あらすじ
日本には古来、国家に所属しない民がいた。“モグラ”と呼ばれる彼らは、現代文明を拒否し、自ら掘った地下洞窟で独自の発展を遂げていた。北関東の小仲代郡獅伝町にある彼らの棲家“トンネル”には、約一万人の粗暴なモグラがいる。行ったら必ず殺される。その危険な秘境に美人妻が消えてしまった。博人は妻を捜しに身命を賭してトンネルへ向かうが……。闇が織りなす迷宮世界に誘う怪奇幻想長編。
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Posted by ブクログ
非常に好き。心に闇を抱えた主人公が、闇との相性がいい(意味不明)と言われジワジワと地下の世界に心を奪われていく様子と、住人の胡散臭さと地下世界の陰鬱なイメージとが相まって終始気持ち悪かった。ツチヘビとかシャーベとか妙にイメージしやすいモチーフでの飾り付けが見事。写実的な表現がうまいんだと思う。
理解不能な部分も多く、博人のキャラのブレ具合は気になったけど、画の強さだけで楽しめた。初飴村行だったのでグロ要素の期待値の低さもあったと思う。
Posted by ブクログ
ちとジャンルに悩むところだけど、なんか小難しいこと言ってるから、SFってことにしよう。
ただまぁ展開がどうなっていくか読みきれず、微妙にモヤモヤしてしまう。一体何の話だったんだっけ?だってタイムマシン的な話だとすると、最後の展開はSF的に色々問題なんじゃないの?いやまぁ最後のはこじつけだったとすると、でも大田原さんのエピソードとか、昔洞窟に行った話とか、そうだ、そこらへんの伏線を全くと言っていいほど回収してないよ!だからモヤモヤするんじゃないか。ホントにもう。減点ですよ。