飴村行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本作は第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞している。
この著者の本は初めて読んだ。
本作では三人兄弟の末弟であり、小学生でありながら、巨大な体と力を持つ雷太が主人公である。
雷太は長兄、次男と父親に暴力を振るい、家族の誰もが、その暴力には抗えなかった。
上の兄二人は雷太を殺そうと思い、その殺人を河童三兄弟に頼んだ。
時代は戦前の日本で、憲兵隊が出て来る。
憲兵隊のリンチの加え方もエゲツ無い。
この物語には、なぜか、河童や妖怪が出てくる。
ここに出てくる河童は怪力の持ち主で、知能指数は低い。
河童と雷太との会話のやり取りには、笑ってしまった。
河童はどこか憎めない性格で面白かった。
スプラッ -
Posted by ブクログ
高校時代に粘膜人間、蜥蜴人間、粘膜兄弟の3作を読んでいたので、新作が出ているのを見て嬉しくなり手に取った。このシリーズはエログロとギャグチックな作風がなぜか上手くマッチしていて大変面白いのだけど、今作はエログロ抑えめで謎解き要素強めな印象でこちらも読みやすく良かったと思う。私は基本的には綺麗なものやかわいいものが好きだけど、同時に昭和の匂いがするような泥臭いエログロも好き。後者はあまり人様にお見せできるような趣味ではないので、今後もひっそりと嗜んでいきたい所存。粘膜兄弟と粘膜探偵の間に短編集の粘膜戦士も出版されているので、そちらも読んでみよう。
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Posted by ブクログ
粘膜シリーズ第三弾。
戦時下を舞台に山奥でひっそり暮らす兄弟とカフェで女給として働く一人の美女。三角関係の恋路は戦争をきっかけに大きく動き出す。ナムールへの出向命令、現地で出会う爬虫人、そして時折現れる黒い影の正体は何なのか? ホラー、グロテスク、SFそしてラブロマンスを加えた物語はとんでもないラストへ。
まともな話だと思ったんですよね途中までは、そしたらいきなり異空間から黒い影があらわれるんだからびっくりしちゃう。河童と蜥蜴はまだ説明がつく存在だったんですけど今回はいよいよ分からない。そして舞台はまたもや戦時下最前線のナムールへ、話もぐちゃぐちゃだし体もぐちゃぐちゃになったところで盛大なネ -
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2021/07/28 08:10
よく読んでたベスト本格ミステリーの2019年の文庫版なんだな。
前のノベルズはもっと収録されてる本数が多かったから、面白いのに当たる可能性も高いし、逆に趣味に合わないものに会う確率も高いのだけれど、これは文庫版になって6篇だけになったから、さてどうかなと思ったが、とびきりのものはひとつもなかったけれど、5篇はそこそこ、ちびまんとジャンボという話だけ、ミステリとしては多分面白いのだろうけど、カメムシを食うだのゲロだの、読んでて気分悪くなる話だったので残念だった。
中で1篇、時代劇のミステリがあるが、宮部みゆきも、まぁ、あれはミステリとは言わないのかもだが、書いて -
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久々の飴村さん作品。
「水銀のエンゼル」医学部を中退後に作家デビューを果たした晃介は、若く美しい隣人で自分の大ファンだと言うみなもと恋人同士になる。順調に交際していたが、ある時医学部時代の元カノからの連絡で全てが一変してしまう。
数々の伏線もあり、みなもの正体もわかったが終わり方が呆気なかった。
「路地裏のヒミコ」
悪友の茂夫に誘われ踏み込んでしまった路地裏で、25年前に姿を消した百発百中の予言者、ヒミコのオッサンの存在を知る大輝。正体を探りはじめた二人に待っていたものとは...。
粘膜人間の世界観を期待し過ぎてしまったのか、物足りなかった。
もっとめちゃくちゃな展開が欲しかった。
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Posted by ブクログ
粘膜シリーズ第3弾。
突拍子もない世界観のエログロ小説です。
「粘膜人間」のキチタロウ様や「粘膜蜥蜴」のナムールでの戦争、蜥蜴人間なども登場します。
冴えない双子の兄弟の高嶺の花ゆず子との恋愛話から、徴兵され戦地ナムールでの拷問、ヤクザとの対決、親の敵討ちなど、次から次へと幅広い展開されていきます。
グロい表現が続く中でも「双生児」を双子の意味だと知らず「ソーセージ」だと思って上官に解答するという可愛い場面もあったり、全体的にギャグっぽい印象のお話です。
定期的に軽い気持ちで読みたくなるシリーズです。
素晴らしい想像力に、毎回感動させられます。