高橋恭美子のレビュー一覧
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徐々に心を通わしていくふたりの様子は、愛犬家にはたまらない物語。
突然の銃撃戦に巻き込まれ、良き相棒を死なせてしまったロサンゼルス市警のスコット。
アフガニスタンで軍用犬として従軍していた時に唯一無二の相棒を死なせてしまったジャーマン・シェパードのマギー。
ともにPTSDを背負ったふたりがバディとして徐々に変化していく。
相棒の死の責任からかガムシャラに真相に近づこうとするスコット……遭遇した銃撃戦の真相を、ひとりで突き止めていこうとする。
最初は他人だった主人公スコットに対し、徐々に“守るべき仲間”として認識していくマギー……次第に、本来の優れた能力を発揮していく。
徐々にマギーが“道具”から“相棒”に変わっていく様子がとてもよく、愛犬家でなくてもバディ物語として、少し感動してしまった。 -
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先月の翻訳ミステリー札幌読書会で取り上げられた『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』の続編は、何と、全編、豪華客船オリエント号内での物語。偶然とはいえ、数日前に、妻から世界一周の豪華客船での100日クルーズなる提案資料を受け取ったばかりのぼくは、偶然とはいえ、豪華客船の旅を読書体験で味わうことになってしまったのである。
但し、本書でのクルーズはオーストラリアのシドニー~ニュージーランドのオークランドまでの5日間。そこに集まるはわれらがブッククラブの面々。今回はアンダースが本業の医師の仕事としてクルーズに乗り込むこととなり、彼の勧めで全員が船上に集結したものの、Dr.アンダースは本業で忙しいことと業務上の守秘義務などもあってメンバーとの距離感が目立ち、とりわけ主人公アリシアとの恋愛関係の側面も少しぎすぎすしてくるなど、前作に続きブッククラブ内の混乱が作中に散見される。
今回は女性の海上への転落による行方不明事件の真相を突き止めるべくブッククラブのメンバーはそれぞれに奔走する。メンバー外のゲスト・キャラクターたちも個性豊かで、行儀の悪いバーテンダー、もてもてのダンスホスト、クルーズ経験豊かな謎のご高齢三姉妹、車椅子の老婦人と、年齢差がありすぎる写真家の夫などなど、怪しい人たちが多すぎるのである。
船上という巨大な密室でありながら、限られて逃げられない登場人物たちは、オリエント急行ならぬオリエント号の中でそれぞれの個性を発揮してゆく。本シリーズの作家ラーマーは、個性を描き分けるのがとても上手いように思う。ブッククラブの面々だけでも個性がはっきりしてわかりやすい上、作品毎に変化するゲスト・キャラクターもオリジナルで癖が強く印象に残りやすい。
さらには本書は最後までどんでん返しの連続となる。いわゆる仕掛けの上の仕掛けといった、凝りに凝ったストーリーなので、本格ミステリーの好きな方にもおススメ。容疑者も沢山陳列されているようなので楽しいはず。
さて、この本を読み終えて、とりあえず作品中の事件は無事に解決したのだが、妻からの豪華客船での100日クルーズの提案は課題として未だ残る。ぼくにとっては一番の問題は、100日間のクルーズ中、新刊ミステリーが全く入手できなくなるという状況に耐えられるかどうか? である。例え新刊でなくても100日分の本(30~40冊?)を持ち込む? 豪華客船クルーズは、本中毒のぼくにとって、かくも苦しい選択肢なのである。さて? -
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面白かったです。ところどころ軽い表現があるところが引っかかりはしたものの、それでテンポ良く読めた部分はあります。これはクリスティ好きにはこたえられないでしょうね。そして、ミステリーブッククラブなんて、ミステリマニアにはたまらない設定です。こんなクラブあったら参加したい!でも、軽食、飲み物用意して自宅に招く、というのは大負担です。次々に謎が現れてくる展開に、一気読みせざるを得ません。作品がベースになっているところも素晴らしいです。ただ、ファンならもう少し早く仕掛けに気づけたんじゃないの?とは思いましたね。このメンバーが再び登場する次作が実に楽しみです。
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ネタバレロスの探偵エルヴィス・コールのシリーズ。
残念ながら警察犬マギーは出てこない。
コールは、息子が大金を持っていたので調べてほしい母親からの依頼を受ける。
息子は仲間たちと金持ちの家に盗みに入っていたが、仲間が殺される。
行方不明になった息子を探すコールだが、
盗みの仲間だけでなく、息子の行方を知る者が次々と殺されていく。
息子の情報を得ては、その証言者を殺してしまう二人組、
ひどい男たちなのだが、
なぜかだんだん親近感?感情移入?してしまう自分がいる。
とくに、昔フィドルという楽器を、酒場で見知らぬ若者と演奏した場面とか。
著者に乗せられているだけだと思うが、
映画を作るならそっちが主人公になるかもしれないぐらいだ。
コールがかつて事件で知り合った母子と交流が続いていて、良かった。
あと、鑑識官ジョン・チェンは出てきた。 -
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ネタバレロスの探偵エルヴィス・コールと同じ作者だったので。
海兵隊の一員として、アフガニスタンに出征し、
相棒を亡くしたジェーマン・シェパードのマギー。
自分も撃たれたのに、撃たれた相棒を守ろうとそばを離ないとは、
最初から泣かせる気でまんまん。
一方、刑事のスコットもパトロール中に銃撃に巻き込まれ、負傷し相棒を失う。
だが、最後に武器を求めて相棒のそばを離れたことを後悔している。
騒音に弱くなってしまい、
警察犬になるには不適格と言われてしまったマギーと、
いまだに痛みと闘うスコットは共に復帰を目指すことになる。
もちろん、山あり谷ありで、スコットと相棒が撃たれた事件の謎を追っていく。
マギーの目線で、
「スコット」がボール遊びに夢中になった、と
楽しませたのを喜んでいるのが可愛かった。
スコットが悪夢に苦しんでいるのを心配したりと、
ほんと可愛い。
働く犬を主人公にするなんて、
いい話にならないわけがないじゃない。
鑑識のジョン・チェンがチラッと嫌な感じで登場していて、笑えたけど。
最後にスコットが再び撃たれて入院している間、
警察犬隊の隊長に預けられていて愛玩犬になっていたマギーが、
スコットの元に戻った途端、隊長に唸っていたのも可愛かった。 -
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ネタバレジョー・パイクシリーズ第二弾。
きっかけはどうあれ、
またもや女性を守るために闘うジョー・パイク。
平凡な銀行テラーの彼女は、
証人保護プラグラムを受けた両親の娘だった。
一度は誘拐されかけたところをパイクに助けられたが、
再び誘拐される。
エルヴィス・コールとジョン・チェンの助けで、
彼女の居所をつきとめることができるのか。
市警の科学捜査官ジョン・チェン。
日本のオタクとは違って、生身の女の子に興味があるギークだし、
そのためにお金にも昇進にも執着していて、
決してカッコいい男ではないのだが、だんだん気になってきた。
パイクのために命がけではないにしろ、
職をかけて調べものをして頼りになっているからか。
とうとうばれてクビになってしまった日には、
少なからず動揺した。
もちろん、最終的にはコールが口添えして復職できたが。
ローレンス・ソベックという男が殺人事件でパイクと知り合ったらしいので、
その事件(”L.A. Requiem”?)を翻訳してほしい。 -
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面白かったが、場面が目まぐるしく変わり世界観に引き込まれそうになったのに、急にブレーキを掛けられてしまうので、その都度ページを捲る手が止まる。
海外ドラマに良くある、手法だが1時間番組だから途中で話が切り替わっても内容を覚えていられるけど、文章しかない小説では、話が途切れて別の話が始まると、前の内容を細かい所を忘れていて、読み直しをしないと話が分からなくなる。
読み返す場所を探すのも一苦労。700頁近い大作なので読みづらかった。
ここの所、読む本が小説として読むよりドラマや映画として観た方が面白いと思うものばかりだ。
内容は、とても面白いだけに読みにくいのは致命的な欠陥だと思う。 -
Posted by ブクログ
タイムラインで見つけて気になっていた本。
犬好きにはたまらないとのことでしたが、本当にたまらなかった…冒頭、軍用犬だったマギーがアフガニスタンで最初のパートナーを失うシーンからすでに号泣。
ストーリーとしては、銃撃事件に巻き込まれ、パートナーを失った警察官のスコットが、同じくパートナーを失ったマギーと出会い、警察官と警察犬としてバディを組み、スコットが巻き込まれた銃撃事件の容疑者を探す…というものですが、犬好きとしてはとにかく犬と人間の絆描写が素晴らしくて、本編のストーリーがかすむ(笑)
最初はスコットへ警戒心を抱いていたマギーが、徐々にスコットを信頼するようになり、最後は自分の愛するパートナーとしてスコットを守り、戦う姿に涙…。マギー視点から描かれるスコットへの真っすぐな愛情に、ああ犬っていいなぁ…としみじみ。
スコットが、マギーのことを「大きいお嬢さん」と呼ぶのがかわいくて好き。人には厳しいけど犬には優しい上司のリーランドも素敵でした。
犬好きに是非ともお勧めしたい本です!!
続編も出てるのかな?出てるのなら読みたい。