高橋恭美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マーダー・ミステリ・ブッククラブのシリーズ4作目。
こちらも、アガサ・クリスティのファンの女性たちが主人公です。
3作目も割とよかったですけど~
4作目で、内容が濃くなりました!
クリスティ愛好会では、新メンバーを募集することになった。
その顔合わせも兼ねて、いつもとは場所を変え、古風で趣のある山荘に集まることに。
ところが、そこで事件が起こり‥?
支配人が死体で発見される。
しかも、電話線は切断されており、山中なので携帯もつながらない。
その上、山火事が発生。
山荘までは来ないだろうと思ううちに、しだいに炎が上がって来る‥
イギリスっぽい雰囲気の話なので、錯覚しそうになりますが。
オーストラリア発です。
雪山じゃなく、荒野でもなく、むしろ亜熱帯?
主催のアリシアは、明るいが心配性。
親しみやすそうな程々に綺麗な女性で、刑事と恋仲になってます。今回は、山中で孤立するので、捜査情報を教えてもらうのは無しだけど。
アリシアの妹のリネットは、誰もが外見を褒めるような美人だけど、能力や性格を見てもらえない悩みを実は抱えている。
将来はシェフになりたいのだが、表に出るスタッフに選ばれてしまうのだ。
新メンバーの中には、ミステリをホントに好きなのか?疑わしい人物も。
初期メンバーのクレアまで、何か秘密を抱えている。クレアの方がお気に入りなのに。
老婦人の二人組は、体調もあって参加したりしなかったり。
これって‥
このクラブ、メンバー変わり過ぎ?(笑)
人物の造形や描写が上手くなって来ていると感じます。って、ちょい偉そう? いえ、後書きにもありましたよ。
こちらはあくまで読者目線の期待でね(笑)
楽しみに見守っているので、よろしくお願いしますよ~。 -
Posted by ブクログ
クリスティ愛がたっぷり詰まったコージーミステリで面白かった〜!
限られたコミュニティ、それ故の濃い人間関係、隠し事を抱えた人が多い、小さな秘密がどんどん出てくるというコージーらしい構造で、コージーミステリ好きとしては「そうそう、この感じ!」と嬉しくなった。
コージーミステリは読者に推理させる犯人当ての本格ミステリではなく、あまり仰々しくない事件とともにコミュニティ内の人間ドラマを楽しむというジャンルなので、「やられた〜!」みたいな快感はないのだけど、共感しやすい主人公が多く、読んでいてとても楽しい。
特にこの作品は本好きには垂涎ものの読書クラブというコミュニティが舞台!
クリスティ好きが集まった読書クラブを主催するのが主人公なのだけど、他の個性と魅力溢れるメンバーにもそれぞれ活躍シーンがあるのが良かった。
コージーミステリの事件の謎解き部分は大抵本格ミステリ慣れしてると肩透かしをくらったような感じになるのだけど、この作品はそこで終わらないのが良かった!
そして事件の謎を解く鍵がクリスティにある、という展開は最高だった。
作中にクリスティの作品や、ポアロお決まりのフレーズが使用されてたり、場所の名前なんかもクリスティの作品由来なんだろうなぁってのがあったりして、クリスティ好きとしてはとても楽しめた作品だった。 -
Posted by ブクログ
犬は友だち大切な家族。お互いに心を病んでいるが、言葉の代わりに心が繋がっていく。
ちょっとズルをして解説から読んだ。どんな犬なの? 興味津々だった。
北上次郎さんは
これは、心に傷を負った人間と犬の物語だ。ミステリー・ファンはもちろんだが、犬好き読者にも是非おすすめしたい、もう、たまらんぞ。
肉声を聞くような 笑
犬も猫も好き。今では猫語は少し分かる気がする。
だが我が家の犬はいなくなって随分日がたった。家に来た子供の時はくりくりした丸い眼で、それはそれは可愛いかった、茶色のコッカースパニエルで、大人になると金色の長い毛がふさふさと伸びて、優美になり声も低く、穏和で怒ったこともなかった。夕方の散歩にいくと逆光で長い毛が光の玉のようになって走る姿が今でも浮かぶ。病気になって、いなくなってしまってからもう犬は飼わないと決めた。
でもこの本を読んで、ジャーマンシェパードを連れて歩きたくなった。
勇敢なメスでマギーという。、仕事は出来るしとても賢い、がなんとも優しい雰囲気を持っている。元は有能な爆発物探知犬だった。軍用犬としてしっかり教育も受けて有能だった。だがアフガニスタンでハンドラーが撃たれた時にかばって腰を撃たれた。それが今も深いトラウマになっていて、訓練所でも優れた能力はあるが勇敢さに欠けるように見える。
そこに、パトロール中に銃撃に巻き込まれ同僚を失った警官スコットが来る。休養の勧告を無視して、現役を望み、犬と組む仕事を選んだのだ。
勧められた警察犬の中から、ストレス障害だといわれたマギーをとっさに選んでしまう。
この傷ついた2人組がいかにもたまらん、この結びつきを折に触れて、これでもかと書いてある部分は、泣かせる気? 解っていてもウルウルとなってしまう。
そんなマギーとスコットの友情が深まるにつれ、銃撃の犯人捜しも核心に近づき、危険が身近に迫ってくる。
通りがかりのスコット達に情け容赦なく発砲した犯人たちはマスクをしていて手がかりがない、殺された2人の側からつながりを探しだそうとする危険な仕事に足を踏み入れる。
全くの手探りがないように見えてもどこかに水漏れはあるものだ、マギーの鼻が手がかりをかぎだす。
そういったストーリーが面白い。
マギーの特殊な嗅覚は驚くべき力を発揮する。嗅覚の鋭敏さは全ての犬が持っているが、マギーのような犬種は特別に優れているそうで、その鼻腔の構造も、関知細胞も人とは比較にならないほど発達していると言う。
殺された相棒が「置いていかないで…」といった最後の言葉が悪夢になってスコットを苦しめる。マギーも死んだハンドらーを守りきれなかったことがトラウマになり、銃撃の音にもまだおびえている。それを乗り越えて、犯人探しは止められても止められるものではない。徐々にマギーも回復している。
これを読んでいる間中、スコットがそばで座っているマギーを撫でていると、なぜか私のそばにも犬がいるような気がしていた、余りに従順で勇敢で、言葉に敏感である、落ち込めば気配を感じて慰める眼をする。
マギーを読んでいる時はマギー一色になった。久々の一気読み。 -
Posted by ブクログ
マーダー・ミステリ・ブッククラブのシリーズ3作目。
メンバーが集まっていた上映会で事件が起こり‥?
ミステリ好きで特にアガサ・クリスティが大好きな人が集まっているブッククラブ。
アガサ・クリスティの「白昼の悪魔」を映画化した「地中海殺人事件」を野外上映会でやると知り、皆で鑑賞することに。
そこで、さっきまで元気だった女性が死んでいるのが発見される。
夜で暗いとはいえ、周りじゅうに人がいる所で?
という謎。
目と鼻の先で起きた事件に、メンバーは気負い立つのでしたが‥
ブッククラブ主催のアリシアは、編集者。
今は刑事のジャクソンと付き合っています。素人捜査には難を覚えつつもアリシアとは喋るジャクソン。
アリシアの妹リネットは、ウェイトレスとして働きながら、シェフを目指しています。この時も仕出しの店を手伝っていたので、違う視点があります。
舞台はオーストラリア。
アガサ・クリスティ好きには楽しめる、どことなく近い雰囲気がありますね。
にぎやかで、深刻過ぎないトーンで、読ませます♪ -
Posted by ブクログ
毒物関係の本を読むと、タリウムという毒物の名前が出てくる。この毒の紹介につきものなのがアガサ・クリスティの『蒼ざめた馬』という作品で、前々から気になっていた作品だった。
オカルト趣味満載だという説明文ではあるが、内容はいたって普通のミステリ、オカルト的な要素はあるけれども、それが主体ではなくあくまで彩りだなという印象。毎回のことだけれど、今回も犯人当てには失敗して、つくづく自分には探偵の才能がないと痛感した。とはいえ、毒物関連の本での予習をしていたのでトリック自体はわかったので、それでちょっとだけ安堵していたりする。
あと、主人公と最初は良い雰囲気だったのに、結局本人のあずかり知らない間に駄目になってしまった主人公の女友達に、少しばかり同情した。もう少し早い段階で、ちゃんと白黒つけてやれよと、主人公優柔不断さにまあまあ呆れていたりもする。 -
購入済み
巧妙な伏線回収
コペンハーゲンで若い母親を狙う連続殺人事件を追う北欧ミステリー。
栗の人形が残される猟奇的な現場と、過去の誘拐事件が絡む複雑な展開が魅力です。
刑事トゥリーンとヘスの人間味あふれる捜査が緊張感を高め、テンポの速いストーリーが一気に読ませます。
凄惨な描写はやや強烈だが、伏線回収の巧妙さと意外な結末がまっています。
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Posted by ブクログ
ネタバレ山火事で孤立した山荘に取り残されたブッククラブのメンバー、迫り来るタイムリミットと、クローズドサークルミステリーの王道とも言える設定。そしてさらに、ブッククラブが今回選んだ本はアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』。それだけでもワクワクしないはずがない。
主人公はブッククラブ主催者のアリシアだが、彼女の視点に絞られないのでそれぞれの思惑が渦巻く様が巧みに表現されている。ある意味これは好みが分かれる書き方だと思う。
クローズドサークルミステリーと言えば、息の詰まるような閉塞感や次に誰が犠牲になるか分からず登場人物たちが疑心暗鬼に陥るような展開が特徴だが、少なくとも犯人と犠牲者は新参者か山荘のスタッフだろうなと察しがついてしまうのはある意味シリーズものの宿命。ブッククラブの面々が基本的に明るいキャラクターであることも相俟って、さほど緊迫感や焦燥感はない。
ただ、犯人は「ミス・マープル」ポジションでこの先も活躍するのだろうなと思っていたフローだったのでそこは意表を突かれた。推理で追い詰めると嬉々として話し出すなかなかサイコなキャラクターだった点も。スノーウィーはまだしも、ヴェイルとフラウニーを殺した理由はめちゃくちゃだと思ったが、やり場のない憎しみや悲しみが爆発すると起こり得る悲劇なのかもしれない。
個人的にはクレアが卒業してしまうのが悲しいのと、次回の課題書がクリスティではなくなってしまうのが少し残念。