中村淳彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ崩壊する介護現場 (ベスト新書) 新書 – 2013/9/7
介護の世界には夢や希望は何もなく、将来性もあるとは思えない。あるのは「需要」だけである。
2016年9月11日記述
中村淳彦氏による著作。著者自身が2008年より介護事業所を経営しはじめ、その経験からの介護業界の異常性を訴えている。
中村淳彦は、日本のノンフィクション作家、ノンフィクションライター。
1972年東京都目黒区生まれ。
明治学院中学校・明治学院東村山高等学校、専修大学経済学部卒業。
編集プロダクション、出版社を経て、フリーライターとなる。
低賃金、重労働などのイメージがある介護業界。しかし現実はもっと厳しく複雑だ。
人材が全ての資源であるにも関わらず高い離職率。
知識、技能が蓄積しにくい構造にもなっており悪循環になっていると思った。
元からの人手不足に加え他のL型産業との人材の奪い合いに勝てると思えず・・
我が国の2025年問題(団塊の世代が後期高齢者になる時期)を問題なく乗り越えることは不可能となりつつあると思う。
本書のそれぞれの章が興味深く、もっと掘り下げ一つの本にして良いと思えた。
一章にあるサイコパスと思われる山田と著者との激闘はすごい。
著者がサイコパスである松永太を取り上げた消された一家(豊田正義 2009)を
読んでいてサイコパスという存在を知っていたことが問題解決につながった。
中村氏の経験上、サイコパスの特徴に慢性的な愛情飢餓。過剰に同情を乞う。
育った家庭の機能不全。刺青を入れている。
数多くの転職経験。異性にモテる。
同性の友達がいない、などを加えてもいいのではないかと指摘。
ドイツの医学者エミール・クレペリン氏は
「一見才能があり博学で、地理歴史技術医学など、何くれとなく通じていて話題が豊富であるが、よく調べるとその知識は他人の話からの寄せ集め」
「好んで難解な外来語や人を脅かす言説をなす」
「自己中心の空想に陶酔して、他人の批判を許さない」
というサイコパスの特徴を上げている。
サイコパスは一言で言えば
「虚言癖があり良心がなく、他人を操ることに長けている」日本にサイコパスは250人に1人の割合で存在すると言われている。
介護の世界は不規則勤務によって他の業種の人と交流する機会が少なく、出会いも少ない。
この為、不倫などが他業種よりも多い・・売春、薬物、嘘ばかりの異常者。
ネットワークビジネス・・・ワタミのような宗教的組織による洗脳、マインドコントロール。
現場で働く介護職員はホームヘルパー2級や無資格未経験の人を中心に世間のイメージから大きく乖離した「異常な人」が多すぎる。
重労働や低賃金の問題ばかりが報道されるが、本当にすぐ解決しなければならない異常な人材問題に触れている記事や報道は見かけない。
⇒これの解決の為にも低賃金は解決されるべきだろう。 -
購入済み
読んでて辛くなるだけ
ただただ辛いだけで救いがない。
コミックだけど、そこら中にある現実。
社会を知る意味ではいいかもしれない。
スカッとするものがないと、
この先、読み続ける気にはなれないかも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ働く単身女性の3人に1人が貧困状態と言われる日本。
親の貧困による子の貧困スパイラル
地域的な男尊女卑
学が無いので正規雇用にありつけない
モラハラ・DV男との交際による搾取
様々な原因で本当に簡単に
「貧困」から「最貧困」へ落ちてしまう現状
学があっても知識がなければ
知識があっても運がなければ
それは自分にも決して関係の無い話ではなく
あのとき勉強を諦めてしまっていたら
あのときあの男と別れていなかったら
あのときこの仕事を選んでいなかったら
あのとき違和感を飲み込んで結婚してしまっていたら…
たぶん自分もこの貧困の中にいたのではないか
女性ならば誰もがこの貧困と隣合わせで生きているのではないか
確かにきっかけは自己責任と言われる
自身の選択によるものかもしれないけど
自己責任によるささやかな躓きによって
一度貧困に落ちたらもう二度と這い上がれない
そういう社会になってしまっているのが今の日本
興味深かったのは
体を売る女性の割合が多いかどうかが
その国、地域が貧困社会にあるかどうかの
バロメーターになるということ
コロナ初期のナイナイ岡村の問題発言もあったけど
このコロナによって本当にそういう流れが増えてしまったら
(この本曰く既にパパ活市場は飽和状態らしいけど)
それは他に稼ぐ術の無い人生選択をしてきた
個人の自己責任問題だけではなく
そこから抜け出す事のできない構造になってしまっている
日本という国の貧困として
そのうち他人事ではなくなるかもしれないと思って
世間を見ていないといけないのかもね -
購入済み
本当にあり得そうで
抱かれることで愛情を確認してきた女性が心身共におかしくなってもまだ依存してしまう状況に恐ろしさを覚える。こういう人を生み出さないようにしてほしい。
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Posted by ブクログ
「貧困」がキーワード。コンビニとかに置いてある実話誌や男性向けの娯楽誌出身のライター二人の対談集。これほど濃い中身だとは思わなかった。大手マスコミのエリート記者では、ここまで取材できないだろう。
貧困の原因とか、裏側に潜むもの、あまりに酷い実態、そう貧乏と貧困は違うのだ。本書の見出しをいくつか書きだしてみる。
援助交際は「カルチャー」じゃなかった
セーフティーネットとしてのセックスワーク
生活の糧をつぶすだけで支援はしない国
女子大生風俗嬢と奨学金問題への誤解
なぜ家出少女の保護は進まないのか
「再貧困中年童貞」という名のモンスター
国の政策に翻弄されてきた貧困階層
等々
あと、付け加えると「エロ」要素は期待しないで読むこと。 -
Posted by ブクログ
沖縄の実態も、今まで読んできたものより遥かにひどくて言葉も出ない、、、
中卒、中学生のうちからキャバはよくあると思っていたけれど、ピンサロまで働くなんてもう本当にヘルオキナワとしか言いようがない。
自分が貧困家庭に生まれて苦労した、という自負があったけれども、大学まで通えているわけだし全然自分よりひどい家庭状況がたくさんある。だからもう悲観してばかりいるだけでなくて、何かしらに携わらなければという使命感しかないよな。大学始まったら教授にアポ取りに行きたい、、、
中村氏だからこそここまで介入して話聞けたと思うし、今まで色々読んできたけれど、様々な現状をわかりやすく伝えているので今後も読んで勉強していきたいと思います。あと中年童貞もまだ積読中。 -
Posted by ブクログ
以前も読んできた中村敦彦さんの本です。
女性の貧困問題について書かれた本です。色々なパターンの女性の貧困がルポ形式で書かれています。どれも誰にも起こりうる貧困で読んでいてざわざわしました。特に高齢女子の貧困が本当にまさしくだなぁと思いまして。
間に書かれているコラムもとてもよみごたえがあります。発達障害の方のコラムが本当に身につまされました。おそらく、この貧困女子の中にはちゃんと診断したら発達障害を持っていて支援を受けるべき人たちもいるというのは本当にありうることだなぁと思いました。
衝撃的な内容でしたが、一番最後がいちばん衝撃的でした。女性の貧困はもう底をついた。次は中年男性が対象になるという話が。今まで上位にいた中年男性が貧困に落ちるというのは中々想像つきませんが、そうなったとき女性たちはどうなるのでしょうか。今まで自分たちより上位にいた中年男性にどのような態度をとるのでしょうか。そこを考えると近い将来の話と言えども想像がつかない面も多々あります。ですが、少しでも女性の貧困が周知されますように。そして、現在が本当に底付きで、これ以上女性たちの貧困が進まないことを祈ります。 -
Posted by ブクログ
新型コロナウイルスの拡大に伴い「夜の街」が問題視されている。
ただ、夜の街で働く人々を生んでいるのは他でもない自分達であり、メディアは強者の理論を用いて夜の街を非難していることに気づかされた。
貧困にならざるを得ない社会システムが目の前にあり、夢や希望を持った若者、特に女性は性的搾取を受けることがもはや日常になっていた。
男女平等だのジェンダーフリーだの言われて久しいけれど、それは社会のうわずみ論でしかないと感じる。
人間の欲望と自己保身によって搾り取られた女性たちは、表層から離れて深く沈んでいく。
そしていつの間にか、遠くにあったその存在は積み重なり表層に現れてくる。
日本は貧困を避けられない。
考えさせられる本だった。 -
購入済み
聞いた事が…
聞いたことがあります。セクシー女優の人達の大半は、お金のためというよりも、心の傷によって、その職業に就く人が多いという事を…
このストーリーは その典型例だと思いました。
読んでいて、「心が痛い」ってこういう事を言うんだなぁ…って思いました。切なかったです。 -
Posted by ブクログ
低賃金、超長時間労働、パワハラ、イジメが渦巻く介護業界。
筆者が特に訴えているのは、女性職員の処遇改善。
実例として、施設長までなった真面目で優秀なスタッフが勤務中に脳溢血で倒れ退職を余儀なくされ、最終的に熟女デリヘルでその日暮らしへと転落していった47歳の女性が第1章で取り上げられている。
そもそも、あまりもの低賃金で、ダブルワーク、トリプルワークをしないと生活すらできないのだ。女性であれば、風俗とかけもちするのが定番となっている。しかし、デフレ化が止まらず、既にセーフティーネットとしての機能を失った風俗嬢。シングルマザーが無理に働けば、本人は心身ともに壊れ、しわ寄せは子供にいく。
ところが、国の施策で介護報酬の減額と、利用者の負担増。そして、地域包括支援制度のスタート。これは、国が介護を切り捨て、市町村に押し付けたものにほかならない。2025年には100万人の人手不足になるというのに、本当に生き地獄しかないのだ。本書には解決策はほぼ示されていない。逆に、示せたらウソだと思う。 -
Posted by ブクログ
本業のフリーライターに将来的な不安を抱えていた著者の中村淳彦氏が、副業として介護事業をしていたことがあった。その時、深刻な問題であると中年童貞の存在に気づいた、とある。
常識に欠けており、世間から徹底的にズレている。コミュニケーション下手で、自分を客観視できない。幼い頃から、勉強、スポーツ、恋愛などに成功体験がない。女性に対して潔癖を求める。という共通点を持つ。(高学歴中年童貞は勉強以外)
そのため、彼らは時勢に流されて、スキル不要な職業を転々とする。現在は介護業界である。注意すれば逆ギレし、新人が入ればイジメをし、老人を虐待する。真面目で優秀な職員は疲弊し、施設全体が壊れていく。
そんな暗澹たる状況ながら、数少ない解決策として、怖い親父のような存在に、きちんと怒られる経験の必要性というのがあった。その具体例は、最終章にあるネトウヨの宮田氏だけであった。この問題の根深さを考えたら、たった1例だけでも良しとしなければならないだろう。
中年童貞の存在を、その言葉と共に世に知らしめた中村氏の力作だと思う。