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Posted by ブクログ
80年以降この三十年を総括してみたいという欲求があって、良いテキストをさがしているが、まずこれは十分に期待にこたえてくれるものだ。浅田、中沢、ニューアカブームは横目で眺めていたし、蓮実本も途中で投げ出しているので、ここに登場する思想家たちの本は一つも読んでいない。というのは非常に私的だけれど、まあこの時代をもろに生活人、社会人として何とか適応して生きてきた平均的日本人にとって「思想」とは何だったのかということを考える。直接彼らの本にふれていないものにとってもどこかを経由して何らかの意味があったものなのだろうか?
歴史的な記述も、個別の思想家の読み解きも著者の力量をうかがわせるもので「思想家」のような言い切りがないところにも好感をもった。あとがきでも触れられていたが次はこの人の「思想」を見たくなる。
Posted by ブクログ
80年代の『ニューアカ』ムーブメントの勃興から90年代を経て、ゼロ年代の東浩紀の活躍までに至る日本の思想の歴史を作者目線で切り取り、ひとまとめにした一冊。
「クラインの壺」「脱コード化」「脱構築化」「ポスト構造主義」「大きな物語/小さな物語」…自分には全く聞きなじみのない単語が飛び交っていますが、
落ち着いて(平静を装って)読んでいくと、
なんとなく、ほんの僅かなエッセンスですが、わかるような(わかった気になるような)。
「ニューアカ以降の現代思想の歴史教科書」として使えるように心がけたと作者はあとがきで書いていますが、
全く予備知識もない自分ですら、体系的な日本の思想の変遷を(かなりざっくりと、ですが)追体験出来ました。
ここを足がかりとして、文中で挙げられてる書籍に手を出してみようか、という気にもさせられました。
特に90年代、ゼロ年代は自分にとって「リアル」なテーマが数多く見受けられるみたいですし…。
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