高橋恭美子のレビュー一覧
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ネタバレ一気読みでした。うーん、さすが巨匠!どちらの中編も女性視点で、スリリングで、感情移入して読みました。
ビッグ・ドライバー。単なる通りすがりの悪意かと思いきや、共犯が2人も!辛くも生き延びたテスが、暗渠の中で出会うものが、彼女に復讐を決意させる…負けるなテス!ラストの告白が、少しだけ救いになるところがいい。
素晴らしき結婚生活。…よかったねダーシー、旦那の帰宅直後に殺されなくて( ;´Д`)。女の感は鋭いので、長く一緒に暮らしていても、夫の正体に気づかなかったとしたら、夫は相当に頭がいい。そしてそんな夫を、確実に仕留めようと思ったら、それを気づかせないことも難しい。でも、やっぱり最後はよくや -
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たしかに悪ってかっこわるいですね!賛成!
とクリスティに言いたくなる話だった。
<あらすじ>
考古学者マーク・イースターブルックは『蒼ざめた馬』という言葉が何人もの人の死と絡んでいることに気がつく。
それはマッチ・ディーピングという田舎町の古い家の名前で、
村で魔女と噂される3人の女が住む家だった。
一体彼女たちは何を知り、何をしているのか?
クリスティは冒険小説も数多くものしているけれど、
これもオカルト趣味的な面はあるけど基本的にマークが主人公の冒険ものと言っていいかもしれません。
強引にテーマを選ぶなら多分それは『悪の空疎』さでしょうか。
冒頭から、悪の魅力について何度も触れられて -
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ネタバレまた、気持ちよくダマされた! やはり、クリスティはいい。ああいう都合の良い毒薬が本当にあるのなら、のハナシだけれど。あの秘書はいつから秘書だったんだろう? 読み込んでいないからか、少々矛盾…だけど、読み返していたら面白みがなくなるよな。まだまだ読んでいないクリスティはたくさんある。楽しいなぁ。(2009-01-09L)
英BBC制作のドラマ版を視聴。読んだのが13年前なので、内容をスッカリ忘れていた。気持ちよくダマされた、という自分のレビューを読んで、爽やかな視聴後感を期待していたら、“イヤミス”な結末に改変されていて残念。いらんねんそういうの。あと数年経って、ドラマの内容も忘れたころに、ま -
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前からちょっと気になっていたシリーズ。BOOKOFFの本棚で見つけたので買ってきた。
今はほとんど洋物は読まないのだが、学生の頃にはクリスティーも読んでいたのだな。映画のポアロはアルバート・フィニーやピーター・ユスティノフの時代。
堅苦しいブッククラブ読書会を抜けて、自分が好きなミステリーの読書会を立ち上げたアリシアと妹のリネット。告知に応えて集まってきた5人の面々とともに始めた読書会だが、早々にメンバーの一人が行方不明に…、という出だし。
クリスティーを読んでいたと言ってももはや大昔で、彼女に関するエトセトラも頭に入っていない中では、ヒントはそこそこあるのになかなか真相に辿り着かないという -
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ネタバレ手を下さずに人を殺せるか。
信頼された神父の死は直前に会った女性の死に際の懺悔で決定的なことを聞いてしまったから? 神父が残したリストに書かれた名前の人物が急死している。偶然とは思えない。しかし手口がわからない。まさか本当に魔術なのか? あるいは心にある死への願望を刺激する方法があるのか?
オカルトの流行と科学の発展は表裏一体。新しい発見が技術の革新に繋がり、どんどんと世が変化していく時代、人がオカルト的なものをまだ信じていた時代。この事件はそんな時代を舞台にして、魔術や心理学で人が殺せるか、という謎を解こうとする。
犯人はしゃべりすぎた男。なかなかに歪んだ人物だった。そして殺し方も新し -
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北欧ミステリーを読んだのはたぶん初めて。感想としては、まあ普通、というところ。
全体を通して、暗くて寒くてジメジメしていて、いや〜な雰囲気が漂っていたのはイメージどおりで◎。ただ、とにかく地の文の文字数が多すぎて、個人的には少々うんざり。途中から地の文だけ斜め読みしてしまった。
そしてなにより、犯人の正体が〇〇ってのは正直もう読み飽きてて、わかったときにはガッカリした。動機もありきたり。主人公ふたりもあまり応援できるタイプではないし(特にトゥリーン)、物語をドラマティックにするわけでもない無駄なラブシーンには萎えた。
読もうか迷っている人がいたら積極的におすすめはしないけど、細かな章立てと次が -
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読書クラブご一行様、今回は
新しく4名のメンバーが入った歓迎を兼ねて
旅行に出かけることに。
ところが宿泊先のホテルで従業員が死に
ふもとの山火事がせまってきて
課題書の『そして誰もいなくなった』の
読書会どころではなくなった!
はいはい、まいど事件に遭遇しますねぇ。
刑事の彼氏は同行していないので
(ふもとにいるけど、電波状態悪し)
ブッククラブのメンバーだけで
解決しなくちゃいけない。
王道だわ〜( ^∀^)
殺人事件の他に
各メンバーの人生の事件もいろいろ。
その「独白」がなかなか思わせぶりで
まさかメンバー内に犯人が?って
ハラハラさせるあたりが好きだわ。 -
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オーストラリアが舞台のアラサー女子が主人公のコージー・ミステリ。
ありがちな恋も仕事もミステリもな全部盛りだけど、ブッククラブ(読書会)と言う設定が好み。
主人公が30で妹がその4つ下でZ世代の前のY世代(日本でいえば1980年代初頭から1995年頃に生まれた世代)とあるので、現在(2024年)よりは10年近く前の話なのかなぁとか。
少なくともXはまだツイッターの時代(笑。
そういう意味では他のコージー・ミステリよりは現代に近めな気がする。
登場人物はスマホもパソコンもSNSもニュースサイトも使いこなしてるし。
そんな中主人公は新聞に広告を出してブッククラブのメンバーを募集して、お手紙で返事を -
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読書クラブの3冊目は
衆人環視の中で起きる殺人事件。
前作が「広義の密室」で犯人限定されてて
今回は容疑者が多すぎるってわけ。
『地中海殺人事件』の野外上映会があると知り
クラブメンバーは全員で参加した。
ところが上映が終わった時
ひとりの女性が考察されていたのだ。
目と鼻の先で行われていた犯行に
気づかなかったと憤るメンバーは
独自の調査に乗り出すことに!
↑アンダース以外( ̄▽ ̄)
上映されたのはユスチノフ・ポアロの映画ですが
そのあと検証のためとかって
スーシェ版ドラマも見比べたりする姉妹。
原作との違いといったオタク会話も楽しい。
アリシアの彼氏が刑事さんになって
物語としては関 -
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クリスティ大好き読書クラブの面々
2冊目は船上の殺人事件。
モチーフこそ『オリエント急行』ですが
この空気感は『ナイルに死す』だね!
クラブメンバーの医者アンダースが
船上医を勤めることになったおかげで
そろって短期クルーズに招待されたメンバー。
アリシアは本当はアンダースとの
ロマンティックな船旅がしたかったのに
彼は必要以上によそよそしくて何か隠している。
他の皆は普通に旅行を楽しむつもりだったけれど
道中、乗客が突然死したり
船長夫人が海に落ちて行方不明になったりで
ミステリ魂が騒ぎ出し…。
短期だった彼らにくらべ
他の乗客はずっと旅をしているセレブで
いろいろ複雑な人間関係が( ̄▽ -
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クリスティ作品が大好きな姉妹が
ミステリに特化した読書会を開こうと
参加者を募集した。
多種多様な仲間が集まったものの
2回目の会に来なかった主婦が
その後、行方不明になっていることがわかる。
メンバーは事件に巻き込まれた可能性を感じ
力を合わせて解決しようとするが…。
こういうの大好き!
少しクリスティ作品のネタバレもあるけど
これに手を出す人間はまぁある程度
だいたいのメジャー作品は読んでいるという
前提の上ででしょう。
ただミステリを読んで感想を言いあいたい
その目的で集まった個性豊かなメンバーたち。
続編あるんですね。
また彼らに会いたいな!