【感想・ネタバレ】粘膜蜥蜴のレビュー

あらすじ

国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。父は町で唯一の病院、月ノ森総合病院の院長であり、権勢を誇る月ノ森家に、2人は畏怖を抱いていた。〈ヘルビノ〉と呼ばれる頭部が蜥蜴の爬虫人に出迎えられた2人は、自宅に併設された病院地下の死体安置所に連れて行かれた。だがそこでは、権力を笠に着た雪麻呂の傍若無人な振る舞いと、凄惨な事件が待ち受けていた……。

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感情タグBEST3

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強烈‼︎
前作は夢で見たから描けたのだと思った。
それに匹敵するモノを創作できる筆者卍
そもそもあんなのを夢で見ること自体が超絶脳

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2022年03月16日

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粘膜シリーズ。
へルビノなる蜥蜴人間が登場。
前作同様、読み終わるといろんな意味で疲れるなぁ。富蔵さんがいいキャラです。

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2019年12月16日

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もうありとあらゆるものが頭の中に深く焼き付き読み終わって何時間か立つ今も余韻に浸っています。
富蔵さんかわいい。どこかドロヘドロのカイマンさんを思い出しました。

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2019年03月03日

購入済み

しんどい

最後の展開にダメージ食らい過ぎました。
悲しい。
胸が裂ける。
読んだら後悔する、と思いつつよんで、
やっぱり読むんじゃなかったと思った。
素晴らしい内容です。

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2015年11月08日

Posted by ブクログ

飴村さんの粘膜シリーズ第2弾。

雪麻呂の暴君ぶりが子どもながらそら恐ろしかったり。
ラストはなんだか切なくなりました。
終わり方がとても印象的な作品。

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2014年11月29日

Posted by ブクログ

なんとも衝撃的な作品だった!
カバーデザインから単におどろおどろしいだけの話を想像していたが、実際はとてもしっかりした小説。ホラー/ミステリー/コメディどの部分も見事で、大いにおののき、大いに笑わせてもらった。第二章、密林行のくだりは息を飲む面白さ。初めて読む「粘膜シリーズ」の作品だったが次はどれにしようか悩む〜。

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2014年10月30日

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 真樹夫は同級生の雪麻呂に自宅に招待され、友人大吉とともに雪麻呂の家に向かう。雪麻呂の家にはヘビルノという爬虫人が下男として仕え、さらには死体安置所があり……。同じころ真樹夫の兄、美樹夫は東南アジアのナムールという国で重要人物の護衛の任務を請け負うことになるのだが……。

 うわさには聞いていましたが予想以上のハチャメチャっぷりでした(笑)。まったく話のその後の展開が見えないまま第一部が終わると、第二部はいきなり戦地の東南アジアに話が飛び、第一部の閉塞的な状況とは打って変わっての冒険活劇風なストーリーに。さまざまな化け物や戦地でのゲリラとの戦いが終わったと思いきや、第3部ではまた日本、それも今まで真樹夫、美樹夫の一人称だったのに、急に雪麻呂の内省的な話になると思いきや、いきなりのヘビルノの富蔵に女の子を用意させて……

 グロ描写は当初の予想ほどページ数は割かれていませんでしたが、第2部の化け物の描写や第3部での決闘の描写などはうわさ通りしっかりとした描写でした。特に第2部はそうした描写のため美樹夫が生きて帰れるのか、ドキドキしながら読み進めました。

 そんな場面がありながらも笑える場面もあるのがまたシュールです。雪麻呂と富蔵のかけあい、中でも第3部の冒頭は「この作者はなに書いてんだ?」と思うくらいのばかばかしさでした(笑)。このシーンがいいんだよ、なんて友達に言ったらきっと変人扱いされるんだろうな、とは思いますが(苦笑)。

 雪麻呂や第二部で美樹夫が護衛することになる間宮もかなりの暴虐無人っぷりでイライラし通しだったのですが、不思議と嫌いになれませんでした。イライラが一周したのか、彼らのそうした振る舞いがどこかで自分みたいだ、とおもったからでしょうか。

 最後もまたすごかったです。1部、2部、3部と場面転換がかなり激しく、どう話に決着をつけるのか気になっていたのですが、そう来るとは……。力技ではありますが、めちゃくちゃっぷりの割には意外と綺麗に締められたように思います。

 ルールや常識、モラルに縛られず、作者の飴村さんが想像力を爆発させて書かれた作品だな、ということを読み終えてしみじみと実感しました。これだけ濃い想像力を見せつけられたら、好きになるか、嫌いになるかのほぼ二択になると思います。個人的には好きかも、という感じでしょうか。今後粘膜シリーズを読んでいくことになるかもしれません(笑)

 それにしてもこの本が日本推理作家協会賞を受賞しているとは……。失礼ながら世も末だなあ、という感じがしてしまいます(笑)

第63回日本推理作家協会賞
2010年版このミステリーがすごい!6位

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2014年11月20日

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ネタバレ

 実家の病院地下で非道の限りを尽くす傍若無人な少年・月ノ森雪麻呂、彼の下男であり『ヘルビノ』と呼ばれる頭部が蜥蜴の爬虫人の富蔵、南方にある架空の国・ナムールで一人の軍人が体験した摩訶不思議な出来事という奇天烈な要素が上手く絡み合い頁を読み進める手が止まらず、終盤ので明かされる真相に心底驚かされた。

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2025年12月10日

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面白かったが、粘膜人間に比べて、グロテスクな美しさは減ったような気がした。読みながら少し物足りなさを感じた。ただ、蜥蜴については素晴らしいと思う。この異様で奇怪な存在が、読書中、不思議な緊張をもたらしていた。

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2025年05月02日

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ネタバレ

 飴村行の粘膜シリーズ。
 ちょっとクセになる。
 残虐行為の描写は相変わらずエグい。
 今回も蜥蜴人間が出てくる。時代は太平洋戦争の初期。
 町で唯一の総合病院の院長の息子である、月ノ森雪麿呂が主人公。
 雪麿呂は国民学校初等科に通っている。
 権力を傘に来た、その傍若無人さは子供とは思えない振る舞いだ。
 雪麿呂に使える下男の富蔵は爬虫人である。雪麿呂に対して忠誠を尽くしている。
 富蔵は子供の頃にナムールから日本へ連れて来られた。自分は生粋の日本人だと思っている。
 雪麿呂の同級生の二人の堀川真樹夫と中沢大吉は雪麿呂の家に招待される。
その豪華な家と調度品の数々に驚きを隠せない。
 真樹夫には軍人の兄、美樹夫がいる。美樹夫は少尉でナムールへ派遣されている。
 ナムールには、日本軍に対するゲリラや巨大な虫や得体の知れない動物がうようよいる。そして、爬虫人の村人達との関わり。
 美樹夫はナムールで二人の部下と共に、間宮という要人の護衛をすることになり、この世の地獄を体験する。この間宮がまた、ウンザリする程のゲスな男だ。
 ナムールのジャングルでのゲリラとの攻防、巨大人食いミミズや巨大ヒルは出るわで、気持ち悪い。
 雪麿呂の母が疾走して家には居ない。父は書斎に籠もりきりに成り部屋から出てこない。やがてその真相は明かされるが、そのどんでん返しが気持ち悪い。

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2025年02月01日

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80~90年程前と推察される戦時中の日本が舞台だが、“爬虫人”という生物が当たり前の様に存在している世界観。
読み終われば見事に緻密なスプラッタミステリーだが、表紙や表題、作中のエンタメに寄った会話劇などからどこまで本気か分からず、煙に撒かれた様な不思議な読後感を残す。
この外し具合としっかり落とす所のバランスが作者の力量と魅力だと感じる。

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2025年01月29日

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飴村氏の「粘膜」シリーズ第二弾。気味の悪い表紙と奇抜すぎる題名のせいでイロモノ感を感じさせるが(イロモノではあるが)、内容は洗練された文章と緻密に設計された物語で構成された作品。大日本帝国旺盛の第二次世界大戦中という時代背景もマッチしている。残虐や凄惨な事柄をリアリズムを持ってこれほど細緻そして的確に描写する著者の筆力に圧倒される。最後はしっかりと伏線回収がなされ、カタルシスも得られるので、不思議と読後感も悪くない。グロ耐性はそれなりに必要だが、エンターテイメント作品として上質なものに仕上がっている。

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2024年07月16日

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意外にミステリ要素が強く新鮮だった。相変わらずどこまで本気なのかがわからない。トカゲ人間が存在する世界で種明かしをされたところで変な笑いしか出てこないんだよな。

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2024年04月06日

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月ノ森医院の御曹司・雪麻呂はその権力を笠に着る傍若無人な初等生である。同級生二人を招き自慢するものは医院の地下施設、死体を実験用に保存する惨憺たる光景だった。そして、もう一つのおぞましい光景。それは雪麻呂の世話人である富蔵という者、彼の頭は蜥蜴であった。

 粘膜シリーズ第二弾。角川ホラー文庫の上梓ながら推理作家協会賞を受賞した異色作である。年代は特に明言されていないが前作同様に戦時中のようだ。そして爬虫人という頭がトカゲの生物が受け入れられている。この奇天烈な設定をさも当たり前に展開するのも前作同様だ。
 とにかく繋がりの見えない事象の連続で第二章を終えて、どのように風呂敷を畳むのか心配になってしまうぐらいだった。そしてラストの一撃、もうミステリー調とはかけ離れた作風過ぎてフェアとかアンフェアとかの領域を超えている。

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2023年01月10日

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粘膜シリーズ第2弾!
前作とあんまり関係ないけど…
まぁ、何というか凄い世界ではある。
そういう雰囲気は、前作と同じ…
こういう世界は、やはり、帝国陸軍みたいな戦時中が合ってる感じ。

何やねん!爬虫人って…
何か召使い的に、雇ってるけど、こんな知性のあるの使うの怖い。
グロいのオンパレードで、分かってはいたんやけど、凄い。
そんな平気に人殺したり、生き返らせたり、更に切ったり付けたり…理不尽極まりないが…
神様をあっさり冒涜してる感満載!
何か昔、ホルマリン漬けの死体が浮いてくるのを沈めるバイトを思い出した…(都市伝説かも?ホンマにあるか不明…)
しかし、これにハマるのが、我ながら…自己嫌悪(^^;;
雪麻呂くん〜人として外れまくってるけど、富蔵さんと幸せに〜!

もう第3弾も手元にあるし。
もう少し温めてから読も〜(^_^)v

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

大本命、読むのが勿体なくて積読される悲劇の粘膜シリーズ第二弾。
「河童」の次は「蜥蜴人間」 「髑髏」の次は「姫幻視」相も変わらずのぶっ飛んだ世界観に導入される密林の化け物達。30センチを超える蛭に人の腕を喰らおうとする巨大ミミズ 更にそれを食するテラフォーマーズ(G) 知らん方からすればハテナマークのオンパレであるこの世界観を一から説明したら世が明ける。夜では無いです世紀跨ぎます。

物語は雪麻呂サイドと雪麻呂の友人の兄サイドで進む。雪麻呂Partでは自分のイタズラが過ぎて死んだ友人を別の友人に解体させ、自身の父の権力にて不慮の事故とし隠蔽しようとする雪麻呂の傍若無人な振る舞いで幕開。支配する者とされる者たちの暴力と血と淫で塗れた描写が続く。グロいです。

兄Part。
ここでも当たり前のように理不尽が飛び交い人がバタバタと脱落していき、更に上記怪物が乱入ともうお祭り騒ぎ。蜥蜴人間達もしっかり登場。言うまでもありませんが暴力と淫に塗れております。
この作者様は本当に人を壊すのがお上手だ。

そしてなにより雪麻呂と富蔵のキングオブコントな二人。彼等の会話のテンポが気持ち良く感じたのは私だけではないはず。全てを理解した後に富蔵の応援歌を考えると...なんとも居た堪れない...
(フレフレぼっちゃん!イケイケぼっちゃん!)

ーーー
この人は本当に人間なのだろうか...と不安になる著者の脳内。前作「粘膜人間」で鳥肌のその先へ連れていってくれた「髑髏」の存在も凄かった。人間の破壊とメンタルの破壊を繰り返す悪魔のような書物だった。それを踏まえての今作品。
今回の髑髏枠は「姫幻視」だろう。やはり私は女性側として健全に正常に完全に引かせていただきました。気になったそこの麗しき貴女、共にこの不快感を味わおうじゃありませんか。

恐らく「粘膜シリーズ」は内容を全てお話出来たとしても人にこの世界観を伝えるのは不可能だろう。手に取り読んで初めてこの気狂いな世界を体感出来るのだ。決してオススメはしませんが。
手に取ったら後悔するかこの凄まじい世界観に感嘆するかのどちらかです。残念ながら圧倒的に前者側に陥る方が殆どだと思う。

....ホラー映画嫌いなのに気になって見ちゃってその夜を全力で後悔しながら眠りにつくタイプの貴方の傍らにそっと置いときます。

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2021年03月10日

Posted by ブクログ

なんて天才的な想像力。
「粘膜人間」同様、旧国家の日本が舞台なのですが、頭が蜥蜴の爬虫人の村がナムールに存在し、独特で想像を絶する世界観が広がります。
金持ちでわがままな病院の息子、雪麻呂が、友人や家族との関係で生じるトラブルが気持ちいいくらいあっさり処理されていくのが、何だか爽快です。
エロくてグロテスクでバイオレンスですが「愛」がテーマなのだと思います。
ラストもすごく良かったです。
とんでもない世界観のお話ですが、道徳のお勉強にもいいかもしれません、、、よ?
刺激強めですが。

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2020年06月22日

Posted by ブクログ

★★★★
今月3冊目
こりゃら凄いっすよ、前粘膜人間読んだが、これは面白い。作者の頭の構造がわからん。
説明ができないが
とにかく面白いワールドだ。

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2020年03月10日

Posted by ブクログ

1部、2部を回収する3部ほんとに嫌すぎだから、頑張って読んでください。
著者がガロに投稿歴があると解説で読んで、あーってなった。
富蔵は嫌可愛い。

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2018年09月03日

Posted by ブクログ

これは思いのほか楽しめました。爬虫人の描写がそこまで突拍子のないものではないから、自分なりにイメージしやすい。この物語における重要な存在だから、その部分の分かりやすさは大事だと思われる。あとは、すっかり人間界に定着してしまった感のある、下人の爬虫人が愉快で、会話の返しとか、かなりセンスの良い笑いを提供してくれました。展開もテンポ良くて、無駄にダラダラ長引かせずにクライマックスを迎えるから、そういう点も好印象でした。機会があれば、シリーズ他の作品も読んでみたいかも。

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2016年10月27日

Posted by ブクログ

なんなんだ!一作目でやられて、そのまま二作目。エログロナンセンスと言ってしまえば、それまでか。一作目のレビューでも書きましたが、人にはお勧めしませんが、自分は絶対に続編を読む!なんなんだろう。この読後感。一作目より良かったですが、一作目がダメという訳ではないです。加速していく感じ。

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2014年03月20日

Posted by ブクログ

前作よりも面白くなっています。
グロテスクな表現や人間解体に耐性のある方にはオススメです。

意外にも勧善懲悪が軸にあるようなので
(何の罪もない人が悲惨なことになることもありますが)、
比較的安心して読むことができました。

富蔵の坊ちゃま応援歌にはやられました。

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2013年10月16日

Posted by ブクログ

異様な登場人物(人でもない)、グロテスクな描写、さらに時間と場所を越えた展開に圧倒された。これだけカオスな世界観で、ストーリーを見失わないのは筆力がある証拠だろう。

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2015年02月18日

Posted by ブクログ

この小説は読後感がいい。一章から伏線が張られ二章最終章と伏線がきれいに回収される。結末の何とも言えない美しさも相まって大満足の読書体験が出来る。
『粘膜人間』のような強烈な刺激は少なくて読みやすい。前作は「いたたたた…」と思いながら読んだ記憶が…
もちろんグロ表現はあるし蜥蜴人も不気味だが…。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

軍国主義の日本を舞台にした荒唐無稽な話
エロくてグロくて正気をゴリゴリ削られる話だけど読み進めてしまう妙な魅力がある
でもこれホラーか?

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

粘膜人間もそうなのですが独特の世界観が癖になります。エログロではあるのですが、おとぎ話のような感覚が好きです。

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは兄弟の話か?
と思いきや
前作『粘膜人間』同様に3部でどんでん返しが待っていた。
何となく怪しいな、とは思っていたがそう来たか。

第1部は少年達の日常の裏側にあるちょっとした探検。
第2部は本格的な冒険SFもの、巨大な虫だの出てきて大好物だ、むしろおかわり!

二度も死んでしまう大吉少年は所謂運の無いやつ、間抜けなのだろう。
流石にジャイロの場面は笑ってしまった。

エゴイストな雪麻呂と献身的な富蔵の掛け合い、それを愛でるそんな作品でした。

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2019年09月17日

Posted by ブクログ

白井智之さんの『おやすみ人面瘡』、『東京結合人間』を読んで面白かったので似たスタイルの作家さんいないかな?と
探したら飴村行さんがホラーで面白いと紹介されてたので
いちばん人気の『粘膜蜥蜴』を読んでみました。

このミス2010年6位、文春7位、 日本推理作家協会賞受賞

ホラー+冒険小説+コミカル+ミステリ-なエンターテイメント小説ですねぇ。
コミカルなところが思ったより強かったかな
探してたタイプとちょっと違った
ミステリ-にもっと寄ってるほうが好みかな。

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2017年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このミスベスト10、2010年版6位。グロい小説。嫌悪感を抱かせる場面がほとんどなんだけど、なんだか面白いし、さわやかささえ感じる。次はどうなるのかと期待しながらサクサク要み進めてしまう不思議な小説。それでもやはり、人には進められない。そもそもこれはミステリーなの?
確かに、終盤は予想の斜め上をいく展開になるけど、もともと異常な世界なのでそんなに驚かない。

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2016年02月25日

Posted by ブクログ

前作のように方向性も結末も定まらず、激しい衝動のみが暴れまわるのかと思いきや、メチャクチャななかに因果応報の要素をもって、しっかり着地しているではないか。
エロとグロとバイオレンスに充満した世界に不快感以外のものを感じるのは、私が特にイカれているからではあるまい。
すべてのキャラクターたちの滑稽で悲しいまでの愚かさが作品を祝福すべきものに変えている。
作者はただ単に、残酷であることに酔っているとは思われない。
異形であれ、忌むべき存在であれ、愛も救いも与えられている。

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2014年07月20日

Posted by ブクログ

前作「粘膜人間」も読んでいたので覚悟して読み始めたが、思ったほどでもなかった。読みやすくはなったけど、もの足りなく感じるのは私だけか?どうせならとことん行って欲しい気がする。

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2014年07月30日

Posted by 読むコレ

なんだかんだ言って読んでしまった...。
むー...特には感想が...ないw。結局なんだったんだろう。
色々と書き散らかしたようなものをラストに無理繰り
くっつけた様な...。ホラー云々ということではなく
こういった世界感と自分が合わないってことでしょうねー。

所詮自分は似非アングラ。

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2013年02月16日

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