飴村行のレビュー一覧

  • 粘膜蜥蜴

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    なんて天才的な想像力。
    「粘膜人間」同様、旧国家の日本が舞台なのですが、頭が蜥蜴の爬虫人の村がナムールに存在し、独特で想像を絶する世界観が広がります。
    金持ちでわがままな病院の息子、雪麻呂が、友人や家族との関係で生じるトラブルが気持ちいいくらいあっさり処理されていくのが、何だか爽快です。
    エロくてグロテスクでバイオレンスですが「愛」がテーマなのだと思います。
    ラストもすごく良かったです。
    とんでもない世界観のお話ですが、道徳のお勉強にもいいかもしれません、、、よ?
    刺激強めですが。

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    2020年06月22日
  • 粘膜兄弟

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    ★★★★
    今月4冊目
    今作は面白い。粘膜シリーズ3作目
    1番面白いかも。
    エログロと大スペクタクルが凄い。
    場面展開多すぎだし飽きない。
    傑作

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    2020年04月10日
  • 粘膜蜥蜴

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    ★★★★
    今月3冊目
    こりゃら凄いっすよ、前粘膜人間読んだが、これは面白い。作者の頭の構造がわからん。
    説明ができないが
    とにかく面白いワールドだ。

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    2020年03月10日
  • 爛れた闇

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    粘膜シリーズで鍛えたはずだったが、やっぱり読み終わると疲れる。
    過去と繋がって、登場人物の闇が深くなるにつれて面白くなっていった。

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    2020年01月04日
  • 粘膜探偵

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    ネタバレ

     飴村行という作家を知ったのは、2009年の年末ランキングで『粘膜蜥蜴』がトップ10入りしたことがきっかけだった。その後、粘膜シリーズはすべて読んだ。本作は、昨年刊行された、粘膜シリーズとして6年ぶりの新刊に当たる。

     偶然読んだインタビューによると、近年の飴村さんは精神的に追い詰められて、書けなくなっていたという。一言で述べると、エログロ、スプラッターな作品でデビューした飴村さん。自分を含め、一部のファンには大受けしたが、飽きられやすい作風かなあとは思っていた。

     あらすじがあって無きがごとしのこのシリーズ、今回もやっぱり戦時下の「パラレル」日本が舞台。主人公の14歳、鉄児が「トッケー隊

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    2019年06月07日
  • 粘膜蜥蜴

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    1部、2部を回収する3部ほんとに嫌すぎだから、頑張って読んでください。
    著者がガロに投稿歴があると解説で読んで、あーってなった。
    富蔵は嫌可愛い。

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    2018年09月03日
  • 粘膜探偵

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    2018年、15冊目は、飴村行の粘膜シリーズ、最新刊。

    今回、あらすじは、あえて省略いたします。

    ナムール、ヘルビノ、……。あの粘膜ワールドが帰って来た❗

    と、両手を挙げ喜んでイイものか……。

    幻想世界、暴力、不条理、ブラックユーモア等々、飴村行、一流のエンターテイメント性は生きてます。一方で、『粘膜蜥蜴』『粘膜兄弟』で見られた、南方ジャングルでの冒険活劇要素はありません。個人的には『粘膜戦士』の一編を膨らませ、ミステリ寄りに仕立てた印象あり。その辺りが両手を挙げ、喜びきれない部分。

    コレをスタートに粘膜シリーズ第二部開始するのかな❓ソレを期待させるような感じもしたのよね。顕著に感じ

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    2018年05月30日
  • 爛れた闇

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    ネタバレ

    飴村行作品、初読み。
    いきなり戦時中、上官に拷問されるおそらく脱走兵の物語で、非常に退屈しましたが、物語が1980年代と戦時中の物語を行き来する構成だとわかると一安心。
    心配だったのは、角川ホラー文庫なのに、戦時中の拷問シーンと1980年代の青春物語が続き、一体いつホラーになるのか、でしたが、ちゃんとホラー的な終末を迎えてくれました。
    1980年代パートの主人公の小学生時代のエピソードで、周りの子供達がジャンプの漫画を読んでいるのに、手塚治虫の漫画を読んでいた、というのが、まるで自分のことのようで非常に共感できましたね。
    この作家さんは自分と同年代だし、読んでいた本や観てきた映画が自分と似てい

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    2018年03月30日
  • 粘膜黙示録

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    著者の作品は一つも読んだことがございませんが(!)、このエッセイは面白かったですねぇ…! 僕も著者と似たような立場に居るため、←つまりは底辺労働者ということですが…共感できました。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    今でもこのような酷い・過酷な職場ってあるのかな? とか思うんですけれども、どうなんでしょう? 派遣労働で言えばアレですよね、グッドウィル?だかなんだか忘れましたけれども、確かそのような会社が法的に違法だと判断されたと思うんですけれども、そのような判断がされる前、つまりは著者が派遣労働に従事していた頃っつーのはやはり、派遣会社に言いように働かされていたんでしょうね…。

    ヽ(・ω・)/ズ

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    2017年11月03日
  • 粘膜黙示録

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    本当面白い!飴村さんはエッセイ向きなのでは。もちろん長編も面白いけど。現代版「蟹工船」ってあるけど、本当その通りだし、なかなか現状を発表できる人がいない今、もっと表に出てほしいなあと思う。

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    2017年10月30日
  • 粘膜蜥蜴

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    これは思いのほか楽しめました。爬虫人の描写がそこまで突拍子のないものではないから、自分なりにイメージしやすい。この物語における重要な存在だから、その部分の分かりやすさは大事だと思われる。あとは、すっかり人間界に定着してしまった感のある、下人の爬虫人が愉快で、会話の返しとか、かなりセンスの良い笑いを提供してくれました。展開もテンポ良くて、無駄にダラダラ長引かせずにクライマックスを迎えるから、そういう点も好印象でした。機会があれば、シリーズ他の作品も読んでみたいかも。

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    2016年10月27日
  • 粘膜兄弟

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    やっと読み終わった…。面白くない訳ではないけど時間かかった。
    今回のナイスキャラはやっぱりヘモやん!

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    2016年09月29日
  • 爛れた闇

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    数年前に読んだので、細かいところは正直覚えてない…。
    でも主人公の口調がなんか面白かった記憶がある。

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    2016年07月08日
  • 粘膜黙示録

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    『粘膜人間』で華々しいデビューを遂げたホラー作家、飴村行。しかしそこに至るまでは、聞くものみなをドン引きさせるほどの苦難があった。漫画家を目指し決死の覚悟で歯科大学を中退するも、あっという間に挫折。逆恨み精神満載でつづる現代版『蟹工船』。

    あれだけ異形の小説を生み出すのだから、いったいどんな下積み時代を送ってきたのか興味深かった。‘逆恨み精神満載でつづる現代版『蟹工船』’という謳い文句には激しく同意するけれど、それなら芥川賞作家西村某だって同じはず。どうして飴村の体験が「爬虫人ヘルヴィノ」を生み出したのか?は結局わからなかった。
    (B)

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    2016年04月09日
  • 爛れた闇

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    初『飴村』でした。戦時中と現代の物語…何で交互に書かれているのか…最後に綺麗に繋がって凄いと思いました!
    つーか…正矢の母親…嫌いな人種やわー。

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    2016年03月02日
  • 爛れた闇

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    2015年、52冊目は粘膜シリーズ以来の飴村行。

    あらすじ:大東亜戦争中、東南アジアで大罪を犯した男が目を覚ます。彼は断片的に記憶を失っていた。記憶を取り戻すため、憲兵による拷問が始まる。一方、17歳の正矢、彼の母は先輩でありワルの崎山との愛欲生活に溺れ、幼なじみの親友の心配を他所に、絶望のうちに高校を中退。やがて夢の中で二人は交流を始めるのだった。

    飴村流エンタテインメントの佳作。第15回日本ホラー小説大賞長編賞授賞時に審査員の林真理子を危惧させた、拷問描写。今回はスプラッターな色合いを強めてます。また、粘膜シリーズで見せた絶対的暴力や、人間の暗部も健在。張り巡らされた伏線回収も上手い。

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    2015年12月21日
  • 路地裏のヒミコ

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    ネタバレ

    「水銀のエンゼル」と表題作の中編2編を収録。

    「水銀」は、私小説風?と思わせる叙述で、何こいつ恵まれてるの、粘膜シリーズの飴村行このままでは終わらないよね、と思っていたら、最後の最後で大逆転。みなもの見事に口汚い長台詞により、それまで晃介視点で語られていたのがくるりとひっくり返って、いかにいい気なもんだったかわかる。悲惨だがすがすがしい。
    「ヒミコ」のほうがホラーファンタジー要素が強いが、一番不気味で怖いのは、おとなしそうな大輝の所業だという。大輝は、大聖環帝國法典第1条(侮辱罪)の前に、第2条(婦女子に狼藉)で死罪だよね!

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    2015年03月20日
  • 爛れた闇

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    粘膜シリーズ以外で初となるこの飴村作品は、粘膜シリーズの世界観を保ちつつ、かつ安定の面白さだった。
    何かの罪を犯したとして曹長から拷問を受ける兵士の話と、同級生が自分の母親と付き合うようになってしまった高校生の少年の話が交互に進む。時代も異なり、しかもかなりぶっ飛んだこの両方の話が次第に繋がっていくのが見事。驚かされた。

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    2015年02月03日
  • 粘膜戦士

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    ネタバレ

    ファン待望の新しい粘膜本。
    見つけた時は狂喜しました。

    中でも『肉弾』。
    俊夫少年の言う「兄様、頼むから早く爆発してくれ・・・・・・」という願望が、
    他のどんなグロテスクな描写よりこの人の狂喜めいた世界観を物語っていると思います。

    この「早く爆発してれ」は「リア充爆発しろ」的な意味じゃなくて本当の物理的な爆発の意味。
    ゆえに狂気!
    この話の後日談が読みたいな。

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    2014年11月29日
  • 爛れた闇

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    ―ーー高校2年生の正矢は絶望しきっていた。先輩で不良の崎山が23歳も年の離れた自分の母親と付き合い始めたのだ。ついに正矢は学校も退学してしまう。一方、独房に監禁された男が目を覚ました。どうやら大東亜戦争中の東南アジアで「大罪」を犯したらしい。そこへ謎の男が現れ拷問が始まる…。やがて正矢と男は互いの夢に現れるようになるが2人の過去には恐るべき謎が隠されていた!


    「粘膜」シリーズの飴村行によるジェットコースター的な疾走感のあるスプラッタホラー

    緻密な構成の中を、エログロ全開で突っ走る感じはこの人にしか書けないな。
    ただ、終盤にもうひとひねりあると文句はなかったんだが……。そしたら同作者の『粘

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    2014年10月02日