あらすじ
クリスティの『白昼の悪魔』を映画化した『地中海殺人事件』の野外上映会。こんなおいしい話を〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉が見逃すはずはなく、ワインやつまみを用意し、上映会場の公園に集合した。気の合う仲間と大好きな映画……。ところが映画が終わったとき、ブッククラブのメンバーの席の前で女性が絞殺死体で発見された。いくら映画に夢中だったとはいえ、目と鼻の先で人が殺されていて気づかないなんて。容疑者が多すぎて警察の捜査が難航するのを尻目にブッククラブの面々がまたもや独自の調査を開始する。人気シリーズ第3弾。
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目の事件の舞台は野外上映会。
アガサ・クリスティの白昼の悪魔を映画化した地中海殺人事件の上映会で殺人事件が起こる。
この設定だけでもワクワクしてしまう
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マーダー・ミステリ・ブッククラブのシリーズ3作目。
メンバーが集まっていた上映会で事件が起こり‥?
ミステリ好きで特にアガサ・クリスティが大好きな人が集まっているブッククラブ。
アガサ・クリスティの「白昼の悪魔」を映画化した「地中海殺人事件」を野外上映会でやると知り、皆で鑑賞することに。
そこで、さっきまで元気だった女性が死んでいるのが発見される。
夜で暗いとはいえ、周りじゅうに人がいる所で?
という謎。
目と鼻の先で起きた事件に、メンバーは気負い立つのでしたが‥
ブッククラブ主催のアリシアは、編集者。
今は刑事のジャクソンと付き合っています。素人捜査には難を覚えつつもアリシアとは喋るジャクソン。
アリシアの妹リネットは、ウェイトレスとして働きながら、シェフを目指しています。この時も仕出しの店を手伝っていたので、違う視点があります。
舞台はオーストラリア。
アガサ・クリスティ好きには楽しめる、どことなく近い雰囲気がありますね。
にぎやかで、深刻過ぎないトーンで、読ませます♪
Posted by ブクログ
面白かった。
3作目で、キャラの紹介が必要なく、ワイワイやりとりしたり、いろんな人に聞き込みに行ったりで楽しめた。
アンダースがあまり活躍しなかったのが残念。ブレーキ役でいるのは嫌だよなあ。でもやっぱ必要だと思う。ジャクソンとはうまくいく雰囲気があるけど、どうだろう。インディラとは仲良くなれそうな雰囲気で良かった。
トリックとしては、上映映画通りすぎる。だとしても、やっぱりどうやって?の詰めのところは面白かった。
次も楽しみ。
Posted by ブクログ
殺人事件の捜査にしては牧歌的、、。そしてこんなに素人が捜査に介入していいの?と毎回疑問が湧きまくり。恋人を取り戻すため、というアリシアの理由も納得できない!こんなこと言い始めたらお話成立しないんですけどね。毅然としてたインディラもブッククラブに懐柔されちゃうし。ストーリーは楽しめましたよ!
Posted by ブクログ
マーダー・ミステリ・ブッククラブシリーズ第3作。今回は主人公の新たな恋人やメンバーの脱退など、物語を大きく動かす展開が多かった。「犯人は多分こいつだろう。」という予想はしていたが、完全回答とはいかなかった。
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読書クラブの3冊目は
衆人環視の中で起きる殺人事件。
前作が「広義の密室」で犯人限定されてて
今回は容疑者が多すぎるってわけ。
『地中海殺人事件』の野外上映会があると知り
クラブメンバーは全員で参加した。
ところが上映が終わった時
ひとりの女性が考察されていたのだ。
目と鼻の先で行われていた犯行に
気づかなかったと憤るメンバーは
独自の調査に乗り出すことに!
↑アンダース以外( ̄▽ ̄)
上映されたのはユスチノフ・ポアロの映画ですが
そのあと検証のためとかって
スーシェ版ドラマも見比べたりする姉妹。
原作との違いといったオタク会話も楽しい。
アリシアの彼氏が刑事さんになって
物語としては関係者しか知らないネタも
盛り込みやすくなりましたね。
口の軽すぎる彼氏には
一応「部外者お断り」路線の上司もいるけど。
浮かんでくる容疑者が次から次に消えて
…みんな隠し事してるけど、殺人ではない…
どうすんだコレ、と思いましたが
ちゃーんと着地しました。
やっぱり何だかクリスティー風味なのよね。
Posted by ブクログ
このシリーズは固定メンバーのキャラクターの良さが何より魅力的。こんな集まり一度はやってみたい。しかしながら、いつでも恋愛感情を持ち出して相手にイライラをぶつけるアリシアに前作あたりからうんざりし始めているのも事実。
ただ、最初の読書会での会話で「探偵として警察に協力を要請されるポアロよりも、自分が見聞きしたことのみで推理するマープルの方が上」というニュアンスの会話がなされており、ジャクソンと付き合うようになったアリシアがある意味ポアロ寄りの立場になっているところに皮肉を感じる。
前作のクルーズ船での事件に比べると派手さは劣るものの、大衆の目がある中で堂々と殺人が行われ、被害者の周辺に座っていた人物一人一人を丁寧に辿っていくプロットはクリスティらしくて面白かった。
翻訳者の方曰く、新規メンバーが増え(その一人はこの作品であからさまなミス・マープルだった人)舞台がクローズドサークルとなる第四作が一番面白いとのことなのでこれからも追いたいシリーズ。