中村淳彦のレビュー一覧
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ネタバレ男性独自の冷静沈着、客観的判断力というのは、多く童貞を失ってから得られるものだからであります。『行動入門学』(三島由紀夫)
男は男性ホルモンで闘争心を掻き立てられて、ガリガリ仕事をこなす。それができないと女性にモテない。豊かな社会になって、男性ホルモンを無暗に分泌しなくてもやっていける世の中になった。
中年になっても童貞でいる男が増えている世の中。。。どうしていくべきか。
ここでいう童貞は単純に性交体験が無い人だが、実際では性交を経験していても所帯を持てない人間はアウトである。将来的社会の維持に必要な人材を再生産できなければ、社会保障を貪るだけの不必要な存在になる。
いかに社 -
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ネタバレチェック項目9箇所。売春婦の意味を調べると、「性的サービスを提供することによって金銭を得る女性を指す」とされている、とすれば、風俗嬢との境界線はきわめて曖昧だ、様々な種類がある性風俗店で働く風俗嬢や、自分で客を見つけて個人売春する女性、AV女優やストリッパーなどエンターテイメント関係の仕事も、お金をもらい裸になって「性的サービスを提供する」仕事である。「日本の風俗嬢の人数=1万3000店(各種性風俗総店舗数)×25~30人=32万5千~39万人」ということになる、つまり日本に正風俗嬢は推定で32万5千人から39万人程度いると言うことができる。「求人で面接に来た女の子で採用するのは10人中、せい
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ネタバレチェック項目15箇所。女性たちの裸仕事に対する意識も変わり、かつては「たくさん稼いで、早く足を洗いたい」だったものが、いつの間にか「できるだけ長く続けたい」というものが一般的になっている、ただ生きるには希望がなく、女性たちが裸になってでも誰かに承認されたいと願う社会が、セックスを売るAV女優たちに敏感に反映されているのである。「AV女優はお金になるだろうけど、バレるリスクがあるからやりたくない――」というのが、かつての常識だった、だが、現在AV女優は決してお金になる職業ではない、AV女優の全体の80%以上は一本数万円という報酬、専業の場合、遊ぶどころか、質素な自分の生活を支えるのも困難である。
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第三章 介護労働は社会から外れた人の受け皿 を読み、慄然とする。高いプライド、低い精神年齢、責任転嫁、周囲が悪いと思っている、愚痴…… “一部の問題のある人々に見られる特徴”を兼ね備えた三十代男性を思い出しました。(介護にかぎらず、就業人口に占める割合も増えていくことでしょう) 諸事情で就業が難しい人たちのセーフティネットとして機能してきた性産業と、介護業界の親密性。業界が抱える課題。全章が凝縮されたような、目が眩むようなあとがき。とても刺激的で、危機感が後ろから迫ってくるような内容でした。けれど逃げ道はありません。現場からの声を聞き、どうすればよいのか、全ての人が考える時期が来ています。
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今年これが原作になった映画が公開されたんでこのシリーズを読んでみたんですけれど。いやはや…。インタビューに答えてくれる女性たちの生育暦や性遍歴があまりにも壮絶でドン引きしましたね。
『内容(「BOOK」データベースより)
名前さえ紹介されることなく、アダルトビデオの内容にあわせて時には女子高生、時には人妻に変身する企画AV女優たち。日雇い労働者のように、呼ばれた現場で過激なセックスを披露して、けっして高額ではないギャラを手にして消えるように辞めていく彼女たちは、何故、セックスをするという職業を選んだのか。セックスを職業に選んでしまった彼女たちが赤裸々に語る、驚くべき生と性。』
今年、このシ -
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「アダルトビデオ」という表のような裏のような社会で身体を売る女性たち。
彼女らをどうとらえればよいのか。
このインタビュー集を読んでいると、(サンプリングの問題はあるにせよ)結局AVに出る人には、いわゆる「普通」の生活とはかけ離れた経験をしている、という点で共通しているように思います。
芸名のある女優さんへのインタビューが多いので、題名とは若干食い違ってしまっている部分があるような気がしますが、それでも読む価値は充分にあり。
声高に「ポルノ廃絶!」と叫ぶのではなく、まずその媒体に出場する当の女性たちがどういう人で、どういう背景があるのかということに目を配らなければ、ポルノ論争は進まないの -
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ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーー
しんど。しんどい。これは、これは本当に他人事ではない。私は、私たちはどうやって幸せになればいいのかという話で、それは自分の努力だけではどうにもできず、黒い渦のようなものに巻き込まれていくどうしようもないときがあり、ゴミだらけのヘドロに埋もれていくようなときもある。
国が、役所が、と思うと同時に、役所で働く友人のことも頭に浮かんだ。彼女は何も悪くない。誰かに責め立てられる彼女なんて見たくない。役所で働く友人はストレスを抱えている。
女は、女たちはどうやって、どのように。答えはない。
貧困もバカも連鎖していく、みたいなことが書かれていた。
うちの親は -
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・感想
点
1.リアルさと取材の深さ
筆者が多くの当事者に直接取材し、それぞれのエピソードを丁寧に描いているため、「単なる統計」ではわからない“その人がその状況で何を思い・どう動いたか”が伝わる。これは読者の共感と理解を深める。
2.「見えにくい貧困」の可視化
普通に大学に行けて、普通に働いている人が、ちょっとしたきっかけで転落する可能性がある、という「いつ誰が落ちるかわからない社会」の怖さを、制度・雇用・家族関係などを通じて明るみに出している。
3.社会問題としてのアプローチが説得力あり
個人だけの問題ではなく、雇用制度・教育資金制度・福祉制度など構造的な要因を指摘しており、読後に「ど -
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介護市場。大手は飲食大手からの参入だから、同じような低賃金・長時間労働の搾取構造になっている。
優しい人が辞めていく。
疲れ果てた末に起こる老人イジメ、殺人事件。
仕事がハードすぎるし単調なので、出会いもなく、快楽に走る人々。(異常な性欲)
これは自分の経験ですが、いったん育児で、社会からドロップアウトした者にはパートしかない。分野は、介護、飲食、病院、保育。そのどれもが低賃金である。
いくつかの飲食業界で働いていたときに、シングルマザーの多かったこと!女性に限らず、男性も金銭的な苦しさがあったり、それゆえなのか性格的に歪んでいてイジメをしたり、異性に手を出す人もいたり、かなり底辺な業界 -
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オタクでコミュニケーションが取れない問題のある人、社会不適合者のことを著者は独自の視点から中年で童貞の人がそれに当てはまると書いている本。中年で童貞だからって全員当てはまるかは疑問を持ちましたが中年で童貞の人は人格形成に大事な若い時期に人間的成長を拒んだ若しくは親の過干渉や学校や職場のいじめによって捻じ曲がった考え方をするようになったまま中年になったということは理論的に理解できる内容。普通、会って顔を見てコミュニケーションの先に性行為だものね。
母親がいつまでも赤ちゃん扱いしていると言われたりするけど、「まだ生まれていない胎児の状態で生きている」という表現が衝撃的。日本の色々な問題のしわ寄せが -
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スタンドFMのパーソナリティさんの話から中村敦彦さんを知って、本を読んでみました。
風俗は水商売、出会い系、AV女優、交際クラブ、ソープ、デリヘル、本番ありなし、いろんな形がある。
年齢層は70代まで様々。
始めたきっかけはお金がなくてという人が多いが、お金に困っていないが楽しくてやっているというマダムもいる。
貪欲な性欲異常者もいる。
やはり綺麗な顔・体の人の人が採用には有利で、持ち前の上品さも売りになる。高級なお店で働くことができる人もいれば、平凡な見た目や年齢のせいで下層の店で働く人もいる。
1番辛いのは年齢が上がって、売れなくなった時。この世界を抜け出せないけど、他にできることも -