飴村行のレビュー一覧

  • 粘膜人間

    Posted by ブクログ

    これは女性が読んでもいまいち真意の怖さがわかんないだろうな。
    すべての展開がマラボウから起こってる。男性の性欲にとりつかれた物語。
    時代設定ももちろんあるけど、これを書ききったのはすごいもんだ。ラストどーなんのよ、と思いながら一気に読んだけど、落としどころも素晴らしかった。
    読み終わった後、はじめてタイトルの意味がわかる。おもしろかったか? と問われたら、出逢えてよかった、と答える。

    0
    2025年10月12日
  • 粘膜蜥蜴

    Posted by ブクログ

    この小説は読後感がいい。一章から伏線が張られ二章最終章と伏線がきれいに回収される。結末の何とも言えない美しさも相まって大満足の読書体験が出来る。
    『粘膜人間』のような強烈な刺激は少なくて読みやすい。前作は「いたたたた…」と思いながら読んだ記憶が…
    もちろんグロ表現はあるし蜥蜴人も不気味だが…。

    0
    2025年10月04日
  • 空を切り裂いた

    Posted by ブクログ

    とある街の住人たちの狂気を描いた短編集。バラバラな彼らのストーリーにはとある共通点があり…。まあ面白いのもあれば訳が分からないのもありで、当初思っていたよりは纏まりのある終わり方だった。The怪奇小説って感じ。

    0
    2025年07月29日
  • 空を切り裂いた

    Posted by ブクログ

    以前の作品よりも小説としてのレベルが上がっている。内容はぶっ飛んでるものを期待しますがこれはこれで良いかなと思う

    0
    2025年06月18日
  • 粘膜兄弟

    Posted by ブクログ


    話としては独立している作者の粘膜シリーズ第三弾。
    グロテスクでネジが外れた世界設定は健在ながら、今作は特にコメディタッチが強く、作者の魅力である文学とエンタメのバランスはそこまで取れていない様感じた。
    散りばめられながらも作動しないファクターも多く、緻密性があればプロットの魅力でかなり化けた作品だったのではと口惜しい。

    0
    2025年05月29日
  • 粘膜探偵

    Posted by ブクログ

    粘膜シリーズ第5巻
    今回の主人公は、十四歳の少年。
    特別少年警邏隊という、軍が管轄する所属があり、そこへ主人公の鉄児が入隊したところから始まる。

    相変わらず、暴力シーンは多い。
    今回はエロシーンはほとんど無い。
    時代設定も、やはり太平洋戦争初期の日本。
    南国のナムール、爬虫人も出てくる。
    今回のお話では妖怪は出てこないが、ナムールに生息する奇怪な植物が出てくる。

    粘膜シリーズの前4部作と比べると、強烈なインパクトは無い。
    作者は粘膜シリーズ前作までで、出し切ってしまった感があり、本作は少々物足りない。
    最後は以外な面白い結末で終わる。少し笑ってしまった。

    0
    2025年04月29日
  • 粘膜人間

    Posted by ブクログ

    いきなりカッパが出てきて面食らった笑
    設定はファンタジー要素があるという意外性。

    カッパはやることなす事ひどいもんだが、喋り方や単語(小説内の造語?)にゆるさがあり、グロいシーンが少し緩和される。

    一番痛いのは清美がメインの章。
    想像すると痛々し過ぎて、顔を歪ませながら読み進めた。

    ラストは、ホラーなのに謎に少年漫画のような爽やかさが感じられた(やってることはひどいもんだが)。

    0
    2025年04月25日
  • 粘膜戦士

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     短編集で、鉄血、肉弾、柘榴、極光、凱旋を収録。
     時代は太平洋戦争の初期の頃のお話。
     「鉄血」では、ナムールでの狂った大佐が登場し、軍曹の丸森清は大佐を殺害し、脱走する。
     ここでも南方のナムール国が出てくる。
     「凱旋」は、丸森清が日本に戻って来るが、脱走兵としての負い目が在る為、身を隠しての帰還である。そこへ、ある男に依り、捕らわれの身となる。
     どの短編も戦時中の出来事で、少し狂った人々が登場する。
     登場人物は残忍で、粘膜シリーズ得意の拷問、残酷描写のオンパレードだ。
     どの短編も、これまでの粘膜シリーズの時代背景や場所、人物を継承していて、「ああ、あの人物か」と笑ってしまう。
     

    0
    2025年02月23日
  • 粘膜人間

    Posted by ブクログ

    グロくて面白い。奇妙な世界観に不思議な魅力がある。変に長引かせるよりはこのオチの付け方で良かったと思う。グロが好きな方にはオススメできる。

    0
    2024年11月15日
  • 粘膜人間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    巨大で凶暴な弟に恐怖し、殺すことを決意した中学生の兄弟、殺しを請け負った河童たち、非国民になり酷い扱いを受ける清美とその兄の秘密。
    ドロドロぐちゃぐちゃしてる

    モモ太の性欲が可愛く見えるくらい、身勝手な性欲を清美にぶつける裕二が気持ち悪い

    精神拷問薬、髑髏でみた幻覚は、発育が良い清美の思春期の不安定さとか色々なものが反映されているのかな

    雷太がなぜあんな巨体になったのか、雷太vsモモ太はどうなったのか、殺人が見つかった清美はあの後どうなったのか、髑髏を打たれた憲兵がどうなったのか気になりますね..

    0
    2024年11月04日
  • 粘膜人間

    Posted by ブクログ

    本作は第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞している。
    この著者の本は初めて読んだ。

    本作では三人兄弟の末弟であり、小学生でありながら、巨大な体と力を持つ雷太が主人公である。
    雷太は長兄、次男と父親に暴力を振るい、家族の誰もが、その暴力には抗えなかった。
    上の兄二人は雷太を殺そうと思い、その殺人を河童三兄弟に頼んだ。
    時代は戦前の日本で、憲兵隊が出て来る。
    憲兵隊のリンチの加え方もエゲツ無い。
    この物語には、なぜか、河童や妖怪が出てくる。
    ここに出てくる河童は怪力の持ち主で、知能指数は低い。
    河童と雷太との会話のやり取りには、笑ってしまった。
    河童はどこか憎めない性格で面白かった。
    スプラッ

    0
    2024年11月02日
  • 粘膜戦士

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2話目の『肉弾』は長編で読みたい作品だった。
    命令を下した後、想像以上の力を持つ機斥兵に翻弄される主人公を見てみたかった。
    「頼むから早く爆発してくれ......」で終わるラストが素晴らしかった。

    0
    2024年03月25日
  • 粘膜蜥蜴

    Posted by ブクログ

    軍国主義の日本を舞台にした荒唐無稽な話
    エロくてグロくて正気をゴリゴリ削られる話だけど読み進めてしまう妙な魅力がある
    でもこれホラーか?

    0
    2024年02月26日
  • 粘膜探偵

    Posted by ブクログ

    高校時代に粘膜人間、蜥蜴人間、粘膜兄弟の3作を読んでいたので、新作が出ているのを見て嬉しくなり手に取った。このシリーズはエログロとギャグチックな作風がなぜか上手くマッチしていて大変面白いのだけど、今作はエログロ抑えめで謎解き要素強めな印象でこちらも読みやすく良かったと思う。私は基本的には綺麗なものやかわいいものが好きだけど、同時に昭和の匂いがするような泥臭いエログロも好き。後者はあまり人様にお見せできるような趣味ではないので、今後もひっそりと嗜んでいきたい所存。粘膜兄弟と粘膜探偵の間に短編集の粘膜戦士も出版されているので、そちらも読んでみよう。

    0
    2024年02月25日
  • 粘膜人間

    Posted by ブクログ

    非現実的な登場人物だけど、描写が鮮明で、過激で、安易に場面が想像できてしまった。少し顔を顰めてしまうくらいの"リアルさ"。脳内で、本の内容が終始鮮明に映像化された、一つのホラー・サスペンス映画を見たような感覚に陥った。

    0
    2023年12月29日
  • 粘膜人間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エログロな世界観の話を読むことはあまり無いので、新鮮だった。
    ○良かったところ
    ・2章の虐殺幻視。清美のキャラが立っていてとても良い。「髑髏」を打たれた後の幻覚に深層意識が現れていたことが、終盤に判明してくるところは、読み応えがあった。幻覚の中でも、強い精神性や決意が垣間見られるので、どういう人間かがよく描写されていたと思う。清美という人間の解像度だけやけに高い。実兄との関係についての記憶が蘇るシーンも非常に良い。(中学生で豊満な肉体、拷問により廃人、そして近親相姦という設定で出版できる事に驚いた)
    ・溝口一家がちゃんと全員死んだところ。わりと淡白に死んだので、作者のお気に入り度の差かな?と感

    0
    2023年10月10日
  • 粘膜蜥蜴

    Posted by ブクログ

    粘膜人間もそうなのですが独特の世界観が癖になります。エログロではあるのですが、おとぎ話のような感覚が好きです。

    0
    2023年09月26日
  • 粘膜兄弟

    Posted by ブクログ

    粘膜シリーズ第三弾。
    戦時下を舞台に山奥でひっそり暮らす兄弟とカフェで女給として働く一人の美女。三角関係の恋路は戦争をきっかけに大きく動き出す。ナムールへの出向命令、現地で出会う爬虫人、そして時折現れる黒い影の正体は何なのか? ホラー、グロテスク、SFそしてラブロマンスを加えた物語はとんでもないラストへ。

    まともな話だと思ったんですよね途中までは、そしたらいきなり異空間から黒い影があらわれるんだからびっくりしちゃう。河童と蜥蜴はまだ説明がつく存在だったんですけど今回はいよいよ分からない。そして舞台はまたもや戦時下最前線のナムールへ、話もぐちゃぐちゃだし体もぐちゃぐちゃになったところで盛大なネ

    0
    2023年01月10日
  • 粘膜人間

    Posted by ブクログ

    不思議な世界は他では味わえないもので新鮮であったが、ストーリーはあまり面白くなかった。どんな展開になるかと楽しみにしていたけど、これでラスト⁉︎となってしまった。また第二章の「虐殺幻視」は描写があまりにグロくて少し読み飛ばしてしまった。同じホラーテイストにしても『殺戮にいたる病』と比べてストーリーの面白さが劣っていた。

    0
    2022年08月22日
  • 空を切り裂いた

    Posted by ブクログ

    ★★★
    今月5冊目。
    久々の飴村行。
    やばいまじで狂ってる、後半訳がわからん。
    この著者の謎のグロ回想シーンとロイドメガネとどーいう頭の構造したら発想できるのかわからん。今作はだいぶ訳がわからない。

    0
    2022年08月18日