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Posted by ブクログ
はっぴいえんど、YMO、渋谷系と小室系、中田ヤスタカを中心に日本のポピュラー・ミュージックの歴史をたどる。
1970年代から2010年代にかけて、「外=洋楽=欧米」と「内=邦楽=日本」の関係がどのように変化していったのかという点に焦点が当てられている。(上記のミュージシャンはみな、まだ聴いたことのない音楽を追い求める「リスナー型ミュージシャン」であった)
本書で引用されているインタビューにおける、「日本では音楽性よりもキャラクターで売れる」という細野晴臣の指摘は核心を突いている。
「多くの人が、音楽ではなく歌詞の方に感情移入していることに還暦近くになって気がついた」という坂本龍一の発言に共感を覚える。
Posted by ブクログ
恐らく、それぞれの年代を代表させるのに、YMOやはっぴいえんど、ピチカート・ファイヴを持って来るのに、多くの音楽リスナーは不満を覚えるであろう。
しかし、はっぴいえんどやYMOの項は面白く読んだ。
が、以降、僕が興味がないのを割り引いても明らかにトーンダウンしていると思う。
はっぴいえんどから小室哲哉へのJ-Popを貫く流れは、この本では全く触れられていないが、天才少女と持て囃され、はっぴいえんどらのメンバーらと手作り感漂う良曲を発表しつつ、いつの間にか、売れる曲、ブームになる曲しか興味が無くなった感のあるユーミンこと松任谷由実の歴史と機を一にすることが理解できた。
Posted by ブクログ
1970年8月 はっぴいえんど「はっぴいえんど」
1971年11月 はっぴいえんど「風街ろまん」
1972年5月 井上陽水「断絶」
1972年11月 大瀧詠一「大瀧詠一」
1973年2月 はっぴいえんど「HAPPY END」
1973年5月 細野晴臣「HOSONO HOUSE」(バック:キャラメルママ)
1973年11月 荒井由実「ひこうき雲」(バック:キャラメルママ)
1973年12月 井上陽水「氷の世界」
1974 サディスティック・ミカ・バンド「黒船」
1975年4月 シュガー・ベイブ「SONGS」(大瀧詠一プロデュース)
1975年6月 細野晴臣「トロピカル・ダンディー」
1975年11月 ティン・パン・アレー「キャラメルママ」
1976年3月 「NIAGARA TRIANGLE VOL.1」(坂本龍一がアレンジャーなどとして参加)
1976年7月 細野晴臣「泰安洋行」
1977年9月 ティン・パン・アレー「TIN PAN ALLEY 2」
1978年4月 細野晴臣「はらいそ」(「ファム・ファアール~妖婦」を坂本と高橋が演奏)
1978年5月 細野晴臣、鈴木茂、山下達郎「パシフィック」(「コズミック サーフィン」を坂本と高橋が演奏)
1978年6月 高橋幸宏「サラヴァ」
1978年10月 坂本龍一「千のナイフ」(松武秀樹が参加)
1978年11月 YMO「イエロー・マジック・オーケストラ」
小室哲哉は、小学6年生の時の大阪万博で冨田勲の作品に衝撃を受け、中学生でシンセサイザーを購入。1980年にSPEEDWAYに途中参加。1984年にTM NETWORKとしてデビュー。1992年に誕生した「TK RAVE FACTORY」の略であるtrfの総合プロデュースを担当。
Posted by ブクログ
2014年12月初版
佐々木敦著
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1970年代以降、日本近代史における音楽の展開と今に至るまでの系譜を、「はっぴいえんど」「YMO」「渋谷系・小室系」「中田ヤスタカ」の、それぞれの10年史の変わり目を創ったアーティストに焦点をあてて整理した一冊。
面白かった。全ての芸術はすべからく模倣から始まり、一部の天才を除いてはその模倣の量で(それを重ねることも天才だと思いますが)、生み出されるものが方向付けられるのだと改めて。
しかし細野晴臣さん。やっぱりこのおじさんはすごい人である。もっとその世の中に対するスタンスが知りたい。彼の著作である「分福茶釜」はかなりの名著なので、あわせてオススメします。
Posted by ブクログ
60年代末から現在に至るまでの日本のポップスの変遷。
よくある歌謡曲論ではない。「ロック」のありようの話。日本語はロックに載るのか?と言う論争は昔からあった。
サザンが出てきたときには遂にこの問題にも終止符が打たれるのか!?と思ったが「何言ってるのか判らない」と言う意見も多く(谷村新司も、今何時?そうねだいたいね~、が文脈から繋がらず聴き取るのに苦労した、みたいなことをヤングタウンで言っていた)決着がつかないまま現在に至る、という処かしらん。
勿論主題はそれだけではなく、如何にロックは日本に取り込まれてきたか?を時代ごとにアーチスト1名にスポットをあてて説明している。
70年代の「はっぴいえんど」、80年代は「YMO」、90年代は「小室系と渋谷系」、00年代は「つんくプロデュース」、現在は「パフューム」が説明されていたけどプロデューサーは聞いたことが無い人だった、。時代を担う人物も随分小粒になってきている気がする。
日本のロックには興味が無かったせいもありYMO以降の歌謡曲の範疇でしか動きを知らないし実感もない。世の中的には70年代は歌謡曲の時代、80年代はディスコの時代(ディスコでライディーン掛かってました)、90年代はまさしく小室の時代、00年代以降はなんだったんだろう?大きな波は無かったような気がする。
読み物としては面白いし一つの切り口としても興味深い。「はっぴいえんど」や「大瀧詠一」はレココレでも特集してたね。「YMO」も特集してくれないかな~。
Posted by ブクログ
年を取ることは悪いことばかりじゃなくて、自分が知っている時代が増えていくということで、それは語れる歴史が豊かになっていくことなのだな、と本書を一気読みしてしみじみ。「はっぴーえんど」「YMO」「渋谷系と小室系」「中田ヤスタカ」の4つの時代、4つのディケイドを駆け抜けます。Jポップという言葉を境にして前期、後期に区分されますが通底するのは「リスナー型ミュージシャン」というキーワードです。それは浴びるように音楽を吸収することにより生まれるものであり、音楽を作る環境が手に入ることにより生まれるものです。戦後の日本の高度経済成長が作った消費社会とテクノロジーの進展無しには成立しないという点で、サブカルチャー史という以上に社会史として読めるような気がしました。さらに、そこにアメリカとの複雑な関係性が影響を与えているので、今、盛んに語られる戦後史の反映にもなっています。1964年オリンピック以降のTOKYO「風街」がニッポン全国に広がり、金沢のシンセ少年をグローバルなCOOL JAPAN の旗手にしてきた40年。戦後70年、阪神・淡路大震災から20年目の夜。
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