飴村行のレビュー一覧

  • 爛れた闇
    粘膜シリーズで鍛えたはずだったが、やっぱり読み終わると疲れる。
    過去と繋がって、登場人物の闇が深くなるにつれて面白くなっていった。
  • 粘膜人間
    弟に困らされている兄弟が殺害を計画する。
    これが帯文句である、間違いではない一章はその話なので。

    二章は俯瞰風景である、書き方は主観なのだけれど
    グッチャネ(この表現は好きです)したい女の歪んだ世界と本質を
    表現したのだろうが、
    本編に殆ど絡んで来ないこの章は読んでる方からすれば
    ほぼほぼ俯瞰なの...続きを読む
  • 粘膜人間
    結構なグロテスク描写があるのに水木しげるのようなゆるゆるほのぼの世界観。河童が純粋で前向きすぎるのが可愛いし、雷太の刃牙に出てくる冷血なツエー奴感が面白い。個人的には雷太が笑うシーンに癒された。
  • 粘膜探偵
     飴村行という作家を知ったのは、2009年の年末ランキングで『粘膜蜥蜴』がトップ10入りしたことがきっかけだった。その後、粘膜シリーズはすべて読んだ。本作は、昨年刊行された、粘膜シリーズとして6年ぶりの新刊に当たる。

     偶然読んだインタビューによると、近年の飴村さんは精神的に追い詰められて、書けな...続きを読む
  • 粘膜蜥蜴
    1部、2部を回収する3部ほんとに嫌すぎだから、頑張って読んでください。
    著者がガロに投稿歴があると解説で読んで、あーってなった。
    富蔵は嫌可愛い。
  • 粘膜探偵
    2018年、15冊目は、飴村行の粘膜シリーズ、最新刊。

    今回、あらすじは、あえて省略いたします。

    ナムール、ヘルビノ、……。あの粘膜ワールドが帰って来た❗

    と、両手を挙げ喜んでイイものか……。

    幻想世界、暴力、不条理、ブラックユーモア等々、飴村行、一流のエンターテイメント性は生きてます。一方...続きを読む
  • 爛れた闇
    飴村行作品、初読み。
    いきなり戦時中、上官に拷問されるおそらく脱走兵の物語で、非常に退屈しましたが、物語が1980年代と戦時中の物語を行き来する構成だとわかると一安心。
    心配だったのは、角川ホラー文庫なのに、戦時中の拷問シーンと1980年代の青春物語が続き、一体いつホラーになるのか、でしたが、ちゃん...続きを読む
  • 粘膜黙示録
    著者の作品は一つも読んだことがございませんが(!)、このエッセイは面白かったですねぇ…! 僕も著者と似たような立場に居るため、←つまりは底辺労働者ということですが…共感できました。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    今でもこのような酷い・過酷な職場ってあるのかな? とか思うんですけれども、どうなんでしょう...続きを読む
  • 粘膜黙示録
    本当面白い!飴村さんはエッセイ向きなのでは。もちろん長編も面白いけど。現代版「蟹工船」ってあるけど、本当その通りだし、なかなか現状を発表できる人がいない今、もっと表に出てほしいなあと思う。
  • 粘膜蜥蜴
    これは思いのほか楽しめました。爬虫人の描写がそこまで突拍子のないものではないから、自分なりにイメージしやすい。この物語における重要な存在だから、その部分の分かりやすさは大事だと思われる。あとは、すっかり人間界に定着してしまった感のある、下人の爬虫人が愉快で、会話の返しとか、かなりセンスの良い笑いを提...続きを読む
  • 粘膜兄弟
    やっと読み終わった…。面白くない訳ではないけど時間かかった。
    今回のナイスキャラはやっぱりヘモやん!
  • 爛れた闇
    数年前に読んだので、細かいところは正直覚えてない…。
    でも主人公の口調がなんか面白かった記憶がある。
  • 粘膜黙示録
    『粘膜人間』で華々しいデビューを遂げたホラー作家、飴村行。しかしそこに至るまでは、聞くものみなをドン引きさせるほどの苦難があった。漫画家を目指し決死の覚悟で歯科大学を中退するも、あっという間に挫折。逆恨み精神満載でつづる現代版『蟹工船』。

    あれだけ異形の小説を生み出すのだから、いったいどんな下積み...続きを読む
  • 爛れた闇
    初『飴村』でした。戦時中と現代の物語…何で交互に書かれているのか…最後に綺麗に繋がって凄いと思いました!
    つーか…正矢の母親…嫌いな人種やわー。
  • 爛れた闇
    2015年、52冊目は粘膜シリーズ以来の飴村行。

    あらすじ:大東亜戦争中、東南アジアで大罪を犯した男が目を覚ます。彼は断片的に記憶を失っていた。記憶を取り戻すため、憲兵による拷問が始まる。一方、17歳の正矢、彼の母は先輩でありワルの崎山との愛欲生活に溺れ、幼なじみの親友の心配を他所に、絶望のうちに...続きを読む
  • 路地裏のヒミコ
    「水銀のエンゼル」と表題作の中編2編を収録。

    「水銀」は、私小説風?と思わせる叙述で、何こいつ恵まれてるの、粘膜シリーズの飴村行このままでは終わらないよね、と思っていたら、最後の最後で大逆転。みなもの見事に口汚い長台詞により、それまで晃介視点で語られていたのがくるりとひっくり返って、いかにいい気な...続きを読む
  • 爛れた闇
    粘膜シリーズ以外で初となるこの飴村作品は、粘膜シリーズの世界観を保ちつつ、かつ安定の面白さだった。
    何かの罪を犯したとして曹長から拷問を受ける兵士の話と、同級生が自分の母親と付き合うようになってしまった高校生の少年の話が交互に進む。時代も異なり、しかもかなりぶっ飛んだこの両方の話が次第に繋がっていく...続きを読む
  • 粘膜戦士
    ファン待望の新しい粘膜本。
    見つけた時は狂喜しました。

    中でも『肉弾』。
    俊夫少年の言う「兄様、頼むから早く爆発してくれ・・・・・・」という願望が、
    他のどんなグロテスクな描写よりこの人の狂喜めいた世界観を物語っていると思います。

    この「早く爆発してれ」は「リア充爆発しろ」的な意味じゃなくて本当...続きを読む
  • 爛れた闇
    ―ーー高校2年生の正矢は絶望しきっていた。先輩で不良の崎山が23歳も年の離れた自分の母親と付き合い始めたのだ。ついに正矢は学校も退学してしまう。一方、独房に監禁された男が目を覚ました。どうやら大東亜戦争中の東南アジアで「大罪」を犯したらしい。そこへ謎の男が現れ拷問が始まる…。やがて正矢と男は互いの夢...続きを読む
  • 路地裏のヒミコ
    25年前に姿を消した、百発百中の予言者「ヒミコのオッサン」。漫画家志望の大輝は、3人の死を予言した「ヒミコのオッサン」の噂を聞き、彼を良く知る人物に取材を行うが…。恐怖の中篇全2作を収録。

    エロ、グロ、ホラー、ユーモア、ナンセンス、狂気…、飴村行の粘膜シリーズでいかんなく発揮された持ち味のうち、い...続きを読む