飴村行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2021/07/28 08:10
よく読んでたベスト本格ミステリーの2019年の文庫版なんだな。
前のノベルズはもっと収録されてる本数が多かったから、面白いのに当たる可能性も高いし、逆に趣味に合わないものに会う確率も高いのだけれど、これは文庫版になって6篇だけになったから、さてどうかなと思ったが、とびきりのものはひとつもなかったけれど、5篇はそこそこ、ちびまんとジャンボという話だけ、ミステリとしては多分面白いのだろうけど、カメムシを食うだのゲロだの、読んでて気分悪くなる話だったので残念だった。
中で1篇、時代劇のミステリがあるが、宮部みゆきも、まぁ、あれはミステリとは言わないのかもだが、書いて -
Posted by ブクログ
ついに読んでしまった。ブク友さんのレビューで気になり、長らく積読本と化していた粘膜シリーズ第一弾。期待を裏切らないぶっ飛んだ世界観だ。
個人的なエログロ愛を書き綴るのは自重するが、特売になりがちなこのジャンルでも殺戮のチープさはまるで無く、芸術的で美しいグロテスクを堪能した。そこに交わるエロに期待値は高まったが、この融合は個人的に好みではなかった。
美しさと下品で言えば圧倒的に後者であり、グロが完璧な分、やや残念。とはいえ、この世界観だもの、致し方なしです。
村のはずれに棲む男達に当てはまる彼らの頭の弱さが愛おしくて仕方無かったり、その彼等との唯一の接触者である男の人物像が当たり前の様に覆 -
Posted by ブクログ
久々の飴村さん作品。
「水銀のエンゼル」医学部を中退後に作家デビューを果たした晃介は、若く美しい隣人で自分の大ファンだと言うみなもと恋人同士になる。順調に交際していたが、ある時医学部時代の元カノからの連絡で全てが一変してしまう。
数々の伏線もあり、みなもの正体もわかったが終わり方が呆気なかった。
「路地裏のヒミコ」
悪友の茂夫に誘われ踏み込んでしまった路地裏で、25年前に姿を消した百発百中の予言者、ヒミコのオッサンの存在を知る大輝。正体を探りはじめた二人に待っていたものとは...。
粘膜人間の世界観を期待し過ぎてしまったのか、物足りなかった。
もっとめちゃくちゃな展開が欲しかった。
-
Posted by ブクログ
粘膜シリーズ第3弾。
突拍子もない世界観のエログロ小説です。
「粘膜人間」のキチタロウ様や「粘膜蜥蜴」のナムールでの戦争、蜥蜴人間なども登場します。
冴えない双子の兄弟の高嶺の花ゆず子との恋愛話から、徴兵され戦地ナムールでの拷問、ヤクザとの対決、親の敵討ちなど、次から次へと幅広い展開されていきます。
グロい表現が続く中でも「双生児」を双子の意味だと知らず「ソーセージ」だと思って上官に解答するという可愛い場面もあったり、全体的にギャグっぽい印象のお話です。
定期的に軽い気持ちで読みたくなるシリーズです。
素晴らしい想像力に、毎回感動させられます。 -
Posted by ブクログ
2017年、19冊目は、約1年半振り『爛れた闇』以来の飴村行。120p前後の中編2本収録。
水銀のエンゼル:チョコボールのCM、「銀のエンゼル」のパロディー的タイトル(?)。医大を中退した藤村晃介は、新人作家。やっと、仕事が軌道に乗り始めたために上京。その住まいの隣には、偶然にも彼のファンの女性が住んでいた。
路地裏のヒミコ:大学卒業後も、ネオモラトリアムな生活を送る大輝。大学からの彼の友人でミュージシャン志望の茂夫。二人は25年前、預言者として地域のカリスマであった「ヒミコのオッサン」の、その後を追いかけるようになる。
飴村行と言えば、『粘膜』シリーズ。そこで見せた、エロ、グロ、暴力、 -
Posted by ブクログ
期待したほど面白くなかった~!!!
でも、あとがきを先に読んじゃったのが敗因かもw
いろいろと過酷でシュールな体験をしているけど、作風自体は高校生の時から出来上がっていたようなので、それとは関係ないらしいw
それにしてもなー・・・同じ年代で、そう遠くもない場所に住んでいた人がこんな体験をしているとは驚きである。
確かに、現代版「蟹工船」と言ってもいいかもーww
とか書いてるうちに、もういっぺん読み返したら面白いかも・・・という気分になってきた。
そうだ、きっといろんな注釈があったから気が散ったのかもしれない。うーん、なんか面白かった気がしてきたぞ。
もいちど読んじゃおっかな~~www