あらすじ
日本の熟女たちが直面する、「売春格差」の過酷な実態とは――。
全国に35万~40万人が存在すると言われる風俗嬢の過半数以上は、30歳を超える熟年女性だ。
ほとんどの女性は数万円の生活費に困って自分の最後の手段であるカラダを売っている。
「もう本当にお金がないから、お金稼がなきゃならないでしょ、焦っているの。
昨日、伝言ダイヤルにメッセージ入れたのよ。
でも、全然、誰からも連絡ないんだけど」(無職独身・53歳)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
スタンドFMのパーソナリティさんの話から中村敦彦さんを知って、本を読んでみました。
風俗は水商売、出会い系、AV女優、交際クラブ、ソープ、デリヘル、本番ありなし、いろんな形がある。
年齢層は70代まで様々。
始めたきっかけはお金がなくてという人が多いが、お金に困っていないが楽しくてやっているというマダムもいる。
貪欲な性欲異常者もいる。
やはり綺麗な顔・体の人の人が採用には有利で、持ち前の上品さも売りになる。高級なお店で働くことができる人もいれば、平凡な見た目や年齢のせいで下層の店で働く人もいる。
1番辛いのは年齢が上がって、売れなくなった時。この世界を抜け出せないけど、他にできることもない。最終手段としてはおそらく福祉を受けるしかない…
とにもかくにも衝撃的な本でした。
感想
女子はいざとなればかなり高齢でも体が売れるが、弱者男子は売るものもないので、貧困とセットになったら悲劇的だなと思う。
まとめ
風俗を始めるきっかけとしては以下
・貧乏
・刺激が欲しくて(過保護に育てられだが、実は性欲が強い)(セフレも作ったりする)
Posted by ブクログ
全国に35万~40万人が存在するという風俗嬢の過半数は30歳を超える熟年女性…
という表書き。
お~!30歳を超えたらもう熟年っていうのね~!
っていうムカつきも込めて読んでみました。
いや~もう絶望しかない内容。
インタビューに答えるのが、古い文化住宅に住むヨレヨレのおばちゃんなんだけどその内容が悲惨すぎ。
他にも、インタビューはセレブ妻がはまった売春とか精神的に異常があるような売春婦の話とか、借金を返すために体を売ってる実業家の女性やら…パターンは色々だけど読んでたらもうなんかつらくなってきた。
著者は日本の経済社会の縮図を売春に当てはめてるんだけど、もう日本の経済は救いようがないところまできちゃったのか…と。
きっかけと連鎖、そして一度はまってしまったら抜け出すことができない貧困という恐ろしさ。
読みながら「明日は我が身ってことも…」という底知れぬ恐ろしさを感じた一冊。