佐々木敦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでいる最中でなんか哲学してきたなと思って何気なくタイトルを見返したら「書くこと」の哲学とある。タイトルちゃんと見ないで買うとダメなタイプの本だ。あらすじだけだとまるで文章を書くときの心得・指南書に見えるが、あくまで哲学であり、ことばと長いこと向き合ってきた筆者が、ことばについて改めて考えてみた、もしくは常々思っていることを改めて文章にしてみた、読者のみなさんも考えてみてね、というような内容であるから注意。
ことばとは…文章とは…わたしらしい表現とは…等々、文章をそれなりに書いてきて迷宮入りしているような人には良いかもしれない。答えはないが、提案やアイデアはある。個人的にはそういう意味で面白 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ#感想
「ブックガイド」と表現している方がいたが言い得ていると思う
普段小説等を読まない自分にとっては、文章表現の図鑑のような純粋な楽しさもあった
「上手い文章」などというハードルから離れて自分の言語表現をしてみようと勇気が持てる一冊
#メモ
「書けなさ」だって書くことができる
「書けない」が書くモチベーションになることだってある
考えるは、(考える)を意識した状態
考えてなくても我々は常に考えているのではないか
考えてると思ってなくても、考えている
様々な文章・文体の提示を通して、「上手い文章」などは存在しないこと
マニュアル化などできない
方法や意識については語られているが
そ -
Posted by ブクログ
書きたい、のに書けない。
書ける気がしなくて、最初の一文目が書けない。
本書を読んで、最近感じている「書くこと」への障害物が明らかになった気がした。
ここのところ、「書くこと」に対峙するといつも、「厳しい批評家」がポワンと頭の中に登場する。たぶん、それはそれで必要なんだけど、最近の批評家くんは厳しすぎてパワハラレベルかもしれない。もうちょい優しくなってもらおう。それと、天使と悪魔じゃないけど、最初の一文目を、「それで、それで??」と先へ先へと促してくれる、面白がりの読者を(頭のなかに)持つこと。
だとしたら、生身のわたしは、とりあえず一文目を書く(考える)だけでいい。2文目からは、面白が -
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Posted by ブクログ
ネタバレ2024/6/24
日本のポップミュージックの歴史を、空間的と時間的の『内』と『外』の視点を用いて説明しているのがとても勉強になった。
リスナー型ミュージシャンが日本の音楽の時代を引っ張っていっていたことが、俳句における見立ての文脈から通ずる日本らしさを感じることができた。
この本は昔の音楽を学ぶだけでなく、今ここを認識し、これからの音楽を捉えるきっかけとなる本でもある。必読です。
不満な点は、敢えて?難しい表現を使っているところが多くみられた点。鼻につきました!
まあ、とりあえずなんでもいいから聴きまくる。知識も言葉もいらない。音だけを求めて、音だけを感じましょう。知らんけど。 -
Posted by ブクログ
はっぴいえんど、YMO、渋谷系と小室系、中田ヤスタカを中心に日本のポピュラー・ミュージックの歴史をたどる。
1970年代から2010年代にかけて、「外=洋楽=欧米」と「内=邦楽=日本」の関係がどのように変化していったのかという点に焦点が当てられている。(上記のミュージシャンはみな、まだ聴いたことのない音楽を追い求める「リスナー型ミュージシャン」であった)
本書で引用されているインタビューにおける、「日本では音楽性よりもキャラクターで売れる」という細野晴臣の指摘は核心を突いている。
「多くの人が、音楽ではなく歌詞の方に感情移入していることに還暦近くになって気がついた」という坂本龍一の発言に -