あらすじ
丸刈りを強制していた学校のほとんどで、スキンヘッドが禁止されています。
私はこれを知ったとき混乱しました。
日本の学校は、丸刈りにしてこいと命じるのに、スキンヘッドにしていったら逆に怒られるんです。
はぁ? 意味わかんねえ。
どうやら学校の先生がたは、丸刈りを権力に従順な姿勢の表れとみなす一方で、
スキンヘッドは社会常識や権威に反抗する危険人物の象徴とみなすらしいのです。
パンクとかネオナチなんかをイメージしてるのでしょうか。
【第五章・頭髪百年戦争――茶髪・黒髪・パーマ――より】
◆目次
はじめに トリセツと結論
第一章 保育園と共働きはなぜ憎まれるのか?
第二章 こどもに優しくなかった日本人
第三章 輝け! 日本の伝統
第四章 伝統、春のフェイク祭り
第五章 頭髪百年戦争―茶髪・長髪・パーマ
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Posted by ブクログ
10年あれば伝統になる、とはどこかで聞いた言葉。その言葉を一種立証しているのが本書。
まぁ、いかに「昔はよかった」がいい加減なのかがよく分かる。結局イメージ先行で、それに酔っているだけなのだろう。
特に、目黒もらい子殺人(20人以上)事件とそれに群がる群衆という構図は、人の業の深さをまざまざ見せつける。まぁ、古来からのコロッセオや公開処刑の見世物という系譜に照らすなら、人の変わらぬ部分と言えようか…。