飴村行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
粘膜シリーズ肆作目。初の短編集。全伍編。
前参作の前日譚「鉄血」「凱旋」。
『粘膜兄弟』と並行する『極光』。
新キャラ(?)機動斥候兵が登場する(初の?)絶望系「肉弾」。
時系列的に「肉弾」に続き、『粘膜蜥蜴』~『粘膜兄弟』の爬虫人活躍の「石榴」。
粘膜シリーズ参作を読んだ方々には違和感なく受け入れられるだろう世界観の中で描かれてます。
個人的には、ミステリー的テイストもある「石榴」が一番好きかな。
この流れで、銀座のカフェーで実はゆず子と蘭子が…。とか、死体置場の徳一とヘモやんの倒錯者二人の間柄は…。みたいなの期待しちゃうのは自分だけ?
短編集だけに、ちょっと性急なものや、もっと膨らませて欲 -
Posted by ブクログ
飴村行流エンターテイメント、粘膜シリーズ三作目。
今回は恋愛エッセンスや、宗教感まで持ってきた。
そして、シリーズ、壱作目『粘膜人間』の吉太郎様。弐作目『粘膜蜥蜴』のナムール国の爬虫人、病院の死体置き場の徳一。と点が線となった。なので、通して読むことをお勧めします。
『粘膜蜥蜴』第参章の雪麻呂と富蔵の漫才然とした会話が、今回はツッコミ磨太吉、中ボケ矢太吉、大ボケヘモやんで展開される第壱章。
同じく『粘膜蜥蜴』同様、南国ナムールで展開される、冒険活劇的第弐章。
そして、クライマックス、第参章。
文章のドライブ感とでも言うべき、テンポの良さは相変わらず抜群。450p超も何のその。さらに、今回はヘモ -
Posted by ブクログ
約2年ぶりに味わう飴村節。『爛れた闇の帝国』では、ひたすらにグロい粘膜シリーズとは一線を画した進歩性を示した。中編2編という構成だが、長いインターバルを経て、今回はどんな狂気を見せてくれるのか。
「水銀のエンゼル」。医大を中退後、紆余曲折を経て作家デビューした男。隣りの部屋に住む女性に作家であることを知られ、ファンだと告げられる。ほどなく、2人は男女の仲に…って、飴村作品にしては普通すぎる設定。当然修羅場が待っているはず。
順調に愛を育むわけがない。一通の手紙から、男の学生時代の苦い記憶が蘇る。渋々彼女のアドバイスに従うと…あれれ??? 予想外の展開に。どんな決着をするのかと思ったら -
Posted by 読むコレ
飴村さんが上手くなったのか、読んでるコチラ側が
麻痺して馴れてきたのか分からないんですが、もう
既にこの世界観を普通に、当然の如く受け入れてしまって
いる自分がいます。というか...前2作に比べて、所謂鬼畜っぷりや
ぶっ飛んだ描写などは少し控えめになっていて、今作の
主人公の「磨太吉」「矢太吉」の双子兄弟が、割と普通な
人間に感じることすらあるんですけどw。
しかし、その分本筋であるストーリーが壮大になりつつ、
しっかり飴村作品として収拾するラストはもはや、唯一無二
なんではないでしょうか? 行き当たりばったりで展開されて
いるようでいて、しっかり伏線(なのか??)も回 -
Posted by ブクログ
―――ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。
二人には同じ好きな女がいた。
駅前のカフェーで働くゆず子である。美人で愛嬌があり、二人はふられ続けだったが、ある日、なぜかゆず子は食事を申し出てきた。
二人は狂喜してそれを受け入れた。だが、この出来事は凄惨な運命の幕開けだった…。
待望の「粘膜」シリーズ第3弾。
テスト前とか知らね(・∀・)
粘膜シリーズ第3弾
人間の本能の中でも一番ドロドロヌメッとした部分が『粘膜』な訳か3冊読んで少し分かった
やはり最後の最後まで予想を裏切り続ける展開やなぁ
分類不可能なエンターテイメント性が好きです