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読み終えると、なぜか「書ける自分」に変わっている!
37年間、書くことで生きてきた著者が明かす、技術よりも大事な思考と実践。
書くことは考えることーーあなたはなぜ「書けない」のか?
千葉雅也氏、推薦!
「より自由に書くための基礎理論がここにある。
僕も何度も読み返すことになるだろう。
何かを書こうとするすべての人にお薦めする」
<本書の内容>
第一部 「書けなさ」から脱出するためのマインドセット/マインドハック
第一講 日本語を「外国語」として学びなおすこと
第二講 「ことばにできないもの」はどこにあるのか?
第三講 書いてはならない?
第四講 上手な文章、下手な文章
第五講 ことばの多様性
第六講 ロジックとレトリック
第七講 話し言葉と書き言葉
第八講 反射神経について
第九講 スローライティング
第十講 ことばと思考
第二部 書き終えるまで
第十一講 書き始めるまえに
第十二講 書き始めるために
第十三講 書き進めるために
第十四講 書き続けるために
第十五講 書き終えるために
第十六講 書き終えたあとに
補講一 人称について
補講二 外国語について
「書くこと」の倫理について──あとがきを兼ねた補講三
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Posted by ブクログ
良質なブックガイドである。
参照される作家たちの書くことへの向き合い方、そこから生み出される唯一無二の作品。通り一辺倒のビジネスライティングでは感じられない、滲み出てくるその人らしさを味わうこと、さらには本書の読者である私たちにもその独自性はすでに備わっているのだよ、という。
著者の執筆スタイルである「書きながら読み返す、修正を行う」は、自分の文章の初めての読者としての書き手との共同作業。さらには想定読者たちとも作品のその先を紡ぎつづけていく。書くこととは、始まりから終わりがある一過性のものではない。そのような感じ。
直近で三宅香帆『「好き」を言語化する技術』を読んで、本書との親和性を感じた。三宅は推しに対する漠然とした好きという気持ちを、自分のコアな部分から表出し表現できることで自分への理解度が高まる、推しへの愛が自分に還元する大切さを語っていたと思う。
本作は、具体的な目的に向かうことは強調されず「書くこと」や「表現言語」とは何かという根幹部分を見つめ直している。
この二つのいいとこどりで、私は「推し」への愛を語りながら自分のことばの私らしさへの発見も同時に画策していこうとモチベるのです。
Posted by ブクログ
文章を書くということについて、特に「表現」について、章ごとに異なるテーマで編まれている。
最初の数章はいかにも哲学という趣で、新書ながらやや敷居の高さを感じたが、具体的な文章作法がテーマとなる中盤は読みやすくなる。
最初の数章は決して読者を篩い落とすためのものではなく、この書のスタンスを明らかにするためのものだったりするので、確かに最初に読むのが適当ではある(こうした議論が好物の読者もいるだろう。私も実は好み)が、気になる章だけ読んでも良いだろう。
ビジネスに必要とされる「伝達」のための文章の書き方ではなく、表現するための文章の書き方が主題。
ここ最近の「言語化」ブームの流れを一部汲んでいるのだと思うが、より文芸的な表現もカバーしているところに特色がある。
ビジネス的な情報の伝達を目指した時には悪手とされがちな書き方も、身体感覚や感情・感覚を表現する方法としては意味を持ちうることがさまざまな文章例から示される。(もちろん、ある程度の計算や、全体の設計や技法があって成立するものではありそうだが)
文章の「上手さ」は単純な数直線的評価軸によって測れるものではなく、もっと自由で多様性があるものだと示されることによって、書けと促されたわけでもないのに文章を書きたくなる。
Posted by ブクログ
書店で目に留まり、帯の推薦文で購入に至ったもの。著者については、以前、文学史や思想史についての新書を読んだことはあるけど、そんなにはっきりした好悪などは印象に残っていなかった。でも本作は素敵。何か書きたいことがあって手に取ったものではないけど、それでも、モノを書くことに対する気構えみたいなのは変わった気になっちゃう。そんな簡単なものではないけど。主題からは離れるけど思わず首肯してしまったのは、同じものは基本的に読まず、多少なりとも違った別のものを読んでしまう、ってところ。基本的に、同じものを繰り返し丁寧に、っていう考えが大勢を占める中、確実に少数派であろうこの意見を目にすると、俄然嬉しくなっちゃう。さしあたって、私も今の姿勢を続けよう、と。
Posted by ブクログ
日本語はオモシロイ!と改めて思った。
私は小学生の頃から完璧な句読点について考えている。
私は、小学生の頃から完璧な句読点について考えている。
私は小学生の頃から、完璧な句読点について考えている。
私は小学生の頃から完璧な句読点について、考えている。
私は、小学生の頃から、完璧な句読点について、考えている。
何が正解か、何が間違っているのか、いつまで経ってもわからない。
国語の先生は、正解を知っていると思っていた。
誰も正解を教えてくれないと思っていた。
正解は、完璧はない。だった。
日本語にも、文章にも完璧はない。
日本語の自由度の高さ故に、私は文章が書けないのだ。
大江健三郎が出版した文章を書き直していると知り、驚いている。
私が小説家なら、小説を書き直す作業に取り憑かれて、新しい作品が書けなくなるような気がする。
「書くこと」の哲学、おすすめ。
Posted by ブクログ
読んでいる最中でなんか哲学してきたなと思って何気なくタイトルを見返したら「書くこと」の哲学とある。タイトルちゃんと見ないで買うとダメなタイプの本だ。あらすじだけだとまるで文章を書くときの心得・指南書に見えるが、あくまで哲学であり、ことばと長いこと向き合ってきた筆者が、ことばについて改めて考えてみた、もしくは常々思っていることを改めて文章にしてみた、読者のみなさんも考えてみてね、というような内容であるから注意。
ことばとは…文章とは…わたしらしい表現とは…等々、文章をそれなりに書いてきて迷宮入りしているような人には良いかもしれない。答えはないが、提案やアイデアはある。個人的にはそういう意味で面白い内容だった。
おまけ的な扱いではあったが、特に人称については常々悩んでいることだから興味深かった。
あとそろそろ保坂和志が出てくるなというタイミングでちゃんと名前が出てきた。保坂和志の文体が好きなような人にはしっくりくると思う。最近の「わかりやすい文章」を称賛する風潮に疑問がある人は読むべき。
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