中村淳彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーー
しんど。しんどい。これは、これは本当に他人事ではない。私は、私たちはどうやって幸せになればいいのかという話で、それは自分の努力だけではどうにもできず、黒い渦のようなものに巻き込まれていくどうしようもないときがあり、ゴミだらけのヘドロに埋もれていくようなときもある。
国が、役所が、と思うと同時に、役所で働く友人のことも頭に浮かんだ。彼女は何も悪くない。誰かに責め立てられる彼女なんて見たくない。役所で働く友人はストレスを抱えている。
女は、女たちはどうやって、どのように。答えはない。
貧困もバカも連鎖していく、みたいなことが書かれていた。
うちの親は「テスト勉強なんかしなくていいから家事やってよ」という人だった。母は母をやめたい人だった。私は学校が終わったら家に帰って、家事をして、バイトに行って、また家事をしていた。時々振り切るように友人とカラオケやミスドに行った。遊びに行ったら怒られた。バイトをしているから毎日のように紙パックのリプトンが飲めた。食堂でポテトも買えた。一見幸せな学生でしかなかったろう。
姉は「大学に行きたい」と言ったが親に「そんな金はない。本当に大学に行きたいなら試験の金も入学金も全部自分で貯めろ」と言われ、部活をしながらアルバイトをしていたけど結局高卒で働いた。私は商業高校に行って高卒でそのまま働いた。弟は私立の高校に行き、奨学金で大学に行った。「男の子は大学に行った方がいい」という両親の主張だった。父の退職金で入学金などは払えたらしい。つまりうちは父の退職金がないと入学金すら払えなかったのだ。なんでそんなにお金が無いのかというと、父がパチンコで借金を作ったからだった。なぜだか離婚にはならなかった。弟の奨学金の書類を書いている途中で母が「訳が分からない!!」と発狂し、その書類は結局私が書いた。私は弟が高校を卒業するまで家にお金を入れて家事をしなければならなかったが、弟が高校を卒業したらすぐに実家を出た。母は荒れていたという。しかし私が出ていった次の日には私のベッドは物置になっていた。私は中学のときから不眠が続いている。実家を出ても不眠は治らなかった。一人なのにイヤホンをしないと眠れない。私は、私は。しんどい。つかれた。疲れるのに読んでしまう本だった。 -
Posted by ブクログ
・感想
点
1.リアルさと取材の深さ
筆者が多くの当事者に直接取材し、それぞれのエピソードを丁寧に描いているため、「単なる統計」ではわからない“その人がその状況で何を思い・どう動いたか”が伝わる。これは読者の共感と理解を深める。
2.「見えにくい貧困」の可視化
普通に大学に行けて、普通に働いている人が、ちょっとしたきっかけで転落する可能性がある、という「いつ誰が落ちるかわからない社会」の怖さを、制度・雇用・家族関係などを通じて明るみに出している。
3.社会問題としてのアプローチが説得力あり
個人だけの問題ではなく、雇用制度・教育資金制度・福祉制度など構造的な要因を指摘しており、読後に「どう制度を変えるべきか」を考えさせられる。
4.文章が読みやすく、内容が重たくても引き込まれる
ドキュメンタリーとしてのストーリー性があるので、酷い状況でも「知りたい」「誰かにも知ってほしい」という気持ちを保てる。感情に訴えながらも冷静さを持って整理されている。
欠点・改善できる点
1.更新性の問題
発行は2019年で、取材はその前の時期。最近の雇用環境・奨学金制度・コロナ後の物価高騰などを踏まえると、状況がさらに変化しており、読者によっては「今これがどこまで当てはまるか」が気になる部分。
2.個人の選択と責任の境界が曖昧な描写の部分もある
「自己責任」という言葉で片づけたくないという意図は明確だが、かといって本人の意思や選択がまったく関係ないというわけではなく、そのあたりのバランスや分析がもう少しあるとよいと思う。
3.具体的な対策・解決策の提示が限定的
制度の問題点を浮き彫りにするエピソードは多いが、読者が自分自身や周囲でできる具体的アクションの示し方がもう少し多くてもよかった。政策提言的な部分はあるが、現場での支援・個人が取れる情報などの案がもっと豊かだと役立つ。
4.読み手にとって重すぎる部分がある
状況のあまりの過酷さ、救いが少ないエピソードが続くため、読むのが辛くなる・途中で心が疲れてしまうという声もレビューに見られる。内容を受け止める準備がない人には負荷が大きい。
・Todo
1.貧困に関する制度・支援の知識を深める
自分が住んでいる自治体・国の奨学金制度・生活保護・住居支援・福祉窓口など、どのような支援が使えるかを調べておく。知らないことで取りこぼされている情報が多いため。
2.「他人事ではない」と思うことから周囲と話す
友人・家族とこの本の話を共有する。東京に限らず、日本全国に共通する問題であることを認識し、理解を広げる。声を出すことが制度改善の土台になる。
3.自己防衛のための生活設計を見直す
•奨学金等の借金は返済計画をしっかり立てる。
•非正規雇用や派遣など安定性の低い雇用形態のリスクを把握する。
•貯蓄の習慣を持つ、小さなストックでも生活のクッションとなる。
4.ネットワークを持つ・支えを得る
孤立は精神・判断力を弱める。地域のコミュニティ・NPO・ボランティア団体など、似た境遇の人と繋がったり支援を呼べたりする先を探しておく。
5.政策に関心を持つ
選挙での議題・自治体の政策・制度改正案などをチェックする。個人だけでなく社会制度を改善することが長期的な解決になる。署名運動・議員への意見提出・ボランティアでの発信など、自分でできるアクションを見つける。
6.メンタルヘルスのケアを意識する
•自分が「もしこういう状況になったら」と想像したときの心の負担をあらかじめ考えておく。
•ストレスがかかったときに相談できる専門機関や相談窓口を調べておく。
•身体と心を壊さないような働き方・休息・趣味を持つなどのサポート体制を自分なりに整える。 -
Posted by ブクログ
介護市場。大手は飲食大手からの参入だから、同じような低賃金・長時間労働の搾取構造になっている。
優しい人が辞めていく。
疲れ果てた末に起こる老人イジメ、殺人事件。
仕事がハードすぎるし単調なので、出会いもなく、快楽に走る人々。(異常な性欲)
これは自分の経験ですが、いったん育児で、社会からドロップアウトした者にはパートしかない。分野は、介護、飲食、病院、保育。そのどれもが低賃金である。
いくつかの飲食業界で働いていたときに、シングルマザーの多かったこと!女性に限らず、男性も金銭的な苦しさがあったり、それゆえなのか性格的に歪んでいてイジメをしたり、異性に手を出す人もいたり、かなり底辺な業界なのだと実感した。
問題がある人が同じ業界でぐるぐる回っているのは、介護も飲食も同じなんだなぁと自分の経験を通して感じました。救いようがなく、悲しい。
。。。
著者が実際に介護施設を運営していた経験のお話は大変興味深かったです。実際の現場にいた人だからこそ、この本は綺麗事でもなく、実際に近いんだろうなぁと思います。
本を読んだ後は、できることなら、施設に入らず、自分の力で入らずに一生を終えたい!という思いが以前に増して強くなりました。 -
Posted by ブクログ
オタクでコミュニケーションが取れない問題のある人、社会不適合者のことを著者は独自の視点から中年で童貞の人がそれに当てはまると書いている本。中年で童貞だからって全員当てはまるかは疑問を持ちましたが中年で童貞の人は人格形成に大事な若い時期に人間的成長を拒んだ若しくは親の過干渉や学校や職場のいじめによって捻じ曲がった考え方をするようになったまま中年になったということは理論的に理解できる内容。普通、会って顔を見てコミュニケーションの先に性行為だものね。
母親がいつまでも赤ちゃん扱いしていると言われたりするけど、「まだ生まれていない胎児の状態で生きている」という表現が衝撃的。日本の色々な問題のしわ寄せが中年童貞というかたちで現れている?と考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
スタンドFMのパーソナリティさんの話から中村敦彦さんを知って、本を読んでみました。
風俗は水商売、出会い系、AV女優、交際クラブ、ソープ、デリヘル、本番ありなし、いろんな形がある。
年齢層は70代まで様々。
始めたきっかけはお金がなくてという人が多いが、お金に困っていないが楽しくてやっているというマダムもいる。
貪欲な性欲異常者もいる。
やはり綺麗な顔・体の人の人が採用には有利で、持ち前の上品さも売りになる。高級なお店で働くことができる人もいれば、平凡な見た目や年齢のせいで下層の店で働く人もいる。
1番辛いのは年齢が上がって、売れなくなった時。この世界を抜け出せないけど、他にできることもない。最終手段としてはおそらく福祉を受けるしかない…
とにもかくにも衝撃的な本でした。
感想
女子はいざとなればかなり高齢でも体が売れるが、弱者男子は売るものもないので、貧困とセットになったら悲劇的だなと思う。
まとめ
風俗を始めるきっかけとしては以下
・貧乏
・刺激が欲しくて(過保護に育てられだが、実は性欲が強い)(セフレも作ったりする) -
Posted by ブクログ
最近はやりがいとかQOLと言われること多いけど、やっぱりお金が1番大事。次に社会的信用。
勉強して、可能なら大卒になって正社員になる。大変だけど、手に入れたら生活が少し楽になる気がする。
あとは部屋にこもり過ぎないのも大切。1人暮らし考え込みがちで頭でっかちになるから。外出したら自分を助けてくれる制度を見つけられるかもだし。
貧困の何が辛いって、努力だけでは変えられない要素が強いことだよね。地方だと時給も職の選択肢も少ないし。市町村だって税収多いとこは公共施設が充実してる。環境から違う。
なら選択肢の多いとこ(=都会)に行けよと自己責任になるけど、引越し代/都会での仕事とかすぐに用意できないし。
個人でできることは、先に情報を仕入れて準備しておくぐらいかな。人生難しいー