中村淳彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ介護事業を携わるようになった著者が、混沌とした現場で「中年童貞」を目の当たりにしたことをきっかけに始まった連載をまとめた書籍。プライベートな恋愛や人間関係で女性と性行体験がない30歳以上の男性を「中年童貞」と定義し、その本人たちや性産業に関わる人に話を聞きに行く。
登場する「中年童貞」のほとんどは、精神的にバランスを崩してしまった人ばかりで、コンプレックスや人間関係のつまづきなどで性格がねじ曲がり、客観性を失って自尊心が肥大していった結果、オタクコンテンツに極端にのめり込んだり、10年以上も前の想い出に浸ったり、ネトウヨに走ったり、部下へ攻撃をするようになる。
また、介護業界は圧倒的な人手不足なため採用のハードルが低く、「中年童貞」を含む「なにもできない人」が集まりやすくなって混沌とした状況となっているという。パートナーを見つけるための婚活パーティーも年齢、外見、収入でシビアに査定されるため、「中年童貞」に付け入る余地はない。
おそらく「中年童貞」をとりまく状況のひとつの側面、極端な例にすぎないのであろうが、非常に厳しい内容で読んでいて暗澹とした気分になる。読書会に参加して自ら交友関係を広げようとしている宮田氏や、この人の言うことだったら聞いてもいいというお父さん的存在が必要だと説くAV男優の小川氏がわずかな希望を抱かせてくれる。
「中年童貞」はパーソナルな問題ではなく、社会の個人化、少子化、婚姻率の低下、雇用の非正規化、関係性の貧困など、社会的要因が重なって生まれた存在である。自身が「中年童貞」であるかどうかにかかわらず、宮田氏のように自分の弱点すらも笑える明るさと、居場所を見つけて積極的に他者とかかわっていくことが重要だと再確認させられた。 -
無料版購入済み
シングルマザー
一巻の内容は他の作品と類似のパターンでつい比較してしまう
印象だったが、離婚後の主婦の話がキツい。生きているだけで
死んでしまう、というのは・・・。 -
Posted by ブクログ
「悪魔」や「思いのままに操る」というインパクトあるタイトルですが、内容はとても冷静で、「聴く」ことを仕事にしている人にはとても参考になると思いました。
聴くという目的のためには何が重要か?を自分の体験からとことん突き詰めています。
一見、人を突き放したような書き方をしていますが、例としてあげている相手が重い問題を抱えている人たちのため、距離を保たないと傾聴にならないのだと思います。
傾聴でよく言われる「共感」や「相手との信頼関係」などが、実は全く傾聴になっておらず、自分の自己満足で終わることも多い…などはドキリとしました。
「悪魔」は、さすがに盛り過ぎだと思いましたが(笑)
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Posted by ブクログ
ほんまに?これはほんまに日本で起きてることなん?驚愕だった。全く知らなかったわけではないが、フィクションとしか思えない、東京貧困女子の生き方が紹介されていた。
性風俗が貧困女子のセーフティネット。身体を売ることって、心を無にすればできるんだろうか。その日を生きる為だけを考えればできるんだろうか。この思考に行き着くまでたくさんの葛藤があったと思う。アカの他人の私が「可哀想」などと口が裂けても言えない。だって明日は我が身だから。
この本を読んで、「自分はそうならないようにがーんばろっ!」なんてポジティブ思考で受け止めることではなく、性別関係なく、誰しもが起こりうる現実なんだって、この現実を自分事に引き寄せる事がとても意味のある事なんじゃないかなって思った。
【一言感想】
これが今の日本なんだ。豊かな国のはずなのに。 -
匿名
無料版購入済みシングルマザーの話しは今の日本で沢山こういった話しはあると思いました。これから日本はもっともっと貧しくなるのでは…と格差社会について考えさせられます。
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匿名
無料版購入済み弱い物は搾取され、更に貧困に。
今の日本そのものだと思う作品でした。
これからインボイス制度が開始されてしまったら
更に弱者は追い詰められる、日本はそもそも女1人で
は男女の年収差があり生きていくのが難しい。 -
Posted by ブクログ
「トー横キッズ」にも言い表されるように、街の主役が中年男性から若者に変容、Z世代が多数派となった現在の歌舞伎町を筆者が取材。
彼ら彼女らの間では、担当ホストや稼げない彼氏のために女の子が身体を売って貢ぐという関係性が一般的であり、未成年も数多いカジュアルな売春が日常風景となっていた。
いくらお金があっても足りずに貧困化、ほとんどスラム街と言っても過言ではないような、日本一猥雑で欲にまみれた街のめちゃめちゃな有り様に改めて絶句した。絶対に娘をこんなところに近づけたくないと強く思った。
とはいえ私も上京してから歌舞伎町の夜の世界で働いていたので、完全に距離を置いた立場から批判することなんてもちろんできず、世間知らずの田舎娘だった自分がよく沼に沈まず(沈められず)に戻ってこられたなと冷え冷えした。
歌舞伎町はきっとすごく優しい地獄なのだろうと思う。
"流行り"のオーバードーズで軽率にトリップして生死の境を彷徨おうが、気持ちの悪いおぢとセックスしなきゃ暮らしていけなかろうが、歌舞伎町は何でも誰でも受け入れる。この街にしか居場所がなく、救われている人たちがひしめき合う。
筆者は、「歌舞伎町で起こることは前兆現象」であると述べる。いずれ他の繁華街に伝染し、最終的には地方に広がっていくと。若者に何が起きているんだろう。
「グリ下」「ドン横」「P横」「ロー横」、SNSで見聞きする呼称とその様子を知っていると、あながち大袈裟とも思えないのが怖い。 -
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 絶望のAV業界
第2章 敗残者の告白
第3章 Z世代と同人AV
第4章 「適正」から逃れた官女たち
第5章 テクノロジーの功罪
第6章 バッキ―事件の警告
<内容>
AV業界の現状とそこに関わっている(関わってきた)人びとの話を、インタビューしまとめたもの。「同人AV]なるものを一切知らなかったが、いわゆる従来のAVを経由しない作品というか、「ハメ撮り」を映像化したものらしいが、ストーリーや構成など一切なく、ただ「やっている」ところを撮り、非正規ルートで、個人的に販売しているもの。もちろん裏ルートなのだが、「個人的」なところがミソらしい。
また、そこに出演(?)している女性たちが、とにかく諸事情から「貧困」のなか、金になるからやっていることが衝撃的。「倫理」とか「羞恥感」とかないらしい。