飴村行のレビュー一覧
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真樹夫は同級生の雪麻呂に自宅に招待され、友人大吉とともに雪麻呂の家に向かう。雪麻呂の家にはヘビルノという爬虫人が下男として仕え、さらには死体安置所があり……。同じころ真樹夫の兄、美樹夫は東南アジアのナムールという国で重要人物の護衛の任務を請け負うことになるのだが……。
うわさには聞いていましたが予想以上のハチャメチャっぷりでした(笑)。まったく話のその後の展開が見えないまま第一部が終わると、第二部はいきなり戦地の東南アジアに話が飛び、第一部の閉塞的な状況とは打って変わっての冒険活劇風なストーリーに。さまざまな化け物や戦地でのゲリラとの戦いが終わったと思いきや、第3部ではまた日本、それも今 -
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まったく見事ですね。言うことがないです。ここまで突き詰められているものに我々ができることは感謝だけでしょうね。本当にありがとうございます、と素直に頭を下げたいです。
たしかにこれは傑作とは言えないかもしれません。その年の、長編賞であれど大賞ではなかったことも頷けます。頭の中すぎるからです。作者先生の頭の中でもあるし、他の誰かのものでもある。全裸で外は歩けません。でもこれはそれをしてしまっているんですよね(してませんよ
こんなにも丸裸の脳内を見せられたら、そしてそれがあまりに理路整然としていたら、こちらの方が間違っているような気分になってしまいます。そんな危険な説得力がこの本にはあります。狂気の -
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読み終わったら無性に手を洗いたくなる。一刻も早く手放したくなる。なのにしばらくするとまた飴村行の文章に触れたくなる。タバコか酒かヤバい薬か、毒のある嗜好品のようなシリーズ。
作中で時折見られる「なんてことない描写を一言一句違わず繰り返す」というのは作者独特の手法だが、このタイムリープものの映画のようなやり口が不思議なリズムを感じさせて心地よい。
前の2作に比べると戦時中の描写が色濃く、それも実際の出来事から掬い上げただろうものと悪夢のような創作が隙間なく融合していて、丁寧に読んでいると奇妙な酩酊感を覚える。初年兵の件、等々力丸内部の話などは、間違いなく戦時中の記録に取材したものだろう。水木し -
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8年ぶりの粘膜シリーズ。そうそうこの感じ、と思いながら読んだ。戦時下という枷の外れた不穏な世界に旧日本軍と異形とが当然のように併存していて、世界観が極度にグロテスクなのに、適度にチージーで読む手がとまらない。調味のうまさに感心しながら延々とゲテモノを喰ってしまうような凄みがある。
本作もそんなウマみは相変わらずなのだけど、プロット自体はだいぶ平坦。どうも膠着しているらしい"大戦"の全容が一向に見えず行き先不明なので、常時グロやら笑いやらが放り込まれるのを待っている感覚がある。特にキノブ&戸田コンビがサービス精神旺盛すぎただけに、他のサブプロットは味気なく感じてしまった。
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今回の特集は、昭和に流行ったオカルトについてと小泉八雲さんの2本立てで、ユリゲラーさんや つのだじろうさんのインタビューも掲載されていました。
先月「緊急検証!THE MOVIE」を読んだばかりの私には、ユリゲラーさんが立て続けに出てきたから、懐かしいというよりも「ブーム再来!?」って勘違いしてしまいそうになる(笑)
加門七海さんが当時のご自身のことを「心霊現象のみに強い関心を抱いていた」って仰られてたけど、考えてみれば私もそうだったかもしれない。オカルト全般というより、心霊と超能力に惹かれてたから、夏休みには毎年「あなたの知らない世界」とかワイドショーの心霊写真特集を友達と観たりしてたし、