【感想・ネタバレ】日本の貧困女子のレビュー

あらすじ

「日本はもはや後進国である」

最底辺に生きる女性たちの現状とは



25歳。茨城県某市。母親から依存され、金銭的要求がとまらずに

42歳。埼玉県北部。「私、子どもを虐待しているかもしれません」

29歳、看護師。栃木県。中学2年生のときに、父親と

17歳。群馬県太田市。親権を切られ知人の中年男性と暮らす

20歳。島根県から上京。1日18時間労働させられて精神疾患に

32歳。沖縄。末期がんになっても、風俗を続ける理由は、家族に迷惑をかけたくないから



働く単身女性の3人に1人が貧困状態といわれる。そこから家族、地域、制度の三つの縁をなくした女性たちが最貧困女子に落ちていく。都心に比べ地方の女性たちはその三つの縁が保たれていることから、そんな境遇に陥ることは比較的少ないといわれているが、それは果たして本当か。地方消滅が叫ばれ、都会以上に貧困化が進む地方において、彼女たちが孤立に陥ったときどんな現実が待っているのか。

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Posted by ブクログ

北関東といえば北関東工業地域。この本を読むと、都会に行ってもダメ、地方でもダメ、という暗澹たる気分に…DVダメゼッタイ。小学生までは同じスタートラインに立っていたのに中学でカーストトップの不良に憧れてしまう痛恨のミス。そして性風俗が金持ちから貧困層にお金を回す再分配装置として作動している現実…

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2020年02月27日

Posted by ブクログ

東京貧困女子とまとめて、、

今までの親からに提供してもらっていた自分の生活や環境が、世の中で当たり前、平均と思ってました。社会人になるタイミングで、周囲の大学で当たり前と思っていたことってすごい限定されたことだな感じていました。それは、就職した先と今後やりたいこととか。

でも、それよりもずっと大きい違いというか、よくいう【貧困】というものに対する認知のズレが大きかった。新しい価値観をこの本が与えてくれました。
正直辛くて読み飛ばしたり、目を塞ぎたくなるような内容も多くありました。でも、これが自分が住んでいる日本で起こっている現実であるということを認識するために、少しずつ読み進めました。

全員の格差を埋めることをできないけど、自分の周囲は助けられるようになれたらいいなぁと思ったり。

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2020年02月05日

Posted by ブクログ

この世界の現実は厳しいと感じました。

一生懸命に生きても、ポジティブな方向に向かわないのはしんどいですよね。

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

最近はやりがいとかQOLと言われること多いけど、やっぱりお金が1番大事。次に社会的信用。
勉強して、可能なら大卒になって正社員になる。大変だけど、手に入れたら生活が少し楽になる気がする。
あとは部屋にこもり過ぎないのも大切。1人暮らし考え込みがちで頭でっかちになるから。外出したら自分を助けてくれる制度を見つけられるかもだし。

貧困の何が辛いって、努力だけでは変えられない要素が強いことだよね。地方だと時給も職の選択肢も少ないし。市町村だって税収多いとこは公共施設が充実してる。環境から違う。
なら選択肢の多いとこ(=都会)に行けよと自己責任になるけど、引越し代/都会での仕事とかすぐに用意できないし。
個人でできることは、先に情報を仕入れて準備しておくぐらいかな。人生難しいー

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2024年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

働く単身女性の3人に1人が貧困状態と言われる日本。
親の貧困による子の貧困スパイラル
地域的な男尊女卑
学が無いので正規雇用にありつけない
モラハラ・DV男との交際による搾取

様々な原因で本当に簡単に
「貧困」から「最貧困」へ落ちてしまう現状

学があっても知識がなければ
知識があっても運がなけれ
それは自分にも決して関係の無い話ではなく
あのとき勉強を諦めてしまっていたら
あのときあの男と別れていなかったら
あのときこの仕事を選んでいなかったら
あのとき違和感を飲み込んで結婚してしまっていたら…
たぶん自分もこの貧困の中にいたのではないか
女性ならば誰もがこの貧困と隣合わせで生きているのではないか

確かにきっかけは自己責任と言われる
自身の選択によるものかもしれないけど
自己責任によるささやかな躓きによって
一度貧困に落ちたらもう二度と這い上がれない
そういう社会になってしまっているのが今の日本

興味深かったのは
体を売る女性の割合が多いかどうかが
その国、地域が貧困社会にあるかどうかの
バロメーターになるということ

コロナ初期のナイナイ岡村の問題発言もあったけど
このコロナによって本当にそういう流れが増えてしまったら
(この本曰く既にパパ活市場は飽和状態らしいけど)
それは他に稼ぐ術の無い人生選択をしてきた
個人の自己責任問題だけではなく
そこから抜け出す事のできない構造になってしまっている
日本という国の貧困として
そのうち他人事ではなくなるかもしれないと思って
世間を見ていないといけないのかもね

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2021年03月15日

Posted by ブクログ

 ノンフィクションライター、中村淳彦氏の「東京貧困女子」(2019.4)に続く「日本の貧困女子」(2019.11)を読みました。都会以上に貧困化が進む地方。東京50km圏内までが「郊外」、そのエリアを越えると「地方」。その地方の一例として茨城、栃木、群馬の北関東3県を取り上げています。貧困の原因は土地。工場、介護、風俗くらいしか仕事の選択肢がない。風俗以外は低賃金、親にパラサイト。看護師と風俗嬢のダブルワーク、お金を介在した不倫など。著者は、日本はもはや後進国、衰退途上にあると。景気の回復、どうすれば!

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2021年01月18日

Posted by ブクログ

沖縄の実態も、今まで読んできたものより遥かにひどくて言葉も出ない、、、
中卒、中学生のうちからキャバはよくあると思っていたけれど、ピンサロまで働くなんてもう本当にヘルオキナワとしか言いようがない。
自分が貧困家庭に生まれて苦労した、という自負があったけれども、大学まで通えているわけだし全然自分よりひどい家庭状況がたくさんある。だからもう悲観してばかりいるだけでなくて、何かしらに携わらなければという使命感しかないよな。大学始まったら教授にアポ取りに行きたい、、、
中村氏だからこそここまで介入して話聞けたと思うし、今まで色々読んできたけれど、様々な現状をわかりやすく伝えているので今後も読んで勉強していきたいと思います。あと中年童貞もまだ積読中。

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2020年09月27日

Posted by ブクログ

期待はずれ
私の期待が間違った方向なのかもしれないけど
内容的には東京貧困女子を読んでれば
そっから発展するような内容は感じられなかった気がする
レポとして違う場所が追加された
っていう意味なのかな
こちらを読むなら東京貧困女子を読んだ方が
いや、一冊目に読むならこっちでもいいのかな?

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2020年01月01日

Posted by ブクログ

働く単身女性の3人に1人が貧困状態といわれる。
そこから家族、地域、制度の三つの縁をなくした女性たちが最貧困女子に落ちていく。都心に比べ地方の女性たちはその三つの縁が保たれていることによって、そんな状態に陥る女性は比較的少ないといわれているが、それは果たして本当なのか。


貧困に喘ぐ地方女性を取材したルポルタージュ。
『東京貧困女子。』を読もうかな、と買いに行って間違いに気づかずこちらを購入し、読みだすまで違う本であることに全く気付いてなかったです。こちらは、『東京貧困女子。』の地方版のような本だそう。

機能不全家庭や排他的な地域性、非正規雇用、社会保障を受けるための知識の不足。これは女性に限らないですが、貧困には様々な理由が複雑に絡み合っており、純粋に「今、お金があれば何とかなる」という問題ではないのだなと感じました。根本的な状況の改善には、継続的なサポートや意識の改革、正社員雇用の受け皿など、多方面からの支援が必要ですね。
さすがにこの本で書かれているように北関東や沖縄がすべてそんな魔境だとは思いませんし、インタビューを受けている女性たちほどの状況に陥っているのはごくごく一部……だと思いたいですが、それでも考えさせられます。

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2023年05月08日

Posted by ブクログ

なんだか…こんな生活を強いられてそれでも生きて頑張っている彼女たちをなんとか救ってあげられる手立てはないものか…そう思いました。これを読んでいる私だってそんなに裕福ではないけれど…こんなに厳しい現実もあるのかとただ呆然としました。ひとつ反論したいのは、北関東に対する偏見が強すぎるってこと…ちゃんと助けてるくれる人や団体もあります。

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2022年07月31日

Posted by ブクログ

つらすぎる、、、読んでいて鬱々としたけれど、これもまた日本の姿なのかと。格差じゃなくて、階層社会なんだ。お金もない。人間関係も希薄。情報もないから貧困から抜け出せない。負のスパイラルとはこのことなのか。
お金が全てじゃないけれど、、、お金ってなんですかね。最近、お金は信用だとか、貯めずに使えーみたいな本読んだけど、そういう次元の話じゃないんだよね。
ホリエモンが手取り14万しかもらえない日本終わってるーとか言った人にお前が終わってるって言ってたけど、貧困層にいる人とか情報弱者はその14万でどうやったら幸せに暮らせるかとか考えてるレベルじゃないんだよなーとか余計なことに思いをはせた一冊でした。

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2020年07月16日

Posted by ブクログ

・北関東では長男信仰が根強く残っており、長男だけをもてはやしそれ以外の次男や女兄弟をないがしろにする、時には虐待に発展することも
・北関東では不倫関係にある男女間で男性が女性にお金を渡す習慣が(援助交際を目的とした場合でなくても)あり、それを家計の足しにしている主婦もいる
あまり信じられないけど、書いてあることが本当だとしたら、北関東はこんなにも時代錯誤な社会だとは。私が住んだことのある北海道や東京と同じ日本だとは思えない。

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2020年07月08日

Posted by ブクログ

北関東、沖縄を中心に見た女性の貧困問題に関しての本です。

北関東、あまり縁のない地域なのですがなんとなく出身地の中学校の時の友達を思い出させた本でした。地元から出ない、車社会、地元の友達のネットワークが強い、地元を出るときには地元を捨てる気で出ていく。

私は中学校までは学区の中学に通ってましたが、高校からは学区の異なる私立の学校に学校に通っていました。そこで地元の縁からは抜け出し、そして大学に行く際に北海道に行ったのでさらに地元から遠ざかりました。ですが、中学の時の友達でやり取りしている人はいますし、年賀状だけではなく実際に会ったりもします。友達個人とはつながりがありますが、学校の縁とかはさらっさらありません。中学の時の友達と会って話を聞くと、地元で出会った人と結婚したり、結婚後も安い(と友人が言っていた)パートで働かないと生活していけなかったりとこの本に出てくる女性たちと近しい事をしています。ただ、そこに夜の仕事が介在するかどうかの違いであって。そこは友人たちが本当に昼職だけで何とかしているのか、それとも私に話さないのかどうか分かりません。

あと、不倫売春の話を読んだ時に思い浮かんだのがこちら在住の不倫をしている友達でした。パート先の上司と不倫関係にあり、デートを繰り返している話を何度も聞いていたうえでこの本を読んだので、その友達と上司の関係がもしかしたら「不倫売春」なのではないかと思ったのです。そんなことは友人には聞けませんし、あくまで憶測ではありますが、そうでないことを祈ります。

この方の貧困女性のノンフィクションを読むと友人たちが脳内をチラチラします。あの子は大丈夫だろうか。元気だろうか。貧困に陥って苦しい思いをしているのではないだろうか。と心配になって思わずLINEを飛ばしたくなります。まぁ、私も週に丹生的には貧困にあたるのですが、一人暮らしのためなんとか生活していているので友人の心配をすることができるのですが。

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2020年06月10日

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