佐々木敦のレビュー一覧

  • 「書くこと」の哲学 ことばの再履修

    Posted by ブクログ

    良くも悪くもベテランのライターさん的に感じた(と書くと、またこの著者の格好のエサになりそうだが)。カッコ書きや言い換えが多く、どうにも自分語り調になっているところが、読み進ませにくさを感じさせる。
    だがその文調、文体に慣れてくると、言いたいことがわかってきて、半分くらい読んだところでなるほどそうだよなと納得しながら読むスピードが上がる自分がいた。
    この山を登るまでは少し時間はかかるが、諦めずに読んでみると収穫があるのではと思う。

    0
    2025年08月01日
  • 「書くこと」の哲学 ことばの再履修

    Posted by ブクログ

    技術的な書き方ではなく、自由にかくための哲学的な一冊
    後半の英語から日本語への翻訳は、Iという翻訳一つとっても、日本語には様々な訳があり、伝えるという言葉の難しさを感じました。
    以下、何となく自分の中で、気になった言葉です。

    現在進行形とは「部分/断片」であり、全体とは「過去完了形」(98)

    0
    2025年07月27日
  • 増補・決定版 ニッポンの音楽

    Posted by ブクログ

    相当に偏っている音楽本ではあるのですが、このロック感の無い選び方が逆に新鮮かも。
    ハッピーエンド⇒YMO⇒渋谷系⇒TMN、小室という流れでほぼ音楽を語ってしまうという主観たっぷりではありますが、結構妙味深く読みました。
    まさに小室世代なので当時の狂騒ぶりはすごかったですね。小室氏まさに馬車馬のように働いていました。この頃は小室と言えば?等。という昭和ギャグもまだまだ使えましたが、今では小室哲哉も若者が知っているか少々怪しくなってきました。

    0
    2023年02月16日
  • ニッポンの文学

    Posted by ブクログ

    誰かの本紹介から(誰だっけ)、興味がわいて読んだ。
    周辺知識が読書をより一層面白くする、というのは実体験があったため、昔では絶対に手を取らないであろう類の本だったが、難なく読めた。

    タイトルにある、文学という言葉。
    深掘りしたことはなかったが、文学とは何かと言われると全然わからない。
    小説とは?文学とは?ミステリーとは?本屋で何度も見るけど、どう違うんだっけ?という感じ。

    本書では70年代から2010年までの小説やら文学やらの変遷を紐解く。

    火花の話は出てくるだろうなと思っていたら、クライマックスで出てきてテンション上がった。(未読だけど)

    直木賞とか、読書家の常識みたいなことが分かっ

    0
    2022年05月03日
  • ニッポンの音楽

    Posted by ブクログ

    J-POPの歴史について分析した一冊。
    はっぴぃえんど、YMO、渋谷系、小室哲哉、そして中田ヤスタカと連なる系譜について丹念に解説している。

    半面、キャロルズ、チェッカーズ、BOφWY、Xなどのバンド系は全く出てこず、若干消化不良の感が。

    0
    2021年06月20日
  • ニッポンの音楽

    Posted by ブクログ

    はっぴいえんど、YMO、渋谷系・小室系、中田ヤスタカ....と連なる40年以上の物語。
    最初のはっぴいえんどの章では、
    これまで何度もかすってきたことのある有名な
    「日本語ロック論争」のところでまたいろいろと考えることになりました。

    ロックという西洋音楽ベースの音楽形式には、
    当然のように歌詞に英語が乗っている。
    単語や文章そのもののリズム感や音、
    文章の末尾にくる音が日本語と違って一定ではないところが英語の特徴といえる。
    つまり、英語は日本語よりも不規則な音を発するもので、
    それが音楽的(西洋音楽的)だといってもいいかもしれないし、
    実際にそう言うひとはいます。

    僕は20歳過ぎくらいのと

    0
    2020年09月16日
  • ニッポンの思想

    Posted by ブクログ

    ニッポンの文学と打って変わって(というか出版順はこっちが先だけど)、内容が全然頭に入って来ない… 思想に関する予備知識が無さ過ぎて、理解が追い付かないです。これすら入門編となると、じゃあ一体どこから入ったら良いの…?って途方に暮れるけど、とりあえず一旦積ん読きます。

    0
    2019年01月19日
  • ニッポンの音楽

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここまで考察できる熱量に脱帽。思惑や狙いって本人でさえ分かってない場合もあるけど他者の深読みは面白い。ベクトル変えて違う文脈から語られる音楽批評も読みたくなった。

    あくまで本著は大枠で簡潔なJPOP以前/以後の歴史、はっぴいえんど〜YMO〜渋谷系(フリッパーズギター・ピチカートファイヴ)〜小室哲哉〜中田ヤスタカの話。
    例えば、小室哲哉の項ではプロデュース全盛の同時期に幅を利かせていた小林武史や奥田民生、つんく♂に関してはほぼ触れられていない。そういう意味では、時代を変えたと言える人が登場しているのかも。サザンの日本語ロックへのドロップキック他80年代アイドルや歌謡曲等には焦点が当てられていな

    0
    2018年10月01日
  • ニッポンの文学

    Posted by ブクログ

    『ニッポンの思想』および『ニッポンの音楽』(ともに講談社現代新書)とならぶ三部作の第三弾です。いわゆる日本文学史とは異なり、ミステリやSF、ライトノベルなど「文学」に接するジャンルにも立ち入ることで、日本の「文学」という制度を問いなおし、その境界が溶解しつつある現状を明らかにする試みともいうべき内容になっています。

    本書では、各年代ごとの代表的な人物をとりあげて時代的な変遷を大胆にえがきだす試みがおこなわれていた前著とは異なり、ミステリやSFといったジャンルごとにそれぞれの代表的な作家を紹介しています。ただそのぶん、著者自身の独自の観点が示されているわけではなく、比較的簡潔な概要を紹介するに

    0
    2018年08月31日
  • ニッポンの思想

    Posted by ブクログ

    佐々木敦の本をまとめて読んでみることにした第一弾。

    彼は音楽批評・文芸批評・演劇批評をする人、というイメージがあったため、「ニッポンの思想」というタイトルに思わずみじろぎしてしまった。
    しかし、ふと考えれば東浩紀の批評学校にも講師として参加しているわけだし、そもそも批評は文芸誌がルーツであるらしいし、親しいのも当たり前なのですね。

    ニューアカ世代の親を持つ自分としては、読んだことは無いけど本棚にある浅田彰から、宮台真司、東浩紀まで一体日本の批評がどのような流れ、対立構造等で成立してきたのか、読みやすい文章で書かれているので面白く読んだ。勿論、思想の解説本ではないので、いちいちデてくる用語の

    0
    2018年07月29日
  • 現代日本の批評 2001-2016

    Posted by ブクログ

    2000年代以降の批評空間を斜めに切った感じ。東浩紀の立ち位置が今まで以上によくわかった。浅田、中沢、柄谷、蓮見、宮台、東。大体こんなかんじでしょ。

    0
    2018年05月24日
  • ニッポンの思想

    Posted by ブクログ

    プロローグの6ページ目に突如登場する「東浩紀もの」(厳密に言えば5ページ目のゼロアカが東浩紀を暗示しているが)から、 ニューアカ、蓮實と柄谷、福田/大塚/宮台、途中に村上隆や大塚英志を挟みながらその全てがゼロ年代一人勝ちの東浩紀に繋がるという佐々木敦の東浩紀好き好き本。「東浩紀もの」の言説を追うにはよいし、視点設定はとても面白いけど、日本の思想史なら仲正昌樹の方が良い。
    終章、「東浩紀はメタのふりをしたネタのふりをしたベタ」という指摘、いい歳したオタクを拗らせたオッさんがマジになって社会を語るナイーヴな振る舞いは、『存在論的、郵便的』で指摘したパフォーマンスに自然と接続される。

    0
    2017年11月15日
  • ニッポンの文学

    Posted by ブクログ

    純文学、SF、ミステリ、ラノベと、守備範囲が広い文学論で興味深かった!村上春樹は「日本語で書く英語作家」であり、「日本語で書かれたアメリカ文学」という指摘にはミョ〜に納得!

    0
    2017年09月14日
  • ニッポンの文学

    Posted by ブクログ

    文学と小説はやっぱり違うと思う。文学になるためには、少なくとも50年は必要。できれば作者が亡くなってから。まだ作品が新しいうちは、いろんな人たちの主観が混じり合うので、正当な評価ができない。落ち着いて評価できるようになるには、上記くらいの年数が必要だと思った。売れていること、は文学であるかの評価をするには当たらない基準。

    0
    2016年12月13日
  • ニッポンの音楽

    Posted by ブクログ

    1960年代末から現在に至るまでのJポップの大きな潮流を語った本です。ただしとりあげられているアーティストは、はっぴいえんど、YMO、シブヤ系と小室系、中田ヤスタカと非常に限られており、著者自身の観点からJポップの大きな流れをえがきだすことがめざされています。

    選択が偏っているという印象もたしかにあるのですが、Jポップの半世紀近くの歴史を現在から振り返ってそこに大きな流れのようなものを見いだそうとしたとき、著者の選択もまったく恣意的なものとはいえないのではないか、という気もします。ただ、ハロプロやPerfumeはむろん「ニッポンの音楽」であるとはいえ、アイドル史の観点から考察するべき対象で、

    0
    2016年05月18日
  • ニッポンの音楽

    Posted by ブクログ

    『邦楽』から『Jポップ』へといつの間にか名前を変えたニッポンの音楽について、Jポップが生まれ落ちたメルクマールを軸にそれ以前と以後に分けて45年間を通覧するという本である。

    その手法として本書では45年間にわたる国内の音楽史を紐解くという通史的な手法は取っていない。
    主に60年代末から70年代。70年代末から80年代。80年代末から90年代。90年代末からゼロ年代、そしてテン年代とされる現在まで、それぞれの10年間(ディケイド)において、『ニッポンの音楽』に少なからぬ影響を与えたであろう『主人公の物語』として、各年代における『ニッポンの音楽』の在り様、変容を通覧するという作りとなっている。

    0
    2016年03月26日
  • ニッポンの思想

    Posted by ブクログ

    私が投稿した論文が返却されてきていろんな要求があるなか,それの対応としてふと思いついて購入した本。著者の佐々木 敦氏は音楽批評家で以前から名前は知っていたし,講談社現代新書として出版された本書のことも知っていた。
    そんなことで,初めて佐々木 敦氏の著作を読んだわけだが,期待した以上の得るものがあった読書だった。

    プロローグ 「ゼロ年代の思想」の風景
    第一章 「ニューアカ」とは何だったのか?
    第二章 浅田彰と中沢新一――「差異化」の果て
    第三章 蓮實重彦と柄谷行人――「テクスト」と「作品」
    第四章 「ポストモダン」という「問題」
    第五章 「九○年代」の三人――福田和也,大塚英志,宮台真司
    第六

    0
    2015年06月25日
  • ニッポンの音楽

    Posted by ブクログ

    テーマならびに呈示した事はとても面白かったと思います。しかし、いかんせん駆け足過ぎた。どんなボリュームになってでもいいから、より説得力を示す一冊であって欲しかった。まぁ総合的、相対的に見てこのやり方が一番良かったと判断したのだろうが、僕にとっては歯がゆさばかりが残った。筆者のファンなだけに、尚更。

    0
    2015年06月16日
  • ニッポンの音楽

    Posted by ブクログ

    J-POPの歴史についての本。

    はっぴぃえんど/YMOの細野晴臣がいて、小沢健二や小山田圭吾など渋谷系がいて、小室が新時代を作り、ナカタヤスタカがまた新しい時代を作った。

    特に渋谷系のあたりと、自分がリアルタイムで聴いていた小室時代以降は面白かった。
    渋谷系のサウンドを掘ってみたい。

    ---

    memo

    119
    音楽的な影響は日本ではそれほど大きくなかった。キャラクターで売れてくる国だな、と言う感想持ったことがありますね。(YMO 細野晴臣)

    168
    二人(小山田圭吾と小沢健二)が音楽性とはまた別の次元で魅力的な「キャラクター」を持っていなかったら、おそらくあれほど売れる事はなかった

    0
    2015年05月23日
  • ニッポンの音楽

    Posted by ブクログ

    1980年代から2000年代に青春時代を過ごした身にとっては、「あぁ貴重な時代だったんだな」と感じられる本でした。
    概論ではなく、具体的な登場人物(アーティスト)に焦点を絞って語られているのでおもしろく読めました。
    日本語はロックにのらない、とか、全英語詞の曲とか。
    フリッパーズギター、お洒落っぽくて憧れて持っていたなぁとCDラックをガサゴソしたら出てきて久しぶりに聞きました。
    今でもテレビのBGMでかかってたりしますよね。

    0
    2015年04月01日