うに読み終わってしまいました。
最後は多様性についての言及に終わるのも良かったです。
Posted by ブクログ 2021年08月03日
小中学生の時に読まされた副読本。なんの疑いもせずに先生の言葉に共感してたな、と今さら認識。アルアル押し付けや先入観。答えは1つとは限らないのに、道徳の答えは1つなのだろうか。
Posted by ブクログ 2021年02月09日
日本のこれまでの道徳教育の矛盾と欠点をエッジの効いた表現やユーモアを含め考察されている。現代でも問題となっているいじめや殺人などの原因を道徳的教育の不足にあるとする多くの人が自然と納得する考えは根本から間違っていると統計や歴史、科学的な情報を用いて指摘している点は素晴らしいものである。人間は元々エゴ...続きを読む的な生き物であるが、それを認めて努力すること、例えば多様性の尊重を重視する考えを持つことが大事であるという作者の強い気持ちでしめられている。
Posted by ブクログ 2019年07月25日
自分の個人的な見解として、
社会を腐らせない為に死刑はやむを得ない。
邪悪な存在を野放しにして、理不尽に侵略される事は潔くないので戦争には賛成。
つまり、殺されるぐらいなら殺そう。
一定確率で死亡事故が起きても自動車の存在は仕方ない。
という事で部分的に殺人を容認している。
なので「なぜ人を殺...続きを読むしてはいけないのか」
と問われたなら、
「そもそも人を殺してはいけないとは思っていない」
と答えざるを得ない。
以上を踏まえて、以下の著者の現実的な道徳観に同意。
我々はいつか人を殺してしまうかも知れない。
しかし、人を殺さないよう努力する事はできるし、少なくともそう努力すべきであり、その為には、自分とは違う人間が世の中に存在する事を認める努力が大切である。
Posted by ブクログ 2017年12月10日
統計を駆使した漫談家、と評するのが適切なパオロ・マッツァリーノは彼がデビューした頃から好きでよく読んでいるが、どちらかというと青少年を対象としたちくまプリマ―親書から出版された、というのが意外で購入した一冊。
2019年度から正式科目化される道徳教育について、各社の教科書に掲載されている道徳を示す...続きを読むエピソードを面白おかしくツッコミながら、その嘘くささを暴き出していく氏特有のユーモアはここでも発揮されている。僕個人は、道徳教育なんかを強化する時間があったら、理数系教育にもっと力を注ぐべきだと考えており、本書を読んで教科書の実態に触れることで、文科省という組織がいかに二流、いや三流官庁であるかということにため息をつかざるを得ない。
これからも文科省は、経産省出身の某古賀氏と並ぶ電波芸人として有名某前川氏を輩出したように、引き続き優れた電波芸人を輩出することを唯一の組織ミッションとして頂きたいと考えた次第。
Posted by ブクログ 2017年06月09日
吹き出しちゃうところが結構あるので公共の場で読まない方が良い。
全てに賛同する訳ではないけど,道徳は教科として教えるものじゃないんじゃないかと改めて思う。
Posted by ブクログ 2017年06月01日
道徳が教科に格上げということで、はいはい、と思いつつ本書を読んでみました。著者はイタリア人、って言うわけではなく日本人のようです。読めばその内容からしていくら何でも外国人なわけは無く、どうも内〇朝△のペンネームという推測も。内容的には”「昔はよかった」病”の道徳教育版と言った感じだが、道徳教育に限定...続きを読むされている分、本書はちょっと内容的には薄いかな。日本の道徳教科書(副読本)を分析した内容の紹介と鋭いツッコミが満載の前半は読んでいてなかなかおもしろい。後半はほとんど「日本を取り戻せ」的な保守的政治家への批判に費やされている感じが強くて少し退屈だった。著者の意見も、ちょっとそれはさすがに言い過ぎな無いか、という感じも散見されました。
現状の若者がどんどん不道徳になって恐ろしい犯罪が増加しているから道徳教育の教科が必要だ、という主張自身には二重のウソが含まれている。まず犯罪が増え不道徳になってきているという前提に何の根拠も無いし、道徳教育を強化したら皆が道徳的になって犯罪が減るという証拠も無い。実際には戦前の修身教育を受けた子ども達は成長して大人になってたくさん罪をおかしている。そもそも道徳教育なんてのが何のためにおこなわれていのか。子供たちよ騙されるな!というところでしょうか。その辺の著者の主張には賛同します。まぁ、子どももその辺はある程度分かってると思うんだよね。実際。道徳関連の本だとかが伝えたいことの建て前なんてあからさますぎて、はいはい、って感じで面従腹背で過ごしていると思う。子どもだって。