飴村行のレビュー一覧

  • 粘膜蜥蜴

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    ネタバレ

    このミスベスト10、2010年版6位。グロい小説。嫌悪感を抱かせる場面がほとんどなんだけど、なんだか面白いし、さわやかささえ感じる。次はどうなるのかと期待しながらサクサク要み進めてしまう不思議な小説。それでもやはり、人には進められない。そもそもこれはミステリーなの?
    確かに、終盤は予想の斜め上をいく展開になるけど、もともと異常な世界なのでそんなに驚かない。

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    2016年02月25日
  • 粘膜戦士

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    ネタバレ

    いやはや相変わらずのグロでエロの粘膜シリーズ。
    短編集だから読みやすかった。
    この人の本って全体を通して何とも言えない世界観が統一されているなあ。
    「石榴」が面白かった。
    あとタイトルのも。

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    2016年01月15日
  • 爛れた闇

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    残酷な虐待シーンはあるけど、今までのシリーズからするとボリュームは少なめ。
    話もなんか中途半端な感じがした。
    ちょっと残念。

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    2015年11月12日
  • 路地裏のヒミコ

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    中編2編。

    飴村さんの作品を初めて読んだ。
    ミステリとユーモアとホラーが融合されていて
    おもしろかった。

    粘膜シリーズがすごいらしいので
    読んでみようと思う。

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    2015年07月02日
  • 粘膜戦士

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    相変わらずとっかかりがドイヒーだな。それをさらに泥沼化させて、最後はなぜかきちんと着地してみせる。短編だから暴走が足りない気もするが、これまでの記憶と結びついてビビっとくる。

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    2015年02月19日
  • 路地裏のヒミコ

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    粘膜シリーズより比較的われわれのいる世界と地続きの世界での話。しかしやはり一筋縄ではいかないから安心、というかむしろ安心できないというか。こういう感じも書けるなら直木賞狙えば取れるね、きっと。

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    2015年01月19日
  • 粘膜戦士

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    粘膜シリーズ肆作目。初の短編集。全伍編。
    前参作の前日譚「鉄血」「凱旋」。
    『粘膜兄弟』と並行する『極光』。
    新キャラ(?)機動斥候兵が登場する(初の?)絶望系「肉弾」。
    時系列的に「肉弾」に続き、『粘膜蜥蜴』~『粘膜兄弟』の爬虫人活躍の「石榴」。
    粘膜シリーズ参作を読んだ方々には違和感なく受け入れられるだろう世界観の中で描かれてます。
    個人的には、ミステリー的テイストもある「石榴」が一番好きかな。
    この流れで、銀座のカフェーで実はゆず子と蘭子が…。とか、死体置場の徳一とヘモやんの倒錯者二人の間柄は…。みたいなの期待しちゃうのは自分だけ?
    短編集だけに、ちょっと性急なものや、もっと膨らませて欲

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    2014年09月19日
  • 粘膜兄弟

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    飴村行流エンターテイメント、粘膜シリーズ三作目。
    今回は恋愛エッセンスや、宗教感まで持ってきた。
    そして、シリーズ、壱作目『粘膜人間』の吉太郎様。弐作目『粘膜蜥蜴』のナムール国の爬虫人、病院の死体置き場の徳一。と点が線となった。なので、通して読むことをお勧めします。
    『粘膜蜥蜴』第参章の雪麻呂と富蔵の漫才然とした会話が、今回はツッコミ磨太吉、中ボケ矢太吉、大ボケヘモやんで展開される第壱章。
    同じく『粘膜蜥蜴』同様、南国ナムールで展開される、冒険活劇的第弐章。
    そして、クライマックス、第参章。
    文章のドライブ感とでも言うべき、テンポの良さは相変わらず抜群。450p超も何のその。さらに、今回はヘモ

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    2014年09月16日
  • 粘膜兄弟

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    シリーズ通して相変わらずだけど、やや暴走感は薄れたか。
    しかし読後の後味の悪さは一番かもしれない。
    宗教観や哲学的なテーマが見え隠れするのに方向も着地も定まらない。
    エログロなのに官能や恐怖をあまり感じさせない。
    滑稽さと嫌悪感だけを募らせるのでずっと読み心地が悪い。
    ラストも無難に収まりそうだったのに容赦がない。
    それが魅力なのかなあ。

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    2014年08月20日
  • 粘膜蜥蜴

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    前作のように方向性も結末も定まらず、激しい衝動のみが暴れまわるのかと思いきや、メチャクチャななかに因果応報の要素をもって、しっかり着地しているではないか。
    エロとグロとバイオレンスに充満した世界に不快感以外のものを感じるのは、私が特にイカれているからではあるまい。
    すべてのキャラクターたちの滑稽で悲しいまでの愚かさが作品を祝福すべきものに変えている。
    作者はただ単に、残酷であることに酔っているとは思われない。
    異形であれ、忌むべき存在であれ、愛も救いも与えられている。

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    2014年07月20日
  • 路地裏のヒミコ

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     約2年ぶりに味わう飴村節。『爛れた闇の帝国』では、ひたすらにグロい粘膜シリーズとは一線を画した進歩性を示した。中編2編という構成だが、長いインターバルを経て、今回はどんな狂気を見せてくれるのか。

     「水銀のエンゼル」。医大を中退後、紆余曲折を経て作家デビューした男。隣りの部屋に住む女性に作家であることを知られ、ファンだと告げられる。ほどなく、2人は男女の仲に…って、飴村作品にしては普通すぎる設定。当然修羅場が待っているはず。

     順調に愛を育むわけがない。一通の手紙から、男の学生時代の苦い記憶が蘇る。渋々彼女のアドバイスに従うと…あれれ??? 予想外の展開に。どんな決着をするのかと思ったら

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    2014年03月31日
  • 粘膜戦士

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    粘膜シリーズ?の短編集。実は…的な話が面白い。ん?と思う部分もあるが、細かいとこは気にさせない勢いが凄い。なんとなくだけど、飴村さんと言う作者が本当に楽しんで書いてるのかな…なんて思ってしまう。なんだかよくわからないうちに引き込まれるのは、そこんとこか。

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    2014年03月30日
  • 粘膜兄弟

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    前の2作品よりも少々インパクトに欠けるように感じました。
    このシリーズは戦争がちょいちょい絡んでくるところが好きです。

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    2013年11月13日
  • 粘膜兄弟

    Posted by 読むコレ

    飴村さんが上手くなったのか、読んでるコチラ側が
    麻痺して馴れてきたのか分からないんですが、もう
    既にこの世界観を普通に、当然の如く受け入れてしまって
    いる自分がいます。というか...前2作に比べて、所謂鬼畜っぷりや
    ぶっ飛んだ描写などは少し控えめになっていて、今作の
    主人公の「磨太吉」「矢太吉」の双子兄弟が、割と普通な
    人間に感じることすらあるんですけどw。

    しかし、その分本筋であるストーリーが壮大になりつつ、
    しっかり飴村作品として収拾するラストはもはや、唯一無二
    なんではないでしょうか? 行き当たりばったりで展開されて
    いるようでいて、しっかり伏線(なのか??)も回

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    2013年03月28日
  • 粘膜人間

    Posted by 読むコレ

    第15回日本ホラー大賞長編賞の受賞作だそうです。
    ドロドロでエグいスプラッター・ホラーらしいですが
    個人的にはそう? って感じでした。
    もちろん凄惨で陰湿で、救いようないとは思いましたが
    表面的な見え方であって、過去にもっと怖くて
    陰湿な小説いっぱいあったような気が...。

    こういう設定のストーリーで何でもアリな世界感なのに
    中途半端な印象だけが残る残念さ。
    ラストとかアレではいかんでしょうー。
    途中の伏線もほとんどやっつけ処理だし...。

    結局、スプラッター表現がクローズアップされるのかしらね。

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    2013年01月30日
  • 粘膜兄弟

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    ―――ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。
    二人には同じ好きな女がいた。
    駅前のカフェーで働くゆず子である。美人で愛嬌があり、二人はふられ続けだったが、ある日、なぜかゆず子は食事を申し出てきた。
    二人は狂喜してそれを受け入れた。だが、この出来事は凄惨な運命の幕開けだった…。
    待望の「粘膜」シリーズ第3弾。


    テスト前とか知らね(・∀・)
    粘膜シリーズ第3弾

    人間の本能の中でも一番ドロドロヌメッとした部分が『粘膜』な訳か3冊読んで少し分かった

    やはり最後の最後まで予想を裏切り続ける展開やなぁ
    分類不可能なエンターテイメント性が好きです

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    2012年12月30日
  • 粘膜戦士

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    粘膜シリーズ初の短編集。
    相変わらずグロい描写が凄まじいが、これまでの長編よりも物語性に富み、ストーリー自体はどこか物悲しさを感じさせてよかったと思う。
    でもやっぱりスプラッタな拷問は苦手。

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    2012年12月11日
  • 粘膜戦士

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    ネタバレ

    相変わらずの飴村節全開でぶっ飛んでるけど巧くまとめる。
    粘膜シリーズ共通の世界観と他作品のキャラ登場はいい。
    初短編集でどれもよかったが、長編に比べるとパンチに欠ける。

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    2012年07月03日
  • 粘膜兄弟

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    トカゲ人間がいる昭和初期のパラレルワールド、粘膜シリーズの3作目。
    相変わらず超絶グロい。
    が、シリーズの中では比較的ストーリーがまともで、ぶっ飛び感が減っている気がする。
    読みやすくなった反面、このシリーズ独特の魅力が薄れたとも言える。
    どちらにしても個人的には相変わらず苦手。面白いから読んでしまうんだけど。

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    2012年06月18日
  • 粘膜兄弟

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    450ページ以上あって過去二作よりページ数多く期待したが、グロさ、アングラさ共に過去二作より弱くここまで上品に何でしちゃうの??って読み終えた瞬間突っ込み入れた。そう、例えるならまるでタール数低いタバコみたいな感じ。あと、前の二作を読まないと分からない部分とかもあるから飴村行デビューの人が最初にこれだけ読んでもイマイチ楽しめないかも。

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    2012年04月01日