飴村行のレビュー一覧

  • 粘膜兄弟
    あらすじ
    ≪ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。戦時下の不穏な空気が漂う中、二人は自力で生計を立てていた。二人には同じ好きな女がいた。駅前のカフェーで働くゆず子である。美人で愛嬌があり、言い寄る男も多かった。二人もふられ続けだったが、ある日、なぜかゆず子は食事を申し出てきた。二人は...続きを読む
  • 粘膜兄弟
    昭和初期。双子の須川磨太吉と矢太吉には同じ好きな女がいた。カフェーで働くゆず子は美人で言い寄る男も多かった。二人もふられ続けたが、ある日、なぜかゆず子が食事を申し出た。が、それは凄惨な運命の幕開けだった…。
    「粘膜」シリーズも3作目に入って作者の力量が上がったのがよくわかった。その分、荒削り・破天荒...続きを読む
  • 粘膜戦士
    2話目の『肉弾』は長編で読みたい作品だった。
    命令を下した後、想像以上の力を持つ機斥兵に翻弄される主人公を見てみたかった。
    「頼むから早く爆発してくれ......」で終わるラストが素晴らしかった。
  • 粘膜蜥蜴
    軍国主義の日本を舞台にした荒唐無稽な話
    エロくてグロくて正気をゴリゴリ削られる話だけど読み進めてしまう妙な魅力がある
    でもこれホラーか?
  • 粘膜人間
    非現実的な登場人物だけど、描写が鮮明で、過激で、安易に場面が想像できてしまった。少し顔を顰めてしまうくらいの"リアルさ"。脳内で、本の内容が終始鮮明に映像化された、一つのホラー・サスペンス映画を見たような感覚に陥った。
  • 粘膜人間
    エログロな世界観の話を読むことはあまり無いので、新鮮だった。
    ○良かったところ
    ・2章の虐殺幻視。清美のキャラが立っていてとても良い。「髑髏」を打たれた後の幻覚に深層意識が現れていたことが、終盤に判明してくるところは、読み応えがあった。幻覚の中でも、強い精神性や決意が垣間見られるので、どういう人間か...続きを読む
  • 粘膜蜥蜴
    粘膜人間もそうなのですが独特の世界観が癖になります。エログロではあるのですが、おとぎ話のような感覚が好きです。
  • 本格王2023
    【収録作品】「ある部屋にて」 今村昌弘/「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」 結城真一郎/「二〇XX年の手記」 潮谷験/「血腐れ」 矢樹純/「同好のSHE」 荒木あかね/「モーティリアンの手首」 白井智之/「ハリガネムシ」 道尾秀介

    「ある部屋にて」 倒叙形式に一ひねり。
    「転んでも…...続きを読む
  • 本格王2023
    どれも面白かったけど
    結城真一郎さんの「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」と道尾秀介さんの「ハリガネムシ」が好き!
    特に道尾さんの音声を聞くと「事実」が分かるっていう趣向がすごく面白かった!!
  • 粘膜兄弟
    粘膜シリーズ第三弾。
    戦時下を舞台に山奥でひっそり暮らす兄弟とカフェで女給として働く一人の美女。三角関係の恋路は戦争をきっかけに大きく動き出す。ナムールへの出向命令、現地で出会う爬虫人、そして時折現れる黒い影の正体は何なのか? ホラー、グロテスク、SFそしてラブロマンスを加えた物語はとんでもないラス...続きを読む
  • 粘膜人間
    不思議な世界は他では味わえないもので新鮮であったが、ストーリーはあまり面白くなかった。どんな展開になるかと楽しみにしていたけど、これでラスト⁉︎となってしまった。また第二章の「虐殺幻視」は描写があまりにグロくて少し読み飛ばしてしまった。同じホラーテイストにしても『殺戮にいたる病』と比べてストーリーの...続きを読む
  • 空を切り裂いた
    ★★★
    今月5冊目。
    久々の飴村行。
    やばいまじで狂ってる、後半訳がわからん。
    この著者の謎のグロ回想シーンとロイドメガネとどーいう頭の構造したら発想できるのかわからん。今作はだいぶ訳がわからない。
  • 粘膜兄弟
    粘膜シリーズも第3弾目を読み終えた。前作までの異様な世界を引き継ぎつつ、物語は多少奥深くなった気がする。いずれにしろ常人には思いつかないような話だけど。
  • 本格王2022
    【収録作品】道尾秀介「眠らない刑事と犬」/大山誠一郎「カラマーゾフの毒」/芦沢央「アイランドキッチン」/方丈貴恵「影を喰うもの」/浅倉秋成「糸の人を探して」/森川智喜「フーダニット・リセプション」

    「眠らない刑事と犬」『N』所収。ペット探偵に犯行現場からいなくなった犬探しを依頼する刑事。母親の気持...続きを読む
  • 空を切り裂いた
    正直な感想として表題のデザインがあまり好きではないです。
    堀永彩雲をKEYとした主格が切り替わる連作ホラーなのですが、一番最初の話が一番印象に残りました。
    個人的には、全体的に割と俯瞰でみる狂気の話のように感じました。
  • 粘膜人間
    粘膜人間ってどんな意味だろうと気になり購入しました。

    時代背景とエログロ描写があるため常に淀んだ感じの空気が流れているような内容ですが、不思議な世界観が合わさり、サクッと読み切ることができました。
    エログロが苦手でなくドロッとした空気感が味わいたい方には小説だと思います。

    読んだ感じでは二章の描...続きを読む
  • 本格王2021
    【収録作品】「コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎」笛吹 太郎/「弔千手」羽生 飛鳥/「顔」 降田 天/「笛を吹く家」 澤村 伊智/「すていほぉ〜む殺人事件」 柴田 勝家/「犯人は言った。」倉井 眉介/「アミュレット・ホテル」方丈 貴恵
    つまらなくはない。でも、これがトップクラスの短編だと言...続きを読む
  • 粘膜人間
    久しぶりの角川ホラー。
    描写はエログロ盛りだくさんなので、読める人は限られると思う。
    うへぇと思う描写の連続にもかかわらず、先が気になってついどんどん読み進めてしまった。
    胸糞…にもなりきらない不思議な読後感を味わっている。

    個人的には第3章がよかった。
    それまでの「被害者/加害者」がそっくり入れ...続きを読む
  • 粘膜人間
    河童が普通に出てくるトンデモホラー。
    結構下品で、女性的観点では少々キツい表現もありましたが、時代背景や世界観の割には読みやすかったです。
  • 粘膜人間
    推しが好きな小説とのことで読みました。
    ホラー・スプラッタ苦手なので吐きそうになりながらも読み切りました。なら読むなという感じですが…以下感想になります。

    上記してあるように、グロ耐性が皆無なので読み進めていくのはかなりしんどかったです。

    特に第二章の拷問、髑髏あたりは描写がサイケ+悪趣味+グロ...続きを読む