【感想・ネタバレ】東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのかのレビュー

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Posted by ブクログ 2021年03月01日

ー いったい日本は、東京は、どうなってしまうのだろうか。たぶん、どうにもならない気がする。東京の貧困女性たちのさまざまな声に耳を傾け、こうやって文章化することで通り検証したが、ほぼほぼ国の制度と法律改定が原因だった。あとは男性からの暴力と精神疾患だ。自分なりに一生懸命に生きていたが、理不尽に追い詰め...続きを読むられてその絶望を「自己責任」という一言で封をしているのが、現状だ。

国や行政がこれからの日本を担う女子大生たちを売春に誘導し、深刻な少子化の中で必死に子どもを育てるシングルマザーたちを飢えも想定に入るような貧困に追い込んでいる。国の制度と法律改定がその原因だとすると、ここまで女性たちが語ってきた苦しさは、制度設計して統治する側から眺めれば計算どおりという可能性さえある。

最近、よく新聞紙面を飾る一億総活躍社会にしても、外国人労働者受け入れにしても、貧困化や格差拡大がさらに進行する方向に向いている。これからはじまる働き方改革も同一労働同一賃金制度も、底上げにつながるような気配はない。それは我々が選挙で選んだ国を統治する人々が意思を持って選択した道だろうから、もうどうにもならないのでは?と思ってしまうのだ。

貧困は欲しい物が買えない、食べたい物が食べられないという消費活動の鈍化だけでは終わらない。貧困は貧困を生み、世代を超えて苦しみが続き、逃れることができなければ、最終的に死という領域が見えてしまう。 ー

読んでいると、気持ちが落ち込む作品。
これが本当の底かと言うと、本当の底にいる人々は生きていないので、「それでも生きています」と言える人たちの物語。
これを読んであなたは何を感じ何をするのですか?と問われる作品。

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Posted by ブクログ 2021年06月09日

◆貧困は、経済的貧しさ・病気・希薄な人間関係・孤独・救済制度の知識不足など、ネガティブな要素が重なり深刻さを増す。
◆家庭を持って子どもを育てるために一度レールから離れた女性に厳しい現代社会。
◆貧困を生んでいるのは、ほぼほぼ国の制度と法改正が原因だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月31日

audiobookにて。
やむを得ないほんの一つの綻びで貧困に陥り、まじめに頑張っても抜け出せない日本の現状に震える。
「貧困」という言葉で想像することは一面から見た、ごく表層だけ。存在する支援が助けになるのかならないのか、その現実を知る。

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Posted by ブクログ 2020年10月06日

読むと引き込まれる。自分は今貧困ではないがここに書いてある人を何ら特別な状況と思わない。貧困が寄り添っていることを感じる。それが今の生きづらさや閉塞感にすら繋がっているとも思う。この世の中、生きていくことは本当に難しいことだ。今ある状況を幸せに思う。

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Posted by ブクログ 2020年08月20日

分量が多いので、読むのに時間がかかった。
奨学金の恐ろしさを考えさせられた。奨学金はビジネスであり、返済を見据えて貸りることが大事だと思った。また、見えない貧困や非正規雇用などの社会問題を他人事だと思わずに、国や行政にもっと関心を持とうと思った。

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Posted by ブクログ 2020年08月13日

誰でもいつでも貧困へ転落する可能性があることをむざむざと感じさせられた。女性ばかりが扱われた本だったが、現状を考えれば男性にもあり得る。日本の社会制度は、男性を家父長として専業主婦の女性と将来的に両親を養うための子供たちという家族構成が前提となっている。様々な家庭環境がうまれ、増えてきている現状、例...続きを読むえば「寡婦年金」の支給は女性に対してのみ(名前の通り)など、男女間の不平等はダイレクトに「レール」を外れた人々を攻撃する。本書内で書かれた「東洋経済オンライン」の記事に対して心ないコメントを残す人々は、自分が決して「貧困」へ落ちることがないという謂れのない自信を持っているのだろう。そういう自信が持てることが羨ましいし、恐ろしい。
批判的に書かれていた現在の不足した制度だったが、活用できるか否かに生命線がかかっているというのも事実だ。知識は身を守る。貧困する人々が制度にアクセスできるための方法を確立することも重要だと感じた。

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Posted by ブクログ 2020年08月02日

必要とされている保育士や介護業界で働くほど貧困になることに驚いた。自分は正社員で貧困とは無縁と思っていたけれど、高学歴でも離職を機に貧困になってしまう。年齢を重ねるほど貧困になる。身寄りがなければ尚更だ。
明日は我が身だと思い知らされた。

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Posted by ブクログ 2020年07月22日

知らないことばかりで怖くなった。
日本の制度はいったい誰のため??
生活保護がすぐに貰えないってのは聞いてたけど、、
介護業界も誰のための介護なんだか。

奨学金も自分の考えてた物と意味が違っていた。
大人は、学校の先生などは内容を知っているのか??
日本は風俗業界のために奨学金制度を設けているのか...続きを読む??
親がしっかりしていたおかげでわたしは学生の貧困にはならなかったが、中年の貧困はちょっと間違えたらすぐに陥る。
気を付けよう。。

この本のお陰で無知は怖いと知る。
読めば読むほど日本が嫌いになってきている。

これは首都圏だけの話し?

精神を患わないように、
介護離職しないように、
国の制度をフルに活用しよう。

あと、介護職には就かない。
これは汚いものが嫌いだから絶対に選ばないと思うけど…
忘れないように書いておく。

この本は高校生から読むといいと思います。

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Posted by ブクログ 2020年07月11日

2020/7/11

内容が重すぎて、読み終わるのに一ヶ月以上かかった。

想像のつかない世界。
奨学金をフルで借りると、卒業時点で600万円の借金。。
55才にもなるとどんな職種でも取ってもらえない。。

風俗に一歩足を踏み入れたら贅沢な暮らしが出来るんだと思っていた。

わたしは今専業主婦で、稼...続きを読むぐ術を持たないので、一刻も早く真剣に収入を得る方法を考えようと思った。

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Posted by ブクログ 2020年04月03日

風俗や売春をやっても贅沢するどころか生活することもできないってことに驚いた。想像もしてなかった。
出てくる事例、出てくる事例、みんな悲惨で未来も希望もなくて、展望も見えない。

最初の女の子の記事がネットに掲載された時についた、コメントの数々も酷いんだけど、自分もパッと頭に浮かんだんだよね、このコメ...続きを読むントと同じこと。部活やめればいいじゃん?って。でもそれが本当に心無い、ていうかあり得ない考えだっていうのはその通りだから、自分のひっどい差別意識を変えていかないといけないなと痛感した。

自分だって、今はたまたまこうなっていないだけでいつこうなってもおかしくない状態ではあるのだから。

後半の中年女性の貧困もきつかった。自分が甘かったってインタビューで言ってるけど、だからと言ってこんな状態あんまりじゃないかと。若くても中年になっても女で日本で生きていくって本当にきつくて辛くて夢も希望もないんだなとくらい気持ちになりました。

そして後書きの寿町の描写が…。これ要するに女性のせいじゃないもんね。女性の貧困って。男女格差や男ばかりの政治政策の結果がこれなわけで。

ほんとにずーーんと暗くなる1冊だったし、このままだと自分の未来が書いてある本だった。

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購入済み

東京貧困女子

yasumi-takayanagi 2019年08月16日

衝撃的な内容でした。

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Posted by ブクログ 2021年05月29日

格差社会から、階級社会へ。
少しのつまずきで、貧困に落ち入り、抜け出せない、、、ループ。
読んでいて、本当に怖いなと。
この本で取り上げているのは、良いといわれる、中高校、大学へ進み、運良く正規社員で就職するも、女性の大半は結婚を期に退職。
しかし、離婚を機に仕事を探してもブランクがあったり、年齢的...続きを読むに求人がなかったり、非正規でしかなかったり。長時間労働で、給与は低い場合が多い。
いくら頑張ってもその日を暮すので精一杯。そして、家族との時間が大切などと、悠長なことを考える時間もなくダブルワークを始める、、、
精神を病む、働けなくなる、生活保護に頼らざるをえない。
大学進学を希望しても家庭により、進学ができない場合は多く、奨学金制度を利用しても、学費や生活費は足りない。バイトを掛け持ち、もしくは風俗へ。
卒業して社会人になると、はやくも数百万円のローン返済を抱えている現実。
そんな中、将来に希望や夢を持つ人は極僅か。


国も、それからこうなるまでに気づいて声を上げる大人が少なかったのかと思う部分もある。
しかし、もはや自分はその当事者になっている世代。
皆んなの未来が不安。
こんな未来を抱えて次世代は進むしかないのかな。

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Posted by ブクログ 2021年03月14日

様々な家庭の事情から困窮した生活に陥らざるを得なかった女性たちを綴った1冊。
日本って本当に先進国なのだろうかという不安がコロナ禍以降自分の中で高まっていたので読んでみました。
当然ですが、風俗で働く女性の大半は自発的にしているわけではありません。その中に高学歴の現役女子大学生もいたのでとても驚きま...続きを読むした。彼女たち自身の問題ではなく奨学金制度などの社会的な問題が根強いのだと改めて気付きます。真っ当な主張をしても女性だからなのか揚げ足を取って聞き入ってもらえない社会の問題も大きいのかなと思います。
この現状を知って私たちに何かすぐできることは残念ながらなさそうですが、最低限知っておくだけでも大事なのかなと思います。
この現状を知って努力が足りないだの制度を利用すればいいじゃないかなどど一蹴するのではなく、他者に対する想像力を常に持ち合わせていたいです。

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Posted by ブクログ 2021年02月10日

読むと、日本社会に絶望する。

貧困に陥っていってしまった女性の話が何件も掲載されている。そしてこれは氷山の一角に過ぎないのだろう。「これ本当の話?」と何度も思ってしまうほどひどい。

読みながら安易な、無知な女性に「自己責任」との言葉がよぎる。しかし、そう思ってしまった私も貧困女子を作る日本社会の...続きを読む一部なんだと、気づかざるを得ない。

貧困は貧困の連鎖を生む。
親の低収入、親からの虐待、職場のパワハラ、精神疾患、何もかも「自己責任」なのか?子供は親を選べない。自己責任なはずがない。更には、最後の砦、生活保護の受給の壁。

本当、問題だらけすぎる。
「自己責任」社会からの脱却。社会保障の充実に取り組まないと。絶望すぎるよ、我が国。






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Posted by ブクログ 2020年12月31日

格差社会の底辺にいる女性 といってもどこにでもいる女性が簡単に貧困層に陥ってしまう様をインタビュー形式で淡々と綴っている物語。いつ、自分も同じ立場になるかわからないという作者の言葉が心に響く。個人の力ではどうしようもないが、皆がしっかり現実を見据える事が大事。読む前から内容はある程度わかっていたが、...続きを読むそれでもページをめくる手が止まらない良書。

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Posted by ブクログ 2020年12月11日

自分は男性で公立中高、私大、就職と流れてきたが、このような貧困を直視する場面は少なかった。富裕層ではないにしろ中間層で育った。あることはうすうす気づいてたが直視できなかった。いや、直視しようと思うことすらなかった。

よく考えれば本書で扱う貧困は誰でも陥りやすい。高卒女性の平均初任給が16万と少し、...続きを読むさらにここから昇給することもあまりない。まさに子どもを授かり、離婚したら終わりになる。

度々、貧困の親から子へのループを強調しているが、子がこれを断ち切るには家族を見捨てるしかない。一度、手を貸すとまた貧困に引きずり込まれてしまう。優しさや思いやりのような部外者の安い言葉では処理しきれない。

国家制度の問題はこれをテンプレート化させて、負のスパイラルの深く深くへ落とし込む。令和になり、テクノロジーがどれだけ進歩してもそれは別次元の話だ。暗い気分にさせるけど、別次元の世界があるということ、そこで生きているのも同じ日本人であるということを知らなければいけないと思った。

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Posted by ブクログ 2020年09月04日

何度か連載記事を読んだことがあり、毎度毎度コメント欄で酷いコメントが上位に来ていて、うわあとなっていた印象がある。
簡単に自己責任と言ってしまう人が増えたが、自分や家族、知り合いがこうなってしまっても、同じように突き放せるだろうか?

セーフティネットの不足や不備も重要だが、しかし、そもそも必要な情...続きを読む報を知らない、知る機会が無いというのも大きな問題なのだろう。

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Posted by ブクログ 2020年08月17日

「やりたいことをやるんだ」と転職を考える私に先輩が渡してくれた1冊。理想と現実はそれぞれ区切られて存在しており、期待(妄信)と信頼は全くの別物。「お前、しっかり見えているか?」優しく強い先輩だ。

貧困、は当然だが望んでなるものではない。個人の弱さと言う人がいたとして、その背景には多くの社会問題が根...続きを読む付いている。抱えた社会問題を「運が悪かったね」なんかじゃ余りにも片付けられない。

現代で女性は身体を商品化させることが物理的に“可能”だ。そこには紗倉まなさんのように「考え」が強く存在するものもあれば、貧困に打ち勝つ一手段として仕方なく、そこに考えなど介入する余地も与えさせない(そんな余裕もない)場合がある。そこで貧困に打ち勝てれば良い、だがそうでなければ…?

「知ること」から始める一冊。
焦点を当ててまとめて下さった著者の実行力、そしてこの本が広まる日本であることに少しだけ望みを感じる。

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Posted by ブクログ 2020年04月21日

 同じ世界の違う空間が、あちこちに口を開けて広がっている。
 この本を読んでも現実感が持てない人も多いかもしれないが、それは貴方が現実認識リテラシーがなく、そこらじゅうから発信されるこんな事実情報を繋ぎ合わせる想像力が欠如してあるからか、現実から閉塞せれた世界に生きているかのどちらかだ。
 ぽっかり...続きを読む口を開けた様な世界は、どんどん数を増し、もはやその世界の住人たちにとっては、同じ世界の違う層として共通認識され始めている。
 更に、これからこの『新コロナウィルス』が社会全体の変容にドライブをかけていく中で、もっとも先に著しく被害を被るのは、老人、基礎疾患保有者、そして貧困者という順番であろう。
 最低半年は続くこの『新コロナウィルス』が与える影響は人間の築いてきたここ数年の『社会の形に』大きな傷痕と、疑問を投げかける。
 そして、その疑問が反省、社会の再設計に生かされるまで、この本に取り上げられた『貧困女子』は姿を消して、新しい『貧困女子』が生まれていることだろう。
 
 “普通”と“貧困”はほんと紙一重のところにあることは知っておいた方がいい。恐ろしい現実だ。

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Posted by ブクログ 2020年02月15日

東洋経済オンラインの人気連載を再構築してまとめた一冊で、本屋大賞2019年のノンフィクション部門ノミネート作品。現代社会における女性の貧困問題にフォーカスし、貧困に苦しみ生死ギリギリの生活を送っている女性たちのリアルな実情が赤裸々に語られている。その内容は本当に壮絶なものばかり。本人の自己責任とは言...続きを読むえないようなケースも多数あり、行政や現代社会の仕組みの犠牲者となっている場合においては、本人がどれだけ努力しても状況を変えることすら出来ない。ただただ暗い気持ちになるしかなかった。貧困問題は本当に闇が深い。

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