パオロ・マッツァリーノのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔は良かったなぁ・・・
これはむかーし昔も大昔からあるセリフ・・・
あの孔子さまも言ってたそうな・・・
孔子さまっておよそ2500年前のお偉い方です・・・
もうこれは人類がかかっている病気なんですかね・・・
さて・・・
本書を読むと、昔は良かったなんてのはまぁ結構なウソっぱちの妄想だってことがわかる・・・
昔は良かった、ってそれなりに年を重ねた個人個人の記憶をもとに語られることがほとんどですが・・・
ちゃんと統計や史料を見れば、そんなことはないって事が多々ある・・・
そんなネタが豊富に書かれている・・・
個人の記憶なんて無意識に捏造・改竄されやすいのに・・・
なぜかあまり検証されずに昔は良か -
Posted by ブクログ
世の中をよくしていくために、「正しい」議論をしていこう!ってそれは大いに結構ですけど、でもその議論、実は誰も聞いていなかったりなんかしてません?ちょっと、エンターテインメント性に欠けてない?そこで本書でおすすめするのは四角四面な議論や論理が性にあわない日本人におあつらえ向きの「つっこみ力」。謎の戯作者パオロ・マッツァリーノによる本邦初の「つっこみ力」講演(公演)会、おせんにキャラメルほおばりながら、どうぞ最後までお楽しみくださいませ!(表紙裏より)
この世に溢れる「常識」を鵜呑みにせず、その裏表・ウソホントをいかに冷静に検証すべきか…痛感しました。世の高校生・大学生ぐらいの方に是非一度手にと -
Posted by ブクログ
堅苦しい言葉でいろいろと提言することがあるがたいていろくな事になってない社会学者にツッコミ入れていこうぜって感じで書かれた本。
社会学がつまらない、わかりにくいのはなぜ。福沢諭吉とかいった人達が今でも語られるのは彼らが庶民にも理解しやすいように分かりやすく説明しようと心を砕いたからだ。とっつきやすくするために笑いが必要。つっこみ芸がいいんじゃね。単なる批判だと堅苦しいからね。そんな感じで始まる内容。
芸風や内容は今までとそんなに変わってるわけでもない。
権威や常識で思考停止しないで自分の頭で考えようぜって主張は大事だと思うし、人々の共感を得ない意見なんて「正しい」としてもゴミクズというのも -
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Posted by ブクログ
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隠しているのは優れた技ではなくて、技の貧しさだというんですね。下手くそな職人ほど、手前の腕を見破られるのをおそれて道具を隠すんです。わかりにくい説明をする学者も、これと同じじゃないですか。28
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人は正しさだけでは興味を持ってくれません。人はその正しさをおもしろいと感じたときにのみ、反応してくれるのです。(…)「正しさ」にこだわり続けるかぎり、論理力もメディアリテラシーも、つねに敗れ去る運命にあるのです。いままでも、これからも。59
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