飴村行のレビュー一覧
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ネタバレ飴村行の粘膜シリーズ。
ちょっとクセになる。
残虐行為の描写は相変わらずエグい。
今回も蜥蜴人間が出てくる。時代は太平洋戦争の初期。
町で唯一の総合病院の院長の息子である、月ノ森雪麿呂が主人公。
雪麿呂は国民学校初等科に通っている。
権力を傘に来た、その傍若無人さは子供とは思えない振る舞いだ。
雪麿呂に使える下男の富蔵は爬虫人である。雪麿呂に対して忠誠を尽くしている。
富蔵は子供の頃にナムールから日本へ連れて来られた。自分は生粋の日本人だと思っている。
雪麿呂の同級生の二人の堀川真樹夫と中沢大吉は雪麿呂の家に招待される。
その豪華な家と調度品の数々に驚きを隠せない。
真樹 -
Posted by ブクログ
ネタバレ双子の兄弟、須川麿太吉・矢太吉が主人公。
時代背景は太平洋戦争の初頭から始まる。
今回は何故か子どもの「爬虫人」(頭が蜥蜴で体が人間)が出てくる。
兄弟が戦地のナムールから「爬虫人」を日本へ連れ帰る。
そして、「粘膜人間」にも出て来た、黒い外套に身を包んだ、顔が睾丸の瘤だらけの二頭身の神様「吉太郎」も出てくる。
何も無い空間にスリットが出来て、そこから現れる全身が真っ黒の人間が、矢太吉を殴りに現れる。殴った後は帰って行く。謎の現象。
今回も残虐行為の描写が出てくるが、「粘膜人間」ほどではない。エロ度も低め。
兄弟が関わる、使用人のヘモ爺や、子どもの爬虫人との会話には、何度も笑っ -
Posted by ブクログ
オールスター大集合の「粘膜」シリーズ第4弾。作品としてはスピンオフに近い、各々が緩くつながる5つの短編集。良い意味で悪趣味の内容と江戸川乱歩に通じるような不穏な世界観、そこに高度な文章力が重なって非常に纏まりある作品となっている。「鉄血」「肉弾」はぶっ飛んだ展開と残虐さが度を越してエログロナンセンスのギャグ漫画のよう。打って変わって「極光」「凱旋」はサスペンス色を強めて以降に繋がる展開を予感させる。個人的好みは「石榴」。終始うすら寒さと言い知れぬ嫌悪感を感じる展開は一級ミステリー。本書から得られる示唆は「あだ名に『やん』がつく奴には注意しろ」だ。
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Posted by ブクログ
「粘膜」は何ら関係ない点は置いておき、「粘膜」シリーズ第三弾。戦時下の不穏な雰囲気と理不尽な出来事、双子の兄弟のコミカルなやり取り、克明で残虐な描写。「ヘルビノ」や「ナムール」など前作とのつながりも感じさせる。もちろん「マラボウ」も(「グッチョネ」はありません)。ヘルピノ奇を衒ってるわけではなく、小説としてもエンターテイメント作品としてもレベルが高い。グロ耐性がある方にはおすすめしたい作品。暗澹として残酷な展開が続くが、それほど暗い雰囲気がなく読めるのは、何処か漂うコメディタッチとテンポの良さからだろう。ゆえにラストの展開はミステリー的なバッドエンドで、残り10~20ページで徐々に予想させる展