あらすじ
音楽プロデューサー・牧村憲一 推薦!「激変する日本のポップス?!クールに見渡したい時に、手元に置くべき最初の一冊」
Jポップの「誕生」と「死」
半世紀にわたる歴史を通覧する!
「Jポップ」はいつ誕生したのか。Jポップ以前と以後でなにが変わったのか。それらの疑問を見つめるとき、日本のポピュラー・ミュージックの新たな一面が見えてくる。
本書は、一九六九年から半世紀にわたる日本のポピュラー音楽の歴史を、十年ごとの単位に切り分けつつ、はっぴいえんどやYMO、小室哲哉、中田ヤスタカなど、時代の主人公ともいうべき音楽家の物語から解き明かす。
ほかにも、フリッパーズ・ギター、ピチカート・ファイヴ、安室奈美恵、宇多田ヒカル、つんく♂、きゃりーぱみゅぱみゅ、tofubeats、星野源、折坂悠太……等々、それぞれの時代を彩る音楽家たちが登場。
日本の音楽史を通覧する画期的入門書、新章増補のうえ文庫化!
【目次】
第一章 70年代 はっぴいえんどの物語
第二章 80年代 YMOの物語
幕間の物語 「Jポップ」の誕生
第三章 90年代 渋谷系と小室系の物語
第四章 ゼロ年代 中田ヤスタカの物語
ボーナストラック Jポップ「再生」の物語
※本書は二〇一四年に講談社より発刊された『ニッポンの音楽』を加筆、改訂したうえで文庫化したものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
口語体と文体が混じっていて読みにくい箇所がしばしば
10年ごとに主人公を立てて論じるのは読みやすかった。普段聴いている曲にも、どういった文脈背景があるのか考えるきっかけになった。
Posted by ブクログ
再読
この本が書かれた後に、日本の歌がアメリカのチャートナンバーワンになったりもしている事は希望かと思う。
サブスクの考察もなるほどと思う。
音楽と一緒に読みたい本。
自分が知らないエピソードや、知識切り口などがあって、音楽をもっと興味深く聞けそうな気がする。
こういった知識をもっと仕入れて、自分の中で熟成していきたい。
Posted by ブクログ
1970年代から2000年代にかけての(増補「ボーナストラック」として2010年代以降についても触れる)、日本の音楽のとある一面「Jポップ」の歴史を、特定のミュージシャンを主人公においた“物語”として書く本。1970年代は「はっぴいえんど」、1980年代は「YMO」、1990年代は“渋谷系”(「フリッパーズ・ギター」「ピチカート・ファイヴ」)と「小室哲哉」、2000年代は「中田ヤスタカ」。
日本の“ミュージック・シーン”を席巻してきた彼等を「リスナー型ミュージシャン」と特徴づける。演奏や歌唱の技術ではなく、「耳」の肥えた、膨大な音楽情報の蓄積を武器にして、海外の音楽を取り込んだり、過去の音楽を復活させたりするミュージシャンたち。
「外」(過去・海外)から「内」(今・ここ)に取り込み、「誤訳」「変容」を経て生み出されるのがニッポンの音楽の系譜だった。経済のグローバリズムやSNSの普及により、「内」と「外」の区別が無意味になっていき、この系譜は行き詰まる(2000年代をもって、Jポップの“葬送の物語”とする)。「ボーナストラック」ではJポップの“再生”を謳うも、あまり明るい未来とは見えない。
「ボーナストラック」において、この系譜を受け継ぐミュージシャンとして「『無敵』の星野源」を出してきたのは納得。むしろ、「これは今ならさしずめ星野源だな」と思いながら読んでいたくらいだ。星野源に「無敵」の形容がついている所以は、「リスナー型」のミュージシャンであると同時に、テレビドラマで主役を演じる役者でもあることに基づいている。ということは、これまでの「内」(今・ここ)-「外」(過去・海外)の区別が消えた後のJポップの活路は、「内」(音楽)×「外」(音楽以外の“ニッポン”の何か)の掛け合わせに見出されるということか? AKB48の握手券商法や、アニメ主題歌からのヒット曲量産といったことを思い浮かべて、それも妥当な線かなあ…と考えるも、この線を検討するならば、ニッポンの音楽の歴史は、1970年代からさらに遡り、加山雄三あたりから見直す必要が出てくるのでは? なんてことを思った。